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聴いてない 第103回 ラヴァーボーイ

わたくしが洋楽にはまっていたのはきっちり80年代なのですが、この間本当に様々なアーチストが登場しては去っていったものです。
勝手に去っていったと思っていたら実は案外長く活躍していたことがわかったり、あっさり消えていったはずが個人的にはヘビーローテーションだったので「一発屋」などと言われて少し悲しくなったり。
そんな時代に登場したラヴァーボーイ。
もちろんほとんど聴いてませんが、評価の割れそうな予感のするバンドです。
なお例によって表記に迷う人たちですが、「ラバーボーイ」だとなんだか違う意味になりそうなんで、ここは発音に忠実にいこうと思います。

まず自分の鑑賞履歴を披露。
・Working For The Weekend
・Lovin' Every Minute Of It
・Heaven In Your Eyes
・Hot Girls In Love
・Queen Of The Broken Hearts

以上が聴いてる曲である。
たった5曲なんだが、自分にしては思ったより聴いてるという感覚だ。
あとはマイク・レノとアン・ウィルソンの「Almost Paradise」は聴いている。
アルバムは全く聴いていないが、ヒットした「Get Lucky」のジャケットは記憶に残っている。

ネットで少し調べてみたが、ハードなナンバーもバラードもこなす実力派バンド、といった評価が多いようである。
メンバーはマイク・レノしか知らないのだが、ほどよくハードでつやのある歌唱力は十分に評価されており、それがアン・ウィルソンとのデュエットでも証明されている。
聴いてる中では「Heaven In Your Eyes」「Hot Girls In Love」はいいと思う。

さて彼らの日本での出世作はなんと言っても「Working For The Weekend」だろう。
FMの公開番組でもしょっちゅうリクエストされていたことを覚えている。
ご存じのとおり邦題は「それいけ!ウィークエンド」である。
当時のこの邦題がレコード売り上げにどう影響したのか知らないが、まー今あらためて書くとやはり脱力である。
なんだか子供番組のタイトルみたいだ。
でも「ウキウキ・ウィークエンド」じゃワム!だしなぁ。

この曲自体は特に好きでも嫌いでもないのだが、実は脱力な思い出がひとつ。
80年代初め、カセットを屋外に持ち出して歩きながら(別に立ち止まってもいいんだけど)聴くという、当時としては超画期的な装置がナウい(死語)ヤング(死語)の間で大流行した。
そう、ソニーのウォークマンである。
もちろん他のメーカーも参入したが、「ウォークマン」はほぼ一般名詞として浸透してしまったほど売れていた。
自分は85年頃ようやくAIWAの「カセットボーイ」という機種を中古で入手するのだが、誰も「カセットボーイ」なんて呼ばず、結局どこのメーカーのものでもみーんな「ウォークマン」と呼んでいたのだった。

で、このウォークマン(類似品含む)のヘッドホンをアタマに付けて教室や電車の中でユラユラグルグルする若者が急増。
ある日学校の帰りの夜、自分は世田谷区のある駅で急行の通過待ちをしている各駅停車に乗っていた。
すると車内に奇妙な呪文のような声がする。
ふりむくとそこには自分と同じ年頃の、鉄板でモテなさそうなダサイ風体の男が吊革につかまってユラユラしながら何か歌っている。
アタマにはもちろんウォークマンのヘッドホン。(スポンジはオレンジ色である)
ヤツはウォークマンから聞こえる音楽に合わせて歌っていたのだ。
ヘッタクソな英語なので単語がものすごく聞き取りやすい。
「えびばでーわーきんふぉーざうぃーけん・・」(Everybody working for the weekend・・・)

・・・「それいけ!ウィークエンド」である。
タダでさえ脱力なタイトルなのに、電車の中でひとりユラユラ歌うダサイ男。
しかもヤツはラヴァーボーイに合わせて歌ってるつもりだろうが、まわりの人はヤツの壊滅的にヘタな歌声しか聞こえないから、車内は絶望的に電波な雰囲気に包まれていた。
そんなわけでラヴァーボーイというと反射的に思い出してしまうのが、この脱力タイトルと脱力な男の歌声なのだ。
どっちもラヴァーボーイには何の責任もないんだが。

さてラヴァーボーイ。
路線としてはジャーニーやサバイバーなどと同じラインにあり、後継者としてはボン・ジョビあたりだろうか。
90年代にもライブ盤やベストアルバムを出したりしていたらしいが、日本ではあまり話題にならなかったように思う。
サバイバーもそうだが、個々のメンバーの情報がメディアでもあまり採り上げられず、キャラクターが伝わってこなかったのだ。
ただサウンドは決して苦手ではないので、アルバムもたぶん無理なく聴ける気はします。
みなさまの評価はいかがでしょうか?
あ、マイク・レノは今ではすんごい太ってしまったらしいです。(ぷっきー大喜び・・・なんちゅう締めくくり)

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見ていない 第12回 チキチキマシン猛レース

今回はあまり意外性のない展開です。
「チキチキマシン猛レース」、予想どおり見ていません。
ながめたことくらいはおそらくあるとは思うのだが、その時の情景を思い出すことが全くできない。
登場人物(動物?)やストーリーなども全然知らないし、テーマソングも知らないので、やはり見ていなかったんだろう。

全然見ていない自分だが、今の30代40代に「おもしろかったアニメ」というアンケートをとれば、必ず上位にランクインするアニメであることは知っている。
元はアメリカのアニメ番組で、本国では1968年放送開始。
原題は「Wacky Races」というらしい。

制作はハンナ・バーベラプロダクション。
ここのプロダクションによるアニメは日本でも人気があり、「トムとジェリー」「フリントストーン」「大魔王シャザーン」「怪獣王ターガン」「宇宙忍者ゴームズ」「ドボチョン一家の幽霊旅行」などがある。
うーん・・・
これらのアニメを全く知らないわけではなく、さすがに「トムとジェリー」は知っているし、「宇宙忍者ゴームズ」「ドボチョン一家の幽霊旅行」は見ていた記憶がちゃんとあるぞ。
「大魔王シャザーン」って、「出てこいシャザーン!」だよね。(そのかけ声しか知らないけど)
「ゴームズ」は日本でいう「ガッチャマン」のようなヒーロー集団ものだったはずだ。
毎回冒頭に主題歌とともに登場人物紹介があり、「のびろ!ゴームズ!(カラダがのびる男)」とか、「燃えろ!ファイヤーボーイ!」「砕け!ガンロック!」「消えろ!スージー!(カラダが消える女)」だったはずだ。
いやあ自分にしてはよく覚えてたなぁ。

「ドボチョン一家」は幽霊というか怪人たちが主人公で、時々ミュージカルのような展開があった。
怪人たちがいまひとつかわいくないので自分はイマイチ好きになれなかった番組だが、同級生のサイトウ君がなぜか毎回楽しみにしていて、半ばつきあいで見てやっていた、という失礼な小学生だった。
なのでハンナ・バーベラのアニメ全てを見ていなかったわけではないようだ。

さてチキチキマシン猛レースは11台の様々なマシン(レーシングカー)が多彩なコースを舞台にレースを行う、というストーリー。
当然アニメなのでマシンも素材が石だったり空を飛んだり、コースも砂漠や山などムチャな展開。
キャラクターと合わせてこのムチャな展開がこのアニメの人気だったようだ。

キャラクターの中ではケンケンというシニカルに笑うおっさんくさい犬が有名。
というか自分はこれしか知らないのだが、本国版ではマトレーという名でセリフも一切ないらしい。
日本版は当然声優の吹き替えになるが、この時ケンケンにもセリフをつける演出が施されたそうで、タイトルもオープニングのテーマソングも日本オリジナルとのこと。
結局日本ではずいぶんアレンジしてるってことですね。

ナレーションは野沢那智だそうだが、実はこのヒトも自分はなじみがないのだ。
「ナッチャコ」という有名なラジオ番組があったが、残念ながら一度も聴いたことがない。
AMラジオ番組といえば自分の場合それはほぼ100%ニッポン放送系列なのである。
野沢那智の名前を見て反射的に思い浮かべるのはいつも吉田照美だ。
別人だっつうのに。

日本(関東)では1970年にNETテレビ系で月曜夜7時半からの放送。
間違いなく家にいた時間帯だが、やはり全く記憶がない。
ただ初回放送時はさすがに自分も小学校にあがる前なので、記憶がなくて当然かもしれない。
再放送は何度もされており、局を東京12チャンネル(現テレビ東京)に移して放送したこともあるようだ。
いずれにせよ全然見ていないので、おそらく我が家では何か裏番組を見ていたと思う。
例によってこのアニメも純粋に女の子向けという位置づけではないし、姉が興味を持っていなかったのだと思われます。

チキチキマシン、今ではDVDも発売されているので、たぶんその気になれば全編見ることが可能だろう。
(たぶん見ないと思うけど)
今回も「見ていない」人なんかいないんじゃないかとイヤーな予感はするのですが、思い出に残るシーンなどあれば、みなさまで語り合っていただけたらと思います。
あたしはちょっと台所で茶碗洗ってきますんで・・・

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読んでみた 第11回 アース・ガーディアン

社会派のSYUNJIです。(冒頭から大ウソ)
この3連休、名古屋に行ってきました。
でもってBLOGでお世話になっているカナさんにお会いしてきました。
サカエチカの喫茶店で1時間半ほどお話させていただいたのですが、とても楽しかったです。
音楽に詳しい方とお話するのが楽しいのは、モンスリー師匠ぷく先輩で実証済みですが、カナさんは書店勤務なので、版元勤務の自分としては大変ためになる業界の話がきけて有意義な時間を過ごすことができました。
カナさん、ありがとうございました。

さて。
少子化や高齢化など、何かとストップさせたい兆候が散見する世の中ですが、最もグローバルな規模で考えなければならないのが地球温暖化ではないでしょうか。
自分は長く関東に住んでいますが、確かに子供の頃に比べ「路面が凍る」「水たまりに氷がはる」という現象は本当に少なくなりました。
これは地球規模での温暖化の現れではなく単に都市化という分析もできそうですが、いずれにせよ人間の生活が気温に影響を与えていることは間違いなさそうです。

温暖化が良くないことはタダの町人である自分でもうっすらとわかります。
じゃあそれを回避する方法として、自分は何をすればいいのか?
これが案外わかりません。
「冷暖房の温度調節」「ペットボトルのリサイクル」「クールビズ」「レジ袋有料化」など、いろいろあるとは思うのですが、果たしてどれだけ効果があるのだろうか?
もしかして全然効果がなかったらどうしよう?
結局ほとんど何もできていないような状態です。

このままではよろしくないので、図書館に行ってみました。(短絡)
そこで見つけたのは環境問題を語る月刊専門誌「アース・ガーディアン」。
コンセプトは「地球を守る人々のライフスタイル&ビジネスマガジン 」だそうです。
「環境新世紀のライフスタイルとビジネスを考え、人と地球の未来を守る人(ガーディアン)の必読書」とのこと。
エコロジーに関する素人向けノウハウ本という雰囲気ではないので、自分が求めているような情報とは少し違うようですが、少しでも何かわかれば・・と思い、借りてみました。

今回借りたのは2006年12月号。
版元は日報アイ・ビー
失礼ながら初めて聞く版元名です。
判型はB5、価格は500円。

Earthg12

紙質は全ページコート紙で、オール再生紙ではないようです。
環境問題の雑誌だからもっと質の落ちる紙を使ってんのかと思ったけど、そうでもない。
まあ当然大豆インキは使ってるんですけど。

目次はこんな感じです。

・【シリーズ】地域と暮らしに根付く自然―(9)
 目指せ 脱・ワースト1
 カワセミとホタルが見守る綾瀬川
 埼玉・蓮田市

・【特集】エコなまち探訪

・【インタビュー】今月のエコロジスト
 全国小中学校環境教育研究会副会長
 綿貫 沢さん

・おうちdeエコ!
 主婦がするなら! エコで節約上手

・ヨーロッパ・リポート 
 ベルギー・ブリュッセル
 戦う環境保護団体 グリーンピース

当然ですが全て環境問題に関する内容。
この雑誌は普段から環境問題に取り組んでいる人、また行政や企業や団体を対象にしていると思われますが、この号では難解な法律や化学式といった専門家限定の記事はありませんでした。
自治体や団体の取り組みで河川がきれいになったり、海外のエコ活動を紹介するといったページが続くのですが、どうもインパクトがありません。
これは自分自身が環境問題に対して意識がまだ希薄なせいでしょう。

さてわりと一般向けな「おうちdeエコ!」というページを見てみました。
「やっぱり正しい 捨てればゴミ・いかせば資源」というテーマで、スタバのマイカップからハイブリッド車購入のメリットなどを紹介しています。
が。
なんだか専門誌にしては実にゆるい内容です。
こんなことは自治体発行のゴミ分別のしおりとかに書いてあるような話です。
自分が知りたかったのは、もう一歩突っ込んだ話なのですが・・・

「もう一歩突っ込んだ話」とはどういうことか。
エコロジー活動、やってみることがもちろん大切なのですが、ものごとには必ずウラがあります。
例えばペットボトルやレジ袋は町中に氾濫し、ゴミの中でも割合を増やしている素材だとは思います。
石油を原料としてることは小学生でも知っていますし、その石油は日本という国では自給率ゼロの貴重な資源です。
とすると無造作に捨てることがいいはずはない。
じゃあリサイクルすりゃいい、となるのですが、このリサイクルの過程で使うエネルギー、つまり粉砕したり溶かしたり再生したりする機械が使う燃料などで換算すると、どの製品になっても原材料(石油)から作るよりもコストがかかってしまうとも言われています。

ココがエコロジーのすんげえ難しいところ。
よかれと思ってやってることが、実はちっとも地球に優しくなんかない、というのはタチの悪い話です。
リサイクルしようという尊い意志を、正しい方向に使えてないとしたら、それこそ「もったいない」。
むしろリサイクルよりも今使っているものをもっと長く使う、というほうが地球にやさしいという考え方もあるようです。
自分がいつも混乱するのはこの点です。

「地球にやさしい」は都市生活や経済原理とは全く相容れないものです。
本当に地球にやさしくしたければ文明を捨てて野生に帰るしかありません。
現実には人類は地球にやさしくすることは不可能。
都市生活をする一方で申し訳なさそうに「すいませんねえ汚しちゃって・・」と思って、時々掃除でもするしかありません。

となると、むしろ言い方は「地球に遠慮」が適当です。
現在の都市生活の中のどこを遠慮すれば、一番効果があるのかを明らかにする必要があるように思います。
感覚的にはペットボトルやレジ袋などは、優先順位としてはけっこう後ろのほうじゃないかと思っているのです。
なのでこの雑誌にもそのあたりを明快にしてもらうことを期待していたのですが・・・

クールビズという動きが昨年あたりから始まりましたが、現場のサラリーマンやファッション評論家からは批判が相次ぎました。
「ダサイ」「だらしない」「政治家に服装まで指図されたくない」という意見が多かったようです。
しかし残念ながら政治家主導で行われた時点でサラリーマンの負けです。
「ダサイ・だらしない」などと言っていられるほど事態は悠長ではないことは理解すべきでしょう。
自ら何の工夫もせず上着ネクタイを年中着用してムダに冷暖房を使っていながら、政治家に指導されて反発しているのでは、子供のわがままと同じです。
比較は無意味かもしれませんが、サラリーマンの真夏の上着撤廃は、ペットボトルのリサイクルよりもはるかに温暖化防止に効果があるように思えてなりません。

この雑誌で仕入れた情報じゃないのですが、つい最近になって知った話があります。

・合成洗剤は環境に悪いので石鹸を使うべき
・割り箸は間伐材を使っているのでむしろ優良なリサイクル品

この2つは比較的長く自分は信じて生活してきたことなのですが、今ではいずれも正しくないようです。
これは正直ショックでした。
割り箸を使い捨てることをやめて箸を持ち歩いている方がいますが、「その箸を毎回合成洗剤で洗ってるんだったら全然意味ねえじゃん」などと実はバカにしていました。
が、バカは自分のほうで、今は合成洗剤も改良が進み、環境に与える影響は少なくなってきているそうです。
日本中で合成洗剤の使用をやめ、全て石鹸に変えたとしたら、むしろ使う量がぐっと増えてかえって川や海が汚れるという話。
また割り箸も確かに以前は間伐材を有効利用したナイスなものでしたが、今日本の飲食店やコンビニで使われる割り箸のほとんどは中国製で、しかも彼の国では「割り箸を作るだけのために木をばさばさ切り倒している」らしいのです。
困ったなぁ。
割り箸や石鹸という日用品レベルであっても、環境に配慮するというのはやはり難しい課題です。

そんなわけでかなりへこんでしまいましたが、「アース・ガーディアン」。
「地球に遠慮する」のは人類の使命でもあります。
自分のような愚かな小市民を増やさないよう、政治経済その他しがらみを超えた真のエコロジー実践方法を開示していただくことを、この雑誌に強く期待したいところです。


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聴いてみた 第37回 グレイトフル・デッド

聴いてみたシリーズというのは本来「聴いてないシリーズ」に寄せられた様々なアドバイスをふまえて報告申し上げるシリーズのつもりである。
しかしながら中古屋や図書館でCDを物色していると、突然全く予定になかったものを手に取ってしまうことが時々ある。
というわけで今回聴いてみたのは、予定になかったグレイトフル・デッド。(なんだよそれ)
聴いてないシリーズでも採り上げていない、「全然知らないバンド」である。
ジェリー・ガルシアの名前を聞いたことがあるが、どんな人物なのかは知らない。
あと知っていることは「アオクソモクソア」という変わった名前のアルバムがあることくらいだ。

そんな予備知識ゼロのまま、渋谷のレコファンで突然購入。
ジャケットに惹かれたわけでもなく、全くの事故買いである。
買ったのはバンド名まんまの「グレイトフル・デッド」という、彼らのデビューアルバム。

Dead

値段は1100円くらい。もちろん紙ジャケではなく、輸入盤の中古である。
従って解説も何もない。
調べてから買ってもよかったんだが、買っちまったものはしょうがない。
なぜ買ったのか自分でもあまりよくわからないが、とりあえず聴いてみよう。
どんな音がするのだろうか。

・・・・・聴いてみた。

うーん・・・
サウンドの中心にあるのはギターとキーボードである。
どちらもかなり高めの音を出していて、たまに転調する曲もあるが、全体としてはそれほど多様な展開ではない。
ヴァニラ・ファッジのようなバズバズしたビブラートもない。
聴きやすいとも言えるが、なんとなく退屈な気もする。

このアルバムはほとんどがカバー曲らしいが、全般としてはブルースである。
どちらかというと楽しそうなサウンドではなく、やや辛口といった感じだ。
部分的には確かにクリームやヴァニラ・ファッジにも似ているところがある。
フォークやハードロックという趣ではないようだ。
なぜかエンディングが淡泊にフェードアウトする曲が多いなぁ・・と思ったらこのアルバム、録音にはたった3日しかかかっていないそうで、ファンの間でも「粗削り」との評価が多いようだ。

ボーカルはちょいと微妙。
ものすごい歌唱力・・というほどではないし、コーラスもどこかハーモニーがはずれたように聞こえる。
このあたりをサイケと呼ぶのかもしれないが、自分にとっては好みの声とは言い難い。
ラストの「Viola Lee Blues」は間奏が異様に長い。
やはりボーカルで聴かせる人たちではなく、互いの楽器演奏をぶつけ合っていくスタイルのような気がする。

感想。
ブルース基調のサウンド、サイケなボーカルとキーボード。
決して拒絶反応したわけではないが、いずれもやはり自分にとってはいまいち難しい。
やや冗漫な演奏はやはり少し退屈だ。
とりあえず3回聴いたが、他のアルバムも聴いてみようという意欲はまだわかない。

グレイトフル・デッドは、スタジオにこもってきっちり音を作るよりも、ライブでの即興演奏や臨場感を重視したバンドだそうだ。
アメリカでの年間公演収益ナンバーワンになったこともあるそうで、通算公演回数は2000回以上。
コンサートは1日2セットが通常という、演歌歌手のような営業ぶり。
しかも勝手に時間を倍くらいオーバーしたりすることも多かったらしい。
そんなダラダラしたライブでおもしろいんか?とも思ったが、それが良くて聴きに行く人に支えられていたってことなんでしょうね。
デッドヘッドと呼ばれる熱狂的なマニアもいるそうだ。

ということは、むしろライブ盤を聴かないと彼らの本当の魅力にふれることはできない、ということなんでしょうかね?
あ、もっと言えばライブ自体を体験しないと・・ということなんだろうけど、すでにジェリー・ガルシアは故人でバンドは解散してるんで、それはムリな話であるわけで。(しかも日本公演は一度もないまま解散だそうです)
まだアルバム1枚しか聴いてないんで結論を出すには早いんだけど、おそらくライブ盤を聴いたり映像を見たりしても、この難しい感覚はあまり変わらないように思う。

彼らのライブはなぜか撮影も録音も自由なんだそうだ。
ある程度の規制はあったらしいが、撮影録音原則OKってのはあまり聞いたことがない。
ファンにとってはありがたい話であり、今でもネットでライブ映像や音源がファンの間を行き来しているとのこと。
でもそんなんじゃレコード業界からは嫌われそうな気がするが。

さてグレイトフル・デッドというバンド名、「感謝すべき死」「感謝する死者」という意味で輪廻転生を表しているらしい。
「グレイトフル」と「デッド」、感謝と死者という、なんだか相当縁遠い言葉をくっつけたところは、アイアン・バタフライとかレッド・ツェッペリンにも共通するものがあるんじゃないだろうかと思いましたが、どうなんでしょう?
ちなみにいつも混同してしまうのがグランドファンク・レイルロードだ。
「グ」で始まり「ド」で終わるトコしか共通してないんだけど、どっちも全く聴いてないんで、正直どっちでもいいから聴いてみよう・・と思っただけである。
それぞれのファンの方からすればあきれてモノも言えない有様だと思いますが。

というわけでノーガードで突発的に聴いてみましたグレイトフル・デッド。
あっさり腕をとられて負けた曙のような結果になってしまいました。
やはりド素人にはこういう音楽は難しいよなぁ・・・という、世間の厳しさを痛感した次第です。
次回はグランドファンク・レイルロードを聴いてみようかと思います。

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