聴いてない 第117回 オジー・オズボーン
昨晩は夜中にいまいち好きになれないニュース番組「NEWS23」をぼんやりながめていました。
すると伊藤政則氏の限定コーナー「Rock23」に、来日中のジミー・ペイジさんが登場しました。
ペイジさんは久しぶりに故郷広島をおとずれ、ご先祖の墓参りをして母方の実家できびなごなどを食べたそうです。
では次のニュース。
・・・はい、全国各地からのツッコミありがとうございます。
ペイジが番組に登場したのはホントですが、その後の話は全部捏造偽装粉飾妄想です。
本日採り上げる方はペイジさんとは関係ありません。
ちょっとマクラの話もネタ枯れ気味で・・
戦慄のメタルミュージシャンでありながら、ビバリーヒルズの豪邸に住む「ゆかいなオズボーン一家」のダメおやじでもある、オジー・オズボーン。
なんだかどういう評価の人なのかよくわからないが、ミュージシャンとしての実績も全く知らない。
1曲も聴いてません。
例によって怖いおじさんだと思って勝手に恐れて遠ざけていたからである。
遠ざけてはいたが、実はオジーの名前を知ったのはかなり早かった。
ツェッペリンとパープルとサバスを「3大ハードロック・バンド」などと言うらしいが、この中でメンバーの名前を最初に覚えたのは実はサバスのオジーなのだ。
自分の中ではロバート・プラントやジョン・ボーナムやイアン・ギランよりも長いつきあいである。(知り合いかよ)
その昔姉が定期購読していた一流音楽雑誌「ミュージック・ライフ」には、時々オジー・オズボーンの写真が載っていた。
これが自分にとってのオジーの原典資料だ。
最初に見たオジーは、野外のステージで椰子の木のような羽?のついたお面をかぶっており、ミル・マスカラスの入場コスチュームのようでもあった。
(キャプションにもそんな表現があったような気がする)
だいたいこの人の場合は目をひんむいて今にも噛みつきそうなプロレス名鑑的表情の写真が多い気がするのだが、別の号では素顔で舌を出しておどけるオジーが載っていて、あまりのギャップにとまどった記憶がある。
絶対に絶対に支持されない意見だと確信してあえて言うが、その時の素顔のオジーはポール・サイモンを空気入れでふくらませたような面相だった。
ミュージック・ライフを見ていて顔と名前だけ先に覚えたミュージシャンはかなり多い。
その中でもオジー・オズボーンもマイケル・シェンカーもトッド・ラングレンもデビッド・ヨハンセンも、未だに全く聴いていないのだった。
ちなみに姉がサバスやオジーの曲を聴いていた記憶は全くない。
・・・のだが、最近どうもこのあたりの幼い頃の記憶がアテにならないことが判明。
オジーとは関係ない話になるが、つい先日姉が「ツェッペリンを久しぶりに聴きたいが、CDを持ってるか?」と聞いてきたことがあり、かなり驚いた。
姉がツェッペリンを聴いていた記憶が全くなかったからだ。
「レインボーやパープルばっかでツェッペリンなんて全然聴いてなかったんじゃないの?」と聞いたら「そんなことはない」という返事。
そうだっけ?
カラオケで「Rock'n Roll」なんか歌うらしい。
CD貸したら喜んでたので、どうやらあたしが勝手に「ウチの姉はツェッペリンは聴いてない」と30年くらい勘違いしていたようである。
聴いてないのはオマエだよ。(by姉)
オジー・オズボーンの話に戻るが、「生きたハトやコウモリを食った」だの「ステージから生肉や豚の生首を投げた」だのといった有名な奇行も、ミュージック・ライフで仕入れた情報である。
どこまでがホントなのか知らないけど。
先にそんな恐ろしい情報ばかり知ってしまい、音楽については全く興味もわかず今に至るわけだが、あらためてオジー周辺をネットで調べると、さらに変な情報ばかりである。
ウチは音楽BLOGなので音楽活動についても調べてみた。(今さら)
オジー・オズボーンもハードロックの住人なので、様々な奇行の他に、薬や酒におぼれたりバンドでメンバーともめて脱退したりといった香しい定番行動を通過してきたようだ。
引退を宣言して日本でも最後のツアーを行ったが、翌年何もなかったかのようにまた日本にやってきてスルっと関西でコンサートを開くなど、大仁田みたいなマネも平気でやっていたらしい。
ミュージシャンやレスラーの引退宣言と、紳士服販売店の閉店ってのは、そもそもアテにならないって話ですが・・・
またブラッド・ギルズやカーマイン・アピス、ドン・エイリーなどもオジーのアルバム作成に参加してるとのこと。
これは知りませんでした。
もっと意外だったのはビートルズの熱烈なファンだった、という話。
もちろんビートルズにあこがれたアーチストは非常に多いとは思うが、オジーもまた熱烈なファンだったとは・・・
特にジョン・レノンのファンで、ジョンが亡くなった時のショックは相当なものがあったらしい。
さて近年ゆかいなおっさんオジーの人気を不動のものにしたと言われる例の「The Osbournes」という人気テレビ番組。
映像を見たことはないが、オジーのダメっぷり、特に妻のシャロンにやられまくりなところが全米で大ウケだそうだ。
メタルでやってきた怖いイメージと、実生活のダメさ加減のギャップが大ウケということなんだろう。
どういう経緯でこの番組に出ることになったのかわからないけど、オジー本人はイメージダウンなんか全然気にしてないらしい。
どこまでも変わったおじさんである。
そんなわけで、オジー・オズボーン。
今でも音楽活動は続けていて、つい最近も新しいアルバムを出しており、ツアーも行う現役のアーチストだそうだ。
歌唱力についての評価はイアン・ギランやロバート・プラントほどではないそうだが、まずどんな声を出すのか聴いてみたいと思っている。
最も声が出ていた頃の曲でおすすめがあれば、教えていただきたいと思います。
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コメント
近頃、更新が午後になることが多いのに、本日は早くに記事がアップされており、詐欺にあったような感じがしているぷくちゃんといいます。
オジーですか・・・聞いたことがありません。というより80年代のベスト、アップしました。そう自分の記事の宣伝のためにコメントしています。(爆)皆さん、よろしくね!(ずうずうしい)
投稿: ぷくちゃん | 2008.03.01 12:32
こんにちは、JTです。
>すると伊藤政則氏の限定コーナー「Rock23」に、来日中のジミー・ペイジさんが登場しました。
えぇー、そんなコーナーあんの?半分ぐらい信じました。
>ペイジさんは久しぶりに故郷広島をおとずれ、ご先祖の墓参りをして母方の実家できびなごなどを食べたそうです。
ここでガセとわかりました(笑)。
なお、オジー・オズボーン、私も全く聴いたことありません。
投稿: JT | 2008.03.01 17:39
ぷく先輩、オジーへの熱いコメント感謝です。
そうですか、オジーの紙ジャケは全て網羅・・さすが先輩です。
やはりサバス時代の音は基本ですよね。
ロニー×コージー×オジーのハードロック3大仲悪いアーチスト選手権も楽しいですね。
来月の上京の際にはぜひおすすめのアルバムを教えて下さい!!
ではまた!!(ムダに明るい作り笑い)
・・・U2が1位ですか・・
自分が投票したかどうかももう覚えていません・・(ニワトリリスナー)
JTさん、コメント感謝です。
>えぇー、そんなコーナーあんの?半分ぐらい信じました。
ああーすいません、伊藤氏が番組でペイジ来日を紹介したのはホントです。
「一夜限りのコーナー」という説明でした。
ツェッペリン再結成の映像がほんの少しだけ流れ、来日したペイジにアナウンサーがインタビューしていました。
(本文ちょっと訂正しました・・)
>オジー・オズボーン、私も全く聴いたことありません。
そうですか・・
果たして聴いてる方で一番乗りコメントはどなたなんでしょうか・・(よそのBLOGでの80年代アルバム人気投票集計結果に客をとられていると本気で心配している)
投稿: SYUNJI | 2008.03.01 17:59
毎度お世話になります。
聴いている1番乗りコメントゲットです。
メタルファンにとっては、ソロ時代のオジーは連れのギタリストで聴くものという常識があって、オジーのヴォーカルとかはあんまり重視してないと思います。
一番人気があるのはランディ・ローズ時代で、1stの「ブリザード・オブ・オズ」と2ndの「ダイアリー・オブ・ア・マッド・マン」です。ランディ・ローズの美形っぷりと夭逝した悲劇のギタリストってことで別格扱いされてます。特に1stは「ミスター・クロウリー」や「クレイジー・トレイン」といった代表曲や、当時ギター少年が誰しもコピーしたアコギの美しい小品「ディー」なども収録されてて、オススメです。
ジェイク・E・リー時代のアルバムは「月に吠える」と「暗闇にドッキリ」(笑)、「月に吠える」の表題曲はインパクトあってよく覚えてますが、あとはあんまり覚えてないです。ジェイク・E・リーは日系人ギタリストということで当時はかなり人気ありました。アン・ルイスと公私ともに仲がよいというのも有名?な話です。
そして最もオジーと付き合いが長いのがザック・ワイルド時代。多分今でもオジーのバックで弾いてるのでは?
ザック・ワイルド参加の最初のアルバム「ノー・レスト・フォー・ウィケッド」はザックの名前の通りザクザク言うギターリフがえらくカッコよく衝撃的でした。
以上、80年代までのオジーの活動はフォローしてましたが90年代以降はまったくノーマークなので、それ以降の評価とかで間違ってたらすみませんです。
投稿: カナ | 2008.03.02 04:23
カナさん毎度です。
詳しい情報ありがとうございます。
>ソロ時代のオジーは連れのギタリストで聴くものという常識があって、オジーのヴォーカルとかはあんまり重視してないと思います。
はぁ・・そうなんですか。
ネットでいろいろ調べてもオジーの歌声や歌唱力についての評論があまり見つからないのですが、そもそもそういうことだったんですね。
>一番人気があるのはランディ・ローズ時代で、1stの「ブリザード・オブ・オズ」と2ndの「ダイアリー・オブ・ア・マッド・マン」です。
なるほど。
ランディはクワイエット・ライオットにいた人ですよね。
84年頃の「メタル・ヘルス」というアルバムの副題が「ランディ・ローズに捧ぐ」となっていて、名前だけそこで知りました。
「ブリザード・オブ・オズ」はまさにジャケット怖さにオジーを遠ざけてしまった原因になったアルバムです。
勇気を出して聴いてみようと思います。
(こんなんばっか)
それにしても「暗闇にドッキリ」って邦題、誰がつけたんでしょうかね・・
投稿: SYUNJI | 2008.03.02 09:51
SYUNJIさん、こんばんは。
オズボーンもブラック・サバスも1曲も聴いたことが
ありません・・・・
と思ったら、手持ちのフェスものDVDに1曲入っていました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/277773
ここでオズボーンは旧友トニー・アイオミと名曲(だそう
です)「Paranoid」を歌っています。私はオズボーンの
ボーカルより、重厚なアイオミのギターのリフにしびれました。
このアイオミという人は、指をけがしているのですが、
見事に復帰したというギタリストだそうで、ブライアン・メイ
とも仲がよいそうです。
ちなみにドラムはフェスらしくフィル・コリンズでした。
また、オズボーンのボーカルですが、私の苦手な金属的な
感じではありませんでした。そういう意味では、親しみやすさ
があります。
>>どこまでも変わったおじさんである。
ライブで見る限り、体は緩んでいましたが、目はいってしまって
いました。ローリーもいった目をしていますが、全然かないません。
さすがだと思いました。
投稿: モンスリー | 2008.03.02 20:17
オジーは単発ではサバス時代もソロ時代も有名曲はひととおり知っていて、曲はイイと感じるんだけど、アルバムはよくわかんないっす。
ばかだもん(Bark at the Moon)
あのベタっとした声質はどちらかというと苦手でして・・・
投稿: ルドルフ | 2008.03.02 22:41
モンスリーさん、コメント感謝です。
>このアイオミという人は、指をけがしているのですが、見事に復帰したというギタリストだそうで、ブライアン・メイとも仲がよいそうです。
この話はサバスを調べた時に知りましたが、ブライアンとトニー・アイオミの組み合わせはちょっと意外な気がしましたね。
>また、オズボーンのボーカルですが、私の苦手な金属的な感じではありませんでした。
そうスか・・聴いてみないとなんとも言えませんが、ロニーやギランのような金属声とは違うようですね。
ルドルフさん、コメント感謝です。
たぶんルドルフさんは一通り聴いてるんじゃないかと思っていました。
それにしてもぷく先輩が全アルバム網羅していたのは驚きでしたね。(捏造強行)
>あのベタっとした声質はどちらかというと苦手でして・・・
金属的でなくてベタっとしている声・・・
どんな声なんだろう・・・
やはり聴かないことには全然わからない・・(当然だっつうの)
テレビの「オズボーンズ」についてはみなさんからのコメントがありませんが、これって日本じゃ見るのは難しいんですかね?
字幕付きのDVDとかあるのかな?(ぷく先輩を横目で見る)
投稿: SYUNJI | 2008.03.02 23:29
おととい、沖縄から帰ってきたゲッツです。
仕事で行っておきながら、半分以上の時間を観光に使っておりました。こんなに遊んだ出張は初めてです。沖縄戦の実情をあまり知らなかったので、いい勉強になりました。
さて、オジーですが、サバスのアルバムを1枚と、ソロのアルバムを1枚しか聞いてません。
ロードウォリアーズのテーマソングはブラックサバスの「Iron Man」ですので、SYUNJIさんも聞いたことはあるはずです。
カナさんがコメントで書かれた「月に吠える」は、日系人ギタリスト、ジェイク・E・リーが日本では話題になりました。タイトル曲のイントロは凄くカッコイイので、僕は大好きでした。
残念ながら、ランディー・ローズ参加のアルバムは1枚も持っていません。オジーがランディーを抱え上げているジャケットのアルバムは欲しいんですけど。。。。
投稿: getsmart0086 | 2008.03.03 20:56
getsmart0086さん、お帰りなさいまし。
>仕事で行っておきながら、半分以上の時間を観光に使っておりました。
なんちゅうイイ出張・・きぃー!!(ヤモリ)
出張で沖縄ですか・・
天気はどうだったでしょうか?
>オジーですが、サバスのアルバムを1枚と、ソロのアルバムを1枚しか聞いてません。
おお、それでもやはり聴いておられるのですね。
「Iron Man」は実は覚えてないんですよ・・
>オジーがランディーを抱え上げているジャケットのアルバムは欲しいんですけど。。。。
「トリビュート」ってヤツですね。
あたしもランディのギターを聴いてみたくなりました。
ちなみにメガデスも1曲も聴いてません・・
投稿: SYUNJI | 2008.03.04 23:13
コメントさせていただきます .
Ozzy の凄さは彼の歌唱力と言うよりも彼の“キャラクター性”や“優れたミュージシャンを選ぶセンス”でしょう(あと , 歌詞の素晴しさ) .
実際に Black Sabbath は Ozzy の歌唱を聞くというよりもメンバーの演奏を重視している感じです(後に King Crimson の“太陽と戦慄”がその方向性を極めるのですが , それはまた別の物語) .
他の方が推薦されているように , Sabbath も ソロ作も 1st をおすすめします .
投稿: 山口 弘 | 2008.03.30 16:35
山口さん、コメント感謝です。
>Ozzy の凄さは彼の歌唱力と言うよりも彼の“キャラクター性”や“優れたミュージシャンを選ぶセンス”でしょう
なるほど。
キャラクター性はなんとなくわかっていましたが、優れたミュージシャンを選ぶセンスも持っているんですね。
ランディのギターも聴いてみたいと思っていますので、「ブリザード・オブ・オズ」から始めてみます。
ところでオジーを調べていて知ったのですが、クリムゾンやジョン・レノンのカバーも歌っているんですね。
全く別の分野の人かと思っていましたが、幅広い音楽性を持っていることに驚いています。
投稿: SYUNJI | 2008.03.30 21:37