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聴いてみた 第30回 レッド・ツェッペリン 「プレゼンス」

これまで多くの方々のご指導に支えられながら続けてきました、「聴いてみた」シリーズ、今回30回目の節目にふさわしい名盤を聴くことにしました。
そう、レッド・ツェッペリンの「プレゼンス」。
発表から30年もたってんのに未だ聴いてないという、未来永劫前人未踏空前絶後な初心者ぶり。
しかしながら「プレゼンス」、相変わらず図書館には見あたらず、ついに購入を決心し近所のレコファンに出向く。
結局中古屋なんだけど。

Presence

・・・・・買ってみた。
しかも紙ジャケである。
紙だよ、紙!ねえ!(うるさい)
ド素人のくせに実に大胆なお買い物ですが、値段は1620円と非常にお手頃なものでした。
中古のようですが、状態は非常によくほぼ新品同様。
意味不明なプレミアもなく安心して購入。
プログレの紙ジャケってのはむやみに高い印象があったのだが、ツェッペリンは人気ないんスかね?

いやあ初めて買っちまったよ、紙ジャケ。
CDなのにスリーブに入ってるし、ホントにLPを縮小して作ってるんですね。
あたしゃCDをダイソーで買ったボール紙製の箱に入れてるんですけど、紙ジャケ、でかくて入らねえじゃんかよ!
・・・まあダイソー箱にCD入れてる時点で、もはや救いようのない三流リスナーですけど。

さて「プレゼンス」。
常連コメンテーターのみなさんがあたしのBLOGで寝食を忘れて白熱した議論を展開するくらい(してないけど)、歴史に残る名盤。
「これを聴かずしてZEPを語るなかれ」とは、まさにこのアルバムのためにある言葉。
果たしてどんなアルバムなのでしょうか。

・・・・・聴いてみた。

1. Achilles Last Stand
1曲目から後期ツェッペリン最高傑作との評価の高い「アキレス最後の戦い」。
疾走感と緊張感に満ちあふれるペイジのギター、ボンゾのドラム。
特に時々はさまるボンゾのヤケクソに早いドラミングは、この曲の聴きどころのひとつであろう。
これがウワサのアキレスか・・・

ペイジのギターは思ったよりシンプルで、あまり音の種類は多くない。
「純粋に楽器を極めるとこうなるんだよ」と主張しているような感じだ。
この曲からその後のハードロック・ヘヴィメタルの様々な音につながっていることが、こんな自分にもよくわかる。
ネットでこのアルバムレビューを読むと、どのサイトでも必ず「長さを感じさせない」と書いてあるが、本当にそのとおりだ。

2. For Your Life
少しテンポの落ちたブルース調のサウンド。
当たり前だがペイジのギターとボンゾのドラム、進行がきっちり揃っている。
しかし。
2曲目にして早くもがっかりなのがプラントのボーカル。
声に全くツヤがなく、別人のように聞こえる。
まあプラントについては後で詳しく述べよう。

3. Royal Orleans
ファンキーなリズム、なんとなく下世話な印象の歌詞。
以前から知っている曲なのだが、改めて聴くとペイジがけっこうしっかりしてるよなぁ。
時々サイレンスなポイントがあるのだが、後期の彼らにこの手口が少し増えている気がする。
一瞬の静寂で「タメ」を作るというか、そういう技法。
これは悪くない。
以前何かの雑誌で「ペイジのギターの魅力はリフとタメ」という記事を読んだことを思い出した。

4. Nobody's Fault But Mine
イントロのギターリフは「胸いっぱいの愛を」の応用編ではないか?と思う。
この曲も時々「タメ」がある。
進行は「Black Dog」にも似ているし、前期を思わせる野蛮でイイ感じの一曲だ。

5. Candy Store Rock
この曲はスピード感はあるのだが、リズムもメロディも歌詞も他の曲に比べるともっと単純。
絶叫もしないプラント。
その分やや退屈な感じもする。

6. Hots On For Nowhere
この曲もリズム感はたっぷりで、古き良きロックンロールをツェッペリンがやるとこうなる、という見本のような曲である。
ペイジのギターも実に楽しそうだ。

7. Tea For One
最後の1曲、イントロだけリズミカルであとはどっぷりのブルースである。
雰囲気は「Since I've Been Loving You」とほぼ同じ。
ちょいと長いが、その割に意外にあっさりと終わる。

全体を通して感じるのは、構成が非常にシンプルなことである。
前期に見られたフォークや民族音楽やバラードやブルーザー・ブロディといった展開は全くない。
ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードのハーモニーも聞こえない。
全編ロック&リズム&ブルース。
原点回帰と言えるかもしれない。
これで彼らのアルバムは6枚聴いたことになるが、シンプルでストレートなロックバンドとしてのツェッペリンを楽しむなら、このアルバムは向いている。

だが。
ホントにくどくて申し訳ないが、いずれにしてもプラントの変声は残念ながら自分にとってはダメージでしかない。
「アキレス」も全盛期のプラントの声で歌ってもらえたら、評価はぐわっと上がるに違いない。
プラントの声だけでツェッペリンを評価したらいかんのだが、正直な感想としては「あああ惜しい・・」といったものになる。
これまで聴いたアルバムについて、自分の評価順位はさらに明確になった。
「IV」→「II」→「I」→「III」→「プレゼンス」→「聖なる館」である。
やはりどう聴いても最高なのは「IV」であることに変わりはない。

自分はツェッペリンのどこに惹かれるのだろう?と考えてみた。
たぶん自分がいいと感じるのは、ワイルドで案外バラバラで危なげな、それでいて不思議に調和のとれた4人のバランスだと思う。
シンプルでストレートなナンバーもいいが、なんとなく怪しくゆがんだ感じのオカルティックなサウンドが好きなのだろう。
そしてそこにはプラントの絶叫が欠かせないのである。

「Heartbreaker」「Communication Breakdown」「Whole Lotta Love」「Black Dog」「Misty Mountain Hop」「When The Levee Breaks」・・・
このあたりが好きな曲なんだが、どこかヤバイ雰囲気があり、楽曲としてはかなりヒネリがあって変な構成のものが多い。
「Black Dog」なんて途中リズムがやや乱れる箇所があるが、最初聴いた時はレコード針が飛んだのかと思ったくらいである。
どれも初めから気に入ったわけではなく、「なんじゃこの曲は?」と思いながら繰り返し聴いていた。
また「Thank You」とか「Going To California」のようなしみじみ系も嫌いではない。

プラントの声が好きでツェッペリンを聴いていたつもりは全然なかったのだが、「プレゼンス」を聴いてみて、あらためてプラントのボーカルが彼らの強力な飛び道具だったことを再認識してしまった。
80年代にプラントのソロを2曲くらい聴いたことがあるが、今聴きなおしてみると、それほど気にならない。
むしろ後期ツェッペリンの頃のほうが声質が良くないような気がする。
ソロになってから多少声帯が回復したのだろうか。
90年代のペープラの時は「もはやこれまで・・」感いっぱいだったが。
でもペープラの「Thank You」はけっこう良かったですけど。

というわけで紙ジャケまで買ってかなり気合いを入れて聴いてみた「プレゼンス」、残念ながら前期ツェッペリンを超えるような感動はありませんでした。
しかしながらプラントの声を除けば確かに力強いツェッペリンが楽しめる名盤だと感じました。
ツェッペリン、未聴盤も残り少なくなってきたので、近いうちに全部制覇してみたいと思います。

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コメント

ついに聴いちゃいましたか。

ロバート・プラントの声に対する評価はSJUNJIさんの書かれているとおりだと思います。

僕の場合、「Achilles Last Stand」があるという事だけで、このアルバムに対して高い評価をしてしまっている気がします。それは、ロバート・プラントの声を加味したとしても、この楽曲は素晴らしい。ジョン・ポール・ジョーンズとボンゾの怒濤のリズムに、疾走感のあるペイジのギター。これだけでヨダレが出てきてメシが食えます。

曲に大きな展開がある訳ではないので、途中で飽きても不思議はないのですが、聴いていて全然飽きないんですよね。そこがこの曲の凄さです。

他の方のコメントも楽しみです。

投稿: getsmart0086 | 2006.07.15 22:31

 ロバート・プラントの声質を切り口にするというのには興味を引かれました。
…という訳でこれは真っ当なコメントになるでしょか(笑)。こんにちは、SYUNJIさん。

 『プレゼンス』ですね。この灼熱のメタリック・プラネットにはいつだって参ってしまいます私は。思わず「つかけん最後の戦い」かと覚悟するほど。だって森どころか草木一本生えてないんだから。ただ、お茶を頂けるのにはちょいとほっとさせられるのだけど。え。意味がよく分かりませんか。そうでしょう。私もよく分からず書いてますから。ふは。

 実は聴くたびにアルバムの評価がころころ変わるミュージシャンなんですこのZEPは私にとって。

 やれこの最高級な幕の内『IV』が横綱じゃいと思ったり、んにゃ宇宙まで吹き飛ばす大風『II』だろが、と吹聴したり、いやいや『フィジカル・グラフィティ』の奥深さが他を寄せつけねぇぞと思い込んだり、「Out On The Tile」なる入口に始まるとらっどふぉーくの森『III』の美しさがぁっ、と夜空に吠えたり、つまるところ『I』の粗削りな音の衝撃にはかなうまい、とひとりごちたり、蛇の生殺し「Rain Song」だの、お下劣な「The Crunge」だの、脳がとろける「No Quarter」だの、がいっぱい詰まった『聖なる館』に溺れる快感ったらないがや、とほくそえんだり。

 ところでペイジ&プラント『No Quarter』にはがっかりした記憶があります。ペイジなら、なんでお前なんだデヴィッド・カヴァーデイル、と組んだ『Coverdale - Page』の方がよっぽどまし…。というよりこちらこそZEPというパンドラの箱の封印を解いたかのよう。

 で、今現在私のベスト1に落ち着いているのは2003年にリリースされたライブ盤『How The West Was Won』かな。こんなに私に迫ってくる音塊は他にちょっと見当たりません。ボンゾのドラミングはマンモスの足踏みそのもの。

投稿: つかけん | 2006.07.15 23:42

getsmart0086さん、こちらにもコメントありがとうございます。
今回の「聴いてみた プレゼンス」は、getsmart0086さんをはじめ、みなさんの熱いご指導がワタシの重いココロを動かしたと言えます。
「そんなにみんながいいと言うのなら・・」というところ。
友人の話題についていきたくなった中学生と同じですね。

結果としては「アキレス」、自分にはそれほどの盛り上がりはありませんでしたが、演奏としては堅い1曲だと感じました。「飽きが来ない」のは同感です。

投稿: SYUNJI | 2006.07.16 10:40

つかけんさん、コメント感謝です。
みなさんあまりプラントの声は気にならないんでしょうか?
こういう切り口でZEPを語るあたしはやっぱシロウトなんでしょうかね。

カバーデイル・ペイジについては、「聴いてない レッド・ツェッペリン」の巻でいただいたみなさんのコメント激論(少し誇張)が楽しかったです。
あたしもペープラよりは良かったと思うのですが。

さて残るZEPのアルバム、次は「フィジカル」を試してみたいと思っています。
あとご推薦のライブ盤も良さそうですね。

投稿: SYUNJI | 2006.07.16 10:50

SYUNJIさん、こんにちは。
「プレゼンス」の紙ジャケ! お買い求めになったのは、
2回目に発売されたもので、帯が国内盤LP付属の復刻帯に
なっているものです。いや~うらやましいです。

さて、
>>疾走感と緊張感に満ちあふれるペイジのギター、ボンゾのドラム
>>「純粋に楽器を極めるとこうなるんだよ」と主張している

まさにここですね。「確信に満ちあふれた音」です(←渋谷陽一氏の
パクリです)。

>>時々サイレンスなポイントがあるのだが

これもまた素晴らしいですよね。私は勝手に「ストップ&ゴー」と
呼んでおりますが、こういうことは4人の音楽的方向性がぴたり
と合わないと無理ではないかと思います。やはり「プレゼンス」は
奇跡的な1枚ですね。

>>全体を通して感じるのは、構成が非常にシンプルなことである

私もそう思います。正直なところ、「アキレス」だけが傑出していると
言えなくもありません。しかし、全編をリフで押し通すペイジのギターを
それを後押しするボーナムのドラムのおかげで、全編が1つのうねりに
なっていると思います。LPからCDになって「A面B面がなくなって
よくない」とおっしゃる方もいますが、私は「プレゼンス」は一気に
聴いて、聴いているこちらもヘトヘトに疲れるのがよい、と思います。

それから、
>>ホントにくどくて申し訳ないが

こちらもくどくて申し訳ありませんが、やはりプラントは「抑制のきいた
歌い方」をしていると解釈しております(^^;)。実際は、確かに高音が
出なくなっておりますが、「アキレス」や「1人でお茶を」あたりは
それが逆によかったのではないかと個人的に思っております。

>>未聴盤も残り少なくなってきたので、近いうちに全部制覇

期待しております! 次は「フィジカル・グラフィティ」を。
大曲「カシミール」は収録されております。「In Through The Out Door」
は最後にしてくださいませ(^^;)。

投稿: モンスリー | 2006.07.17 14:54

モンスリーさん、コメント感謝です。
予告どおりプレゼンス聴いてみました。

>お買い求めになったのは、2回目に発売されたもので、帯が国内盤LP付属の復刻帯になっているものです。いや~うらやましいです。

え、では1回目の紙ジャケとは仕様が違うんですか?
確かに帯はLP復刻のような感じですが、こういうしかけにあまり興味がないので「ジャマだなぁ」などとバチあたりなことを考えてました。
(まだ帯は捨ててはいませんけど←捨てるのかよ!!byぷく)
しかも全然プレミアもなく、店側も値打ちのある商品としての扱いは全くしてませんでした。
だから買えたんですが。もしかして、ラッキー?

>正直なところ、「アキレス」だけが傑出していると言えなくもありません。

冷静に考えるとそうかもしれないですね。
「プレゼンス」にもし「アキレス」が収録されてなかったら、このアルバムの評価はもうちょい下だったんじゃないでしょうか。

しかしながらプラントの声に対する評価、モンスリーさんとは正反対ですな・・

>「アキレス」や「1人でお茶を」あたりはそれが逆によかったのではないかと個人的に思っております。

自分の場合、後期プラントを聴き慣れていない、ということもありますので、後期の良さがわかるまでまだ時間がかかるかもしれません。
ちなみに、渋谷陽一(←もはや呼び捨て)の後期プラントの評価はどうなんでしょう?

「In Through The Out Door」「Coda」はあまり評判良くないみたいですね。
むしろこっちを先に聴いてガッカリして、シメに「フィジカル」を持ってこようかとつまんないことを考えています。

投稿: SYUNJI | 2006.07.17 16:31

TB、コメントありがとうございました。
ワタクシのように「カッチョイ~」とか「サイコー」しか表現方法がないのと違い、詳しい解説参考になりました。
他のところも読ませていただきます。
まずは、ご挨拶まで。

投稿: 僕ちゃん | 2006.07.17 21:57

僕ちゃんさん、コメントありがとうございます。こちらこそ突然TBしてしまってすみませんでした。
詳しい解説なんてとんでもない、聴いてないのを延々公表している愚かなBLOGです。
どれでもお好きなアーチストについてご指導いただければと思います。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: SYUNJI | 2006.07.18 23:01

明日休みなので、コメントをしっかり入れたいと考えたぷくちゃんといいます。

さて、紙ジャケ、買ったんですね。私は売りました。でも全部再発の際には買いまくりますよ。

私はこちらでのプラントの劣化、全然気にならなかった人なんです。それだけにSYUNJIさんの耳のよさに脱帽です。そんなに違うかな?(改めて聞いてもわからないZEPフリーク)

私はZEPの武器はボンゾだと思っています。プラントとギラン、もしくはカヴァーデルの優劣はつかないと思いますが、ボンゾは永遠無二の存在なので・・・

>そしてそこにはプラントの絶叫が欠かせないのである。

なるほど・・・自分よりZEPファンのような気がしてきました。

投稿: ぷくちゃん | 2006.07.18 23:56

ぷく先輩、コメント感謝です。

>私はこちらでのプラントの劣化、全然気にならなかった人なんです。

あ、そうなんですか?
うーん・・・あれから何度も聴いてますが、やはり自分の評価は変わらないですね。
「プレゼンス」、悪くはないんですが前期ものに比べて少し固い印象があります。
自分の耳がいいのではなく、たぶん無意識にボーカルを一番正面に置いてZEPを聴いてきたんだと思います。
ボンゾのドラムを意識して聴くと、評価も変わってくるかもしれません。

>プラントとギラン、もしくはカヴァーデルの優劣はつかないと思いますが

自分の場合、この3人で言えば好みとしては「変声前のプラント」「変声前のカバ」になりますね。

投稿: SYUNJI | 2006.07.19 22:52

SYUNJIさん、こんばんは。脱線で申し訳ないのですが、
ZEPの紙ジャケは97年に発売され、あっという間に売り切れました。
それでも99年くらいまでは中古価格もそれほどでもなく、中古屋でも
結構みかけました。しかし、2000年くらいから紙ジャケバブルが始まり、
信じられないくらい中古相場が高騰、希少品となってしまいました。
その後、ワーナー社がZEPの新DVD発売に合わせて03年に紙ジャケを
再発しました(英断だったと思います)。このとき、新たに国内盤
LPの復刻帯を付けたのです。このため、紙ジャケの付属品のできは、
最初の発売より再発紙ジャケの方がよくなりました。(肝心の
CDのマスターは、初回も再発も同じリマスター盤です)
再発紙ジャケは十分にプレスしたのか、それほど価格が上がっておらず、
これもいいことだと思います。

この復刻帯ですが、東京の大手CD販売店が自社製で紙ジャケCDの
予約特典として始めました。同社は新品と中古の両方を扱っていま
すが、この特典帯を巻いた紙ジャケの中古は、新品がまだあるにも
関わらず倍くらいの値段で販売していました。今でもヤフオクなど
では特典帯だけが出品され、これまた信じられない価格になっています。
同社としても、特典目当てに予約は殺到する、特典帯を巻いた中古は
店頭で高く売れると、二重でウハウハだったと思います。
この同社の販売方法をレコード会社が取り入れました。人気作と
なりますと、ZEPのように2度3度と再発されますので、前回との
違いを出すために、再発分からは復刻帯を付けたり、最近では
LP世代のロックおやじに訴求してとにかく売りさばくために最初か
ら復刻帯付きになったりしています。

投稿: モンスリー | 2006.07.19 23:49

SYUNJIさん、こんばんは。
すっかり話がそれましたので、軌道修正いたします。
>>このアルバムの評価はもうちょい下だったんじゃないでしょうか。

「俺の罪」とか「一人でお茶を」など、十分素晴らしい曲ですが、
「アキレス」あっての「プレゼンス」という思いはやはり消えません。

>>渋谷陽一(←もはや呼び捨て)の後期プラントの評価はどうなんでしょう?

渋谷大先生(←こちらも対抗!)は「プレゼンス」に耽溺していますので、
プラントも含めての評価ではないかと思います。
発売当時のライナーは著作に収録されていますので、明日読んで
確認いたします。

>>むしろこっちを先に聴いてガッカリして

「コーダ」は決して悪くありません。初期の、つまりプラントののどが
健在だった頃の未発表曲「We're Gonna Groove」や、なぜ後期の
アルバムに収録されなかったのか不思議なくらいよい「Wearing & Tearing」
などが収録されています。残念ながら編集盤ですので、オリジナル盤には
かなわない、ということのようです。

投稿: モンスリー | 2006.07.19 23:49

モンスリーさん、詳細な情報ありがとうございます。
紙ジャケにもいろいろあるんですね。
自分が買った復刻版の帯ですが、実際には帯ではなく折った紙ですので、ビニールを剥くとこの帯はジャケットとは分離してしまいます。
自分はCDのしかけのこういう点があまり好きではありません。
そのうち帯も紛失しそうな気がします。
(バチあたり)

>渋谷大先生(←こちらも対抗!)は「プレゼンス」に耽溺していますので、
>プラントも含めての評価ではないかと思います。

いやー気になるのは渋谷(←横柄)がプラントの変声をどう評しているかです。

>「コーダ」は決して悪くありません。

おお、そうですか!
雑誌などで見る「コーダ」の評価はあまりよくないものが多いので、全然期待していなかったんですけど。
どんな順番になるかわかりませんが、早いとこ全部片づけようと思います。

投稿: SYUNJI | 2006.07.21 23:15

SYUNJIさん、こんばんは。
渋谷陽一司教の「プレゼンス」発表時のライナーノーツを
読みました。

いや、これは何とも・・・・当時25歳の若き司教が嬉々とした表情で
一気に書き進めているのが手に取るようにわかります。

プラントのボーカルがどうのこうのという以前の問題でして、
これはライナーノーツというより、「レッド・ツェッペリン教典」の
序文の様相を呈しております。
「プレゼンス」、そしてこの高みに達したツェッペリンとジミー・ペイジ
をこれでもかと賞賛し、「素晴らしい」という単語が何度もでてきます。
アンチ渋谷派(邪教か!?)は絶対に読まない方がよいと思いました。
私は気に入りましたけどね(^^;)。

投稿: モンスリー | 2006.07.21 23:36

モンスリーさん、解説感謝です。
よく見たら自分の買った紙ジャケのライナーも復刻版なので当時のLPのものでした。
確かに渋谷君(見下し)は完全にZEP教信者ですね。
「全く申し分ない」とか書いてあるし。
プラントの変声については全くふれてません。
やっぱ気にするほうがおかしいんですかね?

投稿: SYUNJI | 2006.07.22 17:22

SYUNJIさんこんばんは
過去記事を今頃って、ゴメンナサイ・・・
いやぁー以前の記事をなんとなく観ていたものですから
コメントしたくて

【プレゼンス】大好きですねぇー
>これがウワサのアキレスか・・・
そうですね、これがうわさの曲です
私は最後まで勢いで演奏しちゃいましたって感じが
いまいち?なんですが名曲です
>やはりどう聴いても最高なのは「IV」であることに変わりはない。
ZEPファンには避けては通れないし
これを悪くゆう人を見たことがありません
私のブログ記事の第一号でもあります

実はラストの【一人でお茶を】が大好きです
この曲が在るか無いかでアルバムの統一感や
印象ががらりと変わると思います

ZEPのアルバムはどれも完成度が高いので
ベストではなくアルバム単位で聴いて欲しいと思う
今年42歳のおじさんですけど・・・・

投稿: ボレロ | 2011.04.09 23:08

ボレロさん、コメント感謝です。
「プレゼンス」、聴いてから5年くらい経ちますが、かなり好きになってきました。
というかツェッペリンのアルバムはどれもだいたいローテーションの中に入ってますね。

>ZEPファンには避けては通れないし
>これを悪くゆう人を見たことがありません

確かにそうですね。
ただ「IV」よりも「プレゼンス」を高く評価する方が多いことも、自分にとっては意外でした。
今でも自分の順位は変わりませんが、各アルバムごとの差は縮まっている感じです。

>ZEPのアルバムはどれも完成度が高いので
>ベストではなくアルバム単位で聴いて欲しいと思う
>今年42歳のおじさんですけど・・・・

全く同意です。
まあ40歳過ぎてから「プレゼンス」聴いてる自分にあまりそんなこと言える資格はありませんが・・・

投稿: SYUNJI | 2011.04.10 09:48

シンプルなのは楽器を極めたからではなく、
締め切りまで時間が無かったからです

このアルバムは製作前製作中製作後とトラブル続きで、
メンバーの間にもしこりを残す事になってしまったり
75年の夏以降、ツェッペリンは何かついてない出来事が多くて気の毒

投稿: | 2012.11.12 02:06

今更コメントしてすいません。

Ⅳはメロディであったり、アイディアであったりが秀逸で「聴かせる」アルバムだと思うんですよ。その面では本当に素晴らしく最高傑作と呼ぶ人が多いのは当然でしょう。

プレゼンスは余計なものをそぎ落とし、音に命をぶつけて、狂気と冷静の狭間で演奏している様な奇跡のテンションがあると思うんですよ。そこを感じ取れるかどうかで評価が大きく変わるんだと思います。

確かにプラントは車いすで歌ってたからパワーがないのは確かだけど、他の演奏が半端ない。ペイジが自ら一番のお気に入りだって言ってるのはすごくよくわかるし、これだけの演奏をしてしまったらもう続けられないんじゃないのかな?

誰が聞いても親しみやすいⅣ、高みに上がりすぎて聞く人を選ぶプレゼンス。
って感じじゃないでしょうか?

投稿: Syun | 2014.03.17 23:21

Syunさん、コメントありがとうございます。
記事書いてから8年近く経ってますが、なんら進歩のない自分にあらためて愕然としました・・

>確かにプラントは車いすで歌ってたからパワーがないのは確かだけど、他の演奏が半端ない。

これはその通りだと思います。
楽曲や演奏で評価するなら「プレゼンス」は非常に高いところに位置する作品ですね。
自分は必要以上にプラントの声を加点する傾向にあるので、後期の曲はどうしても低い評価になります。

>誰が聞いても親しみやすいⅣ、高みに上がりすぎて聞く人を選ぶプレゼンス。って感じじゃないでしょうか?

これも同感ですね。
ただ仮定は無意味ですけど、もし「IV」でプラントの声が後期のものだったら、自分の評価は半分程度になっていると思います・・・

投稿: SYUNJI | 2014.03.18 22:42

悪いことが続いて・・不意に nobody its mine・・が聞こえて 全て俺が悪い・・・何が悪いんだー・・と 検索して拝見しました。ありがとうございました。

投稿: sunaga | 2016.05.09 00:27

個人的には潰れた声質が好きなので後期のプラントのほうが好きです
前期のはキンキンしててブルースナンバー合わさると個人的に最悪です
Tea For Oneは大好きですがSince I've Been Loving Youはトップクラスで嫌いな曲です
それに準ずる前期ブルースナンバーも同じです
高音シャウトもThe Vinesのクレイグみたいに裏声でも潰れていれば聞けるんですけど

投稿: akakad | 2016.06.04 00:42

akakadさん、こんな昔の記事にコメントありがとうございます。

>前期のはキンキンしててブルースナンバー合わさると個人的に最悪です

そうスか・・
これまで何度かプラントの声について書いてきましたが、自分のように前期支持という人に出会ったことはほとんどないですね。
書籍や雑誌でもこの視点で評価する文章を見たことがないので、自分のような感想を持つ人間は珍しいんでしょうね・・
「Since I've Been Loving You」は自分もそれほど好きでもありませんが・・

投稿: SYUNJI | 2016.06.05 09:39

今更のコメントですみません。
プレゼンス及びZEP、プラント評がこれほど同感だった文章は初めてだったので、嬉しくてつい・・・。
海外ですとプレゼンスはそれほど評価高くないと聞きますし、「日本で傑作」、「海外では凡作」という評価は、渋谷大先生の影響も勿論あるでしょうが、SYUNJIさんの指摘するプラントのボーカルもキーだったのではないかという気がします。
最初の4枚でのプラントはまさに「超人」というべき歌いっぷりですが、日本人は突出したものを嫌いますし(他の三人も超人ですが、ボーカルが一番生々しく他者との差、超人っぷりを際立たせる)、金属的な声質も目立つものが嫌いな日本人にはあまり受けなかったのでは。
反面、プレゼンスでの枯れた味わいは、まさに「侘び寂び」です。
もちろんこれが全てとは思いませんが、一曲目の大傑作「アキレス最後の戦い」が、日本人好みのマイナーキーだったことや、アンサンブル重視の曲作りも手伝って、日本人の好みにピッタリ嵌ったんだと思いました。

投稿: kh | 2018.03.23 19:46

khさん、コメントありがとうございます。
記事は12年も前のものですが、こうしてコメントをいただけるのはやはり「プレゼンス」が名盤だからだとあらためて感じます。

>プレゼンス及びZEP、プラント評がこれほど同感だった文章は初めてだったので、嬉しくてつい・・・。

いえ、こちらこそありがとうございます。
同感していただいて非常にうれしいです。

>最初の4枚でのプラントはまさに「超人」というべき歌いっぷりですが、日本人は突出したものを嫌いますし
>金属的な声質も目立つものが嫌いな日本人にはあまり受けなかったのでは。

なるほど・・これは鋭い分析ですね。
確かにこれまでコメントいただいた方の中にも、プラントの前期の金属的な声が苦手というご意見はありましたね。
超人的ボーカルは誰しも認めるところですが、その超人ぶりが好みかどうかは様々なようですね。
例えば「You Shook Me」はさすがに自分も「ありゃあちょっとやりすぎだなぁ」と思いますし。

>反面、プレゼンスでの枯れた味わいは、まさに「侘び寂び」です。

このわびさびの感覚・味わいがまだ自分にはわからないです・・
12年経ってもわかんないのでたぶん一生このままでしょうね。
名盤であることは理解できましたが、好みの序列はやはり12年間変わっていないです。

投稿: SYUNJI | 2018.03.24 21:10

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