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聴いてみた 第58回 コールドプレイ

みなさま新年あけましておめでとうございます。
今年も相変わらず他力本願BLOGですがよろしくお願いします。
音楽ブロガーとして初心を忘れず邁進いたします。(ウソばっか)

さて新年最初の記事でございます。
今回聴いてみたのはコールドプレイ。
聴いてないシリーズでも採り上げたことがなく、記事に名前を書くこと自体がたぶん初めてである。
近所の中古CD店で発作的に初めてCDを買ってみた。
聴いたのは2005年発表の「X&Y」である。

Xandy

1. Square One
2. What If?
3. White Shadows
4. Fix You
5. Talk
6. X&Y
7. Speed Of Sound
8. A Message
9. Low
10. Hardest Part
11. Swallowed In The Sea
12. Twisted Logic
13. Till Kingdom Come

珍しく国内盤を買ってみた。
最後の1曲は日本盤のみのシークレット・トラックとのこと。

コールドプレイ、人気バンドであることだけは知っていたが今まで全く聴いたことがなく、メンバーも全く知らない。
1998年にイギリスで結成され、インディーズを経てメジャーとなったバンドだそうだ。
ただボーカルのクリス・マーティンは女優と結婚している、という情報だけFMで聞いたことがある。
ギターはジョニー・バックランド。
父親はボブ・バックランド、叔父はディック・マードックである。(どっちもウソ)

さて今回買ってみたCD、いつものようにMP3プレイヤーに落としてみようと思ったら、再生には専用ソフトが必要との表示が出た。
CDの説明を見ると「セキュアCD」と書いてある。
いわゆるコピー・コントロールCDの一種らしい。
一応MP3にも変換できるようだが、専用ソフト経由も面倒なのでMDに落として聴くことにした。
こういうCDを買ったのも初めてだ。
日本でのみ発売の限定盤らしい。

確かオアシスのリアムだったと思うが、「コールドプレイの音楽を聴くと自殺したくなる」というような発言をしていた記憶がある。
果たしてあたしも自殺したくなるような音楽なのでしょうか。(そんなわけはないと思うけど)

・・・・・聴いてみた。

全体としては物憂げでどこか寂しいサウンドである。
明るい曲や楽しそうな曲、また熱い絶叫やものすごいギターソロなどもない。
それでいて楽曲の完成度が非常に高く、聴いていて退屈とか不快という感情が全くわかない。
こういう音楽が好きだったわけではないはずだが、意外に何度聴いても飽きることがない。

曲調はいろいろだが、展開としては安定しているものが多い。
突然の転調とか、歪んだアレンジなどはなく、実直に進行する曲がほとんどである。
聴いていて次の小節の旋律や音階がある程度想定できるような感じ。
サウンドが深いというか、広がりのある音に聞こえる。

バンドの構成はギターにピアノにベースにドラムというふつうの組み合わせのようだが、かなりの曲で多用されてサウンドを支配しているのはキーボードだ。(シンセサイザー?)
特にコードや同じ音階を長く長く弾き続けるような、賛美歌のパイプオルガンのような切れ目のない音がする。
前面に出ているわけではなく、あくまで楽曲の土台としてのキーボードなのだが、おそらくこれが自分の好みに合っているのだと思う。

あちこちのサイトに書いてあったが、確かに90年代のU2のサウンドによく似ている。
「White Shadows」「A Message」などは、ボノのボーカルであっても違和感は全然ないだろう。
ただし80年代の血管切れそうなU2とは全く違う。
またいくつか初期のオアシスを思わせるような曲もある。

感想。
楽しいロックではないのだが、どこか落ち着くという感じがする不思議な音楽だ。
比較的安定したリズム、いつか聴いた気がするような誠実なサウンド。
これが彼らの魅力でもあるようだ。
ハード・ロックというほどの毒はなく、プログレのような難解さもない。
実際彼らはフェアトレードやアムネスティなどの運動を支持する社会派のまじめなバンドのようなので、楽曲にもそういう実直で精緻な雰囲気が投影されているように思う。

歌詞もかなり語りかけるもの・疑問を投げかけるものが多く、長いセンテンスが多い。
単純なフレーズを繰り返しノリで叫ぶとか、印象的な語句をキーワード的に体言止めで並べるという曲はなく、意味のある文章としての歌詞が大半である。
「実は大したことは言っていない曲」も多いのが洋楽の世界らしいが、このアルバムに関してはイギリス人の日常会話や文章からそう遠くない形で歌詞が作られているようだ。
英語のわかる人が聴けば、知的な印象を覚えるんじゃないだろうか。

ただ感性が鈍っているのか、脳が退化しているのか、不思議なほど旋律が記憶に残らない。
好きな感じのサウンドなのだが、なぜか聴いたハシから忘れていくような状態だ。
2日間で4回ほど通して聴いてみたが、未だに1曲も脳内再生ができない。
好みでない音楽の場合、ほとんどこうなってしまうのだが、この音でも覚えられないのはややショックである。
自分にとってはインパクトがちょっと弱いと言えるかもしれない。

そんなわけで、初めて聴いてみましたコールドプレイ。
悪くありません。
全然覚えられませんけど。
このアルバムは3枚目だそうですが、前の2枚も機会があれば聴いてみようかと思います。

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コメント

おはようございます。

>ただ感性が鈍っているのか、脳が退化しているのか、不思議なほど旋律が記憶に残らない。

これ、同じ思いなんです。私も恐ろしいほど繰り返して聴いているのですが、あんまり残らない。でもこれが彼らの作戦なのかもしれません。それとも作曲技法の未熟さ?こちらの頭の衰え?

音源はすべて持っていますが、3曲くらいしか頭の中での再生は不可能です。

コンサートに行ってこの人気の秘密を暴いてきます。(大袈裟)

投稿: ぷくちゃん | 2009.01.04 07:41

ぷく先輩、新年最初の記事にコメント感謝です。
何も出ませんけど・・

>でもこれが彼らの作戦なのかもしれません。それとも作曲技法の未熟さ?こちらの頭の衰え?

同じ現象が若いだいまつ氏やカナ氏にも起きていれば、作曲技法の未熟さでしょう。(ムリヤリ)
他にルドフィーにしか起きてなければ、四十脳と呼ばれる世代特有の現象ではないかと・・

>コンサートに行ってこの人気の秘密を暴いてきます。(大袈裟)

ぜひボビー・ブラウンとの比較記事をお願いします。(←面倒なことを平気で言う)

投稿: SYUNJI | 2009.01.04 10:15

おそらく、ブログを始めてから知ったバンドの中では一番聞いたというのがコールドプレイ。だいまつです。

さて私の印象ですが、スティングやピーター・ガブリエル、U2などを聞いた40歳台にはこのコールドプレイ。評価は低いのではないでしょうか?
同じに聞こえるので、印象にも残らない、、。
そして、返って元ネタの方がレベルが高かったら、、?

自分、静寂の世界が好きなんですが、ここまでは自分たちの音と言うモノがあって、それが自分、気に入っていたんですが、新作でモロU2・スティング・ピーカブの音になってしまい、気に入った曲が一曲という始末、、。

だから、U2・スティングをあまり聞いていない20代には多分恐ろしく評価が高くなるのでは?

後、自分はライブでの映像をWOWOWで見たんですが、歌詞を暗記して共感でき、熱唱できる欧米ならば受けも良いのでしょうけれど、日本ではスタジアムを沸かせるバンド、、という風にはならないのでは?と思います。

だから夏のフェスでもそれ程評価は高くないですね、、。

自分のおすすめの静寂の世界を聞いてみて欲しいですね。

オアシスは、コールドプレイを聞くと自殺したくなると言っているのは本当に受けますね。
実際、ちょっとそんな感じの曲も多いですよ。

投稿: だいまつ | 2009.01.04 15:09

SYUNJIさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

さてコールドプレイですが、
確かiPodのCMで流れていたやつをその部分だけ
しか聴いたことがありません。
確か、壮大なメロディだったような気がするのですが、

>>全体としては物憂げでどこか寂しいサウンドである。

そうそう、そういう曲を連想していたのですが、
その通りでしたか。
ただ、個人的にU2もほとんど聴いたことがありませ
んので、個人的に聴く機会がなさそうです。

ところで、iPodですが、購入する予定もないのに、
iTunesをインストールして、手持ちのCDをリッピング
し、いつiPodを購入してもいいように備えておこうと
思って、今日早速始めました。
ところが、iTunesをインストールしたとたんに、
CD/DVDドライブを認識しなくなったのです(Vista
パソコンなのに)。
サポセンに電話して、なんとか復旧しましたが、また
来週にでも挑戦してみようと思います。

投稿: モンスリー | 2009.01.04 19:50

だいまつ親分、コメント感謝です。

>さて私の印象ですが、スティングやピーター・ガブリエル、U2などを聞いた40歳台にはこのコールドプレイ。評価は低いのではないでしょうか?

あ、なるほど。
そう言われるとスティングにも似てますね。

>歌詞を暗記して共感でき、熱唱できる欧米ならば受けも良いのでしょうけれど、日本ではスタジアムを沸かせるバンド、、という風にはならないのでは?と思います。

これはなんとなくわかりますね。
タイトルを連呼するような曲は少ないですね。

>オアシスは、コールドプレイを聞くと自殺したくなると言っているのは本当に受けますね。

まあリアム一流の皮肉なのかもしれませんが、憂鬱な感じの曲が気に入らなかったようですね。
プログレにはもっと憂鬱な曲があるような気もしますが・・

モンスリーさん、今年もよろしくお願いします。

>確かiPodのCMで流れていたやつをその部分だけしか聴いたことがありません。

「Viva La Vida」(美しき生命)という曲ですね。
You Tubeで確認しましたが、この曲は覚えていました。
今回聴いたアルバムにはありませんでしたが・・

>iTunesをインストールしたとたんに、CD/DVDドライブを認識しなくなったのです(Vistaパソコンなのに)。

お、ついにiPod購入準備ですか。
ドライブ認識しなくなるのは困りますね。
そういう話を聞くと「これだからApple社は・・」と偏見が加速しそうです。(Mac負け組)

投稿: SYUNJI | 2009.01.04 22:13

SYUNJIさん、遅れましたが、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

私にとって「天敵」であるコールドプレイの記事に、こうして新年早々コメントを入れるのが悪い気がしているJunkです。
このバンド、苦手なんです。

>ただ感性が鈍っているのか、脳が退化しているのか、不思議なほど旋律が記憶に残らない。
好きな感じのサウンドなのだが、なぜか聴いたハシから忘れていくような状態だ。

コールドプレイ・・・私も全く同じです。
けっこう良い曲あると思うし、聴きやすいけど、どうも聴いていて全く気持ちの高揚感がありません。
だから聴いていて、どれも同じように聴こえてしまいどうも楽しくないのです。(ファンの方すみません)

私の周りにはコールドプレイ好きが多いです。
それもみんな年下です・・・。
やはり40代には、イマイチ共感を得にくいバンドなのかも知れないですね。

私の場合、明らかに感性が鈍っていると思います。(汗)

投稿: Junk | 2009.01.05 18:25

Junkさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
苦手なバンドなのにコメントいただいて恐縮です。

>けっこう良い曲あると思うし、聴きやすいけど、どうも聴いていて全く気持ちの高揚感がありません。

自分も高揚感はそれほどないですね。
ボーカルにもう少し怪しい部分があれば違った評価になるかもしれません。

>やはり40代には、イマイチ共感を得にくいバンドなのかも知れないですね。

きぃー!くやしい!!(←モロにぷく調)
まあこの点はだいまつ親分の分析があたってるのかもしれませんね。
80~90年代ですでにこういったサウンドに慣れてしまった40代にとってはイマイチな評価なのかも・・
ぷく先輩が40代を代表してライブで分析してくれることでしょう。

まだアルバム1枚で断言もできませんので、機会があれば別のアルバムも聴いてみようと思います。

投稿: SYUNJI | 2009.01.05 22:45

年賀状のレイクの写真に自分の姿を重ね合わしたぷくちゃんといいます。きぃー!(元祖)

今朝も4時に起きてしまい、この感性(早起きするのは老化?)ではコールドプレイの理解は難しいかと。

でも繰り返して聴いているとやられてきました。どうやら、一曲一曲を理解するのではなく、なんとなく部屋で流しておく音楽のようです・・・・

投稿: ぷくちゃん | 2009.01.06 05:34

レイク先輩、コメント感謝です。相変わらず朝早いスね・・

>どうやら、一曲一曲を理解するのではなく、なんとなく部屋で流しておく音楽のようです・・・・

そうスか・・
ではライブでもひとり座って音だけ聴きながら雑誌でも読む・・というのはいかがでしょうか・・
(追い出される)

投稿: SYUNJI | 2009.01.06 22:48

SYUNJIさん、お晩でした。

コールドプレイに関する皆様のご意見を読み、激しくナットクしてしまった富美男といいます。

そうか〜。
なじめなかったのは自分が40代(しかももう後半)だからだったのですねぇ(重ねてナットク)。

彼らに出会ったのは、テレビドラマの「ER」がきっかけでした。
主人公(のひとり)であるカーター君が、患者を装って近づいてきた老人詐欺師に見事にダマされるというエピソードのラスト、引っかかったことを知るシーンのバックで「Clocks」という曲が印象的に使われていたのです。それがいい曲だな〜と思ってネットで調べ、すぐにアルバムを2枚買ったのでした。

けど、なんか「Clocks」以外の曲も一緒なんですよね。寂しい、というか淡々としている。まさに印象そのものが「コールド」。

結局「脳内再生」できるのは今だに「Clocks」だけ(今も「Clocks」はすばらしい曲だと思っていますケド)。

自分の場合、ピーター・ガブリエルもスティングもそれほど聴き込んだクチではありませんが、コールドプレイみたいな「淡々さ」がダメな理由が、自分が70〜80年代ロック世代だからだとすれば、その説はかなり的確かも、と思えました。

そんなことを考えながら、コールドプレイ、ちょっとまた聴き直してみたいと思います。

投稿: 富美男 | 2009.01.14 01:56

富美男さん、明けましておめでとうございます。
爆笑年賀状ありがとうございました。

>なじめなかったのは自分が40代(しかももう後半)だからだったのですねぇ(重ねてナットク)。

う~ん、やっぱりなんだかくやしいような・・
「いや?オレは案外好きかも」などとアンチエイジングな意見をかましてみたくなりますけど・・

>コールドプレイみたいな「淡々さ」がダメな理由が、自分が70〜80年代ロック世代だからだとすれば、その説はかなり的確かも、と思えました。

「ダメ」と断言できるほど別に悪くはないんですけどね。
なぜかアタマに残らないのは、世代の特徴なのか単なる老化なのか・・
40代限定でアンケートでもとろうかと思います。(ホントかよ)

投稿: SYUNJI | 2009.01.15 22:35

コールド・プレイって、ほとんど聴いたこと無いのですが、最近のヒット曲「Viva La Vida」が、ジョー・サトリアーニの「If i could fly」のパクリ疑惑があるというニュースを読んだことがあります。YouTubeで見てみたのですが、確かにパクリといわれても仕方がないかなと思います。

投稿: getsmart0086 | 2009.01.24 13:09

ゲッツさん、コメント感謝です。
コールドプレイが脳内再生できなければ40代だそうです。(デマ)

>最近のヒット曲「Viva La Vida」が、ジョー・サトリアーニの「If i could fly」のパクリ疑惑があるというニュースを読んだことがあります。

これは知りませんでした。
サトリアーニの曲も聴いたことがないので、あたしもYou Tubeで聴いてみました。
・・・確かに似ていますね。

ズバリ2曲を続けて流して比較させる映像もありました。
http://jp.youtube.com/watch?v=UvB9Pj9Znsw&feature=related

他にも実際にギターでコード進行をなぞって比較してみる映像なんかもありますね。
http://jp.youtube.com/watch?v=OEGGFJLpbu4&feature=related

サトリアーニはコールドプレイを訴えたようですが、結末はどうなるんでしょうね?

投稿: SYUNJI | 2009.01.24 21:30

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