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食べてみた 第9回 ラーメン「能登山」

さまよえる塩ラーメンハンターのSYUNJIです。
あっ、ハンターだと店をつぶして歩いていることになってしまう・・・
塩ラーメン発展強化委員会書記長代行補佐係のSYUNJIといいます。
音楽BLOGを運営していたのですが、最近はちょっと目を離すと麺類BLOGに傾いているという頼りなさです。

「ラーメンはそれほど好きではない」を公言してしまっている自分ですが、昨今のラーメンブームに、かすかにわずかにですが、「塩」の香りを感じています。
もちろん主流はしょうゆやみそであり、ダシもとんこつや鶏ガラが王道であることに変わりはありません。
ただ塩を主力商品としてセンターに持ってきている店が、以前よりも増えている気はするのです。
さらにそうしたチャレンジャーな店の評価も、ラーメンの神様からラーメン好きブロガーの方々までに支持されるようになってきたのではないでしょうか。
ネットで検索しても、最近は「塩ラーメンのうまい店」情報がかなり見つかるようになりました。
以前からちゃんと情報はあったのに、自分が興味もなくて探さなかっただけかもしれませんが・・・

とある休日、発作的に塩ラーメンが食いたくなり、神奈川県内の情報をネットで検索。
いくつか候補が見つかりましたが、その中で目にとまったのは藤沢市にある「能登山」という店でした。
店のサイトには『能登山のラーメンは「豚骨・鶏がら・動物油」完全不使用。』と書いてあります。
ということは必然的に魚介系です。
しかもやはり塩が主力。
これは塩ラーメン発展強化委員会書記長代行補佐係としてはぜひとも行かねばなりません。(うるせえよ)
その場で妻に「今から塩ラーメン食いにいくから!」と越中ばりの宣言をカマし、電車で店に行くことにしました。

長後駅から歩いて10分のところに「能登山」はありました。
思ったより大きな構えで、駐車場も7~8台分はあります。
ちょうど昼時で駐車場は満車でしたが、店の中はそれほど混んでいません。

Notoyama1
能登山:藤沢市長後748

メニューを見ると一番人気は「正義のあっさり塩薫製らーめん」と書いてあります。
ただし「正義の」といった形容はこの一品だけで、他は「濃厚とろとろスープのらーめん 濃口 」「金の海老らーめん」など、それほどチカラのこもった表現ではありません。
店員の動きもごくふつうで、客も常連さんが多いようでした。
ときどきラーメン屋で店員全員が「ぃらっしゃいませぇえ!」「みそチャーシュウあじたまワンでぇす!」「したァ!!」「ちわァす!」「きぃー!」などと叫ぶ運動部系のお店がありますけど、あたしゃあーいうのはちょっと苦手ですね。
かと言って「私語禁止」などというのもあまりうれしいとも思わないですけど。

正義を名乗るだけあって、この塩薫製らーめんには相当の自信がみなぎっていると思われます。
これは受けて立たねばなるまい。
ただのブロガーと思うなよ。
いや、ただの三流ブロガーなんですけど。
ではその正義ラーメンを・・と注文しようとした時、メニューの表3に「ダシ入り玉子 薄口醤油味」を発見。
正確に言うと発見したのは文字ではなく味玉の絵ですが、なんと注射器で卵にダシを注入しているようです。
要するに他の店で食えるような「タレにつけ込んだ味玉」とは根本的に製造工程が違うらしい。
卵に注射器でダシを注入という手法は大丈夫なのか?と一瞬思いましたが、でもこれはうまそうです。
なので「正義のあっさり塩薫製らーめん」に「ダシ入り玉子 薄口醤油味」をトッピングで注文しました。

カウンターにてしばし待機。
店の中には「麺はかためです」などの貼り紙がありました。
またカウンター前のガラスケースには炙りベーコンが肉屋のように置いてあり、土産として買えるようです。
またしょうゆで味付けしたゴマも瓶入りで売っています。
いろいろこだわりのある店だということが、少しずつわかってきました。

Notoyama2

さて「正義のあっさり塩薫製らーめん」が登場しました。
果たしてあたしは正義に打ち勝つことができるのでしょうか。

・・・・・食べてみた。

スープは確かに魚介系の味です。
深みは思ったほどではないですが、塩味とのバランスが非常によい強力なスープです。
ダメな店の塩ラーメンは薄味すぎて物足りなかったり辛すぎて苦痛だったりしますが、さすがは正義の塩らーめん、その名に恥じないうまさです。

麺はかためのストレート。
どっちかっつうと札幌系の濃黄色ちぢれ麺が好きな自分ですが、この固さでも問題はありません。
塩ラーメンはしょうゆやみそに比べてスープの味を麺が早く吸ってしまい歯ごたえが変わってしまうため、麺の太さ固さの設定が非常に難しいと聞いたことがあります。
この麺はおそらくはスープに負けない太さ固さを追求しての結果だと思われます。
かすかに粉っぽさを感じさせる食感ですが、最後まで歯ごたえもあって、この固さはアリだと思いました。

さて味玉。
これも期待どおりの味です。
理屈を考えればこういう味で当然なんですけど、試みとしてはよいと思います。
温泉卵にダシをかけて食べますが、あんな感じですね。

見事完食。
スープ・麺・トッピング、どれもすばらしい味で、絶妙なユニットです。
最初のインパクトはそれほど強くありませんが、おそらく自分が待っていたのはこういう塩ラーメンです。
自分の好みから言えば、もう少しホタテの味がしてもいいかもしれません。

サイトを見ていただくとおわかりかと思いますが、食の安全安心に対する信念が非常に強いお店です。
「体に良くない食材を摂り過ぎないこと」
「価格や利便性だけで業者選びをしません」
「ゴミを極力減らす努力を怠りません」
こうした姿勢にも感心しました。

というわけで「能登山」、非常に満足のいく結果となりました。
チェーン展開していないので、この味が食べたければここに来るしかありません。
全てのメニューを制覇したい気がします。
ただ、残念ながら長後駅周辺に他の用事が全くないので、とにかくラーメンだけ食いに行くために電車に乗ることになるようですが・・・

2017年10月29日追記:
個人的には非常に残念ですが、元記事に掲載した「正義のあっさり塩薫製らーめん」は現在メニューからなくなっています。
「豚骨・鶏がら・動物油」完全不使用というコンセプトも変更され、今は豚骨のラーメンがふつうにあり、また主力商品は油そばになっていました。
いくつか種類があった塩ラーメンはメニューから一切なくなっています。
やむを得ず今日は濃口Zという魚介豚骨ラーメンを食べましたが、味は間違いなくうまいです。
なお注射器で出汁を入れる味玉も健在。
豚骨スープ系ラーメン、味は好きですが自分の体には合わないことはわかっていますので、今の方針が変わらなければおそらくもう行くことはないと思います。

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コメント

麺類ブログ「替玉」のSYUNJIさん、こんにちは。
昨今の(若い店主が経営する)新しいラーメン屋には辟易しているルドルフと申します。

最近のラーメンのトレンドは、つけ麺と塩ラーメンでしょうか。この前、渋谷で行列のできるつけ麺屋に入ったのですが、案の定自分の口に合わず、おまけに後で胃もたれしてしまう始末。評判店といえど、その味に関しては入った後で後悔することが多々あります。また、店主の態度とか店の雰囲気とかに馴染めないこともしばし・・・。

これって、自分の味覚や趣向、あるいは道徳観みたいなものが世間からズレてしまっているということなのか、それとも若いやつらのほうがズレているのか、ヘンなところで答えが導き出せない自分に戸惑うことがあります。

単純に言ってしまうと、年取ったということかもしれないけど、40代前半はまだまだ若いと信じている(信じたい)自分。

46歳なんてまだまだですよね。
あっけなく逝ってしまった三沢に合掌。

投稿: ルドルフ | 2009.06.15 10:17

こんにちは。あれこれトッピングすると1000円を超えてしまうラーメンに辟易している私です。

ラーメンってそんなもの?もっと手軽にチープに食べられるものではなかったのかな?

蘊蓄を聞かされるとなんだかいやな気分になってしまいます。といいつつもおいしいラーメンを追い求めている私って・・・・

投稿: ぷくちゃん | 2009.06.15 18:46

ルドルフさん、こんばんは。

>最近のラーメンのトレンドは、つけ麺と塩ラーメンでしょうか。

実はあたくし、つけ麺を食べる文化が全然身についておりません・・
つけ麺?初めからスープに入れときゃええやんけ!
・・・などと思ってしまい、ラーメン屋でも一度も注文したことがありません。

>それとも若いやつらのほうがズレているのか、ヘンなところで答えが導き出せない自分に戸惑うことがあります。

うーん・・あまり若い店主とか意識したことはないですが、昔懐かしいラーメンとは別の食い物になってることは確かですね。

>あっけなく逝ってしまった三沢に合掌。

実はぷっきーBLOGでこの訃報を知った次第。
今後ノアはどうなるのだろうか・・

ということでぷく先輩、コメント感謝です。
富士吉田はあたしが御殿場までお迎えにあがりますよ。

>ラーメンってそんなもの?もっと手軽にチープに食べられるものではなかったのかな?

少し前に二子玉川にモンゴル岩塩を使った高級ラーメンを出す店があってまあ悪くなかったんですが、いつの間にか閉店していました・・

>蘊蓄を聞かされるとなんだかいやな気分になってしまいます。

あたしも同じですね。
というかラーメンに関してはどうも自分と世間の評判はいつもズレてるので、そもそも他人のうんちくはあまり信頼していないですけど。

投稿: SYUNJI | 2009.06.15 23:24

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