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行ってみた 第12回 浜松

胃腸の弱い旅芸人のSYUNJIです。
先日、週末を利用して浜松に行ってきました。
浜松モザイカルチャー世界博・浜名湖立体花博というイベントが開催されており、新聞販売店からタダ券が手に入ったので行ってみたのです。

世間では○○博というイベントが毎年どこかで必ず行われますが、当然ながら評価は様々です。
つい最近終わった横浜の開国博Y150なんて、入場者数が予想をはるかに下回る惨敗な結果に終わったりして、関係者の間で責任のなすりあいや余った記念グッズ投げ売りなどというファンタジーな事態に発展。
博覧会よりもそういうモメ事のニュースのほうがよっぽど楽しい話です。

で、あたしも今回の花博は全然期待していませんでした。
ところがネットで調べてみると、思ったより人気があり、周辺道路も渋滞しているようで、行ってきた人のBLOGでも案外楽しそうな評価が多い様子。
まあどうせタダだし、土日なら高速道路も1000円だし、ついでにうなぎでも食って来ようということで、行ってみることにしました。

麻生政権の断末魔政策とも言われる1000円高速ですけど、あらためて考えるとスゴイ話ですね。
夫婦二人で片道1000円ってことは一人500円です。
我が家からディズニーランドに行こうとしたら、電車賃は片道500円では足りないのですが、それが高速道路を使えば浜松でも名古屋でも一人500円で行けるわけですから・・
貧乏人にはありがたい話ですけど、じゃあ今までの高速料金ってなんだったんでしょうね。

というわけで昨今の政治に疑問を抱きつつ早朝に家を出て、昼前には浜松に入りました。
かなり前ですが、浜松は仕事で一度、観光で二度来ています。
残念ながらこの日の天気は大雨。

浜松の中心から西に10kmほどのところに大平台という地区があります。
佐鳴湖という池のほとりに閑静な住宅街が広がっており、オシャレなレストランやカフェなどが点在するハイソ(死語)な街のようです。
昼はこの大平台の「クレル レヴェイエ」というフレンチ・レストランで食べることにしました。
ガイドブックで見つけて飛び込みで行ったのですが、入り口のランチメニューは値段が少々高めです。
でもクルマも停めちゃったし大雨だし今さら塩ラーメンとか焼きそばとか探すのもおっくうだし、半ばヤケクソ(下品)でドアを開けてみました。

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これでお料理がすんげーマズかったりシェフが佐野実みたいなおっさんでいちいち叱られたりだったらホントにがっかりなのですが、全然そんなことはなかったのでした。
いや、というかお料理は鬼のようにおいしかったのです。

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この日は前菜がキノコとホタテのテリーヌ、メインは鴨肉のローストや鯛のポワレだったのですが、倒れそうなほどうまかったのでした。
実は一番うまかったのはデザートの紅玉タルト。

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デザートが一番うまいってのも失礼な評価なのかもしれませんが、まだ熱いタルトと冷たいアイスクリームのバランスが絶妙で、「これはまた来なければ・・」という使命感のようなものがこみ上げるうまさです。
浜松に行かれることがあれば、こちらのお店は全力でおすすめいたします。

うなぎでなく浜松フレンチに感動したあたしは、その足で「春華堂」へ。
昭和のおっさんが大好きなキャッチである「夜のお菓子」うなぎパイの工場見学です。

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けっこう見学者が多く混雑しています。
見学者には無料でうなぎパイが配られるところも人気なのでしょう。
ラインからうなぎパイがどんどん生産されています。

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ただ、見学できる工場のラインはそれほど時間のかかるものではありません。
あとは生産工程をビデオで見て、うなぎパイ喫茶でお茶飲んでおみやげにうなぎパイ買って終わり、という案外あっさりした流れです。
ゆっくり見学しても30分はかからないといったところです。
ちなみに、「夜のお菓子」とはどういう意味か??
おっさんの夢を壊すようで申し訳ありませんが、「夜の一家だんらんのひとときをうなぎパイで過ごしてほしい」という意味だそうです。

「夜のお菓子」を見学してる間に雨は上がったので、花博会場に行ってみることにしました。
会場は浜松フラワーパークという植物園ですが、駐車場は会場から離れており、送迎バスで10分程度。
この日は雨上がりで駐車場もすいていました。

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さて会場につきました。
モザイカルチャーとは聞き慣れない言葉ですが、草木や花を立体的に飾り付けたり形づくったりして、オブジェとして展示する催しです。
大きさは様々ですが、かなりでかいものもあります。

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花は日持ちしないので、オブジェに使われているのは草木がほとんどのようです。
従って菊人形のような鮮やかさはありませんが、大きなものは思ったよりも精巧で迫力があります。

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遊園地のような派手なアトラクションではない分、ちょっと地味なイベントで子供にとっては退屈かもしれませんが、けっこう家族連れのみなさんも楽しんでみているようでした。
夜はライトアップもしてるそうです。

食欲がいまいちだったので、夕飯はうなぎでなくチャーハンにしました。
が、これが裏目に出て夜中まで大もたれ・・

翌日は晴れたので、浜名湖にあるガーデンパークに行ってみました。
こちらも植物園か公園のような施設ですが、広さはフラワーパーク以上です。

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この日は地元企業の組合が主催する祭りのようなイベントが行われていました。
露店が並んでいてかなりの人出で盛況です。

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植物園としてのガーデンパークはかなり地味でした。
コスモスの季節ですが、先日の台風で壊滅してしまったらしく、全然咲いていませんでした。
ちょうど花の少ない時期に来てしまったようです。

やや退屈だったので展望台に上ってみました。
浜名湖や浜松の街が一望できます。

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昼になったので駅前に戻ってうなぎを食べることにしました。
うな炭亭」という有名な店が駅の南側にあります。
サイトに割り引き券があったので、事前に印刷しておいたのでした。

一押しメニューの「うなぎまぶし」を注文。

Unagimabusi

出てきたのは見た目うな丼ですが、食べ方があって、
1.最初はそのまま
2.次に薬味のネギとゴマをかけてまぜて食べる
3.最後にだし汁をかけて食べる
というものです。

これはうまいです。
もちろんそのままでも充分うまいのですが、薬味をかけると味が変わりますし、さらにだし汁をかけて食べるとお茶漬けのようでそれぞれ楽しめます。
特に3はうまかったです。
この食べ方は初めてでしたが、きっとそのへんのスーパーで売ってる安いうなぎじゃダメなんでしょうね。
よく考えたらこれまでも浜松に来たらうなぎを食べてましたが、今回は一番うまかったです。
正直体調はイマイチで食欲もそれほどなかったのですが、それでも完食できましたんで、相当うまかったんだと思います。

駅前の遠鉄百貨店でみやげを買い、帰ることにしました。
帰りの高速道路からは富士山がよく見えました。
残念ながら秦野中井インターより先が事故渋滞でしたが・・

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というわけで、浜松の旅も終了。
目的は花博だったのですが、結果はこんな小食のおっさんなのに完全にグルメな旅になってしまいました。
繰り返しますが、特に「クレル レヴェイエ」の紅玉タルトは絶品です。
期間限定の人気メニューのようですので、この季節に浜松に行かれたらぜひお立ち寄りいただけたらと思います。

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コメント

SYUNJIさん、こんにちは。
>>入場者数が予想をはるかに下回る惨敗な結果に終わったりして、
>>関係者の間で責任のなすりあいや

2006年にウドーが開催した「UDO Music Festival」も、サンタナ、
ジェフ・ベック、キッス、ドゥービーなど、超豪華で、しかも
可処分所得に余裕のあり、かつ他のフェスとは客層が重複
しない親父層をねらったにもかかわらず、惨敗だったそうです。
赤字は恒例のクラプトン日本ツアーで埋め合わせたとか。
その後、ウドーはフェスをやめて、カップリングで来日させる
新たな手法を生み出しましたが、採算はどうなっているのやら。

話しが最初からそれて申し訳ありません。
楽しいご旅行になったようで何よりです。

>>ちなみに、「夜のお菓子」とはどういう意味か??

これ、小学生の頃から、妖しい意味だと皆が噂していました
が、長年の謎が解けました。感謝です(^^;;)。

投稿: モンスリー | 2009.11.01 15:32

モンスリーさん、コメント感謝です。

>可処分所得に余裕のあり、かつ他のフェスとは客層が重複しない親父層をねらったにもかかわらず、惨敗だったそうです。

えええ~!?そうだったんですか?
でもクラプトンで埋め合わせってのも、クラプトン見に行った客が気の毒な話ですね。
そういや昨年ホワイトスネイクとデフ・レパードがジョイントしてましたが、もうかったんですかね?

>これ、小学生の頃から、妖しい意味だと皆が噂していましたが、長年の謎が解けました。

あたしも実際行ってみて初めて知りました。
春華堂のサイトにもそういう誤解が多いことが書いてありました・・
どこかの会社の慰安旅行風な団体が見学に来ていて、おっさんが若い女性社員に大声で「夜のお菓子」を無理矢理言わせて大笑いという、とてもわかりやすい日本の企業の縮図を間近に見ました。

投稿: SYUNJI | 2009.11.01 17:17

SYUNJIさん、こんばんは。

浜松行き、楽しめたみたいで良かったですね。お疲れ様でした。

偶然ですが、日曜日に『春華堂』の「うなぎパイ」を知人から貰ったので食べたばかりです。
ガーリック(違うか?)の味が感じられるものの、特に何の変哲もない味だったので、「う~ん」と思ってしまった私です。

写真で紹介されている「うなぎ」が実に美味しそうなので、無性に食べたくなりました。
店でなんて、滅多に食べないもんなぁ。(涙)

投稿: Junk | 2009.11.02 18:29

こんばんは、JTです。

>「うなぎまぶし」
>1.最初はそのまま
>2.次に薬味のネギとゴマをかけてまぜて食べる
>3.最後にだし汁をかけて食べる

これ、名古屋では「ひつまぶし」といっていますね。
「おひつ」に入っているから「ひつまぶし」というのかも。

ぜひ名古屋にお越しの際には「ひつまぶし」をご賞味下さい。

投稿: JT | 2009.11.02 23:17

SYUNJIさん、こんにちは。
>>おっさんが若い女性社員に

ダメだこりゃ。コンプライアンスもへったくれも
ないですね。

さて話しがそれついでに、ウドーフェスの詳細なレポが
こちらにあります。実際に参加した私も抱腹絶倒でした
ので、よろしければご覧ください。
http://www.st.rim.or.jp/~r17953/impre/Other/LIVE/ZZUDO_Main.html

投稿: モンスリー | 2009.11.03 16:14

Junkさん、コメント感謝です。

>偶然ですが、日曜日に『春華堂』の「うなぎパイ」を知人から貰ったので食べたばかりです。

おっとそうでしたか。
個人的には少し味が甘すぎなので、塩味のうなぎパイも作ってくれたらいいなぁと思います。

>写真で紹介されている「うなぎ」が実に美味しそうなので、無性に食べたくなりました。

いやーこれはやっぱりうまかったですよ。
あたしも外でうなぎなんて滅多に食べませんが。

JTさん、コメント感謝です。

>これ、名古屋では「ひつまぶし」といっていますね。

思い出した、その通りですね。
昔名古屋にはやたら出張していた時期がありましたが、地下街の安い定食ばっか食ってました・・
けっこう縁の深い街なんですけど、名物は思ったほど食べてないです。
あんかけスパゲティも小倉トーストも未食だ・・

モンスリーさん、情報ありがとうございます。
ご指示のサイト見ましたが、こんな有様だったとは・・抱腹絶倒ではあるけど、それにしても痛いイベントですね。
どうしてこうなったんでしょうかね?

投稿: SYUNJI | 2009.11.03 18:16

SYUNJIさん
お久しぶりです。
静岡良いところですね~私も来年、暖かくなったら
そちらに一度行ってみたいなあ~と友達と
計画を練っています。

うなぎパイ工場見学・・・
とても面白そうですね!!
静岡のほうは、伊豆方面温泉もかなり
気になっています。
島(北海道)だと移動(飛行機)が大変ですw

また旅行記楽しみにしています

投稿: のの | 2009.11.11 19:26

ののさんお久しぶりです。
今週北海道はやたら寒いみたいですね。

>うなぎパイ工場見学・・・
>とても面白そうですね!!

そうですね、食べ物の工場見学ってけっこうワクワクします。
もう少し見学工程が長いと見応えがあったんですが・・

>島(北海道)だと移動(飛行機)が大変ですw

今年開港した富士山静岡空港は札幌線があるようです。
この空港から札幌に行ってみようかとマニアックなことを考えています。

投稿: SYUNJI | 2009.11.12 23:35

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