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見ていない 第23回 うわさのチャンネル

前回のボキャブラ天国の記事で、「バラエティ番組はやはり人気のある時にリアルタイムで楽しむもの」書いてますが、今回もバラエティ番組、「うわさのチャンネル」。
ほとんど見てません。
断片的な記憶はあるが、ほとんどはリアルタイムではなく、後になって別の番組の中で回想のように見た場面だと思う。

「うわさのチャンネル」は74年から79年にかけて金曜夜10時から日本テレビ系列で放送された1時間番組である。
正式な番組名は「金曜10時!うわさのチャンネル」。
調べてみて初めて知ったのだが、生放送番組だったそうだ。
和田アキ子・せんだみつお・デストロイヤー・湯原昌幸・山城新伍の他、タモリや所ジョージ、ラビット関根なんかも出ていたらしい。
ちなみに「うわさのチャンネル」が終了した後、山城新伍の司会で「金曜娯楽館」という番組に変わったのだが、これは見ていた記憶がある。(内容はほとんど覚えていないが)

「うわさのチャンネル」は、見ることを親から事実上制限された、自分にとっては珍しい例である。
「見てはいけません」とはっきり言われたわけではないが、母親が明らかにこの番組に嫌悪感を抱いていたようで、うっかりチャンネルが合ってしまった時はかなり不機嫌にチャンネルを変えていた。
裏番組を固定して見ていたわけではないので、とにかく母親はこの番組がイヤだったらしい。
母親に乱暴にチャンネルを変えられてしまうと父親は多少寂しそうだったが、姉も自分もそんな母親の強行採決に逆らって見ようとする意欲も特になく、この時間帯は「うわさのチャンネル」以外をひたすら見る昭和の家族だった。
番組の晩年の頃は、自分はたぶんその時間帯にはテレビすら見ず、ラジオかカセットテープでも聴いていたような気がする。

かすかに覚えているのは和田アキ子のハリセン、メット姿で「アー、ヒマダナー」とつぶやくデストロイヤー、そのデストロイヤーに四の字固めをかけられる徳光和夫・・・といった場面である。
和田アキ子は確か虫やトカゲやでかい犬なんかが苦手で、いじめられ役のせんだみつおが逆襲に使っていたと思う。
そういや清水クーコって出てませんでしたっけ?

自分は見ていないのだが、ある日の放送でゲストの金井克子の胸にせんだみつおが(服の上からだが)マジに噛みつき、金井克子が大泣きしたというハプニングがあり、翌日学校でも話題となったことを覚えている。
こうしたアドリブ全開のギリギリでスレスレな雰囲気が、おそらく当時は視聴者にも非常に新鮮に思えたのだろう。
一方で子供の教育上よろしくない番組としてやり玉にあがったこともあったはずだ。
教育上よろしくないとされる番組ってのは、たいていの子供にとってはおもしろい番組でもある。
「8時だヨ!全員集合」などはその典型だ。
我が家で「うわさのチャンネル」を見なかったのはそこまで高尚な理由からではなく、単に母親がこの番組を嫌いだっただけだが。

ザ・デストロイヤーは実は本業のプロレス中継でもあまり見ていない。
デストロイヤーの全盛期はたぶん「うわさのチャンネル」よりももっと前の時代だ。
自分が全日本の中継を本格的に見始めたのは78年頃で、ブッチャーやシーク、ザ・ファンクスの時代である。
「鶴田試練の十番勝負」なんかをやっていた頃ですね。(細かい)
梶原先生原作の名作漫画「プロレススーパースター列伝」では、活躍の場を「うわさのチャンネル」にシフトしたデストロイヤーを見たドス・カラスが、兄マスカラスとの会話の中で「あのデストロイヤーとはまるで別人みたいだね。なんだか見ていて悲しくなるよ」という名セリフを吐いている。

タモリの登場シーンは生では見ておらず、後年「懐かしのテレビ番組」のような特番で、四カ国語麻雀やハナモゲラ語の講義などを少し見た程度である。
当時はポマードで固めた中分けヘアスタイルにアイパッチをして、ド派手な蝶ネクタイに水玉模様のジャケットといった姿。
今見てもかなりヤバイ怪人である。
この後「笑っていいとも!」で知的な司会者タレントとなっていくとはもちろん全く想像していなかった。
「笑っていいとも!」の初回放送は生で見たが、まだタモリ本人が昼間の番組に全くなじんでおらず、今でこそだれでもふつうに「いいとも~!」なんて言ってるけど、最初の会場の反応や雰囲気はかなり痛いものだった。
自分はその前の「笑ってる場合ですよ!」が好きだったので、「笑っていいとも!」に変わってしまった時はかなりがっかりした。
まさかその後ギネス級の長寿番組になるとは・・・

タモリもそうだが、せんだみつおも当時の自分にとってはラジオのほうがなじみが深い。
タモリの「オールナイト・ニッポン」や、せんだみつおの「足かけ二日大進撃!」はよく聴いたもんである。(遠い目)
そのせんだみつお、「うわさのチャンネル」が終わり漫才ブームが始まったとたん、「過去の人」となってしまったのは気の毒だったけど。

そんなわけで、世代によってたぶん評価もいろいろと思われる「うわさのチャンネル」。
DVDも出ていないようで、映像を見ることはできないらしいのですが、実はそれほど今さら見たいとも思ってはおりません。
むしろよそのお宅ではこの番組に対する制限状況がどうだったのか、知りたいところです。
見ていた方の感想や、親から制限されていた話など、お聞かせいただければと思います。

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聴いてない 第130回 ブライアン・アダムス

カナダのもんたよしのり(古い)、ブライアン・アダムス。
80年代に洋楽に夢中になっていたはずなので当然聴いてるもんだとさっきまで思っていたが、よく考えるとそうでもないことに気づいた。

ブライアン・アダムス、聴いてない度は4。
オリジナルアルバムで聴いているのは「Reckless」だけである。
あとはベスト盤「So Far So Good」を持っている。

初めて聴いた曲はたぶん84年の「Run To You」である。
続いて「Heaven」「One Night Love Affair」「Summer Of '69」「Somebody」「It's Only Love」などのヒット曲をエアチェックにより次々と捕獲し、結構気に入ってアルバム「Reckless」を借りた。
この時はCDではなくLPである。
今でもこのアルバムはたまに聴くことがある。(テープですけど)
翌85年には「Christmas Time」をエアチェックしたが、テープが足りず途中で切れてしまった。

ところが87年に出た「Into The Fire」というアルバムからは、1曲もエアチェックすることができなかった。
当時も日本でのブライアン人気はそれほど悪くなかったはずだが、どうやらアルバムごとの評価はかなり違うようで、思ったより浮き沈みは激しいらしい。

その後は「Thought I'd Died And Gone To Heaven」「Everything I Do, I Do For You」「Have You Ever Really Loved A Woman?」といった長いタイトルの曲ばかりをMTVで聴いた程度である。
スティングやロッド・スチュアートと歌った「All For Love」も結局未だに聴いていない。
なのでやはり「聴いてます」とはとても言えないアーチストなのだ。

ブライアンの魅力はいろいろだと思うが、わかりやすいストレートなサウンドと、個性的なハスキーボイスにあることは間違いないだろう。
「It's Only Love」なんかを聴いた時は、「こんな声で長持ちするのか?」と不安になったりもした。
若い頃からああいう声だったので、加齢による声の衰えはあまりないようである。
ちなみに「It's Only Love」はティナ・ターナーとのデュエットだが、当時ブライアンはまだ20代であり、雑誌では「母と息子のデュエット」などと書かれていたことを覚えている。

またブライアンはかなりファッションセンスがはっきりしており、基本は白いTシャツにジーンズにスニーカーという青春スタイルだ。
戦略としてのセンスでもあると思うが、スーツにネクタイやひらひらブラウスにラメのタイツという姿はあまり見たことがない。(当然か)
90年代までしか知らないが、年をとってもあまり格好に変化がなかったように思う。

ブライアン・アダムスをネットで調べるとよく出てくるのがプロデューサー名だ。
具体的にはジム・バランス、ボブ・クリアマウンテン、ジョン・マット・ランジ(ロバート・ラング)である。
ブライアン本人はかなり個性的な声の持ち主だが、プロデューサーによるところも大きいのだろうか、アルバムごとにかなり違ったサウンドとなっているようだ。

以前も書いた話だが、「Thought I'd Died And Gone To Heaven」「Everything I Do, I Do For You」などを収録したアルバム「Waking Up The Neighbours」はジョン・マット・ランジのプロデュースだが、ランジさんは同じ頃デフ・レパードのプロデュースもしており、同じようなサウンドに仕上がっているとのこと。
「Thought I'd Died And Gone To Heaven」は確かにブライアンのボーカルにデフ・レパードのコーラスをそのまま当てたような曲である。
嫌いじゃないけど路線としては「Reckless」の頃のほうがいいよなぁ。

さて唯一持っているアルバム、ベスト盤「So Far So Good」は実は本国カナダで買ったものである。
10年以上前になるが、社員旅行でカナダに行った際、バンクーバーの中古CD店で買ったのだ。
カナダに行ってまで中古ってとこが情けないですけど。
結局このベスト盤で満足してしまい、他のアルバムには手を出していない。
「So Far So Good」には「Reckless」から6曲も収録されてるので、ベスト盤で初めて聴いてみた曲なんて実はほとんどないのだが。

で、いちおうバンクーバーではタワー・レコードも行ってみたのだが、ブライアン・アダムスの扱いはとても地味だった。
地元のヒーローで専用のコーナーくらいあんのかと期待してたのだが、他のアーチスト同様にCDが数枚売られているだけだったので、かなりがっかりしたことを覚えている。(買わないくせに)
タワー・レコードだったからかなぁ?

というわけで、聴いてないシリーズ、まだこんな人も残っていましたブライアン・アダムス。
聴くとしたらデフレパ系の「Waking Up The Neighbours」か、初期の「Cuts Like a Knife」あたりがいいかなと思っていますが、問題作「Into the Fire」や「18 Til I Die」などの評価も知りたいと思いますので、聴きどころなど教えていただけたら幸いです。

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聴いてみた 第59回 レインボー その4

レインボー自動車教習所、そろそろ学科も終了して路上にも出たいところですが、まだ「やっさん」ことグラハム教官の修了検定をパスしておりません。
今日はぜひグラハム教官のハンコをもらって帰りたいと思います。
しかしグラハムのアタマを黒く染めてカフスボタンをはずしたシャツの上にスカイブルーのジャケットを着せると、ホントに教習所の教官にいそうな感じである。
つーかそれがやっさんそのものなんですけど・・

Down_to_earth_2

さて「ダウン・トゥ・アース」。
おそらく幼い頃に姉に何度か聴かされたことはあったはずで、脳内刷り込み効果はできているように思う。
メンバーは世界の御大ことリッチー・ブラックモア、やっさんことグラハム・ボネット、ドラムを抱えた渡り鳥コージー・パウエル、爺さんことロジャー・グローバー、そしてドン・エイリーの5人だ。
このアルバムではロジャー爺さんはプロデュースもしてるらしい。
ドン・エイリーという人は実はあまりよく知らないのだが、最近はパープルに参加してギランとともに日本にも来てるようだ。

アメリカ市場を意識したとされるこのアルバム、果たしてあたしは無事にグラハム教官のハンコはもらえるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. All Night Long
1曲目からやっさんの魅力全開の名曲である。
かなり以前から知っている曲だったが、今回聴いてみてイントロのやっさんのシャウトに初めて気づいた。
楽曲の構成は案外ふつうなのだが、意外にコーラスが厚く当てられていて、サウンドに奥行きを持たせている。
リッチーのギターよりもやっさんのボーカルとコージーのドラムが目立つ秀作である。
歌詞はステージを見に来た妙齢の女性を気に入って我慢できなくなったやっさんの心情が吐露されている。
いや、詞を書いたのやっさんかどうか知りませんけど、終盤やっさんのテンションがぐわっと上がるのだが、言ってることはナンパのセリフそのものなのである。
「ヘイ彼女、ワイン飲む?名前なに?今一人?」とか、「彼女星座なに?おうちまで送ってあげようか?」とか、少し前まで中世や文明や神の教えなどを神秘的に歌っていたレインボーなのだが、かなりの方向転換のようだ。
この路線もおもしろいですけどね。

2. Eyes Of The World
ご存じビッグ・バン・ベイダーのテーマソング。
イントロを聴いただけで会場の喧噪と花道のレスラーをぺちぺち叩いて若手にどつかれるバカな客とベイダーのカブト?から出る煙のスプレーが鮮やかに思い起こされる。
この曲は御大のギターワークがかなり長く聴けるが、時々混じるキーボードやピアノの音もなかなかいい感じである。
6分45秒の大作だが、長さをあまり感じない。

3. No Time To Lose
これはほとんどやっさんのボーカルのための曲だろう。
リズムやサウンドはよくあるロックンロールで、しかもけっこう安っぽい感じのバックコーラス入り。
レインボーにしては軽い気もするが、やっさんのシャウトが好きなら「買い」の一曲だ。

4. Makin' Love
ロニー時代に聴けた中近東っぽいリズムとギターが、このアルバムにもあった。
この曲はおそらくやっさんよりもロニーのボーカルが似合うだろう。

5. Since You Been Gone
ここまでのレインボー史上最も明るく楽しくポッピーなのがこれ。
イントロからしてジャーニーとかスティクスにも通じそうだ。
アメリカ市場をかなり意識しての選曲らしいが、実際にはイギリスでヒットしたカバー曲とのこと。
途中やっさんが柔らかく語りかけるような声を出してるが、はっきり言ってヘンだ。
でも曲自体は好きである。(ミーハー)

6. Love's No Friend
どんよりしたブルース調のナンバー。
シャウトしないやっさんのボーカルはどこか違和感がある。
ホワイトスネイク以降のカバもそうだが、やっさんも高音と普通音でかなり感じが変わるので、別人かと思う時がある。
この曲はコージーのドラムがなかなかいい感じだ。

7. Danger Zone
再びやっさんのシャウト。
御大のレロレロとしたギターはかなり手前に聞こえる。
この曲はパートごとの印象がはっきりしている。

8. Lost In Hollywood
ノリは完全に「A Light In The Black」路線。
御大もコージーもこういう曲でこそプレイが光るというもんである。
アルバムのラストにこれを持ってきたのは秀逸な編集だ。
できればリッチーとコージーの聴かせ場が、それぞれもう一盛りあったらよかったのに・・・と思わせる名曲。
「ハリウッドで全てを失った」という地名を入れたタイトルも、アメリカ市場を意識したものだろうか。

ボーカルがやっさんに変わったので、全体の印象がそれまでの3枚と異なるのは明らかなのだが、そもそも音楽としての方向性もかなり変えてきたのがこのアルバムのようだ。
アメリカ市場をターゲットにした戦略としての変化なのだが、評価はけっこう割れるような気がする。
レインボーってボーカルによって好みが分かれることが多いと思うのだが、このアルバムの場合、仮に全曲ロニーが歌ったとしたら、評価は前の3枚に及ばなかったんじゃないだろうか。

ただグラハムの声は決して嫌いではない。
ロニーに比べて粘りけが少なく、コブシも少ないので、ストレートで金属的な印象は強い。
でもレインボーという名門バンドの雰囲気を大幅に変えるようなマネはしておらず、どのパートともきちんとマッチしている優れたボーカリストだと思う。
アルバムに静かなバラードがないのであまりよくわからないが、シャウトしない曲や低音の部分においては、やはりロニーのほうがうまいと感じる。
グラハムのソロ「孤独のナイト・ゲームス」はけっこう好きだ。
(この曲は西城秀樹がカバーしていた)

そういう意味ではグラハムというボーカルを調達して、新しい方向性の音楽に乗せたリッチーの経営手腕は見事だ。
ただしリッチー御大はやっさんのファッションセンスだけは大嫌いだったようで、御大の福音書には「ギターでグラハムのアタマを殴る寸前だった」と書いてあったが、他にもグラハムの衣装が気に入らず、本人に黙って全部捨てちゃったりしたこともあったらしい。
なんかこういうことが積み重なって、やっさんもバンドやめちゃったのでは・・・

アルバムを通しで聴いてずっと気になっていたのだが、やはり同じように感じていた人はいるようで、いくつかのサイトにも書いてあった。
ドラムの音がどこか全体的に弱いのである。
三頭体制の頃の鋭いドラムの音ではなく、なんか曇った音に聞こえるのだ。
コージーが目立ちすぎることを嫌ったリッチーに指示されて、ロジャー爺さんがドラムの音量を少し小さくして編集した、なんてウワサもあるようだが、ホントのところはわからない。
まあギターもなんとなく小さく聞こえるので、新しいボーカルを売り出すためのリッチーの親心、といった見方もできそうだ。(ホントかよ)

というわけで、レインボー自動車教習所も4コマ目が終了しました。
やはりレインボー、どのアルバムも自分の好みにはきちんと合致してきます。
やっさんはこの1枚であっさりレインボーを去ってしまい、MSGに転職するのですが、もう少し辛抱して次のアルバムでも歌ってくれたらよかったのに・・・と思いました。
実は歴代のボーカルで一番好きなのはジョーなのにアルバムを全然聴いてないというねじれ国会状態なので、早いうちにジョー時代のアルバムも制覇したいと思います。

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聴いてない 第129回 ビョーク

アイスランドの歌姫、ビョーク。
アイスランドと聞いて思い浮かぶのは火山と温泉とビョークくらいなのだが、実はビョークも聴いてなければアイスランドも行ったことはないのだった。
以前から一度行ってみたい国ではあったんですけど。
そのアイスランド、最近国策を誤り、経済が破綻して大変なことになっているらしいが・・・

さてビョーク。
1曲しか聴いてないので、聴いてない度は2。
「アーミー・オブ・ミー」だけ聴いているが、たぶん「NOW」シリーズのようなオムニバスCDに入っていたと思う。
アルバムは全く聴いていない。

ビョークがどんなジャンルに所属するのか未だによくわかっていないが、ネットで検索すると「アバンギャルド」「ノンジャンル」といった言葉もよく出てくる。
「アーミー・オブ・ミー」は結構暗ーいサウンドで、ビョークのルックスとサウンドのギャップにいまひとつなじめなかった。
最近この曲のビデオクリップを見たが、ゴリラの歯科医が出てきたり、ビョークの口の中にダイヤが入っていたりで映像は案外コミカルである。

ビョークを紹介するサイトでよく見かけるのが、「日本人を思わせるルックス」である。
実際若い頃の彼女は確かに髪の毛も黒いし、東洋人のようにも見える。
ビョーク自身けっこう日本が好きで、三島由紀夫を読んだり、日本の琴を使った曲を作ったりしているそうだ。
ということは、本人は日本人に似ている(と見られる)ことを悪く思ったりはしていないのだろう。

若い頃のビョークは確かにチャーミングで親近感が持てる顔立ちだ。
アルバム「DEBUT」の涙目のジャケットを初めて見た時は、J-POPのアーチストかと思ったくらいだ。
もしこういう顔立ちの子が同じクラスにいたら、それなりに人気を集めたんじゃないかと思ったりしました。

しかし。
実はこの人はそんなタダのほのぼのミュージシャンではないらしい。
どうやらマスコミ関係者とのトラブルが多く、テレビのレポーターやカメラマンを相手にした暴力沙汰で話題になることが多いようだ。
2008年もニュージーランドでカメラマンのシャツを破いたり、中国でのコンサートで「フリー・チベット」を連呼したり、かなり過激なアーチストでもある。

ビョークは映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の主演女優としても有名である。
映画は見ていないが、この後のビョークの談話を雑誌で読んだことがある。
映画自体は評判もよく、カンヌ国際映画祭の最優秀女優賞までとったのだが、ビョークはこの映画に出演したことを非常に後悔したそうだ。
理由はあまりよくわからないが、劇中で人を殺してしまう役を演じたことも関係しているようだ。
とにかく映画に出てしまったことが、精神的にはマイナスに作用し、自殺も考えたらしい。

さて今回記事を書くにあたって、少しだけYou Tubeで歌うビョークの映像を見た。
スタジオライブものだったが、客は熱狂しており、かなり盛り上がっていた。
唯一聴いていた「アーミー・オブ・ミー」が暗い雰囲気だったので、今まであまり興味もわかなかったのだが、けっこういろいろなタイプの曲があり、音楽としてはかなり幅広いようだ。
もう少し明るい曲をいくつか聴いていれば、その後の展開も多少変わっていたかもしれない。

そんなわけで、ビョーク。
自分のような素人にはなんとなく敷居が高そうな印象も受けるのですが、実際のところどうなのか、ファンのみなさまの評価をお聞かせいただければ幸いです。

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聴いてみた 第58回 コールドプレイ

みなさま新年あけましておめでとうございます。
今年も相変わらず他力本願BLOGですがよろしくお願いします。
音楽ブロガーとして初心を忘れず邁進いたします。(ウソばっか)

さて新年最初の記事でございます。
今回聴いてみたのはコールドプレイ。
聴いてないシリーズでも採り上げたことがなく、記事に名前を書くこと自体がたぶん初めてである。
近所の中古CD店で発作的に初めてCDを買ってみた。
聴いたのは2005年発表の「X&Y」である。

Xandy

1. Square One
2. What If?
3. White Shadows
4. Fix You
5. Talk
6. X&Y
7. Speed Of Sound
8. A Message
9. Low
10. Hardest Part
11. Swallowed In The Sea
12. Twisted Logic
13. Till Kingdom Come

珍しく国内盤を買ってみた。
最後の1曲は日本盤のみのシークレット・トラックとのこと。

コールドプレイ、人気バンドであることだけは知っていたが今まで全く聴いたことがなく、メンバーも全く知らない。
1998年にイギリスで結成され、インディーズを経てメジャーとなったバンドだそうだ。
ただボーカルのクリス・マーティンは女優と結婚している、という情報だけFMで聞いたことがある。
ギターはジョニー・バックランド。
父親はボブ・バックランド、叔父はディック・マードックである。(どっちもウソ)

さて今回買ってみたCD、いつものようにMP3プレイヤーに落としてみようと思ったら、再生には専用ソフトが必要との表示が出た。
CDの説明を見ると「セキュアCD」と書いてある。
いわゆるコピー・コントロールCDの一種らしい。
一応MP3にも変換できるようだが、専用ソフト経由も面倒なのでMDに落として聴くことにした。
こういうCDを買ったのも初めてだ。
日本でのみ発売の限定盤らしい。

確かオアシスのリアムだったと思うが、「コールドプレイの音楽を聴くと自殺したくなる」というような発言をしていた記憶がある。
果たしてあたしも自殺したくなるような音楽なのでしょうか。(そんなわけはないと思うけど)

・・・・・聴いてみた。

全体としては物憂げでどこか寂しいサウンドである。
明るい曲や楽しそうな曲、また熱い絶叫やものすごいギターソロなどもない。
それでいて楽曲の完成度が非常に高く、聴いていて退屈とか不快という感情が全くわかない。
こういう音楽が好きだったわけではないはずだが、意外に何度聴いても飽きることがない。

曲調はいろいろだが、展開としては安定しているものが多い。
突然の転調とか、歪んだアレンジなどはなく、実直に進行する曲がほとんどである。
聴いていて次の小節の旋律や音階がある程度想定できるような感じ。
サウンドが深いというか、広がりのある音に聞こえる。

バンドの構成はギターにピアノにベースにドラムというふつうの組み合わせのようだが、かなりの曲で多用されてサウンドを支配しているのはキーボードだ。(シンセサイザー?)
特にコードや同じ音階を長く長く弾き続けるような、賛美歌のパイプオルガンのような切れ目のない音がする。
前面に出ているわけではなく、あくまで楽曲の土台としてのキーボードなのだが、おそらくこれが自分の好みに合っているのだと思う。

あちこちのサイトに書いてあったが、確かに90年代のU2のサウンドによく似ている。
「White Shadows」「A Message」などは、ボノのボーカルであっても違和感は全然ないだろう。
ただし80年代の血管切れそうなU2とは全く違う。
またいくつか初期のオアシスを思わせるような曲もある。

感想。
楽しいロックではないのだが、どこか落ち着くという感じがする不思議な音楽だ。
比較的安定したリズム、いつか聴いた気がするような誠実なサウンド。
これが彼らの魅力でもあるようだ。
ハード・ロックというほどの毒はなく、プログレのような難解さもない。
実際彼らはフェアトレードやアムネスティなどの運動を支持する社会派のまじめなバンドのようなので、楽曲にもそういう実直で精緻な雰囲気が投影されているように思う。

歌詞もかなり語りかけるもの・疑問を投げかけるものが多く、長いセンテンスが多い。
単純なフレーズを繰り返しノリで叫ぶとか、印象的な語句をキーワード的に体言止めで並べるという曲はなく、意味のある文章としての歌詞が大半である。
「実は大したことは言っていない曲」も多いのが洋楽の世界らしいが、このアルバムに関してはイギリス人の日常会話や文章からそう遠くない形で歌詞が作られているようだ。
英語のわかる人が聴けば、知的な印象を覚えるんじゃないだろうか。

ただ感性が鈍っているのか、脳が退化しているのか、不思議なほど旋律が記憶に残らない。
好きな感じのサウンドなのだが、なぜか聴いたハシから忘れていくような状態だ。
2日間で4回ほど通して聴いてみたが、未だに1曲も脳内再生ができない。
好みでない音楽の場合、ほとんどこうなってしまうのだが、この音でも覚えられないのはややショックである。
自分にとってはインパクトがちょっと弱いと言えるかもしれない。

そんなわけで、初めて聴いてみましたコールドプレイ。
悪くありません。
全然覚えられませんけど。
このアルバムは3枚目だそうですが、前の2枚も機会があれば聴いてみようかと思います。

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