聴いてない 第101回 サバイバー
新年あけましておめでとうございます。
聴いてないシリーズ、本当は100回で終了し、ネタ切れとともにさりげなくBLOGも引退・・・などと考えていたのですが、もう少し続けてみます。
装いは何も変わっていませんが101回目を始めたいと思います。
今回採り上げるのはサバイバー。
誰しもが知りうる超有名バンド、というわけでもないだろうが、誰も聴いてねえよそんなバンド、でもないだろう。
非常に微妙な位置づけのバンドですが、あたくしとしてはやはり聴いてるとは言えません。
アルバム「バイタル・サインズ」を聴いたことがあるが、現在その音源は手元にはない。
確か90分テープのA面に録音したはずなのだが、たぶんレコード針が古くて音がいまいちだったので、他の音を上書きしたと思う。
ちなみにB面にはエア・サプライを録音し、同じように他の音を上書き。(後悔)
あとは数年前にベスト盤CDを中古で購入している。
鑑賞履歴は以上なので、聴いてない度は4ということになる。
サバイバーの名を一躍有名にしたのは「Eye Of The Tiger」だろう。
「ロッキーIII」のテーマソングとして大ヒットしたこの曲で、自分もサバイバーを知ったクチである。
その後「I Can't Hold Back」「High On You」「The Search Is Over」などのヒット曲をエアチェックし、気に入ったのでアルバム「バイタル・サインズ」を聴いた。
続く86年には「Is This Love」「In Good Faith」「Burning Heart」などのシングルをエアチェック。
「Burning Heart」は「ロッキーIV」のテーマソングだ。
だがこの時のアルバム「When Seconds Count」は聴いていない。
アプローチとしてはそこまでで、昔のアルバムを聴いたりその後の彼らを追ったりはしていない。
・・・追ってはいないのだが、実はこれらのシングルは結構好きな曲ばかりだ。
(なのでベスト盤を買いました)
聴いていないくせに絶賛するのもナンだけど、サバイバーは日本でもう少し人気が出てもおかしくなかったと思う。
「I Can't Hold Back」「The Search Is Over」「In Good Faith」は80年代の名曲だと思っている。
しかしながら当時の雑誌などでもサバイバーの扱いはいまいち地味だった。
スティクス、ジャーニー、フォリナー、REOスピードワゴンなどと同様「産業ロック」のカテゴリーで語られることも多かったが、メディアへの露出は上記の各バンドに比べ多少低かったのではないだろうか。
試しにGoogleで「サバイバー」を検索しても、このバンドの情報にはなかなかヒットしない。
出てくるのはアメリカのテレビ番組や団体名ばかりで、バンドのサバイバーをうまく検索するには「サバイバー 洋楽」などと条件を付けないとダメなのである。
自分にしては珍しく(そうでもないけど)、メンバーの名前を全く知らない。
知っているのは「Eye Of The Tiger」のヒットの後でボーカルが変わったことくらいである。
調べてみたら最初のボーカルはデイヴ・ビックラーという人で、「バイタル・サインズ」ではジミ・ジェイミソンにボーカルが変わっているとのこと。
みんな初めて聞いた名前だ・・・しかも「ジェイソン」じゃなくて「ジェイミソン」だそうです。
タイプミスかとも思ったが、英語表記もJamisonなのでジェイミソンさんが正解のようだ。
ボーカル交代の話は、当時友人(女性)から聞いたのだが、彼女の評価ではジミさんは「前のボーカルに比べて顔がヘン」だった・・・
90年代に入ると、そのジミ・ジェイミソンとオリジナルメンバーがそれぞれサバイバーを名乗って活動しようとして、バンド名使用権をめぐる訴訟にまで発展。
その後ジミさんが勝訴して「ジミ・ジェイミソンズ・サバイバー」という、なんだかリッチー・ブラックモアのやってたようなバンド名でアルバムを出したらしい。
どれも全部初めて聞く話である。
こんなに楽しそうな話なのに、今まで知らなかったのはなんとなくくやしい。(変?)
やはり雑誌に採り上げられる機会も少なく、個々のメンバーのキャラクターも日本にはほとんど伝わっていなかったのではないかと思う。
そんなわけで、80年代の宝の山に埋もれたような状態のサバイバー。
みなさまの評価がいったいどうなってるのか、全然想像がつきませんが、「When Seconds Count」は機会があれば聴いてみたいと思っています。
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コメント
「聴いていない」から「聴いた人がいるのだろうか?」にタイトルを替えて欲しいと思ったぷくちゃんと申します。
この人たちの固定ファンなんているの?と「ヨーロッパ」に続いて思ってしまいました。
>英語表記もJamisonなのでジェイミソンさんが正解のようだ。
うっ!良かった。「ジャミソン」と呼んでしまうところでした。
>90年代に入ると、そのジミ・ジェイミソンとオリジナルメンバーがそれぞれサバイバーを名乗って活動しようとして、バンド名使用権をめぐる訴訟にまで発展。
ありゃりゃ、これ程の事になるというのは、「サバイバー」という名前の価値が私には想像もできないほど大きいということなんですね。私にとって「サバイバー」と言えば、TBSで2クールで終わってしまった番組の事です・・・・
投稿: ぷくちゃん | 2007.01.07 06:50
SYUNJIさん、こんばんは。
今年もよろしくお願いします。
>・・・追ってはいないのだが、実はこれらのシングルは結構好きな曲ばかりだ。
私も同じです。サバイバーのメンバーの名前、誰一人わかりませんが、ヒットチャートを賑わした曲はいずれも好きでしたね。(ほとんどヒット曲しか知らないけど..)
でも一発屋じゃないけど、一過性の人気でしたね、彼ら。
映画絡みで大ヒットしたのもあり、あまり正当な評価を受けなかった、そんな覚えがあります。
S・スタローンのお抱えバンドって揶揄?されていたし。
地味な存在だったのは、やはり目立つフロントマンがいなかったせいでしょうか?
映画関係以外の曲でも、実に良い曲あると思うのですけどねぇ(私が好きなだけかも)。
投稿: Junk | 2007.01.07 21:27
ぷく先輩、「いったい聴いたことがある人がいるだろうか?」シリーズにコメント感謝です。(シカゴ?)
いや、もちろんサバイバーを聴いていた方はいるんですけど。
感覚的にはヒット曲はヨーロッパよりも多いけど、固定ファンは少ないような気がしますが・・
テレビ番組の「サバイバー」はアメリカが本家のようですね。
TBSではその日本版として放送したらしいですけど。
Junkさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
>映画絡みで大ヒットしたのもあり、あまり正当な評価を受けなかった、そんな覚えがあります。
そうですね。
映画のおかげでかえって評価は曲のほうに行ってしまい、バンドそのものが採り上げられることが少なかったと思います。
>地味な存在だったのは、やはり目立つフロントマンがいなかったせいでしょうか?
やはりそうなんですかねぇ。
考えてみると自分があげたスティクス、ジャーニー、フォリナー、REOスピードワゴンには、それぞれデニス・デ・ヤング、ニール・ショーン、ミック・ジョーンズ、ケビン・クローニンというフロントマンがすぐ思い浮かびます。
たまたま自分が知ってるだけかもしれませんけど、それだけ当時の雑誌やFMで紹介されていたってことですね。
でも曲は確かにいいのがいっぱいあるんですけどね。
投稿: SYUNJI | 2007.01.07 22:25
Syunjiさんこんにちは。生年が私と同じで、「産業ロック」ずぶずぶで育った世代として(笑)、とても共感しながら(ときどき爆笑しつつ)ブログを読ませていただいています。私の洋楽歴はSyunjiさんよりはるかにひどく、高校までエアチェックしたヒット曲のみ、大学からはどっぷりジャズにはまってしまったので、ほとんどゼロといえます。それが数ヶ月前からふいにロックにはまり、いろいろ浴びるように聴き続けているわけで、Syunjiさんのブログが実によい勉強になります。ただ、クラシックやフリージャズ周辺をかなり聞き込んできたおかげか、プログレなど多少難しめの音楽にもかなり耐性があり、楽しめます。
サバイバーはアイ・オブ・ザ・タイガーしか知りません。一発屋だと思ってました。このバンドを知ってる日本全国9割の人がその程度の知識だと断言できます。日本ではこの手のマッチョでストレートなバンドって、そんなにうけないのかもしれませんね。まあ「ロッキー」も6作目が作られるみたいだし、このバンドをあらためて思い出すひともいるかも(いないか)。
大変でしょうが、ネタ切れなどとおっしゃらず、ブログも「聴いてないシリーズ」もどうかやめないで続けてください。とても楽しみにしてます。「聞いてないバンド」、ホント無数にありますよ。
投稿: Ruizi | 2007.01.08 19:34
劇場で初めて見た映画がロッキー4。だいまつです。
というわけで、子供の頃からサバイバー。結構サントラで聴いています。兄はベストを持っていましたが、そんなに好きになった曲は無かったような、、。
そういうわけで、意外と思い出のあるバンド、、と言う事になります。
さて、ロッキーの最新作も出るとか、、。
話はどうなるのか、、。と言う事は劇中にまたサバイバーが流れるわけなんでしょうか?
この頃は、亀田兄弟の入場曲というイメージも付きつつありますね。
投稿: だいまつ | 2007.01.08 20:33
Ruiziさん、初めまして。
こんな安いBLOGにようこそ。
同い年ということでよろしくお願いします。
>サバイバーはアイ・オブ・ザ・タイガーしか知りません。一発屋だと思ってました。
うーん、悲しいかな確かにそんな評価になってもおかしくない状態でしょうね。
ロッキー関連のマッチョな曲とは対照的なバラードが「I Can't Hold Back」「The Search Is Over」といった曲なのですが、あまり知られていないんでしょうかね。
(聴いていないくせになんとなく寂しいような・・)
あながち冗談でなく「ロッキー6」の評判とともにバンドの知名度も復活するかもしれませんね。
聴いてないバンドは自分も山ほどあるんですけど、ほとんどが「よく知らないバンド」になってくるんですよ・・
なのでこちらはもうほとんど何も書けないと思いますんで、お好きなアーチストについてコメントで盛り上げていただければ幸いです。
投稿: SYUNJI | 2007.01.08 23:35
だいまつ親分、盛岡商業優勝おめでとうございます。
>そういうわけで、意外と思い出のあるバンド、、と言う事になります。
おお、そうですか。
でも他のアルバムを追ったり・・というわけではないんですよね。
映画ぬきで評価してるファンの方はいるのかな?
>この頃は、亀田兄弟の入場曲というイメージも付きつつありますね。
これがバンドにとってダメージにならなければいいんですけど・・
「ロッキー」って初回から30年も経ってるんですね・・
投稿: SYUNJI | 2007.01.08 23:51
SYUNJIさん、こんばんは。
SYUNJIさん所有のものと同じかどうかはわかりませんが、
私もサバイバーのベスト盤を持っています。中古で買った
のですが、正直に申し上げますと「Eye Of The Tiger」と
「I Can't Hold Back」の2曲買いです。
今回、久しぶりに聞き直しました。「I Can't Hold Back」の
躍動感や盛り上がりは、やはり最高です。「Eye Of The Tiger」
の力強さは、映画を離れても名曲です。
ですが、ファンの方には大変申し訳ないですが、これ以上積極
的に聞こうという気にならないのもまた事実です。
いわゆる産業ロックの有名バンドは、同じカテゴリーとはいえ、
みなそれぞれ個性や強みがありますが、サバイバーの場合、
結果としてジャーニーに似てしまったのも弱点かもしれません。
「Burning Heart」も「ロッキーIV」の主題歌ですが、そのサントラ
に収録されている
>>ハーツ・オン・ファイヤー (ジョン・キャファティー)
の方がいい曲です。どうしてこちらを歌わなかったのだろうか?
投稿: モンスリー | 2007.01.09 23:01
モンスリーさん、コメント感謝です。
自分の持っているベスト盤はこれです。
http://rock.discogs.com/viewimages?what=R&obid=747816
廃盤ということらしいですが・・
中古屋で750円でした。
>これ以上積極的に聞こうという気にならないのもまた事実です。
自分も同じですね。
確かにサウンドとしてはジャーニーにも似てはいますが、自分の場合ジャーニーはアルバム4枚ほど聴いています。
サバイバーよりも売れたのが早かったせいもありますけど。
>ハーツ・オン・ファイヤー (ジョン・キャファティー)の方がいい曲です。
うーん・・ジョン・キャファティーも全然聴いてません。
ビーバーブラウン・バンドというグループを率いていたはずですが、それ以上のことは何も知りません・・
投稿: SYUNJI | 2007.01.09 23:52
SYUNJI兄さん、またアタシを置いて旅だってしまうんだからあ。
今度は一体どこへ行ってしまったの?
…いつもの寸劇は止めておきまして、ぶらり東京レコツアーの準備やら何やらでご挨拶が遅れまして申し訳ございません。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
で~、サバイバーですがなっつかしいですね。とは言っても中学の時の吹奏楽部で吹いた「アイ・オブ・ザ・タイガー」しか知らないんですけどね(爆)。
あまりにも浅く薄い自分なのでコメントはほとんど書けず、けれど毎度更新を楽しみにしてます。当たり前じゃな~い。クアラルンプールでもどこでもついていくわよっ!今年は兄さんとこの「聴いてみた」「聴いてない」シリーズの記事とコメントを参考にもっともっと音楽を聴いていこうと思います。勉強不足ゆえ、覗き見が多かった事、どうぞお許し下されぃ。
ではまたぶらり東京レコ買いツアーをすると思いますので約束場所は渋谷のレコファンでね。よろしくどうぞ~。
投稿: 祥 | 2007.01.10 23:22
祥お嬢、今年もよろしくお願いします。
(・・・すっかりストーリーを忘れており今自分がどこにいる設定なのか記憶があやふや・・どっかで総集編やろうか?)
さてサバイバーですが、お嬢も1曲しか聴いてないのね・・
でも吹奏楽部で演奏するってのも勇壮でいいかもしれませんね。
ただロッキーや亀田三兄弟といったボクシングまわりで使われるバンド、というイメージが定着するのもどうかなぁ・・という気がしますけど。
まあこんなあたしが言うのもナンですけど「I Can't Hold Back」はいい曲ですんで、機会があればどうぞ聴いてみて下さい。
>「聴いてみた」「聴いてない」シリーズの記事とコメントを参考にもっともっと音楽を聴いていこうと思います。
いえ、記事はあまりアテになりませんのでコメントだけをご参考下さいませ。
あたしももう少しレコファンに行く機会を増やしてみようかと思います。
投稿: SYUNJI | 2007.01.11 00:07
初めまして、ジョーです。
私は20代前半で、リアルタイムではサバイバーを知りません。
ですが、「eye of the tiger」、「burning heart」、「is this love」、「the search is over」、「poor man's son」・・・好きな曲ばかりです。たぶん同世代で話が合う人は少ないでしょう。
ちなみに、ボーカルはデイブ・ビックラーのほうが好きです。(「eye of the tiger」を歌っていた)
投稿: ジョー | 2008.12.09 01:55
ジョーさん初めまして。
こんな三流BLOGにようこそお越し下さいました。
>私は20代前半で、リアルタイムではサバイバーを知りません。
そうですか。
今の20代のみなさんにとって、80年代の音楽はどうんな風に聞こえるんでしょうね?
今日あらためてベスト盤を聴いてみましたが、やはりいい曲が多いですね。
>ボーカルはデイブ・ビックラーのほうが好きです。
自分はリアルタイムでデイブ・ビックラーとジミ・ジェイミソンのボーカルを聴いていましたが、指摘されなければボーカルが変わったことに気づかなかったかもしれません。
ボーカルが変わると人気が落ちるバンドも多い中、サバイバーはあまり変わらなかったですね。
投稿: SYUNJI | 2008.12.10 22:50