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行ってない 第2回 出雲大社

こんなシリーズやってたっけ?と思うくらい久しぶりの「行ってないシリーズ」、2回目は出雲大社。
「いずもおおやしろ」と読むのが正式名称らしいが、通常は「たいしゃ」と読む。
今さら説明の必要もないと思うが、島根県出雲市にある神社である。
一度も行ったことがありません。

出雲大社といえば鳥居に極太のしめ縄(でいいの?)の写真しか思い浮かばないのだが、写真でしか知らないので実際の大きさがよくわからない。
古代建築・宗教施設・観光物件のいずれにおいても重要な位置づけであることは間違いないはずだが、そもそもそうした名所旧跡や神社仏閣に関する知識が全然ないので、どれくらいエライ神社なのかよくわかっていない。
かつて母と姉が伊勢神宮を旅した際、母に「伊勢神宮は誰が建てたの?」と姉が聞いたら、母の答えは「大工さんでしょ」だった、というくらい、我が家は低レベルな家族である。

さて初めに出雲大社が作られたのはいつ頃のことか?
というと古事記や日本書紀に登場するくらい古い話で、もはや神話の領域である。
平安時代には今よりももっと大きな建物があったらしく、「出雲太郎、大和二郎、京都三郎」と呼ばれた記録が残っている。
日本の三大巨大建築として一番出雲大社、二番東大寺大仏、三番京太極殿を指す言葉だそうだ。
日本人てのは三が好きな国民だそうだが、「太郎、二郎、三郎」という擬人化した呼び方は、建築物や地形などモノにも自然にも神様が宿るという日本古来の宗教観が関係しているのではないかと思う。
「坂東太郎、筑紫二郎、四国三郎」ってのもありますね。
現在の本殿は江戸時代のものらしい。

少し意外だったのは、本殿は国宝なのだが、出雲大社自体は世界遺産ではないことだ。
今のところ特に登録申請に向けた動きもないらしい。
また神社全体が重要文化財に指定されたのはつい最近、2004年である。
これもなんとなく意外な話。
でも伊勢神宮も世界遺産じゃないんですけどね。
そんな世界のトレンドなども超越して存在するのが出雲大社なのだろうか。
現存する最古の神社建築として世界遺産に登録されているのは京都の宇治上神社だが、ここには行ったことがある。

これほどの威厳のある神社に御利益という言葉が適切かどうか不明だが、祀られている大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、縁結びの神様だそうだ。
スケールの大きさのわりには庶民的な御利益のようにも思うが、それが長年信仰を集めてきた理由でもあるのだろう。
10月のことを神無月と言うが、これは10月になると日本中の神様(八百万の神)が出雲大社に集まり、神様がいない月になることからそう呼ばれる。
・・・という話は一応知ってはいるんだが、神様が集まってなにをするのか、なんで集まる必要があるのか、よくわかっていない。

関東から出雲大社に行こうとするとどのくらい時間がかかるんだろうか。
新幹線で岡山まで行き、さらに特急で出雲まで、というコースが一般的のようだが、東京からだと6時間以上かかるらしい。
時間換算では広島や博多よりも遠いことになる。
6時間もかけて鉄道で行くのはやや退屈だと思うので、行くとすれば自分はおそらく飛行機を使うだろう。

というわけで、出雲大社。
なんとなく天橋立よりも興味はあるのだが、ちょっと遠いなぁ・・・というのが正直なところ。
もし行かれた方がおられましたら、見所や名物など教えていただければと思います。

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聴いてない 第105回 ダン・フォーゲルバーグ

イノセンスなイリノイの詩人、ダン・フォーゲルバーグ。
我ながら渋いチョイスだと思うのですが、聴いてないことに変わりはありません。
この人も日本での知名度や人気がさっぱり見当がつかないアーチストである。

聴いてない度は3、エアチェックの実績は「Hard To Say」「Longer」「I Missing You」の3曲だが、実はかつてベスト盤を持っていたことがある。
「Longer」が結構好きで、このアコースティックな路線の人かと期待したのだが、ベスト盤は思ったほど良いとは思えず、ロクに聴かないままいつの間にか手放してしまった。
いつ売り飛ばしたのかすら覚えていない。
ダビングしたテープは捨てていないはずだが、最近は全く聴くこともない。

名前と顔は知ってはいるが、それ以外の情報は何もない。
調べてみると、全ての楽器をひとりでこなしてアルバムを作ったことがあったり、ジョー・ウォルシュがプロデュースしたアルバムがあったり、デビュー当時の活動拠点はロサンゼルスだったりということがわかった。
音からしてもウエスト・コースト系の人だと思っていたし、実際初期の頃は西海岸で活動していたので間違いではないと思われる。
ただし出身はイリノイ州なのでどちらかというとアメリカ中部だし、ロサンゼルスの後はテネシーやコロラドの田舎に引っこんで曲を作り続けたそうなので、純粋なウエスト・コーストのアーチストではない。
離婚も経験しており、売れない時期もそれなりにあったようで、歌と同様のおだやかなだけの人生ではないようだ。

ジャケットは本人のポートレイトが多いようだが、アルバムによってヒゲが全くないかロッキー刑事並のヒゲヅラかが極端に分かれている。
ベスト盤はカメラ目線のヒゲヅラのダンが斜めに写っているジャケットだったと思う。
「High Country Snows」というアルバムでは、雪山を背景にまぶしげに遠くを見る目のセーター姿のダンがジャケットになっている。
何のヒネリもない直球実直な、チーズの宣伝みたいな絵なのだが、個人的にはこのご本人様シリーズのジャケットは、セールス面においてはやめたほうが良かったんじゃないかとよけいなお世話を思いました。

ただし「Longer」は今聴いても名曲だと思う。
アコースティックギターのイントロで始まるゆるやかな調べ。
ハイトーンなダンの声。
落ち着いたピアノやストリングスの音。
ベスト盤にもう少し同じような系統の曲があれば、手放すこともなかったのだろう。
初めてエアチェックした時はテープが途中で足りなくなって曲が切れてしまい、数年間再録音を待っていたことがある。

ということで、ダン・フォーゲルバーグ。
できればこの「Longer」系の曲をもう少し聴いてみたいと思いますが、果たしてそんな曲はあるのでしょうか?

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聴いてみた 第40回 レインボー その2

1月にぷく先輩と渋谷で衝撃の邂逅(でもないけど)を果たしたことはすでにお伝えしたとおりだが、その時に自分が中古CD屋で購入したのが、前回聴いたグランド・ファンク・レイルロードと、今回聴いたレインボーの「銀嶺の覇者」である。
パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが「自分はあくまでレインボーの5分の1」などと殊勝な発言をしたことが未だに伝説として語られるという、衝撃のファースト・アルバムである。

Rainbow

パープル・ファミリーの中でもその楽しさは格別なレインボー。
アルバムごとにメンバーが全部違うという躍動感?の中で、歴代のボーカルやコージーといったクセ者をなんとか使いこなし、セールス的にも成功を収めたリッチーの経営手腕は評価されるべきだろう。
「リッチーのいないパープル」は今でもあるが、「リッチーのいないレインボー」はない。
ここがレインボーの最大の特徴でもある。
「5分の1」はリッチーのリップサービスであり、やはりレインボーは最後まで「ブラックモアズ」なのだ。

さてアルバム「銀嶺の覇者」、実際のサウンドは、衝撃というほどインパクトは強くないらしい。
リッチーとしては新しくお友達になったロニー君とうまくやっていけるかどうか、探りながらのアルバム作成だったのではないだろうか。
そんなリッチーの心境に思いをはせながら(知り合い?)、聴いてみました。

・・・・・聴いてみた。

1. Man On The Silver Mountain 銀嶺の覇者
日本ではアルバムタイトルでもあるこの曲、これから始まるレインボーのメンバー間の愛憎や確執や離別や給料未払いを想起させる名曲だ。(←錯覚)
リズムやメロディはむしろ相当ベタなのだが、ロニーの吠え系ボーカルもベッタベタに冴えまくりである。
この曲(声)が受け入れられないとレインボーを聴き続けるのは難しいかもしれない、などと思わせるほどの定番な一曲。

2. Self Portrait 自画像
一転ワルツ調のリズムの不思議な曲だ。
メロディラインに使われている音程は「銀嶺の覇者」とほぼ同じに聞こえる。
ロニーのボーカルはかなり押さえ目でやや物足りない。

3. Black Sheep Of The Family 黒い羊
この曲はサビにコーラスを当てたり、ドラムがけっこう派手に聞こえたり、レインボーにしては意外に楽しそうなサウンドだ。
ボーカルがロニーでなければアメリカのバンドのようでもある。
リッチーがロニーと組んで最初に録音したのがこの曲らしい。
「Black Sheep」とは「面汚し」の意味だそうだ。

4. Catch The Rainbow 虹をつかもう
この曲は昔姉が聴いていたテープにあったことを覚えている。
それほど好みのサウンドではないが、自分にとっては懐かしいナンバーである。
クラプトンのようなブルースっぽいイントロ、不思議にけだるいリズム。
全体の雰囲気はピンク・フロイドのようでもある。
ロニーの器用さが際だつバラードだ。
この人はホントになんでも歌えるボーカリストである。
ただ曲調と日本語タイトルはいまいち合ってないと思うけど。
「つかもう」ってフレンドリーな言い回し、誰が考えたんですかね。

5. Snake Charmer へび使い
アルバムの中では軽快な曲だが、ロニーのボーカルはそれほどチカラは入っておらず、あのヤケクソなシャウトもあまりない。
聴きどころはリッチーのギターだろう。
いまひとつ盛り上がりが足りないままエンディング。

6. The Temple Of The King 王様の神殿
ところどころアコースティックな音が散りばめられたクラシカルなサウンド。
もの悲しいリッチーのギターの調べと、やや舞台調なロニーのボーカル。

7. If You Don`t Like Rock`n Roll もしもロックがきらいなら
レインボーにしては意外とも思えるオールドスタイルなロケンロール。
ピアノに手拍子は初期のビートルズのようでもある。
が、ボーカルがロニーなので全然古き良きロックンロールになっていない。
嫌いではないが、やはりロニーにはこういうリズムは似合わない。

8. Sixteen Century Gleensleeves 16世紀のグリーンスリーヴス
ノリは「銀嶺の覇者」と同じ。
その後のレインボーの路線がこの曲あたりから確立されていっているのがわかる。
ただし3分半しかなく、少しがっかり。

9. Still I`m Sad  スティル・アイム・サッド
リッチー御大のテクニック披露のためのインスト。
レインボーのオリジナルではなく、ヤードバーズのカバーだそうだ。
ヤードバーズの原曲は聴いたことがないが、誰がギターだったんだろう?
聴き比べてみたい気はする。

全体としては意外にバラエティに富んでおり、それぞれの曲に特徴があって悪くはない。
ただ作品としては小粒で短い曲も多いので、散漫で物足りない印象だ。
この後のアルバム「Rising」での盛り上がり方に比較して、かなりおとなしいまとめ方のように思う。
リッチーにとってはロニーの試験運用という部分もあったのかもしれないが、もっと派手にやってもらっても良かったんじゃないだろうか。
まあそのあたりはリッチーもロニーもわかっていたみたいですけど。

ジャケットは中世のお城をイメージした、ややSFチックな絵である。
パープル時代の安っぽくてあか抜けないデザインに比べて断然良くなっている。
ただバンド名のロゴデザインはいまひとつだと思うが。

というわけで、さすがに少し物足りなかった「銀嶺の覇者」。
みなさんの評価もやや厳しいことはわかっていましたが、そう思われてもこれはやむを得ないでしょうか。
でもなぜかパープルよりもレインボーのほうが鑑賞意欲はかなりあります。
ツェッペリン同様、今後も順に各アルバムを聴きつぶしていこうと思います。

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読んでみた 第13回 Digital Audio Fan

その昔、雑誌は音楽を聴く上で非常に重要なメディアだった。
ミュージック・ライフで洋楽の基礎をお勉強し、FMステーションでエアチェック番組を追い、ロッキンオンで偏向した編集に舌打ちし、月刊炎でもめてるバンドの情報を得てほくそ笑む・・・
後半かなり気持ち悪いですけど、自分の場合は雑誌で情報を仕入れて満足してしまい、肝心の音楽を聴かずに過ごしてきたアーチストが山ほどあったという状態である。
だから聴いてないシリーズ100回以上もやってるんですけど。

時代はすっかり様変わりし、曲はネットで買い、デジタルオーディオで聴き、情報もネットで得るのがふつうの姿になっている。
こんな自分でさえ、音楽を聴くのはほとんどMP3プレイヤーになってしまった。
今のオーディオとミュージシャン情報を支えるメディアとしての雑誌ってのはあるんだろうか?
と思って探してみたら、見つかったのが「Digital Audio Fan」。
その名のとおりデジタルオーディオでの音楽鑑賞を前提に、ハード(デジタル・ギアと呼ぶらしい)、ソフト(アーチストやCDレビュー)を紹介する雑誌である。

Digitalaudiofan

版元は毎日コミュニケーションズ、判型はA4、月2回発行。
今回買った8号(2007.3.21号)は780円である。
創刊は2006年らしい。
買うまで存在すら全く知らなかった。

目次を見るとこんな内容である。

○特集 最新デジタルオーディオプレーヤ徹底調査
 カタログ情報だけじゃ物足りない! +αを知って納得
○特集 最新音楽ケータイ最速詳細レポート
 さらに高性能な音楽プレーヤを搭載した新機種を徹底解剖!
○特集 最新スピーカ・ヘッドフォン紹介
 好きな音楽はやっぱりイイ音で聴きたい!

○SPECIAL
・これだけは聴いておきたいNapster(TM)とっておき楽曲リスト
・ドコモ×Napster(TM)で音楽ライフが何倍も楽しくなる
・タッチパネルを搭載したiPodケータイ「iPhone」最新情報
・ちょっと贅沢イヤフォンセレクション
・着うたフルで音楽をもっと楽しむ
・デジタルオーディオプレーヤで英語力をアップ!
○CATALOGUE
 デジタルオーディオプレーヤ&音楽ケータイ現行機種カタログ
○DOWNLOAD
 パソコン音楽配信サイトInfo. [NEW]

○ARTIST
・対談
 岡林信康×サンボマスター
・Feature Artist
 デヴィッド・ボウイ
・Interview
 宇多田ヒカル/絢香×コブクロ/BEGIN/NONA REEVES
 いきものがかり/ノラ・ジョーンズ
 カイザー・チーフス/パオロ・ヌティーニ/ラリキン・ラヴ/The View
・CD REVIEW 1
 GLAY、椎名林檎&斉藤ネコ、Chara、木村カエラ、CHAGE and ASKA、
 Fairlife、甲斐よしひろ、鈴木雅之、ACIDMAN、スネオヘアー、
 松任谷由実、PUFFY、スガ シカオ、ウルフルズ、細野晴臣 ほか
・CD REVIEW 2
 ザ・フラテリス、エルヴィス・パーキンス、マニー・マーク
 ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンド
 クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー、ケルティック・ウーマン
 ケニー・ギャレット、ディオンヌ・ワーウィック ほか

・オンラインソフトで快適オーディオ生活
・日本音楽年代記(ジャパニーズ・ミュージック・クロニクル)
 [林真理を中心として見た、70年代後半のポップ・シーン]
・Early Music Instrument [高橋理恵子]


構成はかつてのFM雑誌とあまり変わらないと思う。

まず巻頭に岡林信康とサンボマスターの対談&ライブレポートを持ってきている。
異色の組み合わせとも言えるが、個人的には我々の世代が置き去りにされたという感覚がある。
単にどっちも聴いてないだけですけど。

続いて特集としてのデジタルオーディオ製品の紹介。
オーディオ本体・オーディオ対応の携帯・スピーカーやヘッドホンがたくさん載っている。
ただし書いてあることは、どちらかというと一通りデジタルオーディオのなんたるかを理解した上での記述になっており、これから初めてデジタルオーディオを買うという人にとってはやや高度な内容かもしれない。
また今回は中に綴じ込み別冊のような感じで「ipod fan」というipod限定の特集ページがある。
これもすでにipodを持っている人向けの内容のようだ。

自分がMP3プレイヤーを買ったのは2年前だが、当時はすでにipod全盛であり、日本の大手オーディオメーカーは、ソフト側の権利関係などの理由もあってか、ほとんどと言っていいほど製品を出していなかった。
しかしこの雑誌を見ると状況がかなり変わってきているのがわかる。
クリエイティブ、アイリバーといった先駆のブランドも健在だが、ソニー、ケンウッド、シャープ、パナソニック、東芝などもふつうにラインナップを揃えている。
こんな商品は大手メーカーの技術をもってすれば開発などたやすいはずだ。
また商品デザインもやはり大手のものはオシャレである。

こうした商品と並んでページをさいて紹介されているのが携帯(電話)だ。
今時携帯を電話機能だけの利用で使う人もあまりいないと思うが、どのメーカーでもキャリアでも、音楽を聴く機能も当たり前についているものがたくさん売られている。
たった2年でこの変わりようは驚くばかりだ。(じじい)

後半は主にアーチスト情報のページである。
インタビューもCDレビューも思ったよりたくさんのアーチストを採り上げている。
が、インタビューは文章としては短めで、相当編集してあると思われる。
そのアーチストのファンであれば物足りない量だ。
宇多田ヒカルのインタビューも1ページしかない。

インタビューとCDレビューは2部構成だが、1が邦楽(死語?)、2が洋楽である。
もう業界ではこんな区分はなくなったのかと思ってたけど、まあ自分のように洋楽しか聴かない偏屈な読者でも読みやすいように配慮しているのだろう。
ただ残念なことに洋楽CDページで紹介されているアーチストは、今回はほとんど知らなかった。
聴いてないシリーズなどと言って古いものばかり漁っている中年にとっては、さすがにこのテの雑誌の情報は少し若すぎるかもしれない。

連載ものの中に「オンラインソフトで快適オーディオ生活」というコーナーがある。
デジ夫・デジ子という登場人物が対話形式でオンラインソフトを紹介するページなのだが、こんなのはすでに使い古された手法でしかない。
企画構成が編集によるものかライターのしわざかは不明だが、いずれにしろ書いた本人はあまり若くないと思われる。
デジ夫はPCに強くややオタクが入ったクド目の年いったオトコ、デジ子は若くてクール・・という設定なんだが、構成やセリフ回しはかなりスベリ気味でイタイので、なんだかそっちが気になって記事内容に集中できなかった。
21世紀のデジタルオーディオ情報誌なのに、こういう編集をしていてはダメである。

パソコン音楽配信サイトを案内するページはなかなか充実している。
MP3プレイヤーは持っているが、実は未だにネットで曲を買ったことはない。
買った曲がつまんなかったとしても、CDと違って売り飛ばせないし・・・というセコイ考えがあるからなのだが。
でも「この1曲だけ買いたい」という場合はいいかもしれないので、この記事を参考に考えてみようかと思う。

総ページ数は160くらいだが、全ページオールカラーでコート紙を使用していて、ページ数のわりに厚み重みがある。
コストを重視しすぎてあまり薄い紙を使うと、雑誌としては貧相になってしまうので、このあたりの紙質はベストな選択だろう。
持ち歩きやページめくりに特に不都合はない。

そんなわけで、「Digital Audio Fan」。
久しぶりに音楽雑誌なんて買ってみました。
全体的にはけっこう純粋でやや堅いイメージ。
内容はさすがに音楽的ヒッキーな中年には通じにくいものばかりでしたが、意外に雑誌の作り自体は80年代のFM雑誌とそれほど変わらない印象を受けました。

ひとつだけ予想できること。
それは、この雑誌の寿命もそう長くはないということでしょう。
もちろんそれはこの雑誌の構成や編集のせいではなく、今のデジタルオーディオというアイテム自体が、いったいいつまで持つのかがわからないからだ。
おそらく今以上のスピードで変革は進行するだろうし、それに合わせてこの手の雑誌も変わっていくだろう。

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