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聴いてない 第129回 ビョーク

アイスランドの歌姫、ビョーク。
アイスランドと聞いて思い浮かぶのは火山と温泉とビョークくらいなのだが、実はビョークも聴いてなければアイスランドも行ったことはないのだった。
以前から一度行ってみたい国ではあったんですけど。
そのアイスランド、最近国策を誤り、経済が破綻して大変なことになっているらしいが・・・

さてビョーク。
1曲しか聴いてないので、聴いてない度は2。
「アーミー・オブ・ミー」だけ聴いているが、たぶん「NOW」シリーズのようなオムニバスCDに入っていたと思う。
アルバムは全く聴いていない。

ビョークがどんなジャンルに所属するのか未だによくわかっていないが、ネットで検索すると「アバンギャルド」「ノンジャンル」といった言葉もよく出てくる。
「アーミー・オブ・ミー」は結構暗ーいサウンドで、ビョークのルックスとサウンドのギャップにいまひとつなじめなかった。
最近この曲のビデオクリップを見たが、ゴリラの歯科医が出てきたり、ビョークの口の中にダイヤが入っていたりで映像は案外コミカルである。

ビョークを紹介するサイトでよく見かけるのが、「日本人を思わせるルックス」である。
実際若い頃の彼女は確かに髪の毛も黒いし、東洋人のようにも見える。
ビョーク自身けっこう日本が好きで、三島由紀夫を読んだり、日本の琴を使った曲を作ったりしているそうだ。
ということは、本人は日本人に似ている(と見られる)ことを悪く思ったりはしていないのだろう。

若い頃のビョークは確かにチャーミングで親近感が持てる顔立ちだ。
アルバム「DEBUT」の涙目のジャケットを初めて見た時は、J-POPのアーチストかと思ったくらいだ。
もしこういう顔立ちの子が同じクラスにいたら、それなりに人気を集めたんじゃないかと思ったりしました。

しかし。
実はこの人はそんなタダのほのぼのミュージシャンではないらしい。
どうやらマスコミ関係者とのトラブルが多く、テレビのレポーターやカメラマンを相手にした暴力沙汰で話題になることが多いようだ。
2008年もニュージーランドでカメラマンのシャツを破いたり、中国でのコンサートで「フリー・チベット」を連呼したり、かなり過激なアーチストでもある。

ビョークは映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主演女優としても有名である。
映画は見ていないが、この後のビョークの談話を雑誌で読んだことがある。
映画自体は評判もよく、カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞までとったのだが、ビョークはこの映画に出演したことを非常に後悔したそうだ。
理由はあまりよくわからないが、劇中で人を殺してしまう役を演じたことも関係しているようだ。
とにかく映画に出てしまったことが、精神的にはマイナスに作用し、自殺も考えたらしい。

さて今回記事を書くにあたって、少しだけYou Tubeで歌うビョークの映像を見た。
スタジオライブものだったが、客は熱狂しており、かなり盛り上がっていた。
唯一聴いていた「アーミー・オブ・ミー」が暗い雰囲気だったので、今まであまり興味もわかなかったのだが、けっこういろいろなタイプの曲があり、音楽としてはかなり幅広いようだ。
もう少し明るい曲をいくつか聴いていれば、その後の展開も多少変わっていたかもしれない。

そんなわけで、ビョーク。
自分のような素人にはなんとなく敷居が高そうな印象も受けるのですが、実際のところどうなのか、ファンのみなさまの評価をお聞かせいただければ幸いです。

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コメント

ビョークはデビューアルバムからのファンで、ほとんどのアルバムを持っています。しかし、ソロの前のシュガーキューブス時代のものは一切持っていません。

さて、ビョークですが、聴きやすいアーティストかと言われれば、それは否です。聴きやすい曲もあることはあるのですが、割合は少ないと思います。一番聴きやすいオリジナルアルバムはと問われれば、それはデビューアルバムだと答えるでしょう。それ以外では、「グリングロ」というソロデビュー前にライブハウスで録音したライブアルバムが聴きやすいと思います。

聴きやすくもないアーティストをなぜ聴くのかと問われれば、それは彼女でしか作れない音楽を作っているからということでしょうか。

投稿: getsmart0086 | 2009.01.10 23:47

私の年代の人たちは、、おそらく大好きなんでしょう、、ビョーク、、だいまつです。

自分の場合は、あまりにデビュー作がメディア露出がスゴくて(雑誌)、CD屋にも結構並んでいるものだから買って聞いてみました。
その時には全く理解出来なかったですね、、。

ある程度月日が経ち、、映画レオンで「Venus as a boy」が効果的に使われていたんです。
その時に、この曲のよさにようやく気づいた、、という感じです。
私の場合は、CM曲に使われていたとか映画の中で、、と言う風に曲を気に入る場合が非常に多い。
映像で補完しないとダメな感性なのかな?と思うこともしばしば。

でも、それ以来。この人のCDを買うことはありませんでした。なぜだ?
それはきっと、「Venus as a boy」よりもいい曲があるのだろうか?という疑惑が自分の中にあるんですよ。
自分が感じるいい曲が、、と言う意味ですので、ファンの人には怒らないで欲しいですね。

そんな私が、ダンサー・イン・ザ・ダークを見たらどう思うのだろう、、。
つい、競争馬のダンスインザダークを思い出します、、。
こんな表現。ファンの人は怒るだろうな、、。

投稿: だいまつ | 2009.01.11 00:57

毎度です。なぜかビョークにはあまりハマっていないカナと申します。

だいまつさんと同じように、メディアでの騒がれ方と自分が聴いた時のファーストインプレッションが一致しなかったので、それ以降ずっと疎遠になってました。

去年ベスト盤を初めて聴いて、改めて「結構いいなあ」と思いを改めているところでした。

投稿: カナ | 2009.01.11 10:48

病気とビョークは違うと思うぷくちゃんといいます。

私は実は結構好きです。もちろん映画の出来に感動してしまったくちです。あの不思議なミュージカルは何度も繰り返してみたくなる映画でもちろんDVD購入。

演技者としての卓越した技術にも胸打たれました。この人好きだとレディオヘッドも好きなのでは?と勝手に思っています。

投稿: ぷくちゃん | 2009.01.11 14:19

PVを見ると“ビョーキ”というのもうなづける(全部ではないけど)。その意味で正しいかも。

投稿: | 2009.01.11 17:20

ゲッツさん、コメント感謝です。
ゲッツさんはたぶんビョーク聴いておられるだろうと予想しておりました。

>聴きやすい曲もあることはあるのですが、割合は少ないと思います。

そうスか・・
いきなりプロ仕様なアーチストのようですね。
おすすめの「グリングロ」はジャズのアルバムとのことですが、そうなると自分にはやはり難関で偏差値が高そうな予感です。

だいまつ親分、コメント感謝です。

>あまりにデビュー作がメディア露出がスゴくて(雑誌)、CD屋にも結構並んでいるものだから買って聞いてみました。

自分も露出がすごいことはわかってましたが、買うまでには至りませんでした。
たまたま最初に聴いた一曲がその後の展開を支配した状態です。

>私の場合は、CM曲に使われていたとか映画の中で、、と言う風に曲を気に入る場合が非常に多い。

自分にもたま~にありますね。
CM曲がほとんどですけど。
確か日産グロリアのCMでクリームの「ホワイト・ルーム」が使われていて、急にクリームが聴きたくなってベスト盤を買ったことがあります。

カナさん毎度です。

>だいまつさんと同じように、メディアでの騒がれ方と自分が聴いた時のファーストインプレッションが一致しなかったので、それ以降ずっと疎遠になってました。

カナさんが疎遠というのもやや意外な気もしますが、みなさん展開は割れますね。
ベスト盤があるならそこから聴いてみたほうがいいのかなぁ・・

ぷく先輩、誠実なツッコミ感謝です。
なんか最近ダジャレでリンク作るのも疲れてきました・・(やめりゃいいやんけ)

>私は実は結構好きです。もちろん映画の出来に感動してしまったくちです。

これは先輩らしい展開ですね。
ミュージカル映画なんですか?(それすら知らない)

>この人好きだとレディオヘッドも好きなのでは?と勝手に思っています。

・・・・今後の展開にいっそう危機感を覚えるSYUNJIといいます。
レディオヘッド、実はCDを持ってるんですけどなんか全然なじめず・・
処分する前に再度聴いてみて記事にします・・

るさん、初めまして。
昨年ポリスのコンサート会場で前座バンドの演奏開始で照明落ちた時に階段から自分も落ちたSYUNJIといいます。

>その意味で正しいかも。

そんな深い意味は込めてませんがな。
「病苦」で商品検索してもロクなもん出てこなかったんで・・(もうやめよう・・)

投稿: SYUNJI | 2009.01.11 18:27

SYUNJIさんこんばんは。

Bjorkは私も聴くタイミングを逃したままずっと聴かないで放置してしまったアーティストでした。
ですが、30 Seconds To Marsというバンドが彼女の "Hunter" をカバーしたのを聴いたことから興味を持ち、一昨年ようやく友人を通してアルバムを何枚か聴くことができました。

聴かせてもらったうちの「Vespertine」というアルバムはとても透明感があって心に染みる曲が多く、好感触ですんなり受け入れられました。
ただ、明るいとはいえないのでSYUNJIさんはベストから聴いたほうがいいかもしれません。

もしSYUNJIさんが「Army of Me」より先に「Hyperballad」を聴いていたら彼女にどんな印象を持ったのか、ちょっと興味あります(笑)

投稿: Saki | 2009.01.12 00:16

SYUNJIさん、こんばんは。
ビョークですが、シュガーキューブス時代から
日本でも人気が高いようで、私も名前だけは
知っております。
しかし、一度も聴いたことがありません。

>>映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主演女優

この映画ですが、妻が借りてきたことがあり、
横で見ておりました。名作かつミュージカル仕立て
ということだったのですが、確かに厳しい内容
でした。

>>映画に出てしまったことが、精神的にはマイナスに作用し

うーん、なんだかわかるような気がいたします。
本人も、おそらく懸命に演技した結果だったのかも
しれませんね。

投稿: モンスリー | 2009.01.12 18:56

Sakiさんコメント感謝です。

>ただ、明るいとはいえないのでSYUNJIさんはベストから聴いたほうがいいかもしれません。

うーん、やはりそうですか・・
まずはベスト盤で勉強してからでしょうかね。

>もしSYUNJIさんが「Army of Me」より先に「Hyperballad」を聴いていたら彼女にどんな印象を持ったのか、ちょっと興味あります(笑)

ちょっと気になったので、You Tubeで聴いてみました。
映像はややオカルトチックでしたが、曲は案外柔らかい印象ですね。
それこそコールドプレイやU2を思わせるようなサウンドだと感じましたが・・
これは確かに「Army of Me」とは違いますね。
なんとなくかすかに興味がわいてきました。(単純)

モンスリーさん、コメント感謝です。

>しかし、一度も聴いたことがありません。

おお、珍しくモンスリーさんに勝った!(←小学生並み)

>この映画ですが、妻が借りてきたことがあり、横で見ておりました。

しまった・・1勝1敗。(うるさいって)

>本人も、おそらく懸命に演技した結果だったのかもしれませんね。

暴力沙汰がたびたび話題になるようなアーチストのようですけど、根はものすごくマジメなのかもしれないですね。
いずれにしてもビョーク、なかなかイメージがつかみきれない状態です。

投稿: SYUNJI | 2009.01.12 21:51

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