聴いてない 第83回 アラン・パーソンズ・プロジェクト
音楽通と呼ばれる方が好んで聴くと思われる、アラン・パーソンズ・プロジェクト。
決めつけてますけど、おそらくそうでしょう。
自分のようなミーハーなリスナーにとっては縁遠いアーチストであることは間違いない。
とりあえず、聴いたことがあるのは「Eye In The Sky」「Don't Answer Me」の2曲だけ。
いずれもリアルタイムでエアチェックはしてあったが、アルバムは全く聴いていない。
でも、同じような鑑賞履歴の人もそれなりにいるのではないかと勝手に思っている。
今回彼らの履歴を調べてみたら、アルバムタイトルだけなら結構知っているものがあったのが、自分でも意外だった。
「Ammonia Avenue」「Stereotomy」「Gaudi」なんてのはなぜか知っていたのである。
聴いてないからタイトル知ってても意味は全然ないんですけど。
昔は文庫本の巻末に、シリーズ作品のタイトルだけ並んでるページがあったものだが、そこで意味もなく読んでもいない小説のタイトルを覚えて悦に入っていたことがあった。(中学生の頃)
「ゴリオ爺さん」「大地」「デカメロン」なんて、実は未だに読んでませんけど、作者まで覚えてたなぁ。(愚かな日々)
ゴリオ爺さんとアラン・パーソンズとはもちろん何の関係もない。
自分が聴いた2曲は80年代に相当ヒットしたはずなのだが、それ以外は日本ではかなり厳しい展開だったようだ。
調べてみて驚いたのだが、国内盤CDは廃盤になったものもかなりあるらしい。
ファンの作るサイトや掲示板をいくつか見て回ったが、とにかく日本における知名度や評価の低さが不満だという意見が多かった。
どんなアーチストでもファンならそうは思うだろうけど、アランパの場合、それほどマニアックなサウンドでもないし、楽曲もボーカルも演奏も高いレベルにあるのに、なぜか売れてない、という状況が非常に残念なんだそうだ。
廃盤にまでなっていたとは全然知りませんでしたね。
メンバーはもちろんアラン・パーソンズしか知らない。
この人は音楽エンジニアで、ビートルズの「Abbey Road」の録音にも参加している・・・ということまでは知っていたが、フロイドの「原子心母」「狂気」にもエンジニアとして参加してたそうだ。
聴いている2曲のボーカルはいずれもエリック・ウルフソンという人である。
この2人がプロジェクト主要メンバーらしいが、曲ごとにいろんな人がボーカルをやっているらしい。
プロコム・ハルムのゲイリー・ブルッカーも参加した曲があるとのこと。
全く見当違いかもしれないが、活動スタイルはなんとなくスティーリー・ダンに似ているような気がする。
聴いてない理由は、前述の2曲以外にエアチェックできなかったからである。
この2曲は悪くない。
ボーカルもおだやかで暖かみのあるサウンドだ。
なんとなくインテリジェンスを感じさせるし、実際彼らも聴いてる人も、知的水準の高そうなイメージである。
ネットで検索すると「プログレ」として紹介されているページが多いが、聴いてる2曲に限っては、プログレという感覚は全然なかったのですが・・・
どうやら80年代に多少ポップ路線・AOR路線に転換したようですね。
エンジニアとしてはもちろん超一流だが、オーケストラを起用したコンサートを開いたら、全然客が集まらず赤字になったとか、かなり厳しい目にもあってるらしい。
などといった話をネットで見ていて、てっきり「あの人は今」系の方々かと思っていたら、もっと意外な情報に出くわした。
アランパ、今でも結構日本に来てコンサートやってるんですね。
しかも一番最近では先月(2006年1月)である。
おまけにウイングスのデニー・レインが参加。
「Mull Of Kintyre」まで歌ったらしい。
ポールにはちゃんと仁義切ってんのか?などと余計な心配。
東京はコットン・クラブという会場で、いわゆるロックコンサートのようなものではなく、ごはんも付いてるディナーショーのような形式の公演だったらしい。
アランパを聴きながらお食事。セレブだ・・・(本当か?)
廃盤になってる割には日本でもちゃんと会場に出向いて聴く人がいるっつうことですよね。
でも「マニアック」という評価もなんとなく違うようにも思えるしなぁ。
もっと廃盤になってもよさそうなアルバムはたくさんあると思うが、なんだかよくわからなくなってきました。
ということで、アラン・パーソンズ・プロジェクト。
もちろん聴いてない・よく知らないアーチストですが、調べてみて意外な情報の続出にびっくり。
なんだか不思議なバンドだ。
今回かなり微妙なエントリですが、おそらく聴いてる方からいろいろコメントがいただけるのではないかと、根拠のない期待をしております。
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