聴いてない 第118回 ボニー・タイラー
「おんなロッド・スチュアート」と呼ばれたハスキー女王、ボニー・タイラー。
日本でどれだけ人気があったのか見当もつきませんが、全然聴いてません。
80年代のシングルを少し聴いた程度なので、聴いてない度は3。
聴いてるのはたぶん以下の曲である。
・Total Eclipse of the Heart(愛のかげり)
・Have You Ever Seen the Rain? (雨を見たかい)
・If You Were a Woman
・Holding Out for a Hero
初めてボニー・タイラーの曲を聴いたのは「愛のかげり」だったと思う。
日本ではたぶんこの曲が一番売れたはずだ。
「Holding Out for a Hero」は「フットルース」のサントラ・アルバムで聴いている。
「雨を見たかい」はご存じクリアデンス・クリアウォーター・リバイバルのカバーである。
なお聴いてる曲はどれも嫌いではない。
女ロッドなド迫力ハスキーボイスもいいと思うし、ロッドより歌はうまいよね。
この声が彼女の最大の魅力だろうが、声帯ポリープが完治しないまま歌い続けてああいう声になったらしい。
容姿は特に好みというわけではないが、今「You Tube」であらためて映像を見るとちょっと化粧が濃いです。
さてボニー・タイラー。
スティーブン・タイラーとは遠い親戚にあたるそうだ。(ウソです)
ちなみにタイラーという姓は「タイル職人」という意味らしい。そのままやん。
結局なんにも知らないので、例によってネットで少し調べました。
最初から勘違い告白ですが、ボニー・タイラーってイギリス(ウェールズ)のヒトなんですね。
勝手にアメリカ南部あたりのワイルドな姉さんかと思っていました。
70年代半ばでデビューし、78年にはヨーロッパやアメリカでヒット曲を出し、82年に「愛のかげり」によって日本でも売れるようになった、というのが大まかな経歴。
「愛のかげり」を収録したアルバム「Faster Than the Speed of Night」は、イギリス本国では初登場1位を記録しており、これが女性シンガーとしては初の快挙で、ギネスブックにも認められているらしい。
日本でヒットしたのはだいたい自分が聴いてる曲だと思うが、ネットでボニー・タイラーを検索するとよく目にするのが、作曲家でもありプロデューサーでもあるジム・スタインマンだ。
「愛のかげり」「Holding Out for a Hero」はいずれもジムの作品だそうだ。
ちなみにジムはエア・サプライの「渚の誓い」の作曲者でもあり、この曲もボニー・タイラーに歌わせている。
あのミート・ローフの「地獄のロック・ライダー」のプロデュースもジムが手がけているとのこと。
言われてみると、「愛のかげり」と「渚の誓い」はピアノから始まるイントロやサビの盛り上げ方など、構成がよく似ている。
個人的な印象だが、80年代半ばくらいまでは、ボニーやアン・ウィルソンやデボラ・ハリーのようなアネゴ系ボーカリストが受けていたのだが、マドンナやシンディ・ローパーの登場でそのあたりの潮流は少し変わったような気がする。
まあデビュー当時は媚びまくりな歌い方だったマドンナも、のちにすっかり姐さん状態になってはいくのだが。
さて「Holding Out for a Hero」は日本ではテレビドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌としてのほうが有名だろう。
麻倉未稀が日本語歌詞で歌っているが、このドラマはほとんど見ていない。
山下真司の代表作であり、70年代青春ドラマのノリをなぜか80年代にも持ち込んでしまい、それでも結構人気があったと言われている。
先生でラグビー部顧問でもある山下真司が泣きながら生徒を順番に殴ったり、生徒で金持ちの娘の伊藤かずえが白馬に乗って不良をムチで退治したり・・という名場面だけは覚えている。
あ、このまま続けると「見ていないシリーズ」のネタをひとつ消化してしまうので、「スクール・ウォーズ」はまたの機会に。
ボニー・タイラーやジム・スタインマンは、この曲が日本で青春ドラマに使われたことは知ってるんだろうか・・・
そんなわけでボニー・タイラー。
一番売れた「Faster Than the Speed of Night」も良さそうだが、95年の「Free Spirit」というアルバムには「渚の誓い」や「明日に架ける橋」が収録されており、これも聴いてみたいと思っている。
それほどアルバムの枚数は多くないようですが、みなさまの思い出の盤があれば教えていただきたいと思います。
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