聴いていた 第1回 サンスイ・ベストリクエスト
突然ですが、「聴いていた」シリーズ」を始めます。
「聴いてきた」シリーズとどこが違うのかよくわかりませんけど、主に昔聴いていたラジオ番組などについて書こうと思います。
第2回が書けるかどうか不安ですが。
第1回はサンスイ・ベストリクエスト。
関東ではFM東京で日曜午後5時からの1時間番組だった。
自分の1000曲を超えるエアチェックの主な音源となっていた洋楽番組である。
聴き始めたのは79年。
ちょうど洋楽のエアチェックを始めた頃で、FMを適当に流していたらたまたま便利な番組が見つかった、というところである。
DJは木ヘンにホワイト、カッシーこと柏村武昭。
いや、本人が毎回そう言ってたんだって。
こんなおもしろいセリフ、あたしにゃ言えません。
この人は元は広島の放送局のアナウンサーで、「お笑いマンガ道場」の司会もやっていた。
何年か前に参議院議員に立候補して当選。
現在は自民党伊吹派に所属しているらしい。
今思うとこの人が洋楽ラジオ番組を持っていたこと自体が非常に意外である。
柏村武昭に特別な思い入れはなく、誰がDJやっても変わりなく聴いていたと思う。
コーナーは3つ。
新曲を流す「リクエスト・ホット3」、週間ランキングベスト3を発表する「リクエスト・ベスト3」、特集の「リクエスト・スペシャル」である。(この順序で放送していた)
この番組は新聞のラジオ欄やFM雑誌でもオンエア曲名の紹介はしていなかった。
つまり聴いてみないと何がかかるかわからない。
カセットを録音待機状態にして曲紹介に神経を集中し、必要と思ったらポーズボタンを解除。
いまいち気にいらなくて後で消したりもしたが、時間内にかかった曲はだいたい録音した。
この要領でおよそ8年、60分テープ70本くらいを作っていった。
80年代後半には深夜に放送時間が移動してしまい、MTVを利用し始めたことなどもあって、聴かなくなった。
もちろん現在は放送しておらず、いつ番組が終わったのかも知らない。
この番組のいいところは、構成がシンプルでエアチェックに向いていた点である。
曲とトークはかなり明確に分けており、イントロやアウトロにトークをかぶせるようなこともなかった。
トークは短く、ゲストを呼んでムダ話をすることもない。
自分はトークを徹底的に排除してエアチェックするのを信条としていたので、番組そのものの丸録りは残っておらず、柏村武昭の声も全く保存していない。
当時はこういった「トークと曲が明確に分かれた番組」がけっこう他にもあった。
FMというのはクラシックでもロックでも、純粋に音楽をじっくりと楽しむメディアだったのだ。
この概念を破って開設されたのがFM横浜である。
FM横浜は曲をしっかりフルコーラス流すよりも、トークをかぶせても構わないから1曲でも多く流しますよ、というスタンスだったと思う。
DJも英語中心で雰囲気としてはFENに近いものがあった。
この雰囲気は若向きで嫌いではなかったが、エアチェックには不向きだったため、印象に残っている番組は少ない。
カマサミ・コングはよく聴いたけど、エアチェックは全然しなかったなぁ。
今聴いてもFM横浜ってほとんどAMのノリだし。
そんなわけで、サンスイ・ベスト・リクエスト。
おそらく当時同じように聴いていた・録音されていた方もおられると思います。
関東だけでなく全国で放送されていたと思いますが、この番組について、みなさまの思い出を語っていただければ幸いです。
| 固定リンク | 1
コメント
新シリーズの華々しい門出、私ごときが画面を汚してしまうのは申し訳なく、じっと見守っていたぷくちゃんと言います。
またTOKYO FMの土曜日にやたらと出てくるDJ SHINJIというのがSYUNJIさんとどう関係あるのか興味津々のぷくちゃんと言います。
>曲とトークはかなり明確に分けており、イントロやアウトロにトークをかぶせるようなこともなかった。
私はオープンリールデッキでエアチェックをした後、カセットにダビングしていました。クラシックの場合本当に純粋に曲を録れるように番組が出来ていましたので、助かりました。
トークがかぶっているのはMTVとかの影響でしょうか?山下達郎のCome Alongなんてアルバムは小林克也のMCが縦横無尽に入っており、今曲単位で楽しもうとすると非常に嫌な感じがします。
この番組いつの間にかユーミンの番組に変わってしまいました・・・お笑いマンガ道場もすごいゆるい笑いで30分見るのがとてもつらかったです・・・・
投稿: ぷくちゃん | 2006.02.13 20:12
オジキ
こっそり記事UPされていたのですね…
オヤジがコメするまで気付きませんでした。
失礼致しました。
残念ながらこの番組は知りませんでした。
僕が聴いていたのは、多分土曜の14時位からやっていた、「ダイヤトーン・ポップス・ベスト10」って毎週欠かさず聴いてました。セーラ・ロゥエル女史(姉妹でSEXY系)が司会ぢゃねーや、VJでもねーや、DJやってた記憶が。
これを聴き終わって、NHK-FMローカル各局がリクエスト・アワーってのを15時から18時までやっていて、そっちは、いつもカセットデッキのポーズボタンに手を掛けながら聴いていました。
僕の実家(群馬)のNHKは、なんだか良く分からないファンキーな局アナ(行宗蒼一と言う人、今は早稲田だかどっかで、メディア論やってるらしい)と、フォーク時代のアルフィーが掛け合い漫才をしてました。
オジキが紹介してくださった、サンスイ~といい、あっしが聴いていたダイヤトーン~といい、FM番組はこの頃は、日本のオーディオメーカーが幅利かせてましたねぇ。
今やどっちも影も形も…
>お笑いマンガ道場
青年時代、川島なお美を見て、イケナイキモチになった記憶しか(爆)
投稿: V.J. | 2006.02.14 23:39
ぷっきー先輩、よくぞ最初にコメントして下さいました。
V.J.も来てるし、ますます会社帰りに雀荘に立ち寄るサラリーマン状態です。
DJ SHINJIというのはよく知りませんが、まあパチもんでしょう。(パチもんはおめえだよ!byぷく)
>私はオープンリールデッキでエアチェックをした後、カセットにダビングしていました。
ぐぉぉ、オープンですか・・さすがオーディオマニア。やっぱクラシックはそこまで究めないといかんのでしょうかね。
そういやクラシックでトークがイントロにかぶる番組なんてないよなぁ。
むやみにノリのいいMCとかもないだろうし・・
>お笑いマンガ道場もすごいゆるい笑いで30分見るのがとてもつらかったです・・・・
あたしも全然まじめに見てませんでしたが、確かに鑑賞意欲がわくような構成ではなかったですな。
V.J.若、おつとめご苦労さんです。
>多分土曜の14時位からやっていた、「ダイヤトーン・ポップス・ベスト10」って毎週欠かさず聴いてました。
おー、あったあった、学校でよく聴いてたなぁ。
この前に午後1時から邦楽番組「コーセー化粧品歌謡ベストテン」てのもありましたね。
3時からの各局ローカルはNHK横浜で公開番組やってたのを聴いてました。(ラジオばっか聴いて全然勉強してねえじゃん)
>FM番組はこの頃は、日本のオーディオメーカーが幅利かせてましたねぇ。
そうですなあ・・(遠い目)
テクニクスとかローディとかマランツとか、オーディオメーカーやブランドが余裕で番組やCM持ってましたね。
このあたりの話題はきっとオヤジがメチャクチャ強いぜ、若。
投稿: SYUNJI | 2006.02.15 00:12
はじめまして。懐かしい番組ですね、
多分放送第一回から聴いていました。10年後に冠スポンサーがブルボンになってDJがユーミンに変わり、悩み相談番組に成り下がった時は吹きました。
リクエストと言うだけあって、開始当時は世間ではそれほど流行っていなかったルパート・ホルムズの「エスケープ」がほぼ毎週流れていて、今にして思えば誰かがハガキ作戦していたのかも。
投稿: furitann | 2008.01.21 22:51
furitannさん、はじめまして。
こんな古い記事にコメントありがとうございます。
>10年後に冠スポンサーがブルボンになってDJがユーミンに変わり、悩み相談番組に成り下がった時は吹きました。
ユーミンに変わったことは知りませんでした。
番組名は変わらないままだったのでしょうか?
ルパート・ホルムズの「エスケイプ」は確かに自分もこの番組でエアチェックしました。
毎週オンエアされていたとすれば、なんとなく組織票のニオイがしますね。
投稿: SYUNJI | 2008.01.23 23:35
この番組はFM大阪で聴いていました。担当は野沢那智でした。80'が全盛の頃でエア・チェックをよくしていましたよ。神谷明に代わり放送時間も確か木曜日21時になってからは聴かなくなりました。当時は録音しやすいように曲紹介の後と終了後に無音状態の配慮があったのでしょう。エア・チェック懐かしいですね。
投稿: はっちん | 2010.01.20 05:50
はっちんさん、コメントありがとうございます。
自分は野沢那智の頃はほとんど聴いていませんでした。
>当時は録音しやすいように曲紹介の後と終了後に無音状態の配慮があったのでしょう。
そのとおりだと思います。
クロスオーバー・イレブンもそうですが、エアチェックに配慮してくれた番組でしたね。
投稿: SYUNJI | 2010.01.23 10:27