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聴いてない 第105回 ダン・フォーゲルバーグ

イノセンスなイリノイの詩人、ダン・フォーゲルバーグ。
我ながら渋いチョイスだと思うのですが、聴いてないことに変わりはありません。
この人も日本での知名度や人気がさっぱり見当がつかないアーチストである。

聴いてない度は3、エアチェックの実績は「Hard To Say」「Longer」「I Missing You」の3曲だが、実はかつてベスト盤を持っていたことがある。
「Longer」が結構好きで、このアコースティックな路線の人かと期待したのだが、ベスト盤は思ったほど良いとは思えず、ロクに聴かないままいつの間にか手放してしまった。
いつ売り飛ばしたのかすら覚えていない。
ダビングしたテープは捨てていないはずだが、最近は全く聴くこともない。

名前と顔は知ってはいるが、それ以外の情報は何もない。
調べてみると、全ての楽器をひとりでこなしてアルバムを作ったことがあったり、ジョー・ウォルシュがプロデュースしたアルバムがあったり、デビュー当時の活動拠点はロサンゼルスだったりということがわかった。
音からしてもウエスト・コースト系の人だと思っていたし、実際初期の頃は西海岸で活動していたので間違いではないと思われる。
ただし出身はイリノイ州なのでどちらかというとアメリカ中部だし、ロサンゼルスの後はテネシーやコロラドの田舎に引っこんで曲を作り続けたそうなので、純粋なウエスト・コーストのアーチストではない。
離婚も経験しており、売れない時期もそれなりにあったようで、歌と同様のおだやかなだけの人生ではないようだ。

ジャケットは本人のポートレイトが多いようだが、アルバムによってヒゲが全くないかロッキー刑事並のヒゲヅラかが極端に分かれている。
ベスト盤はカメラ目線のヒゲヅラのダンが斜めに写っているジャケットだったと思う。
「High Country Snows」というアルバムでは、雪山を背景にまぶしげに遠くを見る目のセーター姿のダンがジャケットになっている。
何のヒネリもない直球実直な、チーズの宣伝みたいな絵なのだが、個人的にはこのご本人様シリーズのジャケットは、セールス面においてはやめたほうが良かったんじゃないかとよけいなお世話を思いました。

ただし「Longer」は今聴いても名曲だと思う。
アコースティックギターのイントロで始まるゆるやかな調べ。
ハイトーンなダンの声。
落ち着いたピアノやストリングスの音。
ベスト盤にもう少し同じような系統の曲があれば、手放すこともなかったのだろう。
初めてエアチェックした時はテープが途中で足りなくなって曲が切れてしまい、数年間再録音を待っていたことがある。

ということで、ダン・フォーゲルバーグ。
できればこの「Longer」系の曲をもう少し聴いてみたいと思いますが、果たしてそんな曲はあるのでしょうか?

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コメント

SYUNJIさん、凄い引き出しを持っていますね。名前を見て遠い彼方から記憶を呼び起こされました。

僕はこの人の曲は「Longer」しか覚えていませんが、他にも数曲はヒットチャート番組で聴いたことがあるような気がします。ちょっと調べてみると、この人は「一人CSN&Y」なんて呼ばれたりすることがあるようですね。

「Longer」は(タイムのカバーですが)ティモシー・B・シュミットの「So much in love」やギルバート・オサリバンの「Alone again」と同じ香りがする曲ですよね。

投稿: getsmart0086 | 2007.04.21 12:57

SYUNJIさん、こんばんは。

ダン・フォーゲルバーグ・・・楽曲としては、ほぼ「Longer」しか記憶にありません。記事を読ませてもらい、勉強させてもらいました。
やはりアメリカ人でしたか。

でも「Longer」この曲は本当良いですね。
昔はそんなに好きじゃなかったのですが、歳を重ねるにつれて、心に響き渡るようになりました。
名曲!と言っても過言じゃないと思います。

投稿: Junk | 2007.04.21 18:07

この人は"Longer"が入っていた"Phoenix"というアルバムと、その次の"Innocent age"が大ヒットしたんですよね。そのあとは目立ったヒットはなかったのですが、その2枚だけで十分記憶に残っています。

"Longer"と同系統だと"Same Old Lang Syne"がいいと思います。"Longer"よりも若干テンションが高めですが、しっとりとしたいい曲です。

でも、この曲ベストに入ってました(笑)。
ただ、収録順がラストで、その間はちょっとアップテンポの曲もあったりするので聞き逃してしまっている可能性はありますね。

こちらも名曲なのでぜひ聴いてみてください。

投稿: jet | 2007.04.22 00:01

getsmart0086さん、コメント感謝です。

>SYUNJIさん、凄い引き出しを持っていますね。

いや、ですから聴いてないんですけど。
ダン・フォーゲルバーグ、日本では「懐かしい人」になってしまうんでしょうかね。

>ちょっと調べてみると、この人は「一人CSN&Y」なんて呼ばれたりすることがあるようですね。

そのようですね。
その表現を本文に使ったろと思ったのですが、CSN&Yも聴いてないので「一人CSN&Y」のすごさが実はわからず、やめました。

>ティモシー・B・シュミットの「So much in love」やギルバート・オサリバンの「Alone again」と同じ香りがする曲ですよね。

ティモシーのほうはわかりませんが、「Alone again」とは確かに似たような感じですね。
ただ「Alone again」のほうが少し複雑というか、サウンドは脳天気な調子なのに歌詞はかなり深刻ですね。

Junkさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございます。

JunkさんがBLOGで書かれたJ.D.サウザーの「You're Only Lonely」も同じ雰囲気の曲ですね。
でもこの人もこの曲しか知りませんけど、、、。

>名曲!と言っても過言じゃないと思います。

同感です。
もう少し同じ路線で売っていったら、日本での評価も違っていたんじゃないでしょうか。
・・まもなくぷく先輩がアドバイスを抱えて登場しますので、正座してお迎えすることにします。(建前)

投稿: SYUNJI | 2007.04.22 00:12

jetさん、コメント感謝です。

>"Longer"と同系統だと"Same Old Lang Syne"がいいと思います。
>"Longer"よりも若干テンションが高めですが、しっとりとしたいい曲です。
>でも、この曲ベストに入ってました(笑)。

そうですか・・すいません、全然覚えていません・・・
邦題は「懐かしき恋人の歌」ですね。
家のどこかにテープはあると思うんで探してみます。
あとアルバム「Phoenix」も聴いたほうがよさそうですね。

投稿: SYUNJI | 2007.04.22 00:26

SYUNJIさん、凄い引き出しを持っていますね。名前を見て遠い彼方から記憶を呼び起こされました。

真似してみました・・・さて私、この人のリアルタイムは「ロンガー」ではありません。「TWIN SONS」というアルバムを友人が買って聴いたのが最初です。

これがまた厄介なアルバムでして、フルーティストとの共演ですが、歌がほとんど入っていないのです。なんだか友人に先に大人になられたみたいで、非常に嫌な思いをしたのが、まるで昨日の事のように・・・(馬鹿)

このアルバムの印象が非常に悪かったので、というより歌が入っていないアルバムって損した感じになってしまい(←自分で買っていないのに)、彼(=ダン)のことは良く思っていません。

でも他の人のコメント見ると、皆よく知っているなあ・・・(←お前が知らなさ過ぎるのだ!by SYUNJI)

投稿: ぷくちゃん | 2007.04.22 09:48

あ、先を越されちゃいましたよ

Same Old Lang Syneで泣いてください。
私の周囲(といってもすごく狭い範囲ですが)で一番人気の曲。バラードですが、どこか朴訥としたLongerよりも、ドラマチックで胸キュンな1曲です。
でも、ベストを聴いていて記憶にないってことは・・・SYUNJIさん、ダン・フォーゲルバーグ合わないのかも。そんな気がしてきました。

それにしても、ダン・フォーゲルバーグファンでも聴かない(と思われる)Twin Sonsを聴いているぷくちゃんっていったい・・・

投稿: ルドルフ | 2007.04.22 17:21

げげげ!名指しされて褒められた!(←大馬鹿)本日図書館に行って借りようと思ったのに、図書館にあったのは・・・

「ベスト・オブ・ダン・フォーゲルバーグ」と「エッセンシャル・ダン・フォーゲルバーグ」でした。(激爆)

わが町の図書館司書の才能のなさが見えてしまいました。

投稿: ぷくちゃん | 2007.04.22 17:37

ダン・フォーゲルバーグなんて採り上げてもコメントなんて来ないだろう・・・むしろ聴いてない自慢のオレ様にもこんな引き出しがあるんだぜベイベー、と並み居る競合(強豪)ブロガーを驚かせたろ作戦に出たつもりが、あっさりたくさんのコメントをいただいてしまい、チカラなく笑うしかないSYUNJIといいます。
このままではロック検定合格もムリなようです。(受けるつもりかよ)

さてぷく先輩、ご指導感謝です・・が、TB先のJunkさんのエントリに対するコメントとニュアンスが異なるような・・
「TWIN SONS」は一押しではなかったんですかね?
あたしよりもJunkがかわいいということですか?(←非常に面倒な展開)

>わが町の図書館司書の才能のなさが見えてしまいました。

ウチの近所の図書館も似たようなもんです。
市民の意見に真剣に耳を傾けてほしいものです。(←買えよ)

ルドルフさん、コメント感謝です。
皆よく知っているなあ・・・(←お前が知らなさ過ぎるのだ!by ぷく・・・ネタ使い回し)

>Same Old Lang Syneで泣いてください。

これは聴かねばなりませんな。
ダン・フォーゲルバーグ、「合わなかった」と結論づけていいとも思ってないんですけど、なぜかベスト盤は「もう聴かないなぁ・・」と思って売ってしまいました。
喜んで買ったわりに全然聴かないままのCDってたまにありますよね。(オレだけ?)
ソウル・アサイラムなんて2枚も持ってますけど、安く買えて喜んでたはずが、今は「売り飛ばし予定」ラックに入れてしまっています・・

投稿: SYUNJI | 2007.04.22 18:20

SYUNJIさん、一年半も前のコメントなど覚えていないぷくちゃんといいます。

>あたしよりもJunkがかわいいということですか?(←非常に面倒な展開)

それは当たり前です。同じコミカル・ブログの競合相手よりJunkの方が・・・それにしてもこんな事書いていたんですね。

このアルバム、幼年期(←いつ?)にはコメントに書いたとおり全然駄目だったんです。ところが大人になり(=太り)聴いたらなかなか洒落ているアルバムで、Junkさんにならいいかな、と、、、(だいまつ風←許可申請中)

でもSYUNJIさんの好み、特にスティーリー・ダンが駄目だという人には全く受け入れられないような内容です。ジャズやフュージョンに限りなく近いものがあります。そこで一押し推薦とは書けませんでした。

なんだか容疑者がもう一杯カツ丼食べたいための、デタラメな供述をしているかのような文章になりました。当方もブログ最初期は知ったかぶり全開100%だったのでお許しを。

改めて、「ツイン・サンズ」、お奨めです!(←早朝のテレビ通販番組の商品よりも疑わしい)

投稿: ぷくちゃん | 2007.04.22 19:06

ぷく先輩、懇切丁寧親身の指導日々是決戦感謝です。(代ゼミ?)
あたしの好みまで考慮した上での親心だったんですね。
それをJunkかわいさのあまりのデマゴーグと邪推してしまい申し訳ありません、、、(何を言っているのか意味不明)
まあ確かにインスト中心ものはあまり得意ではありません。

>当方もブログ最初期は知ったかぶり全開100%だったのでお許しを。

では現在は100%真実を報道する公正なBLOGである、と、、、(場内なんとなくウスラ笑い)
来週のウルトラSYUNJIが楽しみです。

>改めて、「ツイン・サンズ」、お奨めです!(←早朝のテレビ通販番組の商品よりも疑わしい)

その昔カナダに行った時、英語がわからないのでテレビが退屈で、MTVと通販チャンネルをずうっとザッピングしていました。
日本の通販番組でも外人の役者が紹介するヤツはクサイですけど、彼の国の通販番組は一段と演出が過剰で胡散臭かったです、、、。

投稿: SYUNJI | 2007.04.22 23:43

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