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読んでみた 第2回 ラピタ

シリーズ2回目は月刊誌ラピタ
版元は小学館、発行部数は約64700。
これも「おとなのOFF」同様、全く手にとったこともなかった雑誌である。
だいたいタイトルから内容を想像できないので、どんなジャンルなのかすら全然わかっていなかった。

キャッチフレーズは「Premium & COOL Lifestyle Magazine」。
「趣味とモノにこだわる」男性向け雑誌のようだ。
「50歳を過ぎたら自分のために生きよう」がスローガンのようなので、ターゲットは50歳前後の世代だろう。
読者投稿ページを見ると30代40代も読んでいるようだ。

今回買ったのは2006年4月号、680円。

Lapita

表紙を見てクルマの特集のようだったので買ってみました。
ちなみに自分、ちょっと変わったクルマに乗っているが、クルマに対するこだわりはそれほどない。
運転自体それほど好きではないし、改造したりむやみに磨きこんだりもしない。
ただクルマに多少関連する仕事をしていたこともあって、まあクルマ特集なら読めなくもなかろう程度に考えて買ってみました。

・・・・読んでみた。

今回の特集はこんな感じだ。

・徳大寺有恒×三國連太郎 クルマ対談
・クルマ好きが羨む"湘南スロー・ラリー"
・久米宏の試乗リポート
・ファッションとクルマをコーディネートする

クルマ雑誌はほとんど読まない自分でも、このラピタの特集はわりとおもしろく読める。
モノにこだわる情報誌ではあるが、この特集に限ってはクルマをファッションアイテムの一部のように扱っている。
エンジン性能がどうの燃費がどうのといった細かいデータで比較するのではなく、直感的に「いいでしょ?」という感じでいろいろなクルマを紹介している。
外車が多いが、車種や価格は様々で、2145万円のベントレーから200万以下のBbまで、それほど差別なく同じ程度の量で写真や文章を載せている。
三國連太郎が80歳を超えてなおハンドルを握ることも、久米宏が相当のカーマニアであることも、この特集で初めて知った。
クルマ専門誌じゃないから表層的と言えばそのとおりだが、この内容は悪くない。

特集以外にはファッション・時計・万年筆・アウトドア・カメラ・オーディオ・鉄道模型・・・といった趣味にまつわるページが小刻みに続く。
連載だったり小特集だったりでページ数も様々だが、読んでいて感じたのは「趣味やモノにこだわりを持つことをテーマにしていながら、内容がそれほど専門に特化していない」点だ。
自分のような「どの分野においても素人」にも読めるように工夫してあるのだ。
趣味の雑誌は専門性が強すぎて「排他的」なものも多いが、様々なジャンルを取り扱うからだろうか、この雑誌は思ったより読みやすい。
雰囲気としては飛行機の機内誌に近い。

ただし紹介してあるアイテムは、この手の雑誌では当たり前ではあるが自分にとっては非現実的な価格のものがほとんどだ。
シャツが5万円・靴が8万円なんてのはザラで、腕時計などは数十万円するものが平気でたくさん載っている。
買えねーよそんなの。こういうページは大半の人にとっては見て楽しむもんだろう。
中には「気に入った!買おう!うきぃー!」と奮発(死語)してしまう人もいるのかもしれないが。

自分の感覚ではあるが、「読みやすくしていると思う」点があった。
どのページでも級数(文字の大きさ)・段組のサイズをそろえている点である。
もちろんページによって段の数は異なるのだが、段の中の文字数(1行あたりの文字数)がどのページでも同じということです。
ページごとにアクセントや特徴を出すためにレイアウトも書体も変える、というのは雑誌ではむしろ当たり前なのだが、ラピタはどのページでも同じ書体、同じ級数、同じ段組である。
違うのは文字色くらい。
こうした点にも初心者に対する配慮がなんとなく感じられるのだ。

本の体裁もわりとまともだ。
この価格にしては少し厚みのある紙を使っているし、それでもページ数は200に満たないので特に重いとは感じない。
持ち歩いても苦にならないし、電車の中でも読みやすい。
ひととおり読んでいて「読みにくいな・・」と感じたページがなかったのはすごいと思う。
こういう編集って意外に難しいんじゃないだろうか。

ということで、初めて読んだラピタ、一歩間違えば相当スカシた雑誌になりかねないところを、比較的ゆるやかに紹介しており、かなり評価は高いものになりました。
また興味のある特集が組まれたら買ってみたいと思います。

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コメント

ども、SYUNJIさん。

私がいつも行く信用金庫がこの雑誌を置いていて、結構読んでいます。コンビニで振替よりは信金でこれを読みながら振替、、。
せこい雑誌代浮かせの私ですよ、、。

で、車などは確かに面白いですね。
レオンはちょっと、、でもこの雑誌は私も読める、、というような、、、。
私は、、チョイ悪オヤジなんて言葉が似合わない男なんで、、。

後、この系統の雑誌が結構ありますが、私が好きなのはPenですかね、、。
やたらと高い服と時計がたくさん載っている雑誌ですが、、何であんなに服は高いの?と思うのは一般大衆共通の認識ということでいいんですよね。決して格差社会の、、何てことではないですよね、、。(笑)

最初、、「SYUNJIさん、ラピュタを読んだのか?」と勘違いしたことを、、付け加えます、、。

投稿: だいまつ | 2006.05.01 01:37

だいまつ親分、コメント感謝です。
系統雑誌も含め、全然読んでなかったんですが、今回初めて読んでみました。
悪くはなかったです。

>私は、、チョイ悪オヤジなんて言葉が似合わない男なんで、、。

大丈夫です。自分を「チョイ悪オヤジ」だと思ってるオヤジは「タチ悪オヤジ」です。(断言)

>何であんなに服は高いの?と思うのは一般大衆共通の認識ということでいいんですよね。

当然です。(断言。今回なぜか断言多い)
8万円のクツなんてコートより高いじゃんかよ!
8万あったらハワイまで行けるじゃねえかよ!といちいち突っ込まずにはおれません。

ちなみに「ラピュタ」とはジブリのアニメのことだと思うのですが、自分、そっちのほうもホントに全然わかりません。

投稿: SYUNJI | 2006.05.01 22:20

実はブランド小僧だったぷくちゃんといいます。でも今では全くそんな事ありません。

ラピタですか・・・ここってオリジナル商品が結構充実しているんです。鞄とか・・・だから一時期は結構買っていました。

でもコンセプトが少し甘いんです。「作る」を主体とする時と「買う」を主体とする時とがあって、、、、(だいまつ風)

>ラピタはどのページでも同じ書体、同じ級数、同じ段組である。

おお、編集者、SYUNJI!細かいチェックです。こういうところまで見ているなんてさすがマスコミ系ですよね。

投稿: ぷくちゃん | 2006.05.02 14:50

ぷく先輩、コメント感謝です。
ブランド小僧?
ではおそらく80年代当時はメルロースとかパーソンズ、メンズ・ビギやタケオ・キクチなどのブルゾンを着て環八のイエスタディに出勤していたんでしょうね。
当時のパーソンズのカーディガン(胸元に巨大なPのエンブレ)着たちょっと偏差値の低そうな大学生の客を覚えていたら、それがたぶんあたしです・・そんなん告白してどうする。

>ラピタですか・・・ここってオリジナル商品が結構充実しているんです。鞄とか・・・だから一時期は結構買っていました。

ラピタのサイト見ましたけど、確かにオリジナル商品結構売ってますね。
買ってたんですか・・実は富豪ぷく・・

>でもコンセプトが少し甘いんです。「作る」を主体とする時と「買う」を主体とする時とがあって、、、、(だいまつ風)

鋭い意見だなぁ。
さすがブランド小僧。
今更ですけど、だいまつ文体ってすごい雰囲気ありますね、、、、(マネ)

>細かいチェックです。こういうところまで見ているなんてさすがマスコミ系ですよね。

いえ、三流版元です。マスコミじゃないっつうの。
同じ書体級数段組って、もしかして工夫じゃなくて製作上の都合じゃないのか?と思い始めてますけど、、、、

投稿: SYUNJI | 2006.05.03 09:34

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