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読んでみた 第4回 クーリエ・ジャポン

読んでみたシリーズ、まだ今回で4回目ですが早くも行き詰まりを感じています。
だいたい普段からそんなに雑誌読む習慣なんかないので、行き詰まって当然なのですが。
慣れないことはするもんじゃない。
そんな後悔の念を抱きながら、会社の近所のすすけた書店で購入してみたのが、「クーリエ・ジャポン」。

Courrier

月2回発行、版元は講談社。
発行部数は不明。
今回買ったのは6月15日号(014)、480円。
フランスのニュース雑誌「クーリエ・アンテルナショナル」の日本版で、世界中の1000ものメディアから様々な記事を選んで紹介する、「地球サイズのニュースマガジン」である。

この雑誌もこれまで一度も開いたことがなかった。
公式サイトによれば2005年11月創刊とある。
まだ1年も経っていない。
しかも創刊当時は「アメリカだけが世界じゃない」などといったテレビCMまでやってたらしい。
・・・全然知らなかった。

今週号の記事見出しはこんな感じである。

・ワールドカップの舞台裏
・結婚が広げる格差社会
・アメリカ“最後のタブー”、イスラエル・ロビー『陰の権力』
・世界が見たニッポン
 「デパ地下」グルメ戦争をフランスの覆面記者がレポート
 マツイ骨折で”失業”寸前の日本人番記者

硬軟様々なジャンルがあるが、全体としては各国の一般紙や経済情報誌からの記事なので、ややカタ目である。
アサヒ芸能の見出しとはだいぶ趣が違うし、巻頭グラビアに若槻千夏が載ってることももちろんない。当然か。
海外雑誌の日本版という点では「News Week」あたりに近い雰囲気だ。
趣味や余暇を充実させる情報雑誌ではない。

・・・・読んでみた。

今回の記事内容が、自分にとってそれほど興味のない分野が多かったせいか、読んでみてそれほどおもしろいと感じなかったのが正直なところである。
オカネにまみれたワールドカップのウラ話も、本来嫌いな話ではないのだが、ある程度予想できることでもあり、いまひとつインパクトがないと感じた。
アメリカにおけるイスラエル・ロビーの記事は、2人の学者の「ユダヤ・ロビー」に関する批判が全米で大きな話題になっているという内容だが、自分のようなアメリカの政治経済にうとい日本人には、どうもなじみが薄く理解しづらい話題である。

報道誌なので、表現がユルかったり軽薄なノリだったりということは全くない。
もちろんそれでいいはずだし、軽いノリでは記事の信頼性や説得力が落ちるだろう。
ただしだ。
記事すべてが新聞コラム調でいいんだという姿勢も、なんとなくそれでいいのだろうか・・とも思う。
あくまで個人的な感覚だが、どのページも木村太郎が書いてるような、そういう印象なのだ。
内容は鋭く革新的なはずなのに、語調や表現はむしろ保守的な新聞のそれと変わらない。
雑誌に編集した時点で、もう少しそうした点を変えていってもいいのでは?と思う。
レイアウトや書体級数もそれほどパターンはない。
全ページオールカラーだし、写真もけっこう使っている。
しかも見開き全面写真のページもある。
やはり物足りないのは文章表現だ。
翻訳なので難しいとは思うのだが、スポーツや生活など比較的ライトな話題の場合、文章はもっと大胆にくだけてもいいんじゃないかなぁ。

判型はB4、ページ数は80程度なので、軽く読みやすい。
写真掲載を意識してか、紙はけっこうきめの細かいものを使っているようだ。
コート紙ではないが、ザラつきがなくしっとりした感触である。
これは読む人それぞれで好き嫌いが分かれるかもしれない。
(あたしは好きです)

今週号の表紙はロシアの風刺画家によるものらしいが、これもどこか古くさいニオイのする、昭和の新聞のノリになってしまっている気がする。
バックナンバーの表紙はサイトで見ることができるが、並べてみてもあまりシリーズ感はなく、絵だったり写真だったりである。
これもどうもイケてない気がするのは自分だけだろうか?

クーリエ・ジャポン、どこか似ている・・・と思わせたのは、ビッグ・イシューである。
ビッグ・イシューはコンセプトも内容も全く違う雑誌だが、比較的カタくて革新的な内容が、「似ている」と思わせたのかもしれない。
ただ編集センスの点では、自分の評価はビッグ・イシューの方が上である。

というわけで、雑誌としては結構辛い採点になってしまったクーリエ・ジャポン。
自分はこういう雑誌を読むガラじゃない、というのが改めてわかってしまった。
記事は元々世界中で評価されている様々なメディアから持ってきているので、手軽に世界情勢をつまんで読むには便利だと感じました。
ネットでも同じことは可能でしょうけど、日本語しかわからない自分は、こういう雑誌の存在は歓迎しないといけないんでしょうね。
気になる特集でも組まれれば、また読んでみようと思います。

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コメント

ども、SYUNJIさん。

翻訳の良し悪し、、結構重要ですよね。
カッチっとやってしまうと、文章の流れ無視で読みずらかったり。
トータルで意味を合わせるというような訳が出来るかどうかと思いますね。

このシリーズ、大好きなんですが、本当に雑誌読まなくなりました。
それもこれも、文章が面白いブログに時間を奪われているからなんですが、、SYUNJIさん、あなたのせいですよ、、(笑)

投稿: だいまつ | 2006.06.24 13:47

この記事に今現在ついている○○に驚いているぷくちゃんです。(←消してくれて結構です)

>文章が面白いブログに時間を奪われているからなんですが、、SYUNJIさん、あなたのせいですよ、、(笑)

だいまつさんに言われるなんて!うらやましいSYUNJI!くやしいぞSYUNJI!(←くどい)

結構雑誌好きの私ですが、この雑誌は全く知りませんでした。でも外国の風刺漫画のようなイラスト・・・正直イカしていません。好きでもありません。あっ、風刺漫画ってSYUNJIさんも書いていたのね。(←記事を斜め読みしていたビール大飲み大将)

>バックナンバーの表紙はサイトで見ることができるが、並べてみてもあまりシリーズ感はなく、絵だったり写真だったりである。

それも逆に言えばすごいですね。聞いたことありませんから。一年でリニューアルされてデザインが変わってしまうだけで、その雑誌読むのを躊躇してしまうのが多いケースもあるのに、毎号違う雑誌。もしかして本屋に次号が並んでいるのも気がつかれないかも。

アイデンティティを捨てたような雑誌。今度一度手にとって見てみたいと思いました。

投稿: ぷくちゃん | 2006.06.24 20:37

いやートラックバックがたくさん来てうれしいな!と思ったら全部エロトラかよ・・
おもしれーからしばらくこのままにしとこうかしら。
原因はわかってます。
本文に「若槻千夏」と書いたんですが、これに反応してるんですよ。
こういう技術と熱意をもっと他のことに向けたら、もう少し君たちの未来も違ったものになると思うけど・・

さてだいまつ親分、コメント感謝です。
翻訳の善し悪しというより、もう少し講談社に冒険してほしいなぁと思ったりしますね。
記事によっては関西弁に訳すとか。

>それもこれも、文章が面白いブログに時間を奪われているからなんですが

いやあ滅相もないです。
あたしもどこかの選手権BLOGを毎回チェックしていて雑誌を読む時間がありません。(白々しい)

ぷんぐうぇい先輩(原型不明)、コメント感謝です。
先輩もご存じなかったですか、なんかほっとしました。

>もしかして本屋に次号が並んでいるのも気がつかれないかも。

そうですねえ・・タイトルはもちろん共通ロゴなんですけど、表紙デザインは全く統一感はないですね。
ここに冒険を求めたのか?講談社。
本国版のデザインはどうなんでしょうかね。

全く関係ありませんが、旅行雑誌エイビーロードが休刊と知って少し驚いています。

投稿: SYUNJI | 2006.06.24 21:17

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