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聴いてみた 第36回 ローリング・ストーンズ

BLOGを始めて以来ストーンズを聴いてないことにずうっと後ろめたさを感じていたのだが、先日のエントリで世界中にその事実を公式発表してしまったあたくし。
まあ後ろめたいのはストーンズに限りませんが。
このままではあたしのBLOGが炎上してしまう・・・との恐怖でいっぱいになったので、取り急ぎ聴いてみることにした。(小心者)

さて、なんせ相手は世界のストーンズである。
図書館にきっとCDもたくさんあってよりどりみどりだろう。
そう思って図書館に出向いたのだが、これがまた驚くほど少ない。
というか誰かが借りてる最中という様子でもなく、そもそもはじめからあまり置いてない感じだ。
ヒマそうにしてる職員に聞いてみようかとも思ったが、つれない返事が返ってきたらどうしよう・・・などとつまんないことを考えてるうちに面倒になってきた。
でもストーンズだぞ?聴かないのかオマエらは?(←オマエが一番聴いてねえだろ)

とりあえず棚にあったのは「Black And Blue」と「Made Of The Shade」の2枚だけ。
収録曲を見ると「Made Of The Shade」には少し知ってる曲があるようだ。
特にそれ以上深く考えず「Made Of The Shade」を借りた。

Shade

ところがおうちに帰って調べたら、これは75年発表のベスト盤であることが判明。
ありゃ・・・またやっちまった。
多少後悔もしたが、どうせド素人なので練習用としてはむしろいいかもしれない・・・と思い直し、そのまま聴いてみることにした。

毎回初めて聴くアーチストには不安がつきまとうが、ストーンズには過去に1度苦手意識を感じた前科がある。
果たしてあたしは立派なストーンズのリスナーとして更正できるのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Brown Sugar
あまりにも有名だが、実はサビのところしか聴いてなかった曲。
思ったよりテンポがゆるい。
もっとアップテンポでスピードのある曲だと思っていたが、通しで聴くと案外そうでもない。

2. Tumbling Dice
これは初めて聴く曲である。
タイトルからイメージしていた雰囲気とはかなり違う。
「ころがせ」という命令形から、勝手にハードなサウンドを思い浮かべていたのだが、女性コーラスもあり、ゴスペルのような感じもする。
この邦題を「サイをふれ」などとしなかった日本のレコード会社は偉いと思う。

3. Happy
この曲も初めて聴く。
イントロのギターがなかなかイイ感じだ。
ここまでのどの曲もそうだが、楽しそうなサウンドが続く。

4. Dance Little Sister
ここでようやく太いサウンドでアップテンポの曲が登場。
ミックの「だ~ぃぁんす!」というかけ声が何度も繰り返されるが、不思議と飽きません。

5. Wild Horses
一転アコースティックなフォーク調スローバラード。
ミックのボーカルはやはり楽器の美しさにはついていけてないし、コーラスもどこか散漫なのだが、それも含めて味わい深い一曲である。

6. Angie
これも名曲と言われていることだけは知っているが、きちんと聴くのは初めてである。
アコースティックギターだけでなくピアノやストリングスなど、けっこういろいろ楽器を使っている。
評判どおりものすごく切ないサウンドだ。
あまりに切なさ過ぎてかなりベタな曲にもとらえられるかもしれないが、これは確かに名曲である。
このサウンドはビートルズは絶対に作らないのではないかと思う。

7. Bitch
これもストーンズのイメージそのままの音がする。
その後のリズム&ブルースを基調としたロックンロールの教科書みたいな音だ。
これを目指して世界中の若者が続いていることがよくわかる。
ただ素人のたわごとで申し訳ないが、サウンドから連想したのは「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」だった。

8. It's Only Rock'n Roll (But I Like It)
タイトルが実にカッコイイ・・・のだが、またしてもちょっとイメージしていたのとは違ったサウンドだ。
でも聴いてるウチにすぐ慣れる。
「たかがロックンロールじゃねえか!でもよう、オレはこいつが好きなのさ」という、粗野だけど愛情あふれる言い回し。
こういうところにファンは熱狂するんだろうね。

9. Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)
この曲が一番ストーンズらしい曲だと思う。
適度に太い音、叫ぶミックのボーカル。
好きかどうかは別にして、今までストーンズに対して抱いていたイメージはだいたいこんな感じの曲だ。

10. Rip This Joint
ロカビリー調のゴキゲン(死語)なナンバー。
こういう曲のほうが自分は好きだ。
どうせやるならハデなほうが楽しい。

硬軟とりまぜた10曲が次々に登場し、あっという間に終わる。
この選曲が結構好きだと言うファンも多いかもしれないし、ベタすぎておもしろくないという評価もあるかもしれない。
いずれもミック・テイラー在籍時の曲とのことで、それぞれの楽曲としての完成度は全般に高く評価されているらしいが、聴いてみてもそう感じる。

やはり一番印象に残るのは「悲しみのアンジー」である。
ロックバンドの奏でるバラードは、普段ハードな音や歌ばかりをやってるからこそ、余計に落差があってより心にしみるという曲が多いが、この曲は想像以上だった。
うまく表現できないが、なんというか「カラダごともって行かれるようなサウンド」なのだ。
「座布団に座っている自分を、4人くらいの男が座布団の四隅を持って自分ごと5mくらい移動した」ような感覚。
「あれ?今オレのカラダ浮いてない?なんか勝手に床が動いてない?」・・・と思わずあたりを見回してしまうような、そんな風に思うことってありませんか?(ねえか・・)
自分は音楽や映画や文学で名曲とか名作とかにふれると、こういう感覚になることが多いのだ。
平たく言うと「感動」ってことなんでしょうけど。

V.J.若の指導によれば、ストーンズは「流れに身を任せる」ように聴くバンドとのこと。
楽器や演奏の細かな部分を注意深く聴くのではなく、バンド全体が作り出すグルーヴ感を楽しむ、というのが正しきストーンズ鑑賞のようです。
今回そこまで達したというわけではないが、ひととおり聴いてみて少しだけわかったような気はする。

まー今更ですけど、ストーンズ、やっぱスゴイです。
ものすごいチカラのあるバンド。(なんつー陳腐な表現・・)
世界中を今もなお感動させる理由が、ほんのわずかですが感じとれた気がします。
このアルバムの曲全部が気に入ったわけではないけど、その昔感じたような苦手意識は、今回はあまりわいてきませんでした。
次回はとりあえず多くの方からご指示いただいた「レット・イット・ブリード」「ブラック&ブルー」「メインストリートのならず者」あたりを聴いてみようと思います。

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コメント

オジキ
本文リンクなんて勿体無いでげす。。。
ありがとうございます。
いやぁ~STONES聴いちゃいましたか♪

>もっとアップテンポでスピードのある曲
やっぱり、世間様の取り上げ方が、世界最高のR&Rバンドとかそんなのばっかなので、アップテムポ。スピード。
そのイメージをお持ちになるのは良くわかりやす。
で、肩透かしをくらった感じになっちまうのも分かりますとも。えぇ、分かります。

あっしが、良く言う『グルーブ』感(流れに身をまかせるつーのと似てます)ですが、やっぱ、Brown SugarもTumbling Diceもそうですが、スピード押す。直線的なビートつーよりも、『横ノリ』これっすよ。これ。

なんか、ヘッドバンキングで首を前後にクックックって振りながら音楽を聴くつーより、ダイス~のイントロでギターのリフがあって、その後一瞬だけ間があって、ゆったりとした感じで色んな楽器やらコーラスが入ってくるところで、首を前後にガッガッガッガと振りながら聴くよりも、カラダがなんか横に揺れないっすか?
揺れない…
これまた失礼いたしやした(笑)

そんなかんぢなんです(なんだそれ)

キースのギターのリフの特徴ですが、1拍早く入ったり、1拍遅らせたりと、わざとリズムに『間』を持たせたりしてるんすよ。
これまたブラウン・シュガーのイントロでギターだけで入ってきて、ベースが入ってきて、その後、ギターがチャララーンって入ってそこからがやがやにぎやかになってきて…
そのギターと後ろの音のタイミングのずれつーのかなぁ~
この辺って、実はありそーでなさそーな感じだと思いません?
ん?
思わん!
これまた失礼致しやした…

あと、ミックのVo.は打楽器だと思って聴いてみて下さい。
メロディを聞き取るより、音をたたきつけるよーなVo.

これ以上書くなら自分の記事で書け!っておこられそーなので、この辺りで失礼致しやす。

でも、オジキがSTONESを聴いてみてくれた。
それだけで、あっしは嬉しくてモニターが涙でみえません…

投稿: V.J. | 2007.01.21 22:46

SYUNJIさん、こんばんは。
>>「Made Of The Shade」
「これって、未CD化のレアな編集盤じゃないか!」と色めき立ちま
したが、今はちゃんとCD化されているのですね(^^;)。

>>ありゃ・・・またやっちまった。
>>多少後悔もしたが、
とおっしゃっていますが、選曲を見ますと今でもステージの中核を
占める曲が多いので結果的にはベストな選択になったのではないでしょうか。
私も知っている曲と知らない曲があります。

>>2. Tumbling Dice
>>8. It's Only Rock'n Roll (But I Like It)
この辺は代表曲ながら独特の「コク」がありませんでしたでしょうか。
最近のステージではまさに盛り上がり曲なんですが、当時のオリジナル
テイクには、私は「コク」を感じます。おそらく、こうした代表曲
にもある「コク」にはまると、その後はストーンズという深みに
はまっていくきっかけになるのではと思いました。

>>3. Happy
これはキース・リチャーズのボーカル曲でしたっけ?
もしそうなら、日本のステージでは大人気、海外ではトイレタイムという
極端に評価の分かれる曲です。すなわち、リチャーズがいかに日本で
人気があるか、ということになりますね。

投稿: モンスリー | 2007.01.22 21:32

V.J.若、ご指導感謝です。
まだあまりストーンズに慣れてはいないのですが、「横ノリ」という表現はなんとなくわかる気がします。
「Brown Sugar」も注意して聴いてみましたが、キースの絶妙なズレ?まではまだわかりません・・
つーかどの音が誰なのか、いまいち把握できてないんですが。
ミック・テイラーはどの音なんだろう?

>あっしは嬉しくてモニターが涙でみえません…

いやあそこまで言われると「聴いてない」冥利につきますな。(日本語変ですけど)
このアルバムがどういう評価なのかわかりませんが、ベスト盤で入門してみてよかったのかもしれません。

モンスリーさん、コメント感謝です。

>「これって、未CD化のレアな編集盤じゃないか!」と色めき立ちま
>したが、今はちゃんとCD化されているのですね(^^;)。

ちゃんとしたCDなのかどうか不明ですが・・
ベスト編集盤ということは、ビートルズでいうと「オールディーズ」のようなもんですかね?

「コク」かどうかはまだわかりませんが、このアルバムでは後半の盛り上がりはさすがストーンスだと感じます。
まあ後は「サティスファクション」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」などのスタンダードをおさえ、あちこち転がる石を旅してみたいと思います。

>日本のステージでは大人気、海外ではトイレタイムという極端に評価の分かれる曲です。

え、そうなんですか??
聴いた範囲では印象はそれほど強くはないけど「じゃあトイレに行ってくるか、、」というほどダメな曲ではないと思うんですが・・

投稿: SYUNJI | 2007.01.22 23:58

SYUNJIさん、こんばんは。
>>ビートルズでいうと「オールディーズ」のようなもんですかね?

「オールディーズ」についてはよくわからないのですが、「Made・・・・」
はおそらくレコード会社との契約枚数や、当時の人気状況ででた
普通のベスト盤のようです。ですので、レアテイクがなく代表曲が
多く収録されているのが、かえって便利ですね。

>>「じゃあトイレに行ってくるか、、」というほどダメな曲では
>>ないと思うんですが・・

海外のファンはキツイところがありまして、リチャーズ曲以外でも、
新譜からの曲がトイレタイムになるそうです。他にも、

・スプリングスティーンはステージの最後を新譜からの曲でしめる
ことが多いですが、このときには観客がぞろぞろと帰ってしまいます。
・ここ数年のイーグルスはオープニングから「Hotel California」を外し
ましたが、これは1曲目に間に合わない客が怒り出すからだそうです。

投稿: モンスリー | 2007.01.24 21:52

モンスリーさん、情報感謝です。

>おそらくレコード会社との契約枚数や、当時の人気状況ででた
普通のベスト盤のようです。

特に貴重な音源というわけではないのが、安心したような残念なような・・
「オールディーズ」はビートルズが活動中に発売されたベスト盤です。
けっこう好きなアルバムだったんですが、CD化されてないんですよ。

それにしてもボスやイーグルスでも客が帰ったり怒ったりすることがあるんですね・・
どちらも日本では起こり得ない現象だと思いますけど。

投稿: SYUNJI | 2007.01.25 00:10

この前の衝撃のご対面!あの前のどきどきで書き込みできず、あの後のどきどきで書き込みできず、数回書き込みを休んでいたぷくちゃんといいます。

さてストーンズ。コアなファン、多いですよね。

私はミュージック・ライフを兄弟がいる関係で、小さい頃から読んでいました。その時のストーンズの扱いは、今の日本におけるキンクスくらいの扱いだったと思います。(←表現がかなりあいまい)

長くやっているベテランの通が好む音楽。

レコードが出ても広告のページでは他のアーチストと並列表示。あの頃のロックの王道はツェッペリンでありパープルだったような覚えがあります。他にはクィーンやローラーズのような女性が好みそうなアーチスト。まあストーンズ程の偉大なアーチスト、本国での扱いはまた全く違っているのでしょうが。

広告面でおやっ?と思ったのが「感激!偉大なるライブ」でした。まあ、あの原題をこのような訳にした作戦も素晴らしいものがありましたが、見開き2ページを使ってニュー・アルバムの宣伝をうっていたのを覚えています。なんだかあの時、違ったグループになってしまったなあ、という感じがしました。

詳しい人に聞くと、本国ではとっくにアリーナ級のところを使ってコンサートを展開していたというのですが、私の記憶では日本での扱いは違っていたような気がするのです。

その後、もうどこの国でも押しも押されぬ伝説となってしまった彼ら。私は「女たち」で聴くのをやめて、その後ブログをやるまで全く聴いていませんでした。

でもSYUNJIさんの聴いたこのアルバム。自分が所有していた、なおかつとても良く聴いたアルバムからのベスト。凄く素敵な選曲だと思います。

自分も少しづつ聴きなおしています。70年代前半のアルバムだけでなく、最近のものも。

自分が40を超えてロックを聴いているのも驚きですが、彼らが今の年齢でロックをしているのには、更に驚かされ勇気づけられるものです。

投稿: ぷくちゃん | 2007.02.04 17:07

衝撃のファースト・タイム(フォリナー?)から早一週間。
先輩、いかがお過ごしでしょうか。
イアン・マクドナルドは「4」作成前に脱退です。
でも「4」もイイので聴いて下さい。(業務連絡)
それと、ハチ公前で「ぷく先輩ですかーっ!」(←猪木)と大声を出してしまい失礼しました。
次回は100mくらい先から大声で呼びますから・・

さてストーンズへのコメント感謝です。
自分がミュージック・ライフを読んでいたのは、先輩よりも少し後と思われますが、76~81年くらいです。
確かにその時期もストーンズの記事をあまり読んだ記憶がありません。
まあだいたいパープル(ファミリー含む)やツェッペリン、キッスにエアロスミスにクイーンといったあたりがハバをきかせてましたね。

>自分が所有していた、なおかつとても良く聴いたアルバムからのベスト。凄く素敵な選曲だと思います。

このアルバム、けっこう評価高いですね。
自分としてはストーンズにおけるビートルズの「オールディーズ」のようなアルバム、という結論づけで納得したいと思います。(偉そう)

ストーンズもコアなファンは多いとは思いますが、自分にとってコアなファンが多い分野はやはりプログレですな。
このあたりは次回新宿の居酒屋で豪快に飲みながら指導を受けたいと思います。

投稿: SYUNJI | 2007.02.04 18:13

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NO.00648 ローリング・ストーンズのアルバム『刺青の男』 1981年:OZZY小学4年生。 自分の今の性格の基本が形成される“ピキッ”という音があるとしたら間違いなくこの小学校4年生の時に聞こえたはずです。 どちらかというと控え目(?)だと思....... [続きを読む]

受信: 2007.01.21 16:19

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