« 見ていない 第12回 チキチキマシン猛レース | トップページ | 聴いてみた 第38回 レッド・ツェッペリン 「コーダ」 »

聴いてない 第103回 ラヴァーボーイ

わたくしが洋楽にはまっていたのはきっちり80年代なのですが、この間本当に様々なアーチストが登場しては去っていったものです。
勝手に去っていったと思っていたら実は案外長く活躍していたことがわかったり、あっさり消えていったはずが個人的にはヘビーローテーションだったので「一発屋」などと言われて少し悲しくなったり。
そんな時代に登場したラヴァーボーイ。
もちろんほとんど聴いてませんが、評価の割れそうな予感のするバンドです。
なお例によって表記に迷う人たちですが、「ラバーボーイ」だとなんだか違う意味になりそうなんで、ここは発音に忠実にいこうと思います。

まず自分の鑑賞履歴を披露。
・Working For The Weekend
・Lovin' Every Minute Of It
・Heaven In Your Eyes
・Hot Girls In Love
・Queen Of The Broken Hearts

以上が聴いてる曲である。
たった5曲なんだが、自分にしては思ったより聴いてるという感覚だ。
あとはマイク・レノとアン・ウィルソンの「Almost Paradise」は聴いている。
アルバムは全く聴いていないが、ヒットした「Get Lucky」のジャケットは記憶に残っている。

ネットで少し調べてみたが、ハードなナンバーもバラードもこなす実力派バンド、といった評価が多いようである。
メンバーはマイク・レノしか知らないのだが、ほどよくハードでつやのある歌唱力は十分に評価されており、それがアン・ウィルソンとのデュエットでも証明されている。
聴いてる中では「Heaven In Your Eyes」「Hot Girls In Love」はいいと思う。

さて彼らの日本での出世作はなんと言っても「Working For The Weekend」だろう。
FMの公開番組でもしょっちゅうリクエストされていたことを覚えている。
ご存じのとおり邦題は「それいけ!ウィークエンド」である。
当時のこの邦題がレコード売り上げにどう影響したのか知らないが、まー今あらためて書くとやはり脱力である。
なんだか子供番組のタイトルみたいだ。
でも「ウキウキ・ウィークエンド」じゃワム!だしなぁ。

この曲自体は特に好きでも嫌いでもないのだが、実は脱力な思い出がひとつ。
80年代初め、カセットを屋外に持ち出して歩きながら(別に立ち止まってもいいんだけど)聴くという、当時としては超画期的な装置がナウい(死語)ヤング(死語)の間で大流行した。
そう、ソニーのウォークマンである。
もちろん他のメーカーも参入したが、「ウォークマン」はほぼ一般名詞として浸透してしまったほど売れていた。
自分は85年頃ようやくAIWAの「カセットボーイ」という機種を中古で入手するのだが、誰も「カセットボーイ」なんて呼ばず、結局どこのメーカーのものでもみーんな「ウォークマン」と呼んでいたのだった。

で、このウォークマン(類似品含む)のヘッドホンをアタマに付けて教室や電車の中でユラユラグルグルする若者が急増。
ある日学校の帰りの夜、自分は世田谷区のある駅で急行の通過待ちをしている各駅停車に乗っていた。
すると車内に奇妙な呪文のような声がする。
ふりむくとそこには自分と同じ年頃の、鉄板でモテなさそうなダサイ風体の男が吊革につかまってユラユラしながら何か歌っている。
アタマにはもちろんウォークマンのヘッドホン。(スポンジはオレンジ色である)
ヤツはウォークマンから聞こえる音楽に合わせて歌っていたのだ。
ヘッタクソな英語なので単語がものすごく聞き取りやすい。
「えびばでーわーきんふぉーざうぃーけん・・」(Everybody working for the weekend・・・)

・・・「それいけ!ウィークエンド」である。
タダでさえ脱力なタイトルなのに、電車の中でひとりユラユラ歌うダサイ男。
しかもヤツはラヴァーボーイに合わせて歌ってるつもりだろうが、まわりの人はヤツの壊滅的にヘタな歌声しか聞こえないから、車内は絶望的に電波な雰囲気に包まれていた。
そんなわけでラヴァーボーイというと反射的に思い出してしまうのが、この脱力タイトルと脱力な男の歌声なのだ。
どっちもラヴァーボーイには何の責任もないんだが。

さてラヴァーボーイ。
路線としてはジャーニーやサバイバーなどと同じラインにあり、後継者としてはボン・ジョビあたりだろうか。
90年代にもライブ盤やベストアルバムを出したりしていたらしいが、日本ではあまり話題にならなかったように思う。
サバイバーもそうだが、個々のメンバーの情報がメディアでもあまり採り上げられず、キャラクターが伝わってこなかったのだ。
ただサウンドは決して苦手ではないので、アルバムもたぶん無理なく聴ける気はします。
みなさまの評価はいかがでしょうか?
あ、マイク・レノは今ではすんごい太ってしまったらしいです。(ぷっきー大喜び・・・なんちゅう締めくくり)

|

« 見ていない 第12回 チキチキマシン猛レース | トップページ | 聴いてみた 第38回 レッド・ツェッペリン 「コーダ」 »

コメント

呼びましたか?凄い激太りでした。さあ、皆でググりましょう。このバンド?1ミクロンも知りません・・・・

投稿: ぷくちゃん | 2007.02.25 07:56

SYUNJIさん、おはようございます。

ラヴァーボーイ、メンバーの名前・構成等全くわかりませんが、基本的に「それいけ!ウィークエンド」のインパクトが強烈に残っているバンドです。
他に好きな曲ありますけど、知っている曲も少なく、ほとんど聴いていないと言えます。

私の中では、強烈な個性がなくていまいちつかみどころがない、曲はヒットしたけれどメジャーなようでメジャーじゃない・・サバイバーらとイメージが重なるラヴァーボーイです。

投稿: Junk | 2007.02.25 10:16

HNをアメリカンTVコメディーの「それゆけ!スマート」からとっているgetsmart0086です。

「それいけ!ウィークエンド」は、当時ベスト・ヒット・U.S.A.で何度も見ました。ジャケットもよく覚えています。

しかし、僕の趣味ではありません。サバイバーも同様です。当時、僕にとってハードロックとはまだZEPだったので、この手のバンドは単調だし軽すぎて好きになれませんでした。同じ単調なハードロックでもAC/DCはまだ好きだったんですけどね。ランドセルしょってるバカさ加減にひっかかったのかもしれません。

投稿: getsmart0086 | 2007.02.25 20:47

コメントは順調な滑り出しですがみなさんのラヴァーボーイについての評価がかなり低くてなんとなく彼らがかわいそうな気がしているSYUNJIです。

ぷく先輩、V.J.調の反応ありがとうございます。
ラヴァーボーイご存じないスか?
年代的には先輩がポロシャツの襟を立ててエレッセのトレーナー(黄色・裏返し)を腹に巻いてイエスタディに出勤していた頃のバンドです。
まあサウンド的には先輩のお好みとは違うとは思いますが・・

Junkさん、コメント感謝です。

>強烈な個性がなくていまいちつかみどころがない、曲はヒットしたけれどメジャーなようでメジャーじゃない・・

同感ですね。
ファンの方には申し訳ないですけど、この評価はかなり一般的じゃないですかね。
ネットでラヴァーボーイをいろいろ調べましたが、マイク・レノ以外のメンバーについてふれているサイトは全然見つかりませんでした。

getsmart0086さん、コメント感謝です。
自分は「それいけ!ウィークエンド」のビデオ映像は全然記憶に残ってません。
さすがにツェッペリンと比べられるとラヴァーボーイも気の毒な感じですが・・

>同じ単調なハードロックでもAC/DCはまだ好きだったんですけどね。

AC/DCは全く聴いてないですね。
ランドセルしょったりケツ出したりという偏差値の低い話しか知りませんが、マルコム・ヤングのギターは意外に評判がいいみたいな話を聞いたことがありますので、そのうち聴いてみようかと思っています。

投稿: SYUNJI | 2007.02.25 22:23

「「ラバーボーイ」だとなんだか違う意味になりそう」の部分にPCの前で思わずクスっとしてしまったルドルフです。rubber boyだと「モミモミ少年」か「ゴム少年」ですものねぇ。

ところでラヴァー・ボーイといえば、みなさん1曲お忘れでは・・・
「Turn Me Loose」、これ私の大のお気に入り曲です。確か、デビュー曲だったのでは・・・(違うかもしれない)。紛れないハードロックです。YouTubeあたりにも映像が転がっています(昔のイキのよい頃のPVと最近の声が出なくてツラいやつと)。

マイク・レノは、本国ではアイドル人気が凄い、という話を耳にした記憶があります。ですから、ボン・ジョヴィが後継者というのは、あながち間違いではないと思います。

投稿: ルドルフ | 2007.02.26 11:29

SYUNJIさんこんにちは。
ここでは意外に知名度が低くてちょっと寂しい思いをしているSakiです。

ちょうど私がTOP40を聴き始めた頃と彼らのデビューが一緒(1980年)なので、彼らはデビュー当時から注目してました。
ルドルフさんがおっしゃる通り「Turn Me Loose」はデビュー曲ですが、一応TOP40ヒットなんです。
1982年秋に来日もしています(中野サンプラザに観に行きました。)。

カナダ出身の5人組でメンバーはマイク・レノ(v)、ポール・ディーン(g)、スコット・スミス(b)、ダグ・ジョンソン(kb)、マシュー・フレネット(d)…あ、別に紹介しなくてもいいですか(笑)
リーダーは確かギターのポール・ディーンだったと思いますが、彼は曲作りにも一番貢献してたはずです。
渋い声でバックコーラスを歌ってたりもします。

ピークは4枚め(Lovin' Every Minute Of It)あたりまでだと思います。
「Working For The Weekend」の次のシングル「When It's Over」もけっこう売れたはずですがご存じないですか?

彼らのほとんどのアルバムのプロデューサーは後にボン・ジョヴィをプロデュースしたことで有名になるブルース・フェアバーンです。
彼は1stからプロデュースしていますが、その影響かかなりキャッチーでノリのいい曲が揃っています。
ハードロックとポップロックが混ざったような音で、軽すぎず重すぎないのが彼らの良さだと思います。
アルバムを通して聞けばたぶん彼らの個性はわかってくると思いますが、一番特徴的なのはキーボードです。
たぶんこの音を取ったら彼らの音として成り立たないとさえ思います。
あとはマイク・レノのハイトーンヴォイスかな。
バラードも元気のいい曲も本当に気持ちいいくらいのびやかに歌いこなしています。
彼らの代わりがいるかといえば、意外とありそうでない音だと思いますよ。

プロデューサーが縁でか、Wildsideという5枚目のアルバムではボン・ジョヴィのメンバーとの共作もあります。
ベストアルバムをリリース以降はソロ活動中心だったはずですが、1997年にアルバムを1枚リリースしてるし、2005年には久しぶりにライヴも行っています。
最近はどうしてるのかよくわかりません。

メンバーといえば、オリジナルメンバーのベースのスコット・スミスは2000年に航海中の事故で他界しています(死体はみつかっていないらしいです)。

…と長々と書いてしまいましたが、たぶんSYUNJIさんが好きなタイプの音だと思います。
ぜひ一度、ベストでもオリジナルでもアルバムを聴いてみてください。

ちょっと前まで手に入れることができないアルバムがあったのですが、今回改めて調べなおしたら2in1形式で再発されてるみたいで。
それに気付かせてくれてありがとう(笑)SYUNJIさん。

投稿: Saki | 2007.02.26 22:32

SYUNJIさん、こんばんは。
ラヴァーボーイ、厳しいお題です。バンド名と、カナダ出身
ということしか知りません。

>>ご存じのとおり邦題は「それいけ!ウィークエンド」である。
初めて聞きました。

>>結局どこのメーカーのものでもみーんな「ウォークマン」
私は86年から電気屋でアルバイトをしましたが、「ウォークマン」
という言葉を使うことが許されず、確か「ヘッドホンステレオ」
と読んでいたと思います。
初期ウォークマンの、あの軽いヘッドホンは衝撃的でした。長時間
装着しても疲れないのです。これはオープンエアタイプという
そうですね。逆に昔ながらの耳をすっぽりと覆うタイプは密閉型。
このあと、インナーイヤータイプが発売されますが、私はさらに
うれしかったです。携帯に便利でまさにウォークマンのための
ヘッドホン! 最近ではインナーイヤーにも「密閉型」が
登場し、これを愛用しています。遮音性にすぐれ、重低音も
よく響きます。
というわけで、脱線話で失礼しました。m(__)m

投稿: モンスリー | 2007.02.26 23:23

お世話さまです。

ラヴァーボーイ、MTV全盛期の頃によく流れてましたが、1ミクロンも興味を惹かれなかったため印象が全く残ってません。

いまだにどんなバンドだったか全く思い出せません。
自分がこんなに思い出せないバンドがいるんだということがわかって逆に新鮮でした。

・・・・こんなコメントですみません・・・。

投稿: カナ | 2007.02.27 23:05

みなさまコメント感謝です。
ある程度予想はしてましたが、知名度の格差がかなりありますね。

ルドルフさん、こんばんは。
アメリカあたりじゃ「ラバーボーイ(ゴム少年)」ってパクリバンドがいそうな気もしますけど・・
で、デビュー曲と言われる「Turn Me Loose」、これは聴いてないと思います。

>マイク・レノは、本国ではアイドル人気が凄い、という話を耳にした記憶があります。

アイドルですか・・実は顔の印象はあまり残ってないんですけどね。
最近の激太りでがっかりした方々もいるんでしょうね。
(大喜びしてる方もいる?←しつこい)

Sakiさん、詳しい情報ありがとうございます。
たぶん一番詳しいのはSakiさんじゃないかと思っていました。
メンバー紹介までしていただいて恐縮です。

80年デビューと言えば自分もちょうどサンスイ・ベストリクエストなんかを聴き始めた頃ですね。
でも初めて聴いたのはやはり「それいけ」だったと思います。

>ハードロックとポップロックが混ざったような音で、軽すぎず重すぎないのが彼らの良さだと思います。
>彼らの代わりがいるかといえば、意外とありそうでない音だと思いますよ。

これは同感ですね。(聴いてないけど)
ボン・ジョビは路線としては近いですが、ハイトーンなボイスとは言えませんし。
うっすらとベスト盤でも探してみようかしらなどと思い始めています。

モンスリーさん、コメント感謝です。
・・が、「それいけ」はご存じないですか・・

>「ウォークマン」という言葉を使うことが許されず、確か「ヘッドホンステレオ」と読んでいたと思います。

一般的な呼称は「ヘッドホンステレオ」でしたけど、消費者側はみんな「ウォークマン」と呼んでましたね。
次々に商品開発されて小さくなり、カセットケースと同じ大きさになった時は驚きました。
一時期確か東芝だったと思いますが、カセットケースよりさらに小さな商品を売り出したことがありました。
どうやって聴くんだ?と思ったら、聴く時は機器にカセットを差し込むのですが、カセットの半分は機器からはみ出してムキ身。
いまいち頼りなくてカッコも悪く、あんまし売れなかったみたいです。

カナさん、毎度です。

>1ミクロンも興味を惹かれなかったため印象が全く残ってません。

V.J.語が流行ってるなぁ・・オレもそのうち使ったろ。
まあ自分もビデオ映像は全然記憶ないんですけどね。
「それいけ」はご存じですかね?
もしかしたら「Almost Paradise」のほうが有名なのかな?

投稿: SYUNJI | 2007.02.28 00:10

オジキ
何度か名前を呼ばれた気がしやしたので、遅れて伺ったとこ…

カナの兄弟の使用にゃ、金取ろうかと思いますが、オジキが使う分にはなーに、全く問題ないでげす。却って、オジキにきぃつかわして勿体無い限りです。
って、失礼致しました。つかみが長すぎました。

で、本題
なんすか、こんなのでこんなにコメント集めるのは、洋の東西を問わずおじきただひとりでございやす。

記憶の片隅にすらありません。。。
拝読させて頂き初めてなんか、卑猥な手のジャケを思い出した次第。
ノリ的には、ナイト・レンジャーみたいなイメージでしたっけ?
頭がくるくるパーマが居た様な記憶が…
いい加減ここに極まれリです(笑)

80年代リアルタイム世代のはずなんですけどねぇ…
既に、リアルタイムのものを聞いてなかったのかなぁ…
そうでも無いはずなんだけどなぁ…

でも、デッドとこいつらが、同じ地平に並ぶ、オジキの音楽に対するフリーな向き合い方に、改めて尊敬の念を覚えます♪

投稿: V.J. | 2007.02.28 11:05

V.J.若、コメント感謝です♪(←マネ)
ラバーボーイ(あ、違うか)記憶にないスか?

>ノリ的には、ナイト・レンジャーみたいなイメージでしたっけ?
>頭がくるくるパーマが居た様な記憶が…

これ意外といいセンいってますよ。
ナイト・レンジャーとも近いイメージだと思うし、くるくるはたぶんマイク・レノのことでしょう。
実はナイト・レンジャーは結構好きで、アルバム3枚くらいは聴いており、CDも1枚持ってます。
昔FMでエアチェックしたライブのテープもまだあるぞ。

>デッドとこいつらが、同じ地平に並ぶ、オジキの音楽に対するフリーな向き合い方に、改めて尊敬の念を覚えます♪

いえ、単に聴き方が無造作なだけで・・
つーか記事の書き順もむちゃくちゃ。
「踊る大捜査線」の次に「ストーンズ」書いてるBLOGは世界中であっしだけでしょう。(←くだらない自慢)

投稿: SYUNJI | 2007.02.28 23:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/9509/14036689

この記事へのトラックバック一覧です: 聴いてない 第103回 ラヴァーボーイ:

« 見ていない 第12回 チキチキマシン猛レース | トップページ | 聴いてみた 第38回 レッド・ツェッペリン 「コーダ」 »