聴いてみた 第28回 アラン・パーソンズ・プロジェクト
生活臭の希薄なブロガー、SYUNJIです。(意味不明)
聴いてみたシリーズ、すでに28回を数えてしまいました。
BLOG始めて2年半くらいですが、2年でこの枚数は実は自分にしては相当多いです。
そんな中、まさにBLOGで採り上げなければおそらく一生耳にすることもなかったであろう、アラン・パーソンズ・プロジェクト。
今回聴いたのはたぶん一番売れたと思われる「Eye In The Sky」。
今回もモンスリー師匠からのご指導で、意外に早く聴く機会に恵まれました。
自分のような三流リスナーが聴いてて大丈夫なのか甚だ不安ですが、とりあえず聴いてみることにしました。
・・・・・聴いてみた。
01.Sirius /狼星
まずはインストナンバーからスタート。
ベースラインが「Eye In The Sky」と同じだなぁ・・と思って聴いていたら、そのまま「Eye In The Sky」に切れ目なく突入。
02.Eye In The Sky /アイ・イン・ザ・スカイ vocal: Eric Woolfson
このアルバムで唯一聴いたことのある曲。
それほどの盛り上がりはないが、相変わらず聴きやすい曲である。
03.Children Of The Moon /チルドレン・オブ・ザ・ムーン vocal: David Paton
この曲もミドルテンポだが、ボーカルが変わるせいか「Eye In The Sky」とはかなり雰囲気が違う。
曲調はなんとなくスーパートランプ(リックのほう)を思わせる。
04.Gemini /双子宮 vocal: Chris Rainbow
また切れ目なく4曲目に突入。
このあたりはプログレの香りが強い。
もの静かで叙情的な一曲。
05.Silence And I /静寂と私 vocal: Eric Woolfson
さらに切れ目なく同じような曲調が続く。
悲しげなボーカルとオーケストラで徐々に盛り上がっていく。
中間に突然の転調。
イエスほどの揺さぶりはないが、やはりプログレ、あなどれません。
様々な楽器の音が次々に登場。
それなりに盛り上がってきたところでエンディングは案外淡泊にフェードアウト。
06.You're Gonna Get Your Fingers Burned /火傷 vocal: Lenny Zakatek
ガラリと変わって70年代アイドルバンドのようなノリ。
悪くはないけどどこかムリしてるサウンドだなぁ。
ボーカルも違うので当然と言えばそのとおりだが、同じバンドの曲というのも少し強引な気がしてきた。
07.Psychobabble /サイコバブル vocal: Elmer Gantry
またボーカルが変わった。
今度はややブルージーなナンバー。
イメージとしては「まじめに楽譜のとおりに歌っているデイヴ・リー・ロス」。
08.Mammagamma /ママ・ガンマ
エコーの効いた、ややテクノがかったインスト。
いかにも80年代という感じだ。
少し飽きたな・・と思った矢先に突然終わる。
09.Step By Step /ステップ・バイ・ステップ vocal: Lenny Zakatek
ややブルース色の濃い、またどことなくラテンの香りもするような、ちょいと古くさい感じの曲である。
サンタナにも似ている。
10.Old And Wise /オールド・アンド・ワイズ vocal: Colin Blunstone
ラストはもの悲しい調べ。
また違うボーカルだ。
オーケストラとサックスとドラムとギターを組み合わせてサウンドを作っているのだが、なんとなくまとまりがない。
エンディングも結構あっさり終了。
感想。
うーん・・・・ボーカルがたくさんいるせいもあるだろうが、曲ごとに感じがかなり違うので、全体としてのまとまりはあまりないように思う。
いい曲もあるがそうでもない曲もあり、思ったよりもの悲しい旋律が多く、躍動感にも乏しい。
騒々しい電車の中で聴くには少し合わない感じだ。
「Eye In The Sky」がいい曲なだけに、アルバム全体をこの雰囲気で通していないのは少し残念だ。
ボーカルの中ではやはりエリック・ウルフソンが一番いいと思う。
もの静かな語り口調のような声だが、緻密な演奏にも合っている。
他の人のボーカルにはいまひとつ感動するものがない。
レニー・ザカテクやエルマー・ガントリーのボーカルは、少しムリしている感じに聞こえる。
あと重要なポイントはジャケット。
なんつうか目薬の広告というか眼科の看板のようであり、他のアルバムの精密な絵に比べると相当淡泊である。
知的水準の高そうなバンドなので、もう少しジャケットにも凝ってほしかったよなぁ。
今回聴いた後の感覚は、スティーリー・ダンを初めて聴いた時のものにかなり近いことに気づいた。
どうも自分はミーハーなせいか、こういったオトナの音楽はあまり合わないようです。
ということで、明らかに苦手意識を持ったわけではないのですが、自分にとってはけっこう難しいサウンドでした。
アランパ、他にもアルバムはたくさんあるようなので、もう少し聴き進めてみようかと思います。
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コメント
SYUNJIさん、こんにちは。日夜ブログって何かと考えるぷくちゃんといいます。若い日の○○ニーと変わらないのかも・・・・
さてアランパですが、私は「私はロボット」をおすすめします。もう少し芯の通ったアランパが聴けます。「Eye In The Sky」は売れたと思いますけれど何だかふにゃふにゃしています。聴いていて「聴き応え」というものが希薄のような・・・
ああ昨年の今頃はもっとブログで楽しんでいたと思います。(遠い目)
投稿: ぷくちゃん | 2006.05.21 22:45
ぷく先輩、コメント感謝です。
徐々に先輩との往復書簡になりつつあるあたしのBLOG・・・
>さてアランパですが、私は「私はロボット」をおすすめします。
実は音源は仕入れてあるので、近日中に聴いてみます。(いつ書くかはわかりませんが・・)
ご指摘のとおり「Eye In The Sky」は少し聴き応えが薄いような気はしました。
>ああ昨年の今頃はもっとブログで楽しんでいたと思います。(遠い目)
あれだけいろんな企画をかましておきながら、何をおっしゃいますやら。
まあネット上での話ですから、深刻にならずにこれからももっと楽しい企画で盛り上げて下さい。
投稿: SYUNJI | 2006.05.22 23:48
SYUNJIさん、こんばんは。
>>スティーリー・ダンを初めて聴いた時のものにかなり近い
鋭い。一流ミュージシャンをそろえて、必要な仕事をさせるのは
ダンとアランPに共通しています。残念ながら、アランPはそれ
ほど予算がないので、ダンのように超一流をそろえているわけでは
ありませんが。
>>「Eye In The Sky」がいい曲なだけに、
>>アルバム全体をこの雰囲気で通していないのは少し残念だ
これですね、ELOの「トワイライト」を収録しているアルバム
「タイム」を聞いたときに思いました。1曲目が良すぎると、
アルバム全体にその曲、その雰囲気を期待してしまうのですよね。
>>05.Silence And I /静寂と私
>>06.You're Gonna Get Your Fingers Burned /火傷
この流れはアルバムのハイライトではないかと思っています。「静寂と
私」での、オーケストラの大げさな盛り上がりは好きですし、
その火を消さずに6曲目はノリノリの曲を持ってきたかなあと
思っています。
投稿: モンスリー | 2006.07.15 18:16
モンスリーさん、今回もお世話になりました。
アランパを調べている段階で「スティーリー・ダンに似ているかも・・」と思い、聴いてみて「やはり似ている・・」と勝手に思ったのですが。
似ていると思ったわりにスティーリー・ダンはそんなによく知らないんですけど。
>ELOの「トワイライト」を収録しているアルバム「タイム」を聞いたときに思いました。
おっと、自分の評価は逆ですね。
確かに「トワイライト」の雰囲気がアルバム全体を覆っているわけではありませんが、このアルバム自体の統一感はかなり評価しています。
投稿: SYUNJI | 2006.07.16 10:03
SYUNJIさん、こんばんは。
ELOについては、以前にも書きましたが「ディスカバリー」
でのディスコ路線や、「タイム」の物足りなさ(「トワイライト」
的な曲が少なかったという意味です)のため、今ひとつ評価が
できません。ジェフ・リンがポップス狂だということだけは
わかったのですが。
このため、最も評価の高い「アウト・オブ・ザ・ブルー」を聴いて
みようと思っています。ちょうど、年末にかけてリマスター化&
紙ジャケ化の噂がありますので、ちょうどよいです(^^;)。
投稿: モンスリー | 2006.07.17 14:59
話題はすっかりELO。
自分は以前にも書きましたが「タイム」「シークレット・メッセージ」の2枚しか聴いてませんでした。
先日2枚組のベスト盤を購入し、またも満足してしまい、あらためて他のアルバムを聴いてみようという意欲が今のところあまりありません。
でもジェフの音はけっこう好きなので、どのアルバムでもそんなに抵抗なく聴けるのではないかとタカをくくってますが・・
投稿: SYUNJI | 2006.07.17 16:17