« 読んでみた 第29回 フロム・エー | トップページ | 聴いてみた 第63回 ディープ・パープル その2 »

食べてみた 第7回 「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」

素人麺類ブロガーのSYUNJIです。
グルメでもラーメンマニアでもないあたしですが、今回もまた気安くラーメンを食いに行ってしまいました。
ところがその店が実は超有名店だったのです。

食べたのは「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」。
「ろっくんろーるわん」と読むそうです。
行ったのは3月8日なのですが、なんとその2日後に、シリーズにもなっているテレビ東京の人気番組「最強ラーメン伝説」で紹介されたのでした。

しかも。
あたしはその番組は見なかった(放送されたことすら知らなかった)のですが、あの「ラーメンの鬼」佐野実や「大勝軒」の山岸一雄師匠、「なんつッ亭」の古谷一郎番長、ラーメンライター石神秀幸氏ら業界の巨匠重鎮精鋭集団から絶賛され、南東京エリアで1位を獲得したというのです。

で、ネットで調べたらものすごい数のサイトやBLOGにヒット。
超有名店だったことがやっとわかりました。
げぇーそんなすごい店だったのか・・・全然知らなかった・・・
いや、店の前の道をクルマでたまに通るのですが、確かにいつも行列はしていました。
「あーきっとうまいんだろうな」くらいにしか思っていなかったのですが、近くに用事もあったので行ってみることにしたのです。

店に着くとすでに7~8人の行列が店の外にできていました。
ラーメン屋の行列に並ぶのは自分としてはかなり珍しい行為ですが、せっかくなので並んでみました。
マーク・ハントな感じの店員さんが外にいて、行列を仕切っています。
外からは店の中の様子がほとんどわかりませんが、どうやら中でも待たされるようです。
20分ほど待って中に入りました。

食券を買ってから、さらに座って待つことになりました。
妻は比内鶏スープの醤油ラーメン「2号」、あたしは塩ラーメンの「3号」を注文しました。
「号」は玉の大きさではなく、種類の区別のようです。

店の中は小さなスナック風で、天井にはでかいギターが釣ってあったりして、60年代ロックンロールな雰囲気です。
が、カウンター8席しか食べるスペースはありません。
しかも。
携帯・雑誌・私語いずれも禁止、当然禁煙、水もセルフですが「無駄にしないで下さい」との貼り紙。
BGMはもちろんなく、麺をすする音しかしません。
ラーメン屋としては異様な緊迫感が漂います。
ロックンロールとは対照的な、禅寺のような静寂。
後で妻は「お通夜のようだった」と表現しましたが、そのくらい静かです。
麺の湯切りの動作は独特で、麺籠を前に突き出す仕草は空手の型のようでした。
器も有田焼きで、「佐野実贈」と書いてありました。
とにかくいろいろこだわりの多い店のようです。

カウンターの中を見ていてわかったのですが、店主がひとりで2食ずつ作るため、回転はかなり悪く、結局店内でも25分くらい待たされました。
2人以上で来ても並んで座れる保証はなく、ヘタするとラーメンが出てくるタイミングも大幅にズレたりするので、家族連れには不向きでしょう。
店ではわからなかったのですが、ネットで得た情報によると「小学生未満お断り」だそうです。

ようやく目の前に3号ラーメンが置かれました。
写真を撮りたかったのですが、この雰囲気では非常に撮りづらく断念。
なので今回の記事は写真なし。
実際にはかなりのサイトやBLOGで写真付きで紹介されているので、撮影禁止でもなさそうです。
ただ自分が店にいる間は、携帯で撮影してる客は誰もいませんでした。

・・・・・食べてみた。

まずはスープを一口。
うーん・・・
これは・・・すごい味です。
うまいのはもちろんなのですが、ものすごくはっきりした味です。
鶏ダシですが、それだけでは出ない味がします。それがなんなのかわかりませんけど。

麺は比較的細く、まっすぐでちぢれはほとんどない感じ。
九州ラーメンに近いような気もしますが、スープとの相性は思ったほど悪くありませんでした。
とにかくかなりパンチの聴いたラーメンで、気合いの乗った打撃系です。
ノゲイラではなく、ミルコといったイメージ。(あんまし伝わらない)
チャーシューも鶏肉。
味玉は意外に薄味でしたが、これもうまいです。

ただし。
スープの味が自分には少し濃いです。
第一印象は非常に強烈でいい感じなのですが、食べ終わりの頃にこの濃さがややきつくなってきます。
スープの中に鶏そぼろのような細かい肉がけっこう入っているのですが、これが器の底にたくさんたまっていて、やはり味の濃さが少し気になりました。

今思うと、麺とスープの配分を維持しつつ食べれば良かったようです。
ふつうラーメンは麺からどんどん食べていって、最後にスープが残ったりすることが多いのですが、このラーメンの場合は最後まで麺を残しておくように食べ進むのがいいかもしれません。

多くのBLOGにも書いてありましたが、店主は高橋ジョージと次長課長の河本を足して2で割った感じの人です。
でもそれは見た目だけで、愛想は全然ありませんし、「いらっしゃいませ」もありませんが、食べ終わった客が「ごちそうさま」と言うと「どうも~」と返事をしてくれます。(このやりとりはこの店の慣例っぽい)
ネットではこのあたりの評価も分かれるようで、「こんな禁止事項の多い愛想のない店はイヤだ」という意見も多いようです。
店主の愛想のなさはサービス業としてはマズイのかもしれませんが、自分には「シャイなだけの人」に見えました。
正直なところとまどいもありましたが、個人的にはこういうスタイルもアリではないかと思いました。
「ラーメンを食いに来てやった」というアプローチではおそらく耐えられないので、「お稽古事に来た」くらいに思って食べればよいのではないでしょうか。(なんだよそれ)
まあ味も雰囲気も感じ方は人それぞれですね。
佐野実に叱られながら食べるのは、たぶんあたしにはできません・・・

そんなわけで、超有名店とも知らずぬるい気持ちで食いに行ってしまった「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」。
味も店の雰囲気も強烈です。
テレビで紹介され、南東京エリアで1位も獲得したことで、さらに行列が長くなることは必至。
放送前に食べることができたのはよかったかもしれません。
しばらくは行かれないと思いますが、もし次回行くことがあれば、あの禅寺修行のような雰囲気を楽しみつつ、麺とスープの配分を保ちながら食べたいと思います。

69’N’ROLL ONE

|

« 読んでみた 第29回 フロム・エー | トップページ | 聴いてみた 第63回 ディープ・パープル その2 »

コメント

東京出張はそれなりに多いのですが、有名ラーメン店にほとんど行ったことがないgetsmart0086です。

そば屋は仕事先の近くに有名店を見つけることは出来るのですが、ラーメン屋は郊外に有名店が多いため、日帰り出張では難しいですね。そば屋とラーメンでは歴史の長さに違いがあるため、ラーメン屋に比べてそば屋はオフィス街の近くに店舗をかまえているところが結構ありますよね。

投稿: getsmart0086 | 2009.03.14 23:25

ゲッツさん、コメント感謝です。

>ラーメン屋は郊外に有名店が多いため、日帰り出張では難しいですね。

確かにそうですね。
都心のラーメン店は家賃が高いせいか高級志向になっている店も多いようです。

>ラーメン屋に比べてそば屋はオフィス街の近くに店舗をかまえているところが結構ありますよね。

鋭い分析ですね。
確かに東京でそば屋が充実しているのは千代田区ですね。
神田・浅草・神楽坂など、そば屋はやはり都心でも古い街が似合います。
会社の近くにわりと有名なそば屋があります。
確かにうまいんですけど、量が少ない・・
小食のあたしがそう思うんですからホントに少ないんですけど・・

投稿: SYUNJI | 2009.03.15 00:01

> 携帯・雑誌・私語いずれも禁止、当然禁煙、水もセルフですが「無駄にしないで下さい」との貼り紙。
> 「小学生未満お断り」だそうです。
> 愛想は全然ありませんし、「いらっしゃいませ」もありませんが

ああ、こういう店あるなぁ・・・
愛想のない店主はいいけれど、食事処で私語厳禁やらなにやらで客を縛ってしまうのはいただけませんなぁ。客にこびないところは、“ロック”にあやかっているのでしょうかねぇ?
いずれにしてもいただけません。有名店でもこの手の店は(このようなポリシーを変えない限り)早晩なくなりますよ
。そういう例を、私はいくつも見てきました。(←評論家かよ)

> 放送前に食べることができたのはよかったかもしれません。

雑誌を次々に廃刊に追い込んでいるSYUNJIさんが訪ねたお店ですから、その意味でもヤバいかも。行く末が心配です・・・

投稿: ルドルフ | 2009.03.15 07:27

ルドルフさん、コメント感謝です。
給付金でぷく先輩と富士吉田のうどんを食いに行こうかと画策してるところです。(え?)

>愛想のない店主はいいけれど、食事処で私語厳禁やらなにやらで客を縛ってしまうのはいただけませんなぁ。

まあそうですね。
妻も同じ意見でした。
あたしは基本的に根性がヘタレなので、「ははーっ素直に従います」という感覚でしたが・・
携帯も私語も食事時に禁止されてもそんなに困らないタチなので・・

>雑誌を次々に廃刊に追い込んでいるSYUNJIさんが訪ねたお店ですから、その意味でもヤバいかも。

げぇーやっぱり?
すでに「雑誌ハンター」「業界の死神」としてその名をとどろかしてるあたしですが(ホントかよ)、「ラーメン屋ハンター」としても大成するのでしょうか・・
ちなみによそのブロガーさんによれば、放送後の行列は2時間待ちくらいになってるようです。
こないだ食った時は、店を出た時点ではもう行列はなくなってましたけど・・(不安)

投稿: SYUNJI | 2009.03.15 09:59

SYUNJIさん、こんばんは。

記事を読ませてもらい、そう言えば最近全然ラーメンを食べていないのに気づいた私です。

う~ん、美味しそうですが、色々と制限があって個人的には行くのに二の足を踏む店ですね。
携帯・雑誌・私語禁止は気になりませんが、店長さんを含めた店の雰囲気に呑み込まれそうです。
小心者なんで、ずっと緊張しまくりで食べてしまい、消化不良を起こしそうな予感が・・・。
でも一度は食べてみたいものです。

飲食店って、やはりある程度は雰囲気って大切だと思います。

投稿: Junk | 2009.03.15 18:29

Junkさん、コメント感謝です。

>色々と制限があって個人的には行くのに二の足を踏む店ですね。

自分ももし行く前にこれらの情報を仕入れてしまっていたら、おそらく行かなかったと思います。
そして今の2時間の行列に並ぶ気も起こらないでしょう・・

>携帯・雑誌・私語禁止は気になりませんが、店長さんを含めた店の雰囲気に呑み込まれそうです。

確かに食べやすい雰囲気ではなかったですね。
まあ禁止事項はどれもムリのあるものでもないですが。
これで店主に叱られたり指図されたら、自分にはムリな店になってしまうと思います。

投稿: SYUNJI | 2009.03.15 22:06

うどんには目のない私、ぷく太郎です。(改名?)

私は有名どころ、とくに家系のラーメン店ってどうも麺とスープがばらばらといった感じをいつも受けています。

昔ながらの中華そばというところが好きです。

でもこの店もいろいろと厳しそうですね。私の知っている店は、コショウをかけたら怒られました。ならコショウを置かなければいいのに・・・・

富士五湖でうどんか・・・いいなあ・・・(もうその気になっている)

投稿: ぷくちゃん | 2009.03.16 07:05

SYUNJIさん、こんばんは。

>>携帯・雑誌・私語いずれも禁止、
>>でもそれは見た目だけで、愛想は全然ありませんし、
>>「いらっしゃいませ」もありませんが、

まさかこんなこんな店が本当にあるとは思っても見ませんでした。
もちろん、携帯や喫煙は注意されなくてもマナー違反は承知
ですが・・・・
「美味しんぼ」の初期の作品では、こういう店を山岡士郎が
こてんぱんに伸したものですが。

ちなみに最近読んだ本でこういうのがあります。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4334784828.html

これによると、大阪人は食堂を選ぶ基準として「味」より
「愛想」だそうです。

投稿: モンスリー | 2009.03.16 21:18

ぷく太郎先輩、コメント感謝です。

>私の知っている店は、コショウをかけたら怒られました。ならコショウを置かなければいいのに・・・・

それはきっと客を怒るための小道具ですね。
そういう店はいやだなぁ・・

>富士五湖でうどんか・・・いいなあ・・・

吉田うどんてのがあって、すんごい歯ごたえらしいですよ。食いに行きます?
(なんだかネタのためにむりやり全国の麺類を探している気がする)

モンスリーさん、こんばんは。

>まさかこんなこんな店が本当にあるとは思っても見ませんでした。

まあ自分も初めてでしたが、それほどイヤな気はしませんでした。
こしょうかけて怒られたら評価も変わると思いますが。

>これによると、大阪人は食堂を選ぶ基準として「味」より「愛想」だそうです。

なるほどなぁ・・
そうなるとこういう禁止事項の多い愛想のない店は、大阪でやっていくのは厳しいかもしれませんね。
しかし「味はマズイけどオヤジの愛想だけはムダにいい店」のほうが個人的にはキツイ気がします・・

投稿: SYUNJI | 2009.03.16 23:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9509/44340370

この記事へのトラックバック一覧です: 食べてみた 第7回 「ラァメン屋 69’N’ROLL ONE」:

« 読んでみた 第29回 フロム・エー | トップページ | 聴いてみた 第63回 ディープ・パープル その2 »