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聴いてない 第87回 ミート・ローフ

今回採り上げるミート・ローフ、果たして日本ではどれくらいの知名度・鑑賞率を誇るアーチストなのか、全く見当もつきません。
「ふつう聴いてるもんだろ」なんてコメントがあったら、むしろそのほうが驚きなのですが。

ミート・ローフ、とりあえず聴いた曲は3曲くらい。
「I'd Do Anything For Love」「Rock'n Roll Dream Comes True」なんて曲が93年頃ヒットしてMTVでもかかっていたので、その音声がテープに残っている。
だがこの時以外に彼の曲に接触したことはない。
デビューは70年代らしいが、93年に初めて聴くまで名前すら知らなかった。
だいたいミート・ローフって初めはバンド名かと思っていたくらいである。
FROCKLで「ミート・ローフはピン芸人です」と教えてもらいました。

この人を紹介する際に枕詞として必ず使われるのが「巨漢」。
実際MTVでその姿を見たことがあるが、確かに巨大なおっさんである。
93年当時の映像では、その巨漢が長髪に黒っぽいマント風の装いで壮大な歌曲を歌い上げる・・という感じだったと思う。
今回ネットで調べてみて「あれ?こんな顔だったっけ」という程度にしか記憶はないのだが、自分の印象としては「歌う橋本真也」だった。

サウンドとしては壮大でオペラチックで大げさでかなりくどい・・・というのが、聴いてる範囲での感想である。
キーは割合高いが、それほど乱暴ではなく朗々と歌い上げる感じだ。
声質からくるイメージは「ハードロックなクリストファー・クロス」である。
(姿が橋本真也で声がクリストファー・クロスって、むちゃくちゃ?)
楽曲として悪くはないが、曲が少し長く、同じ旋律がけっこう何度も繰り返されるのでちょいと飽きる。
短い曲やアコースティックなバラードなんかはあるのだろうか?

自分の知識はそんなもんなんだが、どこのサイトのレビューでも「日本では全くと言っていいくらい人気がない」などと書いてある。
一方デビューアルバム「地獄のロック・ライダー」は欧米では大人気で、全世界で1000万枚以上売れ、名盤として紹介される機会も多いとのこと。
93年の復活アルバム「Bat Out Of Hell II~Back Into Hell」なんて全世界の売り上げ枚数は2500万枚超である。
ホントかよ?
1000万枚・2500万枚のうち我が国では何枚くらいはけた(失礼)のか、知りたい気もします。
いずれにしろ、この国内外の評価のアンバランスさはいったいなぜなんだろう?
まあ欧米人って全般的に日本人よりも体格はいいから、日本人が感じるほど巨漢とは扱われていないのかもしれないよなぁ。
このくらいの大きさの人なら、アメリカにはいくらでもいそうだし。

巨漢ミート・ローフはロッカー以外に役者としての顔も持っており、数多くの映画に出演しているらしい。
いちいち驚いてばっかで恐縮なんですけど、その名もズバリ「ミート・ローフ 地獄のロックライダー」という、ミート・ローフの波乱の人生を感動的に描いた映画まであるとのこと。
半生が映画化されてるなんて、これはもうはっきり言って欧米では大スターですな。
あたしゃ映画も全然見ないんでわからないんですけど、もしかして俳優としてなら日本でも有名なんでしょうか?

ミート・ローフといううまそうな名前も、実は幼少の頃その体型がゆえにつけられたアダ名が起源なんだそうだ。
日本で言えばさしずめ「アダ名が肉だんご」ってトコでしょうか。(肉だんごは「ミート・ボール」ですけど)
芸名が肉だんごじゃミュージシャンとしては致命的だと思うんですが、ミート・ローフさんはそんな逆境をものともせずスター街道をばく進。(表現がダサい)
ちなみにお料理としてのミート・ローフって、挽肉をこねたものをオーブンで焼くとミート・ローフで、フライパンで焼くとハンバーグだそうです。(そうだっけ?)

ミート・ローフ、聴いてみたい気持ちは正直あまりわいては来ません。
世界の大スターをとっつかまえて聴いてないだの橋本真也だの肉だんごだのといろんなことを書いてしまいましたが、果たしてみなさんの鑑賞実績はいかがでしょうか?

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読んでみた 第2回 ラピタ

シリーズ2回目は月刊誌ラピタ
版元は小学館、発行部数は約64700。
これも「おとなのOFF」同様、全く手にとったこともなかった雑誌である。
だいたいタイトルから内容を想像できないので、どんなジャンルなのかすら全然わかっていなかった。

キャッチフレーズは「Premium & COOL Lifestyle Magazine」。
「趣味とモノにこだわる」男性向け雑誌のようだ。
「50歳を過ぎたら自分のために生きよう」がスローガンのようなので、ターゲットは50歳前後の世代だろう。
読者投稿ページを見ると30代40代も読んでいるようだ。

今回買ったのは2006年4月号、680円。

Lapita

表紙を見てクルマの特集のようだったので買ってみました。
ちなみに自分、ちょっと変わったクルマに乗っているが、クルマに対するこだわりはそれほどない。
運転自体それほど好きではないし、改造したりむやみに磨きこんだりもしない。
ただクルマに多少関連する仕事をしていたこともあって、まあクルマ特集なら読めなくもなかろう程度に考えて買ってみました。

・・・・読んでみた。

今回の特集はこんな感じだ。

・徳大寺有恒×三國連太郎 クルマ対談
・クルマ好きが羨む"湘南スロー・ラリー"
・久米宏の試乗リポート
・ファッションとクルマをコーディネートする

クルマ雑誌はほとんど読まない自分でも、このラピタの特集はわりとおもしろく読める。
モノにこだわる情報誌ではあるが、この特集に限ってはクルマをファッションアイテムの一部のように扱っている。
エンジン性能がどうの燃費がどうのといった細かいデータで比較するのではなく、直感的に「いいでしょ?」という感じでいろいろなクルマを紹介している。
外車が多いが、車種や価格は様々で、2145万円のベントレーから200万以下のBbまで、それほど差別なく同じ程度の量で写真や文章を載せている。
三國連太郎が80歳を超えてなおハンドルを握ることも、久米宏が相当のカーマニアであることも、この特集で初めて知った。
クルマ専門誌じゃないから表層的と言えばそのとおりだが、この内容は悪くない。

特集以外にはファッション・時計・万年筆・アウトドア・カメラ・オーディオ・鉄道模型・・・といった趣味にまつわるページが小刻みに続く。
連載だったり小特集だったりでページ数も様々だが、読んでいて感じたのは「趣味やモノにこだわりを持つことをテーマにしていながら、内容がそれほど専門に特化していない」点だ。
自分のような「どの分野においても素人」にも読めるように工夫してあるのだ。
趣味の雑誌は専門性が強すぎて「排他的」なものも多いが、様々なジャンルを取り扱うからだろうか、この雑誌は思ったより読みやすい。
雰囲気としては飛行機の機内誌に近い。

ただし紹介してあるアイテムは、この手の雑誌では当たり前ではあるが自分にとっては非現実的な価格のものがほとんどだ。
シャツが5万円・靴が8万円なんてのはザラで、腕時計などは数十万円するものが平気でたくさん載っている。
買えねーよそんなの。こういうページは大半の人にとっては見て楽しむもんだろう。
中には「気に入った!買おう!うきぃー!」と奮発(死語)してしまう人もいるのかもしれないが。

自分の感覚ではあるが、「読みやすくしていると思う」点があった。
どのページでも級数(文字の大きさ)・段組のサイズをそろえている点である。
もちろんページによって段の数は異なるのだが、段の中の文字数(1行あたりの文字数)がどのページでも同じということです。
ページごとにアクセントや特徴を出すためにレイアウトも書体も変える、というのは雑誌ではむしろ当たり前なのだが、ラピタはどのページでも同じ書体、同じ級数、同じ段組である。
違うのは文字色くらい。
こうした点にも初心者に対する配慮がなんとなく感じられるのだ。

本の体裁もわりとまともだ。
この価格にしては少し厚みのある紙を使っているし、それでもページ数は200に満たないので特に重いとは感じない。
持ち歩いても苦にならないし、電車の中でも読みやすい。
ひととおり読んでいて「読みにくいな・・」と感じたページがなかったのはすごいと思う。
こういう編集って意外に難しいんじゃないだろうか。

ということで、初めて読んだラピタ、一歩間違えば相当スカシた雑誌になりかねないところを、比較的ゆるやかに紹介しており、かなり評価は高いものになりました。
また興味のある特集が組まれたら買ってみたいと思います。

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聴いてみた 第27回 ビーチ・ボーイズ その2

実はイメージよりもずっと重い歴史を持っているビーチ・ボーイズ
といってもそれをあたしが知らなかっただけの話ですが。
前回は「スマイリー・スマイル」に挑戦し、なんとなく判定負けを喫したような状態。
今回はモンスリー師匠のご指導で「これを聴かずしてビーチ・ボーイズを語ってはいけない」ロックの歴史上不滅の金字塔アルバム(表現ダサすぎ)、「ペット・サウンズ」を聴くことにした。

Petsounds

「ペット・サウンズ」はそれまでの路線とは明らかに異なり、セールスとしても成功したとは言い難い問題作とのこと。
しかしながらジョン・レノンはこれを聴いて危機感を募らせ、後にビートルズとして「サージェント・ペパーズ」を発表するという、因縁のアルバムである。
つうことは「ペット・サウンズ」がもしも発表されなかったら、「サージェント・ペパーズ」もどうなっていたかわからない、ということになるのだろうか。
いずれにしても歴史を作ったグレイトな作品であることは間違いなさそうだ。

・・・聴いてみた。

サウンドは思ったよりまともで叙情的だ。
お得意のコーラスも健在であり、クリスマスソングを思わせるような曲もある。
ブライアン・ウィルソンにまつわるいろいろヤバそうな話を先に仕入れてしまったので、サウンドとしてもかなり破綻しとるんじゃないかと思っていたのだが、そういうわけではなさそうだ。
プログレのように転調があったりヤケクソだったり凝った演奏やアレンジがあったり・・というようなことは全くない。

が。
聴き進めていくうちにやはり自分の知るビーチ・ボーイズとは雰囲気が少し違うことに気づく。

それぞれの曲は決して悪くないし、クオリティも高いとは思う。
が、全体を通して感じるこのもの悲しさ・全体を覆う寂しさは何だろう?
楽しそうに歌っているはずの曲でも、どこかはかなげで湿っぽい印象なのだ。
ビーチ・ボーイズファンの人々はどういう気分のときにこのアルバムを聴くのだろう?

ただ、前回聴いた「スマイリー・スマイル」よりも出来はいいと思う。
「スマイリー・スマイル」はどこか難解で、クスリっぽくてたるんだ印象だ。
経緯はよくわからないが、「ペット・サウンズ」のほうが丁寧に作られていると感じる。

問題作と言われるだけあって、一筋縄ではいかないアルバムだが、「サージェント・ペパーズ」に比べるとやはりバラエティに乏しい。
比較は無意味かもしれないが、このあたりの大衆性はさすがにビートルズが優勢のようだ。

このアルバムの後で「Made In U.S.A」を聴いてみた。

Madeinusa

こっちは一般に通じているビーチ・ボーイズ・サウンド、お得意の海海車お姉ちゃん節が全開である。
「サーフィン・USA」「アイ・ゲット・アラウンド」など、お決まりの曲が続く。
これだよこれ。自分のような素人にとっては、やっぱビーチ・ボーイズ聴くならこっちだよなぁ。

やはりビーチ・ボーイズに対するイメージが「楽しくお気楽な砂っぽい海辺のあんちゃんバンド」で固定されてきたため、どうにも「ペット・サウンズ」「スマイリー・スマイル」の違和感がぬぐえない。
まさに聴き慣れないとはこういうことだろう。

「ペット・サウンズ」という名前は、ブライアンの路線についていけなかったメンバーが、「こんなの誰が聴くんだよ。犬(ペット)か?」というあきれて出てきたセリフが元になっている、なんて話もネットで見たが、作った本人達も全然一枚岩ではなかったということですかね。
それまでの海車女路線で売れてたバンドなので、ブライアンによるアート路線に他のメンバーが「え~??」となったのもムリもないかもね。

例えばビートルズと言えば「イエスタディ」「プリーズ・プリーズ・ミー」なんかのイメージで固定されている人に、いきなり「トゥモロウ・ネバー・ノウズ」「ヘルター・スケルター」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」なんて聴かせると、かなり違和感を覚えるのではないだろうか?なんてことを考えた。
自分が「ペット・サウンズ」に感じる印象も、そういう状況に近いのかもしれない。

ビーチ・ボーイズ、ビートルズといろいろ因縁があることは聴いてみるまで全然知らなかったのですが、まあこれまで語られてきた因縁話の半分くらいは脚色も混じっているかもしれない。
でもそういう情報をふまえてビーチ・ボーイズを聴いたほうがなんとなく楽しそうだ。
ポール・マッカートニーとブライアンは実は同い年で、どちらもベーシストでバンドの作曲の要でもあり、共通点は多いが、性格は正反対で「ポールは出たがり・ブライアンはヒッキー」なんだそうだ。
「ペット・サウンズ」が高い評価を受けるのは、楽曲の質の高さの他に、こうしたブライアンにまつわる多くの伝説が、人々の心を(シンパシーも含め)押し上げているからではないか?
・・・などともめ事の好きなあたしは考えたりしました。

そういうわけで聴いてみた「ペット・サウンズ」。
ただならぬ雰囲気を多少感じとったものの、手放しで絶賛するほど気にいったわけではありませんでした。
ビーチ・ボーイズの実は複雑な魅力、理解できるまでまだかなり時間がかかりそうです。

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読んでみた 第1回 日経おとなのOFF

シリーズ最初の雑誌は「日経おとなのOFF」。
版元は日経ホーム出版社、発行部数約75000の月刊誌である。
今まで買ったことはもちろんなく、書店で手にとったことすらありませんでした。
今回買ってみたのは2006年4月号、730円。

Off0604

特集は『大切な人を喜ばす 京都「隠れ家」案内』とある。
日経、やる気満々です。
ちょうど京都に行く予定もあり、書店で発作的に購入。
実は似たような名前の「おとなの週末」「男の隠れ家」とも区別がついてませんでしたが、今回買って読んでみてようやくわかってきた、という有様。

・・・・読んでみた。

さてこの雑誌、コンセプトはズバリ「不倫してる人向けの情報誌」。
このことは読む前からうっすらと知ってはいたのだが、確かに噂に違わぬ内容である。(だから読んだことなかったんですけど)
ターゲットは40代以上の不倫(願望含む)してる男性と思われる。
今月の表紙は井川遙だが、バックナンバーを見ると宮沢りえや米倉涼子など毎回妙齢の着物姿の女優が表紙のようだ。
これも「男にとっての理想の不倫相手」を女優に重ねて、購買意欲をかき立てるための演出であろう。
たぶん山田花子や久本雅美といったタレントは、今後も表紙には登場しないような気がする。

不倫情報誌と書いたが、実際に「不倫」という下世話表現はいっさいない。
あくまで「愛する人との大切な時間」などとマイルドな文字列になっている。
これは編集方針として徹底していることが感じられるし、男性誌にありがちな風俗店や精力剤の広告もない。
文字どおり「おとなのOFF」、つまり余暇を「愛する人(たぶん妻ではない)」と過ごすための情報誌である。

京都特集だが、見出しはこんな感じだ。

・作家・渡辺淳一が教えるふたりの「特別な場所」
・祇園「名料理店の歩き方」
・春の宵の「隠れ家バー」
・「京の隠れ家」宿の選び方
・カリスマ運転手が案内!タクシーで「隠れ寺めぐり」

内容はおおむね見出しから想定されるとおりだ。
それなりにカネ持ってるおっさんを対象にしていて、さらに今回は京都特集なので、まああたしのような貧民には縁のない名店ばかりが紹介されている。
ページにもよるが、写真は確かにきれいで見せ方も堅実である。
奇をてらうような構成ではないので、読みやすいとは思う。
ただ、文章を写真にかぶせて乗せる処理が甘く文字が読みづらかったり、文章が長すぎて写真と組み合わせがズレ気味だったり、なんとなく編集が雑なページもあったりして、その点は気になりました。
また思ったより広告が少ないのは意外だった。

言ってみればこの本は「おっさん向けのホットドッグ・プレス」だと思う。
愛する人とそれなりの店や宿でいかにオトナとしてふるまうか、そのマニュアル本だ。
不倫を文化たらしめた張本人の渡辺淳一先生(決して石田純一ではない)を起用したり、「隠れ家」を連発したり、「カリスマ運転手」と言ってみたり、案外やってることはベタである。

当然文章は複数のライターによるものと思われるが、「しっぽり過ごす」だの「はんなり祇園の夜は更けて」だのといったいまいちイケてない表現がどうも目につく。
わかっていて書いてるのかどうか不明だが、せっかく名店を紹介するのに今更「しっぽり」はないよなぁ。
不倫できるほどの甲斐性のない自分のひがみかもしれないが、感覚的になんだかなぁ・・・という文章が多い。

全般としては店や宿といったハード面紹介に重きを置いており、女性との会話術やファッションや鞄などのアイテム指導といったページは少ない。
なのである意味「かなり本物志向な店や宿のガイドブック」としての利用も可能である。
京都特集ではふつうの旅行ガイドにはなさそうなコアな情報もあり、実際に役に立つ部分はあった。
こういう点は案外女性からも評価は高いようだ。
不倫とは関係なく、高級志向情報誌として利用している人も多いということだろう。
というより、たぶんこの雑誌を読んでホントに不倫してる人ってあまりいないのでは・・・

実際にこの雑誌を読んで愛する人との逢瀬に備えるおっさんがどんだけいるのかわからないが、こんなの読んで京都の名店に女連れて通ぶって行くなんてのは、京都の名店が最も嫌うタイプの客なんじゃなかろうか?
この手の雑誌で情報を仕入れて不倫に臨む時点ですでに企画は倒れてますよね。
本当に不倫してるおっさんにとって、この雑誌の正しい使い方は「実際に持ち歩いて店や宿に行く」ことだろう。
もちろん女にも堂々と見せながら、店の中でもこの本を広げながら会話するのだ。
女にも店にもあきれられはするだろうが、ヘタに暗記して京都の名店に嫌われるより、文字どおり開き直ってこの雑誌に頼り切るのが良かろう。
作ってる側にとっても、そこまで徹底して使ってもらえば、編集冥利につきるってもんですよね。

というわけで「日経おとなのOFF」、初めて読んでみましたが、情報誌としては悪くなかったです。
文章には多少脱力な表現が目立つものの、紹介している物件はどれも確かなものばかりだとは思うし、実際そんな高級な店や宿に行ける身分じゃないのだが、見ている分にはまあ楽しい雑誌である。
不倫する予定も今のところ(永久に?)ありませんけど、また興味のある特集があれば読んでみてもいいかなと思います。

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読んでない 第0回

出版不況と言われて久しい昨今、みなさまはどれくらい雑誌を読んでおられるでしょうか。
自分は一応版元の人間ですが、驚くほど雑誌を読みません。
定期購読している雑誌は全く無くなってしまった。
時々雑誌でも買おうと書店に立ち寄ったりするのだが、読みたい雑誌が全くなく、何も買わずに書店を出ることも多い。
読まないのは雑誌に限らず、書籍も読まないし、恐ろしいことに最近は漫画もほとんど読まなくなった。
自分でも驚くのだが、これは決して「本がつまらない」わけではなく、「自分がつまらない」だけである。
本来業界の人には読書家が多いはずなのだ。

雑誌はそれ自体が目的となることは少なく、多くは情報を仕入れるために読むものだ。
つまり雑誌の向こうに趣味や目的がある。
興味のない分野に関する雑誌は誰だって読まないだろう。

基本的に自分は無趣味であり、かなり貧相な人生を歩んでいる。
今更多趣味になろうとは思わないが、これだけの雑誌が日々毎週毎月発行されているのに、全く読まないままでいるのもよろしくない気がしてきている。
日本は文化が成熟した国なのかどうかはわからないが、ある程度出版と閲読の自由は保障されている身分である。
読まずにいるのもやはりもったいないのではないか?

というわけで、これまで全く読むことのなかった雑誌について、とりあえず読んでみたり、よく読んでいる方からの指導を仰いだりしながら、少しでも自分の文化度が向上すればいいかなと思っている。
この主体性のなさ、依存体質は永久に変わることはないだろうけれど、どんな分野においても自分は「これを聴け!」だの「読まずに死ねるか!」だのといった論調は苦手なのだ。

しかしながらさすがに「読んでない」と言って採り上げたところで何も書けない。
なので実際には「読んでみた」シリーズになると思う。
原則として雑誌を題材にするつもりだ。
(書籍は読破するのに時間がかかるので)
またあまりにもコアな趣味に特化したものや、一般向けとは言い難い業界誌や機関誌、自分の身分から縁遠いテーマを扱う雑誌は避けたいと思う。
おっさんなのに「ポップティーン」とか「JJ」読んでもヤバイだけですし。
でも女性誌でもおもしろそうなのは採り上げてみたいですね。

スタンスはあくまで読者の視点である。
ロクに本も読まない人間に、業界の中から見た視点など語れるはずもない。
だいいちそんな他社の事情なんてわかりませんし。
採り上げる雑誌も気まぐれで脈絡なく突発的発作的に選ぶほうがいいだろう。
今度こそいったいどんなことになるのかわからないが、やってみて楽しかったら続けることにします。

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聴いてない 第86回 レッド・ツェッペリン(後期)

かなり勇気のいるエントリですが、おそらく多くの方からご指導いただけると思われるので、あえて採り上げてみました。
実を言うとツェッペリン、半分しか聴いてません。
具体的に言うと「フィジカル・グラフィティ」「プレゼンス」「イン・スルー・ジ・アウト・ドア」「コーダ」を聴いてない。

自分が洋楽を本格的に聴き始めたのは1979年からである。
ボンゾが死んだのは80年なので、リアルタイムでのツェッペリン経験は全くない。
しかも後追いでツェッペリンを聴いたのは80年代末になってからだ。
中年リスナーとしては相当青い部類である。

初めて聴いたアルバムはIV。
まあ聴く前から「天国の階段」「ロックン・ロール」くらいは知っていた。
最初はレンタルで聴き、わりと気にいったのでのちに新品としてCDを買っている。

そしてこの次に聴いたアルバムから、自分のツェッペリンに対する運命が大きく変わることになる。
実は次に聴いたのは「リマスターズ」なのだ。
ペイジ選曲の2枚組ベスト盤である。
ちょうどレンタル店に入荷した頃で、ベスト盤として聴いておいてソンはなかろう・・という気持ちで聴いてみた。

だが。
CDは2枚組なのだが、1枚目と2枚目で何かが大きく違う。
1枚目はオリジナルで言うと「I」から「IV」までの曲が収録されており、「胸いっぱいの愛を」「幻惑されて」「限りなき戦い」といったイイ感じの曲が次々と出てくる、非常によい内容だ。

ところが2枚目になると、まず知っている曲がほとんどない。
聴いてなかったから当然なんだが、何度聴いてもどうにもなじめない。
それぞれをカセットテープに録音して聴いていたのだが、だんだんと聴く頻度の差が開いてくる。
なぜなじめないのか自分でも不思議だったが、しばらくして決定的な違いに気づいた。
ロバート・プラントの声が違うのである。

聞くところによれば、ちょうどこの前期後期の境でロバート・プラントはのどを痛め、手術をしたため声が変わってしまったとのこと。
どうりで後期は声が濁っていて力強さもない。
この変声に愕然としたあたしは、なんと「リマスターズ」の2枚目を録音したテープを消してしまった。

ロバート・プラントはハイトーンボイスではあるが、「さわやか」「クリア」といった形容はされない。
歌っている曲がそういう系統でないこともあるが、ジョン・アンダーソンやブラッド・デルプのような「高い声」とは少し趣が違う。
よく比較対象となるのはイアン・ギランやグラハム・ボネットだが、この人たちはもう少し声が太い。
プラントは高さと鋭さと力強さを兼ね備えた、思ったより珍しいタイプのボーカリストだ。
プラントに近いと思われるのはルー・グラムだろう。

結局この「リマスターズ」が、自分にとってツェッペリンを前期後期に大きく分け隔ててしまうことになる。
その後オリジナルとしては「I」「II」「聖なる館」を聴いているが、「聖なる館」の評価はかなり低い。
「新境地を開拓した」などという評価もあるようだが、それほど画期的な音とも思えない。
やっぱプラントの声が違うのである。

ツェッペリンはペイジのギターで語られることが多いバンドだが、自分としては4人の持ち味がそれぞれ好きである。
90年代にペイジ&プラントでアルバムも出したりしたが、もはや往年の名声(質)は全く望めず、遺産を食いつぶすような印象だった。
ちなみに自分、ペープラよりはカバペーのほうを評価しております。
こういうこと言うからド素人なんだけど、好みなのでしかたがないよね。
カバもパープル時代に比べて声はよれよれだったんだけど、同じヘタリ声ならまだカバの声のほうが好きだ。

後期の曲で「ロイヤル・オルレアン」は聴いているのだが、やはりペイジのリフにプラントのボーカルがついていけていない。
これがもし全盛期のプラントだったら・・と思うと惜しい曲だ。
後期の曲はきっとどれを聴いてもこう感じてしまうような気がする。

ペイジはプラントの声が変わってしまってもプラントを捨てていないが、あまり気にならなかったのだろうか?
「ボクはギターが弾ければそれでいい」というスタンスなのか?
リッチー・ブラックモアのように容赦なくボーカルを切り捨てることもしてないので、そういう意味ではむしろペイジさんがどういう人なのかがわかりにくいですね。
この点だけみてもツェッペリンて仲良し集団なんだなあと思います。

結局リマスターズを聴いてから10年くらい経っているが、後期のアルバムは未だに聴いていない。
根本的に聴き方が間違ってるんでしょうかね?
後期のアルバム、「聴きどころはココだ!」なんていうコツがあれば、教えていただきたいと思っております。

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見ていない 第3回 仮面ライダー

昭和の男の子が大好きだったヒーロー、仮面ライダー。
これこそ説明不要で国民のほとんどが名前を知ってる番組ですが、申し訳ない。
全然見てません。
1号・2号・V3・・といろいろシリーズはあれど、どれもほとんど見ていない。

ウルトラシリーズはそれなりに見ていた自分だが、なぜ仮面ライダーは見ていないのだろうか?
昭和の女の子から見れば「似たようなもんなのに」と思われるかもしれませんが、それでもツェッペリンとパープルくらいの違いはあるのだよ。(ずいぶん違う?)

見ていない理由ははっきりしていないのだが、「見たいのに見せてもらえなかった」という記憶はとりあえずないので、見ていないこと自体にあまり抵抗はなかったのだろう。
1号2号あたりの頃、関東では確か水曜午後7時からの放送だったと思う。
裏番組は覚えていないが、前述のとおり抵抗もせずNHKニュースかなにかを見ていたはずである。

友人どもはまあふつうに見ていたと思うが、仮面ライダーくらい有名になると番組を見なくても漫画や雑誌でかなり情報は入ってくる。(これはウルトラシリーズも同じだけど)
テーマソングは有名だったからあっさり覚えてしまったし、変な話だけどアイアンキングよりも危機感はなかったですね。

感覚的に言うと、仮面ライダーの容姿や設定にそれほど魅力を感じなかった、ということは言えるかもしれない。
まず顔面がバッタですよね。(イナゴかな?)
「正義の味方なのにバッタかいな」という違和感がまずある。
あと変身してもでかくならないとか、バイクに乗ってるといった生身の人間っぽい設定にもどうもなじめなかった。
ウルトラシリーズに比べ空想科学特撮としての設定がゆるいので、中途半端な感じなのだ。
ライダーキックでなぜか爆発して最期をとげる怪人、というのも納得がいかないしなぁ。
ライダーマンなんて口元はムキ身ですよ。
ライダーフリークの友人にこう指摘したら「あいつは番組を持ってないからいいんだ」などとプロデューサーのような反論をしてきました。

あと登場する改造人間てのが気味わりいヤツが多いですよね。
悪者だから当たり前なんだけど。
思わず肩入れしたくなる改造人間てのはいるのかな?
カタキ役としての知名度も、なんとなく散漫な気がする。
ショッカーのみなさんはまあ有名ですが、それ以外で後世に語り継がれる改造人間てのがあまり思い浮かばないのですが・・・
キャラクターグッズとして売ってたりフィギュアが人気の改造人間てのはいるんでしょうか?

そして当時の小学生の間ではやった仮面ライダースナック。
子供向けの甘ったるい(まずい)スナック菓子で、中に1枚仮面ライダーのカードが入っている。
自分はライダーカードにもほとんど興味はなく、そもそも外で菓子やおもちゃを買うようなカネを持たせてもらえなかったので、買ったことは全くない。
カードだけ抜いてスナックを捨てる行為が全国で問題になったが、ウチの小学校でも当たり前のように通学路に点々とスナックが捨ててあって、貧乏なあたしとマコトくんはその光景を放置できず、捨てられたスナックを拾って食いました・・・
こんなことしてたからイマイチ好きになれないのかもしれない。

見ていないのでどんなシリーズがあるのかよくわかっていないのだが、最近は主人公をイケメン役者に演じさせているせいか、子供よりも母親が夢中になってることもあるようだ。
最新のシリーズは「カブト」というらしい。
蹴りや跳躍といった立ち技が武器なところは一貫しているそうだが、ここはひとつ関節技にたけたライダーってのはどうだろうか。
ヒザ十字で敵を歩けなくしたり、三角締めで怪人を締めおとすのである。
シリーズ名は「仮面ライダー総合」・・・

こんだけ有名なヒーロー番組なので、今はDVDで簡単に見ることができる。
まあ今んとこ見てみようという気にはなっていないが、むしろツッコミどころ満載なものとしてのねじれた鑑賞でなら見てもいいかなとは思っています。

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