聴いてない 第87回 ミート・ローフ
今回採り上げるミート・ローフ、果たして日本ではどれくらいの知名度・鑑賞率を誇るアーチストなのか、全く見当もつきません。
「ふつう聴いてるもんだろ」なんてコメントがあったら、むしろそのほうが驚きなのですが。
ミート・ローフ、とりあえず聴いた曲は3曲くらい。
「I'd Do Anything For Love」「Rock'n Roll Dream Comes True」なんて曲が93年頃ヒットしてMTVでもかかっていたので、その音声がテープに残っている。
だがこの時以外に彼の曲に接触したことはない。
デビューは70年代らしいが、93年に初めて聴くまで名前すら知らなかった。
だいたいミート・ローフって初めはバンド名かと思っていたくらいである。
FROCKLで「ミート・ローフはピン芸人です」と教えてもらいました。
この人を紹介する際に枕詞として必ず使われるのが「巨漢」。
実際MTVでその姿を見たことがあるが、確かに巨大なおっさんである。
93年当時の映像では、その巨漢が長髪に黒っぽいマント風の装いで壮大な歌曲を歌い上げる・・という感じだったと思う。
今回ネットで調べてみて「あれ?こんな顔だったっけ」という程度にしか記憶はないのだが、自分の印象としては「歌う橋本真也」だった。
サウンドとしては壮大でオペラチックで大げさでかなりくどい・・・というのが、聴いてる範囲での感想である。
キーは割合高いが、それほど乱暴ではなく朗々と歌い上げる感じだ。
声質からくるイメージは「ハードロックなクリストファー・クロス」である。
(姿が橋本真也で声がクリストファー・クロスって、むちゃくちゃ?)
楽曲として悪くはないが、曲が少し長く、同じ旋律がけっこう何度も繰り返されるのでちょいと飽きる。
短い曲やアコースティックなバラードなんかはあるのだろうか?
自分の知識はそんなもんなんだが、どこのサイトのレビューでも「日本では全くと言っていいくらい人気がない」などと書いてある。
一方デビューアルバム「地獄のロック・ライダー」は欧米では大人気で、全世界で1000万枚以上売れ、名盤として紹介される機会も多いとのこと。
93年の復活アルバム「Bat Out Of Hell II~Back Into Hell」なんて全世界の売り上げ枚数は2500万枚超である。
ホントかよ?
1000万枚・2500万枚のうち我が国では何枚くらいはけた(失礼)のか、知りたい気もします。
いずれにしろ、この国内外の評価のアンバランスさはいったいなぜなんだろう?
まあ欧米人って全般的に日本人よりも体格はいいから、日本人が感じるほど巨漢とは扱われていないのかもしれないよなぁ。
このくらいの大きさの人なら、アメリカにはいくらでもいそうだし。
巨漢ミート・ローフはロッカー以外に役者としての顔も持っており、数多くの映画に出演しているらしい。
いちいち驚いてばっかで恐縮なんですけど、その名もズバリ「ミート・ローフ 地獄のロックライダー」という、ミート・ローフの波乱の人生を感動的に描いた映画まであるとのこと。
半生が映画化されてるなんて、これはもうはっきり言って欧米では大スターですな。
あたしゃ映画も全然見ないんでわからないんですけど、もしかして俳優としてなら日本でも有名なんでしょうか?
ミート・ローフといううまそうな名前も、実は幼少の頃その体型がゆえにつけられたアダ名が起源なんだそうだ。
日本で言えばさしずめ「アダ名が肉だんご」ってトコでしょうか。(肉だんごは「ミート・ボール」ですけど)
芸名が肉だんごじゃミュージシャンとしては致命的だと思うんですが、ミート・ローフさんはそんな逆境をものともせずスター街道をばく進。(表現がダサい)
ちなみにお料理としてのミート・ローフって、挽肉をこねたものをオーブンで焼くとミート・ローフで、フライパンで焼くとハンバーグだそうです。(そうだっけ?)
ミート・ローフ、聴いてみたい気持ちは正直あまりわいては来ません。
世界の大スターをとっつかまえて聴いてないだの橋本真也だの肉だんごだのといろんなことを書いてしまいましたが、果たしてみなさんの鑑賞実績はいかがでしょうか?
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