聴いてない 第89回 バグルス
一般人にとっては「ラジオスターの悲劇」を歌った人たちという、ヘタすると一発屋な位置づけになりかねない認知度ですが、プログレ・ファンの方々にとってはメンバーとその経歴や動向は広く知られたところであろう、バグルス。
活動期間は短くアルバムも2枚で、バンドというよりユニットみたいな感じですが、「ラジオスター」以外は聴いてません。
「ラジオスターの悲劇」はFMで洋楽のエアチェックを始めて間もない頃に録音した。
非常に親しみやすい曲で、当時日本でもYMOなどテクノサウンドが流行っていたので、相当ヒットしたはずである。
開店したばかりの貸しレコード屋に「プラスチックの中の未来」が入荷したこともよく覚えている。
ただ1曲しか知らないアーチストのアルバムをいきなり借りる勇気はなかった。
で、結局今に至るまでまともに聴いたことがない。
一度だけ聴かされたことはあった。
発売されて数年後に友人の車でドライブ中、彼が「プラスチックの中の未来」をかけた。
だが「ラジオスター」以外の曲にはそれほど感動もわかず、なんだか少しがっかりしたことを覚えている。
どんな曲があったかはもう思い出せない。
ちなみにこのドライブで友人はツェッペリンの「プレゼンス」もかけている。
バグルスのメンバーはトレバー・ホーンとジェフリー・ダウンズの二人である。
この人たちはバグルスをいったん解散し、そろってイエスに加入したが、この時のイエスにジョン・アンダーソンはおらず、出したアルバムもすんげえ不評だったらしい。
で、イエスでさんざんな目にあった二人はもう一回バグルスでアルバム作った後、トレバーはプロデューサーとしてイエスの大ヒットを支え、ジェフはエイジアに参加してこれまた大ヒット、というのが彼らの経歴の基礎知識である。
このあたりの情報はもちろん「ラジオスター」がヒットしていた当時は全く知らず、エイジアが登場した頃の音楽雑誌で仕入れたものだ。
エイジアのデビュー曲「Heat Of The Moment」の歌い出しの音階は、「ラジオスターの悲劇」に少し似ていると感じる。
公式にはこの二人がバグルスだが、「ラジオスター」を語る上で欠かせない人物がもう一人いる。
それがブルース・ウーリーである。
「ラジオスター」はブルースを含めた3人の共作で、ブルース・ウーリー&ザ・カメラクラブというグループでも「ラジオスター」をリリースしている。
・・・などと素人のくせになぜこんなことがすらすらと書けるのだ?といぶかる方々もおりましょう。
実はこのブルース版「ラジオスター」も同時期にエアチェックしているのだ。(やや自慢)
ただしブルース版はそれほどテクノサウンドではなく、バグルスに比べるとインパクトは弱い。
たぶん当時の日本のFMではブルース版はほとんどオンエアされなかったのではないかと思う。
当時は「ラジオスター」はバグルスがオリジナルでブルースがカバーしたものと思っていたし、バンド名も正確にはわからなかった。
今から10年くらい前、FROCKLでこのバンドの名前について質問したところ、プログレに詳しい人から「あなたの質問は非常にコアです」といたく感激?され、親切な回答もいただいた。
今ネットでブルース・ウーリーを検索すると、プログレに詳しそうな人のサイトがけっこう出てくる。
知っている人は知っている、それがブルース・ウーリー。
やはりプログレ、知識の蓄積に余念のない方が多いです。
あれから25年以上の歳月が流れているが、最近になってようやく自分もイエスやクリムゾンなどのプログレ学習に徐々に着手しているので、このあたりで補習としてバグルスも聴いておいたほうがいいのかな?とも思っている。
「ラジオスターの悲劇」はこれまでエアチェックで録りためた1000曲超のコレクションの中でも間違いなくトップ10に入れたいくらい好きな曲だ。
同じような路線の曲があれば、アルバムも聴けるのではないかと楽観的に構えているのですが、実態はどうなのでしょうか?
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