« 聴いてない 第133回 リトル・リバー・バンド | トップページ | 行ってみた 第9回 京都 平安神宮・銀閣寺 »

見ていない 第24回 スクール・ウォーズ

いわゆる青春ドラマは若い頃から苦手だったSYUNJIです。
とにかく我々の世代はクサイものに敏感であり、その「クサイものに夢中になるヤツはダサイ」という図式がかなりハバをきかせていたのです。
今思うとウラを返せば「照れ」でもあり、むしろそのほうが固定観念でもあるのかもしれません。
まあ世代でひとくくりにするのもムリがあるとは思うし、同世代であっても純粋に熱血先生の愛の指導に感極まって感無量に感涙した感受性の高い人もいたでしょう。

で、あたしは当然見ていない「スクール・ウォーズ」。
今さら説明の必要なんかないであろう熱血青春学園ドラマである。
正式名称は「スクール☆ウォーズ ~泣き虫先生の7年戦争~」だそうだ。
山下真司 が高校教師&ラグビー部監督を演じ、熱血指導により不良生徒を更正させ、ラグビー部も全国大会優勝を成し遂げるという、これ以上ない青春ドラマの王道設定。
見てなかったんだけど「これからお前らを殴る!」という名セリフは有名なので知ってはいる。

関東では84年から85年にかけてTBSで土曜の夜9時から放送された。
見なかった理由は「クサイと思っていた」だけで、見てなかったからホントのところはどうなのか実は知らない。
84年といえばあたしはすでにハイスクールは卒業しており、勉強もロクにしないで昼間は世田谷の雀荘、夜は新宿の雀荘にいたりしていた頃である。(だめだこいつ・・)
土曜は夜中に新宿で働く日だったので、この時間はたぶんテレビ自体見ていなかったと思う。

他に出演は岡田奈々・岩崎良美・松村雄基・間下このみ・梅宮辰夫 ・和田アキ子・伊藤かずえなど。
伊藤かずえが馬に乗って登場し、ムチで不良を撃退するシーンは見たことがある。
テーマソングはご存じ「ヒーロー」で歌っているのは麻倉未稀。
ボニー・タイラーの曲を日本語で歌ったもので、映像とセットで覚えている人が多いだろう。
今回調べて初めて知ったんですけど、ザブングルの「くやしいッス!」ってあのセリフ(ギャグ?)、原典はこのドラマにあったんですね。
じゃあ「カッチカチやで!」ってのもこのドラマからなのか?

さらに90年から91年にかけて「スクール・ウォーズ2」が放送され、出演者もかなりかぶっているが、設定は変わっており全く別の作品となっている。
こっちはファーストシリーズに比べてあまり評判はよくないらしい。
また「スクール・ウォーズ」は映画化もされたが、役者は全て入れ替わっており(主演は照英)、さらに評判は悪いそうだ。

金八先生」でも書いたが、先生が主人公の学園ドラマはだいたい熱血教師と不良との衝突と感動をテーマにしがちだ。
これが基本的に自分の育ってきた過程においては決定的にリアリティのない話であり、また求めているものでもなかったので、共感も投影もできない、というのが正直な感覚である。
このトシになればそういうクサイ要素もある程度楽しめたりするとは思うが、まあ誰がどんな熱い教師を演じようと、そっち系の演劇には興味自体がわかなかったのである。

少し話はズレるけど、「昔やんちゃしてた」というセリフが最近テレビなどでわりと肯定的に使われることが多い。
で、そのやんちゃしてた元不良は、大人になって人との絆の大切さなどに気づき、贖罪や恩返しの意味でボランティアやチャリティーに参加したり・・・という、イイ話につながっていく。
もちろんそれ自体はいいことだし、死ぬまで不良してるよりはマシな話だ。
ただしこの手の話はいつもちょっとひっかかる。
「やんちゃしてた」頃に傷つけてしまった人たちに直接謝罪したり償いしたりが優先じゃないの?と思うのだ。
謝罪贖罪しての上でボランティアなら全然OKだけど、実は謝罪なんか全然してなくて「恩返しのつもりでボランティア」ってのは、ちょっとムシが良すぎるんじゃないかなぁ。
あたし自身はやんちゃできるほど純粋ではなかったし、幸いなことに不良のみなさんとは意外に仲良しだったので、傷つけられた思い出はあまりないのですが、「やんちゃ」の運用が少し違うのではないかと感じておるのです。

山下真司 は不思議な役者だ。
メジャーデビューは「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事。
その後この「スクール・ウォーズ」でブレイク?し、「男女7人秋物語」では明石家さんまや片岡鶴太郎らと堂々の競演。
ところがそれ以外で思い浮かぶのは「くいしん坊!万才」くらいなのだ。
素でも役でもあまり変わらない感じで、「いろいろこなせる役者」とは違う気がする。

「男女7人秋物語」は全て見たが、さんま・鶴太郎という芸人の向こうを堂々とはっていた山下真司の天然っぽいキャラは、今思うと秀逸なキャスティングだったと思う。
「夏物語」は奥田瑛二が出ていたが、山下真司よりもずうっと器用な役者なのに、このドラマでの印象はむしろ薄いのである。
「秋物語」終了後、メイキング特集のような特番が組まれたのだが、その特番での山下真司の登場のしかたが非常に印象に残っている。
当時まだ明石家さんまと大竹しのぶは結婚前だったのだが、二人はこの特番のMCだった。
そこに山下真司が劇中のセリフ「良介!お前まだこの人とつきあってるのか?」を叫びながら登場。
その直後にさんまと大竹しのぶに「で、つきあってるんですか?」と、いきなりものすごい直球な質問を素でカマし、二人をあわてさせていた。
とにかくこの人は特番でも他の6人に全くひけをとらない存在感だったのだ。

そんなわけで、「スクール・ウォーズ」。
熱血教師山下真司の泣き顔と、テーマソング「ヒーロー」をセットで思い浮かべる方も多いと思います。
当時夢中になっていた元少年少女のみなさま、不良にもなれないノンピュアな中年のあたしに、この番組の魅力を教えていただければと思います。

|

« 聴いてない 第133回 リトル・リバー・バンド | トップページ | 行ってみた 第9回 京都 平安神宮・銀閣寺 »

コメント

このドラマ、再放送も含めてまともに見たことがありません。SYUNJIさんが書かれているように、クサイドラマにある種の嫌悪感を持っていたので、少しでも映像が映ったらすぐにチャンネルを替えていました。

元不良の贖罪の件は僕も同感です。「かつてのいじめられっ子に土下座する」なんて企画があってもいいですよね。ただし、その人が父親になっていたりすると、親父の威厳が失われてしまうので、成立し辛い企画かもしれません。

男女7人は見ていたと思うのですが、山下真司が出ていたのを憶えていませんでした。逆に奥田瑛二が出ていたのは憶えています。

投稿: getsmart0086 | 2009.04.12 20:53

こんばんは、JTです。

>84年から85年にかけてTBS

アタシももうハイスクール卒業していましたし、大学時代に住んでいた地方ではTBS系のテレビ局がなく見られませんでした。まぁ放映していても、多分見ていなかったと思いますが。

>山下真司が劇中のセリフ「良介!お前まだこの人とつきあってるのか?」を叫びながら登場。

この頃は就職して、大学時代と違う処だったのでTBS系のテレビ局もあり見てました。特番のこの発言もなぜか覚えています(妙な事だけ覚えている(笑))。

>とにかく我々の世代はクサイものに敏感

ああ、確かに同感です。でももっと以前に放映されていた「飛び出せ青春」とかは結構面白がって見ていました。当時小学生だったからでしょうか。

投稿: JT | 2009.04.12 21:20

自分もドラマは見ていません。

この時期は地上波を見ることが出来ない環境で、、。

後、やんちゃは自分もダメですね。
笑って許してくれという甘えが見えるからです。

ラグビー、、。
自分は昔の釜石に燃えました、、。

投稿: だいまつ | 2009.04.13 20:27

SYUNJIさん、こんばんは。
「夕焼けニャンニャン」を絶対に見ないと心に
誓ったモンスリー高校生は、当然ながら
スクール・ウォーズを見ていません。
山下真司といえばスニーカー刑事ですし、
ザブングルといえば「戦闘メカ・ザブングル」
です。そういえば、「ゲルググ」という日本の
バンドがあると知ったときは驚きました。
(もはや何の話をしているのやらさっぱり・・・・)
http://www.b-ch.com/cgi-bin/contents/ttl/det.cgi?ttl_c=1217
http://bandai-hobby.net/gunpla/mastergrade/syageru/index.html

>>基本的に自分の育ってきた過程においては
>>決定的にリアリティのない話であり

全くおっしゃる通りです。私の通った中学校は
当時流行していた校内暴力が激しく、学校で
ぼや騒ぎが起こり消防車が駆けつけたり、その他
新聞記者が大勢やってきたり、いろいろあって、
日々通学に危険を感じておりました。
ですので、金八先生やこの手の青春ドラマは、
どうしても納得することができませんでした。

投稿: モンスリー | 2009.04.13 20:57

うわ…ここのコメント欄、やはりマイノリティの巣窟のような…(笑)。やはりBLOG主・SYUNJIさんが「負のオーラ」を出しているからか!?そういう私ももちろん「スクール・ウォーズ」一度も見たことありません。山下真司がスニーカーだった頃の太陽にほえろ!はちょっと見てましたが…。

>で、そのやんちゃしてた元不良は、
>・・という、イイ話につながっていく。
私もこの手の話の作り方、大嫌いです。元ワルがちょっといいことしただけで感動呼ばわり、ソレ、そいつの出発点が低すぎるだけじゃん!目立つこともなく人に迷惑をかけることもなく、地道に淡々と生活している大多数の「ふつうの人」をバカにした話です、ほんと。

それはそれとして、この後このコメント欄に、SYUNJIさんのフォースの暗黒面に負けずに「見てました!」「大好きでした!」という直球なコメントが寄せられることがあるのか、気になるなあ…(・∀・)wktk

投稿: | 2009.04.13 23:25

↑スミマセン、名乗り忘れました…。SYUNJIさんのフォースの暗黒面がそうさせたのか?(しつこい)

投稿: moonlightdrive | 2009.04.13 23:27

ゲッツさんこんばんは。

>クサイドラマにある種の嫌悪感を持っていたので、少しでも映像が映ったらすぐにチャンネルを替えていました。

おお、そうですか。
自分も似たようなもんでしたね。
嫌悪感というか、「けっ」という感覚でしたが・・

>「かつてのいじめられっ子に土下座する」なんて企画があってもいいですよね。

まずこういう企画が主流とならないと、今の日本は良くならないと思います。(←何様?)
いや、「元やんちゃがチャリティ参加」ってのが流行する前に、「その前にやることがあるのでは?」というのが健全な企画ではないかと・・
でも「元いじめられっ子に土下座」は難しいかも・・

JTさん、こんばんは。
やはりみなさんの視聴率はよくないですね。

>特番のこの発言もなぜか覚えています(妙な事だけ覚えている(笑))。

おお、反応ありがとうございます。
あの特番は楽屋ネタそのままな内容だったのですが、山下真司は役柄「高木」を地方の女子高生にバカにされた、という話をして、さんまや鶴太郎を爆笑させていました。
この場面もなぜかよく覚えています。

>当時小学生だったからでしょうか。

だと思います。
幼い頃から青春ドラマを見慣れてしまい、いざその年頃になった時に、ドラマとのギャップに脱力・・という図式でしょうか。

だいまつ親分、コメント感謝です。
やはり視聴率はよくないですな・・
ホントに人気番組だったのだろうか・・

>後、やんちゃは自分もダメですね。
>笑って許してくれという甘えが見えるからです。

うーん、鋭いですね。その通りだと思います。
償いを感動にすり替えてしまう手口が、これ以上流行しないといいんですけど・・
関係ありませんけど、中年のおっさんが言う「昔オレは手の付けられない不良だった」という昔話の8割は脚色である、という話もあるようですが・・

モンスリーさん、こんばんは。
いやあこりゃ本格的にみなさんの視聴率が低いですね。
少し驚きです。

>「夕焼けニャンニャン」を絶対に見ないと心に誓ったモンスリー高校生

あたしも見てませんでしたが、心に誓ったわけではなかったですけど・・

>ザブングルといえば「戦闘メカ・ザブングル」
です。

今ネットで検索すると戦闘メカと漫才コンビが半々くらいですかね。
漫才コンビの名前の由来が戦闘メカなのかな?

>金八先生やこの手の青春ドラマは、どうしても納得することができませんでした。

うーん、そうですねぇ・・
しかし不良を見捨てて優等生やふつうの学生ばっかし面倒みてる先生ってのも、全然ドラマになりませんし・・難しいもんですね。
とりあえず「今からオマエらを殴る!」ってな先生は、今ならすんごい問題教師として非難されるんでしょうね。

投稿: SYUNJI | 2009.04.13 23:51

あれ?こんな夜更け(←死語)に誰やろ?と思ったら、moonlightdrive姉さん!コメント感謝です。
ようこそマイナーなBLOGへ・・

>そういう私ももちろん「スクール・ウォーズ」一度も見たことありません。

なんだ、姉さんも同じじゃないスか・・
つーかホントに見てた方からのコメントって来るのか?

>地道に淡々と生活している大多数の「ふつうの人」をバカにした話です、ほんと。

ありゃ、やはりみなさん同じように思ってらしたんですね。
まあふつうの人をバカにした話とまでは言わなくても、ちょっとイヤな流行じゃないかなあとは思います。

>SYUNJIさんのフォースの暗黒面がそうさせたのか?(しつこい)

もうなんとでも言ってやって下さい・・
しかし「見てもいない」番組を採り上げて、さらに「見ていない」コメントが集まるBLOGってのも東洋ではココだけでしょうね・・

姉さん、「男女7人」はご覧になってました?

投稿: SYUNJI | 2009.04.14 00:00

お世話になります。

当然ながら、このドラマ見てません。当時中学生ぐらいで、周りでは凄く流行っていたと思うのですが。

つか、ドラマというもの自体全く見ていません(爆)。昔も今も。毎週同じ時間帯にテレビの前でスタンバイするってのが苦手なのかも知れません。バラエティ番組ならともかく、1回見逃すと話がわかんなくなるってのもダメです。

かといって、じゃあビデオに録ってって話にもならないのですが。基本的に長い話が苦手です(笑)。話は最長でも映画の2時間程度にまとめてもらわないと。「24」とか「プリズン・ブレイク」とかのアメリカのドラマも1回も見たことないです。韓流ドラマなんてあり得ない!もうあの巻数を見ただけで萎えます。


そもそもこの手のエントリに書き込む資格がないですね・・・。

投稿: カナ | 2009.04.15 02:14

カナさん毎度です。

>当然ながら、このドラマ見てません。当時中学生ぐらいで、周りでは凄く流行っていたと思うのですが。

ありゃ、そうなんですか。
なんだかここまで視聴率が良くないのもめずらしい展開だなぁ・・

>つか、ドラマというもの自体全く見ていません(爆)。

ええ~?ホントですか?
あたしもここ数年連続ドラマなんて追ってませんけど、若い頃は「男女7人」とか「ふぞろい」なんかは見てましたが・・
1回見逃すと話がわからなくなるのはドラマの困ったところですね。

>そもそもこの手のエントリに書き込む資格がないですね・・・。

いいえ、そもそも聴いてもいないのに音楽BLOGと称して5年もやってますんで、資格なんざ不要ですよ。(フォローにもなってませんけど・・)

投稿: SYUNJI | 2009.04.15 23:45

SYUNJIさん、こんにちは。お邪魔します。

またも観てない人間からのコメントですみません・・。(汗)

このドラマ、私の周りでは結構人気があって話題になったのを覚えていますが、私、全く観てないです。
したがって内容も、他人からの会話でかろうじて知っている程度です。
こんな学園もののドラマが馴染めない、というのが理由ですね。

ただ主題歌だけは知っていて、当時「けっ!」と思った覚えがあります。

でも・・・人気があったから観なかったというのが、ほんとのところかも。ひねくれ者だったので。(苦笑)

投稿: Junk | 2009.04.16 17:42

Junkさんコメント感謝です。

>またも観てない人間からのコメントですみません・・。(汗)

そうですか・・
もう見ていた人からのコメントは来ないような気がしてきました・・

>ただ主題歌だけは知っていて、当時「けっ!」と思った覚えがあります。

ははは!この評価はおもしろいですね。
確かにちょっと大げさな感じがしますね。
ドラマの盛り上げには効果的だったんでしょうけど。

>でも・・・人気があったから観なかったというのが、ほんとのところかも。

この心理はわかる気もします。
あたしも金八先生については似たような感覚でした。

投稿: SYUNJI | 2009.04.16 22:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9509/44629754

この記事へのトラックバック一覧です: 見ていない 第24回 スクール・ウォーズ:

« 聴いてない 第133回 リトル・リバー・バンド | トップページ | 行ってみた 第9回 京都 平安神宮・銀閣寺 »