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読んでみた 第18回 dancyu

全日本地方都市限定グルメ評論家友の会関東事務局のSYUNJIといいます。(デタラメ)
先日のじゃじゃ麺探訪以来にわかにBLOGの方向性が大きく変わりそうな予感ですが、実際自分は食には大して興味はありません。
なにしろ成人男子としては驚くほど食が細い自分。
さすがに中年になって周りからとやかく言われることもなくなりましたが、若い頃はあまりの食べなさぶりに上司や取引先からは決まって「何遠慮してるんだよ」「カラダの調子悪いのか」と言われたもんです。
これが結構つらいもので、どんなに「遠慮じゃなくてホントに食べられません」と主張しても、あまり信じてもらえませんでした。

加えて自分、酒をいっさい飲まないのですが、これも若い頃は異星人のように扱われました。
昭和のサラリーマンにとって、「食べない・酒飲まない」ヤツってのは、存在自体が信じられないことだったのでしょう。
「酒は飲めない」と言っても「じゃあ焼酎なら飲めるだろう」と真顔で上司から言われた時はキレてしまいました。(若い)
めんどくせーので「宗教上の理由」とか言ったろかとも思いましたが、それは宗教に失礼なんでやめました。
とりあえず、自分にとって昔から酒全般は青汁と同じです。(アルコールの味がダメ)

前置き長くなりましたが、そんな飲食に無関心な自分が今回読んでみたのは、あろうことか「dancyu」。
もちろん読んだこともなく、手にとることすら初めてでした。
お料理すらできないのに、いったい何を考えているんでしょうか。
もはや音楽評論では食っていけなくなった三流ライターが、編集部の提案でグルメ記事にも手を出さざるを得なくなったような有様。
そこには一流編集者ルドルフさんのご指導と、ぷく先輩の圧力があったのでございます。(誇張)
例の富士宮やきそばが掲載されているとの情報がルドルフさんから寄せられ、翌日買いに行きました。(単純)

Dancyu20071000

買ったのは10月号、860円。
判型はA4判か?
版元は普段から縁のないプレジデント社である。

「dancyu」とは「男子厨房に入るべからず」という言葉を逆説的に表したもので、「男子どんどん厨房に入りましょう」という男性向けお料理お誘い雑誌である。
食にも酒にも興味のないあたしは果たして厨房に入ることができるのでしょうか。

・・・・・読んでみた。

今月号の目次はこんな感じである。

特集/ おいしいチャーハンが食べたい!
・感動の「福臨門酒家」と「大宝」。その真髄に迫る
 最高のチャーハン「必殺技」大公開
・金華ハム、干しナマコと具材も華やかな“五目チャーハン”の最高峰
 きみは本物の「揚州炒飯」を食べたか!
・玉子の生かし方次第で、かくも旨くなるものなのか!
 わが家の「たまご炒飯」を究めるぞ 文・北吉洋一
特集/ ニッポン縦断「ソース焼きそば」の旅
 三大“ご当地焼きそば”の魅力に迫る
 焼きそば「三国同麺」のおいしい愛され方
 富士宮・横手・太田
地元民なら誰でも知っている“ふるさとの味”
 わが町に「焼きそば」ソウルフードあり
進化する雲上の美食
 「機内食」コレクション2007
厳選「取り寄せ」カタログ 第199回 ── 青森県の旨いもの
台所の時間 70  中華包丁

その名から勝手に勘違いしていたのだが、お料理作るぜコノヤロというだけの雑誌じゃないんですね。
今回の特集のように全国のチャーハンの名店紹介やご当地やきそばなど、「作る」のではなく「食べる」側としての記事が半分以上ある。
全ページレシピや食材や調理器具の紹介かと思ってましたが、そこまで合羽橋な雑誌ではないようです。

ただしそこは「dancyu」なので、チャーハンの名店紹介でも単純にメニューだけの内容ではなく、ちゃんと各店の調理工程が掲載されている。
自分のような素人でも記事はなかなかおもしろい。
なにより写真がどれもうまそうである。

さて特集のチャーハン。
チャーハンすらまともに作ったことのない自分だが、各店で作り方がそれぞれ違うのはけっこう驚きだった。
チャーハンの卵って、ごはんにかけて炒めます?それとも先に卵で後からごはん?
またごはんは冷やごはんですか?それとも炊き立て?
これ、正解はないようで、各店で(メニューにもよるのか?)やり方が違っていて、いずれの方法もあるようなのだ。
あ、決して「どれでもOK」というわけではなく、それぞれの店の料理人がきちんとメニューとして考えての話ですね。
今回「家庭で作る場合」として紹介されている方法では、先にごはん(暖かいヤツ)で後から卵をかけるやり方である。
うちの嫁さんはどうやってたっけ・・・?

続いて今回の目玉企画(死語)、ご当地焼きそば特集!!ぷっきー大感激!!きぃー!!(なぜ?)
こっちの記事では詳細な調理方法までは載っていないが、皿に盛られた各地の焼きそば写真はどれも食欲をそそるに充分な臨場感である。
富士宮焼きそばの特徴としては「麺は硬め、具は肉カス、仕上げに鰯の粉末」だそうです。
ぷく先輩、合ってます?
しかも「日本一有名」とまで書いてある。
すいません、全然知りませんでした・・・

焼きそばなのでどこも気取った店ではなく、本当に地元で愛される飾り気のない店が多いようだ。
焼きそば専門店だけでなく、喫茶店やスナックや駄菓子屋でも出している店が多いらしい。
このあたりは宇都宮餃子のようなテンションとは少し違うのかもしれない。
見た目は確かにうまそうだが、やはりこれは食べてみないことにはわかりませんね。
じゃじゃ麺も味は想像していたのとは少し違ってたし。

なお横手焼きそばは「甘口ソースと柔らか麺に目玉焼き」、太田は「一店一味。同じ味は一つもない」だそうです。
どちらも全然知りませんでした。
いずれのご当地やきそばも、都内で食べることはなんとかできそうだが、専門店ではなく居酒屋のメニューのひとつとして出してるような感じだそうです。
これはやはり富士宮までロケに出かけねばなるまい。
あ、「ぷくちゃんと行く秋の富士宮焼きそばオフ会」っての、どうです?みなさん!(ツアコン?)

そのご当地焼きそば特集に続く「地元民なら誰でも知っている“ふるさとの味”」というページに、「ソース焼きそばにトマトソースをかける?」というタイトルで、新潟のイタリアン焼きそばが紹介されている。
自分はこのイタリアンを以前テレビで見て知ってはいたが、それでもやはり驚いた。
趣味の範囲でそうやって食べる人がいるかもしれないよねレベルの話ではなく、新潟界隈ではイタリアン焼きそばは定番のメニューとして通用しているらしい。
正直あんましうまそうとは思えないんですけど、どうなんでしょうか?

食に興味のない自分だけど、あたし的にご当地モノとしてちょっとだけみなさんに驚いてほしいなと思うのは、北海道の赤飯である。
ふつう赤飯というのは小豆と一緒にもち米を炊くからあの色になるのだが、北海道では米を炊く前に食紅で色を付けるのである。
なので色を忠実に表現するなら「ピンク飯」だ。
しかも入っている豆は小豆ではなく、甘納豆である。(この甘納豆は金時豆のことで、和菓子の甘納豆とは全く別モノです)
大きさは小豆の3倍くらいあるだろう。
こんな北海道赤飯を弁当に持っていくと、周りの人はまず驚くのだ。
色はピンク、しかもでかい甘納豆がごろごろ。
自分も妻も関東育ちだが、偶然にもお互い両親は北海道の人間で、赤飯を作るのに全く衝突もなく、今でもこのピンク飯を食っている。
味は豆のせいでだいぶ甘いんですけど、ごま塩をかけてちょうどいい感じになります。
興味のある方は北海道出身の人に作ってもらって下さい。

さて雑誌全体の感想。
記事の見出しが意外に高いテンションである。
「きみは本物の「揚州炒飯」を食べたか!」とか、「わが家の「たまご炒飯」を究めるぞ」「タイ式炒飯・カオパットも楽しいぞ」など、語りかけ口調はどこか「ビッグ・トゥモロウ」を思わせる。
まあ許容の範疇なんだが、あんましくどいと読むのがつらくなるだろうなぁ。

お料理雑誌なので写真が非常に重要だ。
当然それに精通したカメラマンや編集スタッフが起用されているのだろう。
構図やピントの合わせ方、明るさや立体感の出し方など、さすが食の雑誌だけあって実に見事である。
また書体やレイアウトなど、編集の基礎的な部分には全く隙がない。
しかも全ページオールカラー、コート紙。
こういう点は非常に評価したいところである。

ページ数は150程度なので、軽いし持ち歩くには便利だが、このボリュームで860円てのは適正なんだろうか?
値段のわりに物足りないという批判もあるかもしれない・・とこっちがやや不安。
まあプレジデント社だし、1000円以下の雑誌にグダグダ言う貧乏人はハナから相手にしてないとは思いますが。

雑誌につきものの広告だが、飲食関連ものが多いのは当然だが、広告ページ量はそれほど多くない気がする。
今月号の表4(裏表紙)はクルマの広告である。
少し意外です。

そんなわけで、初めて読んでみました「dancyu」。
思ったよりもずっと一般向けで、結構おもしろかったです。
塩ラーメン特集でも組まれたら、ぜひ買ってみようと思います。
(難しいかな・・・)

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聴いてみた 第44回 ジェフ・ベック・グループ

今回聴いてみたのは富士宮やきそばではなく、ジェフ・ベック・グループ。
ジェフ・ベックは聴いてないシリーズでもかなり早い登場だったが、一応「ワイアード」を持ってるし、BBAも聴いたりしたので、あまり危機感もなく日々を過ごしてきた。

で、先日久しぶりに新宿の中古CD店に寄ってみた。
そこで発見したのがジェフ・ベック・グループのCDである。
しかも「Truth」と「Beck-Ola」のカップリング盤だった。(CDは1枚)

Truthola

値段は1000円くらい。
これはお得だわね。ほほほほ。
ほとんどおばさん化しながらレジに直行。

ちなみに「ワイアード」は持ってるんだが、音源はMDアルバムである。
当然MDのアルバムなんてもはやどこにも売っていないので、今となっては貴重なものかもしれない。

さて。
以前からベックを聴くなら「Truth」とおすすめもいただいていたのですが、ようやく手に入れることができました。
ロッドのボーカルもまあ好きなほうだし、あまり心配はなさそうである。
果たしておばさんは無事に聴くことができるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

まずは「Truth」。

1. Shapes Of Things
オープニングはやや危なっかしいロッドのボーカルで始まる曲。
結構転調がある。
ベックのギターソロもバリエーションに富んでいるが、意外にゆるい雰囲気である。

2. Let Me Love You
比較的固めのブルースだが、ギターの音は案外軽い。

3. Morning Dew
ロッドのシャウトにベックの引っ掻くようなギターの掛け合い。
ところどころもわわわんとした音が聞こえる。

4. You Shook Me
スタンダードなブルースナンバー。
この曲はツェッペリンのファーストにもあったが、ウィリー・ディクソンという人のカバーだそうだ。
ベック版はツェッペリン版に比べてキーボードの音が聞こえたりしてちょっとサイケである。
が、意外にギターが目立たず、曲も短い。
ツェッペリンのほうがギターとボーカルの無理矢理な掛け合いがあったりで、かなり好き勝手にやっている感じ。
どちらかというとベック版のほうが好みの音だ。

5. Ol' Man River
かなり音があちこちに飛んだ散漫な印象。
ベックのイメージからするとこういう音楽もやってたことが少し意外である。

6. Greensleeves
どこかで聴いたことのある旋律のアコースティックナンバー。

7. Rock My Plimsoul
やや単調で投げやりなブルースだが、そこはさすがにジェフ・ベック・グループであり、なかなかカッコいい。
前半と後半でギターとボーカルの位置が入れ替わるような編集が施されている。

8. Beck's Bolero
この曲はペイジの作品で、ペイジ自身の他ジョン・ポール・ジョーンズやキース・ムーンも参加している豪華な一曲だそうだ。
短いわりにいろいろな音がつまっており、なかなか楽しめる。
できれば歌も入れてもらってもう少し長く聴きたい曲である。

9. Blues Deluxe
再度どっぷりのブルース。
誰かのカバーだろうと思っていたが、これはロッドの作品とのこと。
どちらかというとギターよりもピアノが目立つ曲。
ベックのギターは後半に集中。
ラストにはロッドとの掛け合いもある。
途中拍手や歓声が聞こえるのでライブ演奏のようだが、音だけ聴いていてもロッドの楽しそうな表情が浮かぶような臨場感がある。

10. I Ain't Superstitious
これもウィリー・ディクソンのカバーのブルース。
ギターの音はかなりゆがませてあって、少し聴きづらい。
後半のドラムソロはけっこう聴きこたえがある。

続いて「Beck-Ola」。

1. All Shook Up
邦題は「恋にしびれて」。
アップテンポのブルースだが、ベックの細かいテクニックがそこかしこに散りばめられている。
ラストでは猿の声のようなキーキー音がするけど・・・

2. Spanish Boots
同じような曲調が続く。
アップテンポでロッドが叫び、ベックのギターとトニー・ニューマンのドラムが乱れ飛ぶ。
悪くはないけど、少し散漫だ。

3. Girl From Mill Valley
一転美しくポップなピアノ・バラード。
ボーカルはなく、ギターも聞こえない。
こういう曲もできるという、バンドの奥行きを感じさせる名曲だ。

4. Jailhouse Rock
ご存じマサ斉藤の「監獄ロック」。(違うよ)
ロッドが歌うとまた少し感じが違う。
それよりもアレンジがまた派手だ。
ピアノもギターもイカレてるくらい飛ばしているのだが、これそもそもリズム変えてますよね。
なんかメタルっぽい拍打ちだと思う。

5. Plynth (Water Down The Drain)
ロッドとベックの掛け合いが聴けるロックな曲。
これはなかなかいい。
どこかアクション映画のテーマソングのような印象である。

6. The Hangman's Knee
全編中もっともツェッペリンぽいと感じたのがこの曲だ。
ヤケクソにたたきつけるシンバルで始まり、ベックの怪しくゆがんだギター、ロッドの叫び。
ただツェッペリンほどの一体感は感じない。
単にジェフ・ベック・グループを聴き慣れていないだけなんだろうけど。

7. Rice Pudding
半音ずつ上がるリフが特徴的なインスト。
この曲でようやくベースの音が聞こえてきた。
途中でピアノとギターの掛け合いになり、少し雰囲気が変わる。
ラストはドラムがどたどたと連打され、盛り上がってくるかと思ったらぶっつり終了。
なんやねん。
一瞬MP3プレイヤーの電池が切れたかと思いました・・・

感想。
アルバム2枚分を通しで聴くと少し疲れる・・・
全体としては2枚ともブルース中心なので、曲調自体はいまいち苦手な感じなのだが、ベックの誠実なギターワークが聞けるアルバムだと思う。
ベックのギターにもいろいろな音があるが、同時期のツェッペリンにおけるペイジの怪しい雰囲気ややりたい放題の振り幅に比べると、ややきまじめな印象である。
そのせいか、やはりツェッペリンに比べると少しインパクトが弱いように思う。

ロッドのボーカルはまだ若く荒削りで、歌い方も単調だし、表現力ではロバート・プラントにはやはりかなわない。
ただ声はやはりロッドのものであり、決してうまくはないけど、すでに誰にもマネできないものになっていることがよくわかる。
あの味わい深いボーカルになるのはもう少し後のようだ。
ベックのギターに注意して聴いてるつもりが、いつの間にかロッドの歌を聴いてしまっていることが何度かあった。
ちなみにアルバムを通しで2枚聴いていて、残念ながらロン・ウッドのベースのプレイに引き込まれた箇所が全くなかった・・・

聴いていて少し不安になったのだが、このCD、やはり無理矢理2枚を合わせているので、フェードアウトが淡泊だったり、曲によってはカットされているのではないか?と思うような部分があった。
ラストの「Rice Pudding」は本当にああいう終わり方でいいのか今も不安。
ネットで調べたら「ぶつ切りにされて終わるエンディング」などと書かれているので、やっぱぶつ切りでいいんですよね。
まあ安かったからいいんですけどね。

グループとしてロッドが歌っているのはこの2枚のアルバムだけで、この後ロッドはロン・ウッドとともにバンドを脱退。
「ベックとやっていて得たものは何もなかった」などというステキな発言もあったそうだ。
この2枚のアルバム制作時期、ベックはロッドがバンドにおれば他は誰でもよかったらしい。
見るからに怪しいペイジやリッチーに比べ、ベックという人はイメージではけっこうマジメで誠実なお人柄のよーに思ってたりしたのですが、いきなりメンバーをクビにしたりアンプを倒してみたり、振る舞いは案外キレ系中学生みたいな様子。
直情型のジェフ君、ある意味カワイイと言えなくもないですが、まわりの人はついていくのが大変だったんでしょうね。
そんなことはベックに限らないと思いますが・・・

というわけで、ジェフ・ベック・グループ。
悪くはなかったですが、インパクトという点においては、もうちょっと欲しかったかなといったところでした。
次はコージー在籍時代のアルバムを聴いてみようかと思います。

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食べてみた 第1回 じゃじゃ麺

記念すべき「食べてみたシリーズ」、第1回は盛岡名物じゃじゃ麺。
ランティエ」の記事でのだいまつ親分のコメントがきっかけで盛り上がった話題のじゃじゃ麺ですが、それまで全く知りませんでした。

盛岡と言えば冷麺が有名だが、じゃじゃ麺とわんこそばを合わせて「盛岡三大麺」と言うらしい。
で、問題のじゃじゃ麺とはどんな麺なのか?
平打ちうどんに肉味噌・ねぎ・きゅうりをかけたもので、起源は中華のジャージャー麺だそうです。
薬味としてショウガ・にんにく・ラー油・酢をかけ、トッピングとしてはキムチや納豆、生卵などもあるようだ。
最後の一口を残して、そこに溶き卵を入れてスープのようにして食べる。
これを「チータン」と呼ぶ。

ここまで聞いて俄然食べたくなってきました。
ネットで検索すると、意外にも近所に店が見つかった。
それが今回食べてみた「まるじゃ」である。

Maruja
まるじゃ:横浜市瀬谷区二ツ橋町11-3

この店は、地元では狭いわりにクルマが多い道として有名な瀬谷柏尾線沿いにある。
何度も通っている道だが、この店は知らなかった。
うどん屋ではなく、じゃじゃ麺屋である。

ちょうど昼時だったが、店内は半分くらいの客の入り。
まだ関東ではあまり知られていないためか、じゃじゃ麺の食べ方マニュアルが各テーブルに置かれている。
並を注文。
ゆで時間が多少かかるので、ラーメンよりは待たされるようだ。

10分ほど経って並が運ばれてきた。
聞いたとおり平打ちうどんに肉味噌とねぎときゅうりがかかっている。

Jajamen1

汁はほとんどなく、一見冷やしうどんのようだが、温かい麺である。
うどんは平打ちだがそれなりに太く、ほうとうのようなコシはないけど、きしめんよりは歯ごたえがあるといったあたり。
ふつうのうどんより若干柔らかめである。
「よくまぜて下さい」と指示されたので、ぐりぐりまぜる。
まずは薬味なしで一口。

もっと味の濃い味噌かと思ったが、そうでもない。
薬味なしでは少し物足りないようだ。
にんにく・しょうが・ラー油を少したらして再度ぐりぐりまぜる。
これで味が整ってうまい。

これはやはりきゅうりがポイントですね。
あったかいうどんにきゅうりという意外な組み合わせだが、肉味噌やラー油とまぜるとなかなかいい感じである。
きゅうりなしで食べると案外物足りないから不思議だ。
この店ではねぎやきゅうりは好みではずしたり増やしたりできるようだ。

で、最後のお楽しみのチータン。
うどんを一口分残したところで、お店の人に「チータン」というと、器がいったん下げられ、溶き卵とだし汁が入れられて戻ってくる。

Jajamen3

これももっと濃い味かとも思ったが、けっこう薄味だ。
全部飲んで完食。

Jajamen4

うまい。
チータンはほとんどの人が頼んでいるようだ。

味噌もチータンも思っていたよりかなり味は薄かったが、これが濃い味だったらおそらくくどくて飽きてしまうかもしれないので、これくらいでちょうどいいのだろう。
トッピングにキムチがあるので、物足りなければのせてもいいと思う。

食べ終わってからわかるのだが、かなり量があり腹にたまる。
自分は小食なので並で充分だが、最後にチータンもあるし、女性なら「こじゃじゃ」という小さめの盛りでもいいかもしれない。

値段は並が600円、チータンが100円。
安くて腹いっぱいになるので、これはいいですね。
これ、冷やしはないんでしょうか?
夏は冷やしうどんでもいけそうですね。

というわけで、食べてみました盛岡名物じゃじゃ麺。
値段も味にも満足です。
三軒茶屋にもじゃじゃ麺のお店があるらしいので、今度はそっちにも行ってみようかと思います。
だいまつ親分、教えていただいてありがとうございました。
いつかぜひ本場盛岡のじゃじゃ麺を食べに行きたいです。

まるじゃ

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聴いてない 第110回 カッティング・クルー

盛岡名物じゃじゃ麺ファンクラブ関東事務局電話番代理のSYUNJIといいます。
すいません、まだ食べてないんですけど。
今日のエントリはじゃじゃ麺ではありません。

さて洋楽の世界にも一発屋と呼ばれるアーチストがごろんごろんといるが、今日採り上げるカッティング・クルー、個人的には決して一発屋だとは思っていないけど、むしろ一発屋よりも印象薄いバンドかも・・・と心配になるような、そんな感じです。
あ、全然伝わらないですか、そうですね・・・

実は鑑賞実績としてアルバム1枚しか聴いてないので、聴いてない度は4。
でも調べたらオリジナルアルバムって3枚だそうです・・
もう少し長持ちしたのかとも思ってはいたんだけど。
じゃ聴いてることにしてもいいかなぁ。

アルバムを聴いたことはあるけど、手元に音源が残っておらず、印象に残ってる曲は3曲しかない。
「 (I Just) Died In Your Arms」(愛に抱かれた夜)、「I've Been In Love Before」「One For The Mockingbird」の3曲である。
いずれもエアチェックで仕入れ、全部気に入ったのでアルバムを小岩の「友&愛」で借りたのだ。
でもアルバム借りて聴いたのに、結局エアチェックした3曲しか記憶に残らなかったので、アルバム借りたこと自体ムダになったっつう話です。

3曲の雰囲気はそれぞれ違う。
「 (I Just) Died In Your Arms」は一番ヒットした曲(というか、世間的にはヒットはこれだけ?)で、もの悲しい雰囲気に包まれた調べである。
「One For The Mockingbird」はスピード感に満ちたロック、「I've Been In Love Before」はおだやかな流れに乗って歌うバラードである。
アルバムではこの2曲が切れ目なくつながっている。

「One For The Mockingbird」は確か彼らが「なんとか歌謡祭」のようなイベントで日本に来て歌ったはずだ。
テレビで見た記憶がかすかに残っている。
日本のアーチストの場合、「世界歌謡祭グランプリ!」などと大それた勲章をもらってしまうと、結局その1曲だけの一発屋になってしまうというエンギの悪いイベントがあったが、確かカッティング・クルーが出てたのもそんな感じの催しだったように記憶している。(違ったらすいません)

メンバーはニック・ヴァン・イード、ケヴィン・スコット・マクマイケル、マーティン・ビードル、コリン・ファーリー。
全然知らないし顔もわからない。
ケヴィンがカナダ人で他の3人はイギリス人だそうだ。
「マクマイケル」ってのも変わった名字だなぁ・・・
スペルはMacMichaelなのでマクマイケル。
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)もそうだが、ファミリーネームの途中で大文字が登場するというのはどうしてだろう?
マクマイケルさんはロバート・プラントのソロアルバムに参加した実績があるらしい。

いくつかのサイトに書いてあったが、「愛に抱かれた夜」はイントロがボン・ジョビの「夜明けのランナウェイ」にそっくり、という話。
言われてみればその通りだ。初めて気がついた。
ちなみに以前ボン・ジョビの記事でマルチオーディオさんに教えてもらったのだが、ボン・ジョビの「夜明けのランナウェイ」のイントロ、音が3連打に聞こえるけど実は最初の1音しか弾いてないそうです。

カッティング・クルーと同時期にヒットを飛ばし、同時期にアルバムを借り、同じようにメンバーも知らず、同じようにそれっきりになってしまったのがクラウデッド・ハウスである。
こっちのバンドも3曲くらいしか知らず、いつも取り違えてしまうのである。
「Don't Dream It's Over」はいい曲なんだけどね。
どっちのファンにとっても大変失礼な話ですが。

ネットで「カッティング・クルー」を検索するとわかるのだが、なんとあの大日本プロレスのオフィシャルサポーターズクラブの名前が「カッティング・クルー」である。
何か関係があるんだろうか?

というわけで、カッティング・クルー。
もう2枚アルバムを聴けば「全部聴いてる」ことになっちゃうんですけど、入手は可能なんでしょうかね?
そう言いながらあまり聴く気もありませんが・・・
できればもう一度「Broadcast」を聴きなおすところから始めたいと思っています。

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読んでみた 第17回 ランティエ

男性誌をめぐる旅人のSYUNJIです。
出版不況のさなか、どこの版元も男性誌には苦労してると思いますが、40代50代の大半のオトコって、おうちのローンだの子供の学費だのクルマの保険だの知り合いの連帯保証人だの尿管結石だので、基本的に金持ってないんだよね。
そういう境遇にある人たちに雑誌を買わせるってのも、そう簡単ではありません。

そんな男性誌業界にあって、やや異彩を放つ雑誌を発見しました。
それは「ランティエ」。
今回初めてその存在を知った月刊誌である。

Rentier

キャッチは「40~50代男性向けライフスタイル提案誌」。
これだけだと「ゲーテ」とか「BRIO」なんかと同じような気がしますが、もう少し詳しいコンセプトがあります。
「読み物・ファッション・芸術・ライフスタイルなど、「和」をベースにしながら幅広く特集を展開。日本の風土・伝統・美意識を読者に伝承する雑誌を目指しています。」とのこと。
中年向け雑誌といえば精力剤やカツラやリーチ麻雀店の広告イメージしか思い浮かばない自分ですが、この雑誌はどうやらそういう路線ではなさそうです。

発売元は角川春樹事務所
この会社、角川書店とは関係ないそうだ。
今回読んでみた9月号は880円。
判型はA4、総ページ数は154。
和をベースに展開すると宣言してるだけあって、表紙には「9月号」ではなく「長月」なんて書いてある。
書名としては正確には「ランティエ。」だそうです。
果たしてあたしはこの雑誌に自分の居場所を見つけることができるでしょうか。

・・・・・読んでみた。

今月号の見出しはこんな感じである。

■夏、魂が蘇る 熊野詣で。
 熊野山三/那智/本宮、新宮
■特集
 美味しい「冷麺」を教えます。
 各界の食通達が食す「とっておきの一品」
■「鳥居」
にっぽんの情景/カミの居る場所
■晩夏光
フォーマルを着回し、夏の終わりの「夜美」となる

和テイストの雑誌だけあって、見出しなどに明朝でもゴシックでもない独特の書体を使っており、このあたりのセンスはなかなか良い。
熊野や鳥居の特集記事も、写真が中心であまり細かい説明はなく、情景が伝わる誌面である。
こうした日本の伝統にはそれほど興味はないのだが、熊野にまつわる歴史上の人物紹介や、原田芳雄の熊野詣でのエッセイなど、意外におもしろい。

「賢人放談」というやや鼻につくタイトルの連載コラムも、勝谷誠彦や安部譲二などスジ者の文章は鋭くて読み応えはある。
堤堯の小沢一郎に関するコラムなんて、まるで文春か日刊ゲンダイのような切り込み方である。

また本誌とは別に、付録のような形で「ランティエ。文庫」という名の小冊子がはさまれており、北方謙三や山本一力の連載小説が掲載されている。
これだけはずして電車の中ででも読んでちょうだいってな企画なのだろうか。

特集の冷麺も、いわゆる焼き肉屋で出てくる冷麺だけでなく、ざる蕎麦や冷やしラーメンなども紹介してあり、これも思ったほどおっさんくさい内容ではない。
なので単に和風をおだやかに紹介する爺さん雑誌というわけではなく、それなりに硬軟のメリハリは考えての編集のようだ。

しかしだ。
読み進んでいくうちに、どこかバランスの崩れを感じるページが増えていく。
「晩夏光」というページはジャケットや靴の広告特集であり、例によってスーツとベストで126,000円とかフザケた値段が書いてあり、見せ方が多少違うだけでやってることは他の男性誌と同じである。
版元の都合なんだろうが、この雑誌のコンセプトからすれば、せめて和服や草履の広告であるべきだろう。
せっかくいい感じで編集してきているのに、やっぱりこんなページがあるのは残念である。

ページをめくるうちにおかしさ加減は加速していく。
巻末には読者プレゼントのページがあるが、今月号は「春樹先生より5名様に特製名入り柳刃包丁」である。
モノは確かにいいんだろうけど、春樹先生から包丁もらうってのも・・・
先生もそんなことはちゃーんとわかっていて、「危険な漢(おとこ)からの、夏のお中元」などと書いてある。
しかも先生の写真はグラサン姿。
危険なオトコ春樹先生、ウィキペディアによれば服役中はいじめられてたという話ですけど・・・

もっともイカレてると感じたのが、占いのページ。
タイトルが「星の縁起」ってのは大丈夫なのだろうか。
男性誌の占いページなんぞ真に受ける人もあまりいないだろうが、この占いもそれをいいことに言ってることはかなり乱暴である。
蟹座の恋愛運なんていきなり「思いがけぬ妊娠に遭遇しやすい。」などと書いてあるが、結びは「恋探しは盛り場でナンパで収穫あり」。
イケてるんだかダサいんだか全然わからない表現ですが、まあがんばってみてよ、蟹座の男性。
他にも牡牛座の恋愛運は「もてます。」と言い切ってみたり、射手座は「ラブアフェア接近」などと変な表現だったり、牡牛座の総合運には「痔や歯周病には医療+親や先祖を敬い、子や部下を慈しむ」とか、終始どこかズレてるような状態です。
「笑わせるページ」だと思って読めば、ツッコミどころがそこかしこにあるので、楽しいかもしれない。

ところでランティエってのはどういう意味か?
フランス語で「土地を貸したり資産を運用したりして利益を得る人」という意味らしいが、雑誌の中では「高等遊民」と称している。
比較的裕福で日本の文化や風土などに興味を持つ中高年を指しているのだろう。
「LEON」の「ちょい悪オヤジ」や「ゲーテ」の「24時間仕事バカ」というスタンスとは明らかに違う。
「ガツガツせず優雅に行きましょう」というお誘い雑誌だが、なんて言うんだろ、本当の上流階級の人たち向けではないですね。

というわけで、「ランティエ」。
いろいろな意味で、俳人春樹先生の人生がそのまま投影された雑誌である。(大げさ)
記事そのものはそれなりに質は高いし、全体の雰囲気もそれほど悪くはない。
が、徹底して上品かというとそうでもなかったりで、どこか不思議な香りのする微妙な本だ。
普段は物静かで仕事もそれなりにやってくれるけど地味で目立たないし特に話す機会もなかったが、ある日偶然町中で見かけた時の私服のセンスが驚くほどヘンだった総務の次長さん・・・という感じ。
相変わらず意味不明な例えですみませんが、また気が向いたら読んでみようかと思います。

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