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聴いてみた 第50回 ニッティ・グリッティ・ダート・バンド

今年はロック検定は受験しないことを決めているSYUNJIです。(←誰も聞いてない)
聴いてない自慢もすでに4年半になろうとしていますが、これまでの生涯でジャンルとして全く手をつけていないものにカントリーがあります。(大げさ)
もっともジャズもクラシックもラップも小唄も聴いてませんので、カントリーも聴いてなくても何ら驚くに値しませんけど。

カントリーの人で知っているのはジョン・デンバーくらいで、他はガース・ブルックスやアラン・ジャクソンの名前をかろうじて言える程度。
しかもいずれも1曲ずつしか知らない。
アメリカに詳しい友人から以前聞いた話だが、カントリーというジャンルは日本人が思っている以上に裾野が広くて、専門FM局もロックなんかよりずっと多いらしい。
カントリーと言われて思い浮かぶ光景は、広大な大地に干し草にとうきび、テンガロンハットに革ブーツにヒゲヅラに馬・・・といったものくらいしかない。

そんなカントリー音痴のあたしに「聴いてみよ」と指示したルドルフ編集長、ご指定はニッティ・グリッティ・ダート・バンド。
・・・・すいません、実は名前も初めて聞きましたので、情報は全くありません。
あのイングランド以来の聴いてない度0です。

聴いてみたのは「Uncle Charlie(アンクル・チャーリーと愛犬テディ)」。
彼らの最高傑作と名高い名盤だそうだ。
ケニー・ロギンスの作品もいくつかあるらしい。

Nitty

それにしてもルドルフさんからカントリー・ロックの指定をいただくとは全く思っていませんでしたが・・・
果たしてあたしは指定どおりカントリー列車に無事乗ることができるでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

音の印象としては比較的イメージしていたものに近い。
カントリー・ロックというジャンルに対するパブリックなイメージはこういう感じだろう。
基本的に明るい曲ばかりで、バンジョーやハーモニカの音が楽しく響き、シンプルなボーカル。
街角で生演奏してもあまり変わらないだろうというにぎやかな音がそのまま流れてくる。
「Randy Lynn Rag」なんてこれ以上ないくらいモロにカントリーなアップテンポのバンジョー曲だったりする。
スタジオにこもってコンピューター処理で凝ったアレンジするとかメイクして火を噴いたりするとか生きてるコウモリを食ったりするという人々がやるものとは対極にあるような音楽である。

ケニー・ロギンスの名作「House At Pooh Corner」、初めて聴いたが少しイメージとは違っていた。
もう少しゆったりぐっすりのーんびりしたホテル三日月風ほのぼのソングかと思ってましたが・・・(全然意味不明)
これはケニー本人が歌っても違和感はないように思う。
邦題は少し脱力な感じもしますけど、みなさんは大丈夫でしょうか。

「Mr. Bojangles」という曲は聴いたことがある。
調べたらかなり前だがサントリー角瓶のCMに使われたことがあったようだ。
映像もYou Tubeで見たが、全く覚えていなかった。
音だけが記憶に残ったらしい。

他にもところどころ聴き覚えのある旋律があるような気もしたが、確証はない。

感想。

カントリーという未体験なミュージックジャンルに初めて対峙したことになったが、ある程度想定どおりの音ではあったので、さほどとまどいもなくすんなり聴けたと思う。
音やリズムそのものは祭りのように楽しいし、バンジョーのサウンドは嫌いではない。

ただし。
音楽としての好みという点から言うと、残念ながら少し微妙です。
ニッティ・グリッティ・ダート・バンド、ドラムがどんぱん鳴ったりギターがぎゅりぎゅり唸ったりボーカルとギターが「クソ野郎」「死ね」と罵り合って床に倒れたり道行く人に小麦粉をぶつけたり、といった野蛮な音楽からは相当遠いのだが、どうやらその野蛮な音のほうが自分は好きなようです。
この手の音を「では続けて2時間以内にあと3枚聴きなさい」と言われたら、「あのーすいません間にツェッペリンとか聴いちゃダメですか?」とか言ってしまいそうです。

そんなわけで、初めて聴いてみましたニッティ・グリッティ・ダート・バンド。
決して悪くはなかったのですが、さすがに全く未聴のジャンルでしたので、まだ慣れるまでに時間がかかりそうです。
未聴名盤のカントリー・ロードは果てしなく長く続く・・・(馬にゆられて地平線のかなたに退場)

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コメント

ルドルフです。
さわやかな風が吹きぬける梅雨の合間の好天にて、みなさまいかがお過ごしでしょう。

さて、

> 音楽としての好みという点から言うと、残念ながら少し微妙です。

ぐははははは
予想通り。
SYUNJIさんには合わないだろーな~、どんな感想書くかな~と思って渡したブツですから、ある意味本望。

むしろ「悪くない」とか書かれるより正直で、私のSYUNJIさんに対する高感度がさらに高まりましたよ。

きゃっほう!(わけわからん)


次はジャズっぽいのセレクトしましょうか?

ドSな私

投稿: ルドルフ | 2008.06.07 11:24

ルドルフ編集長、この度はカントリー検定試験監督ありがとうございました。
いやーなんか秘密裏にあたしを試しているような気がして、道を歩いていても周りがみんな探偵に見えるのですが・・(バカ妄想)

映画やバラエティ番組のBGMあたりで聴くには問題ないと思いますが、まともに向き合うとなかなか難しいかもしれません。
気まぐれで入ってみたレストランがやたら仕掛けの多いところで店員のムダに高いテンションについていけず味も何もわからず途方に暮れているような心境。(あんまし伝わらない)

>次はジャズっぽいのセレクトしましょうか?

これはたぶん聴く前から難しいですね。
理由ははっきりしませんが、自分の場合どうもジャズのトランペットとウッドベースと軽いドラムの組み合わせがダメなようです。

投稿: SYUNJI | 2008.06.07 21:13

SYUNJIさん、こんにちは。

>それにしてもルドルフさんからカントリー・ロックの指定をいただくとは全く思っていませんでしたが・・・

今日は暇&ヒッキーで、リンク先の昔の記事を読んでいましたが、ルドっちの好みはなかなか奥が深いですぜ、ダンナ。

>むしろ「悪くない」とか書かれるより正直で、私のSYUNJIさんに対する高感度がさらに高まりましたよ。

ルドっちとSYUNJIさんの仲に嫉妬するぷくちゃんと言います。(メラメラ)でも正直でいいですね。私もSYUNJIさんに対する高感度が沸点にたっしました。

肝心のこの音楽。SYUNJIさんが言っている程度の知識しかありません・・・・ぴゅー(逃げ帰る音)きゃっほう!(←多分、このことを「ぷく臭」と呼んだのでしょうが、今ダウナーなので、自ブログではいい方向に受け取った)

投稿: ぷくちゃん | 2008.06.08 19:45

ぷく先輩、コメント感謝です。

>ルドっちの好みはなかなか奥が深いですぜ、ダンナ。

あたしもルドルフ・コレクションを聴いていて「タダ者ではない・・」と感じていました。(←とってつけたような意見)
しかしカントリーとはさすがに予想できませんでしたが・・

>私もSYUNJIさんに対する高感度が沸点にたっしました。

なんだかスゴイ表現・・どうとらえればよいのでしょうか・・
では先輩のBLOGでのペイジ廃盤レビュー楽しみにしています。

>肝心のこの音楽。SYUNJIさんが言っている程度の知識しかありません・・・・

あれ?そうなんですか?
でも先輩がカントリーを語る姿は確かに見たことないもんなぁ・・(←先輩のことは何でも知っているつもり)
そのうちルドっちからカントリー検定のお知らせが来そうな気がします。

投稿: SYUNJI | 2008.06.08 21:13

> そのうちルドっちからカントリー検定のお知らせが来そうな気がします。

カントリー検定?
生まれも育ちも東京の私にカントリーは無理っす!(意味が違うって)

冗談はさておき、マジで詳しくないです。てか、ほとんど持ってないもん、カントリー系は。カントリーロックも含めて。
この盤はたまたま、私の心に響いたというだけっす。

ところで話は変わりますが、
今日、自家製肉味噌を使ってじゃじゃ麺を作りました。ウマかったです。でも、ホンモノとおんなじかどうかよくわからなかった。やっぱ、ウマい店のやつが食いたいとあらためて思いました。

三茶行ってくるかな~

投稿: ルドルフ | 2008.06.08 22:38

ルドルフさん、じゃじゃ麺コメント感謝です。
あたしもまた三茶でじゃじゃ麺食べたくなりました・・

>やっぱ、ウマい店のやつが食いたいとあらためて思いました。

じゃあぷく先輩の新車で三茶に乗り付けましょう!
あ、本場盛岡に新車で行くのもいいかな。
(自分で運転することを全く考えていない)

投稿: SYUNJI | 2008.06.10 23:28

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