聴いてない 第77回 イングウェイ・マルムスティーン
ロック・ミュージシャンの「人間関係」のファンのSYUNJIです。
しかし、その人間関係についても全く不勉強だということが最近露わになってしまいました。
人間関係の象徴ともいうべきバンドのサバスを実はよく知りませんでしたし、アルカトラスにいたのは誰か?という設問にもグラハムとしか答えられないことも発覚しました。
さてそこでイングウェイ・マルムスティーン。
表記としてはイングヴェイが正しいようだが、先日のピート・タウンゼンド事件以来なんとなくどうでもいいような気もしてきましたんで、イングウェイ、略してインギーと呼ばせていただきます。
本人はインギーと呼ばれるのは好きじゃないそうですけど。
あらためてインギー、全く聴いてません。
ソロも参加バンドも含めて、インギーのプレイを聴いたことがない(と思う)。
聴いてないのは当然としても、顔も名前もけっこう前から知ってはいたのに、履歴や人間関係については残念ながらさっきまでほとんど知らなかった。
インギーをまず有名にしたのはグラハム・ボネットのバンド、アルカトラス。
などとスルっと書いてますが、アルカトラスは知っていてもそこにインギーがいたとは知らなかった。
かなり痛恨。基本だろうなコレ・・
「越中が最初にいたのは全日本」と同じくらい基本だろう、きっと。
アルカトラスは、お友達のコージー・パウエルにMSGを先にやめられちゃってぐったりしたグラハムが、もう少しアメリカ市場に目をむけるべく結成したバンドである。(ココまでは知ってました)
で、オーディションでプレイを聴いてグラハムが即決したのが、リッチー・ブラックモアとバロック音楽のファンで、ギターテクニックだけでなく作曲の才能もあるインギーだったとのこと。
アルカトラスにはインギーの後スティーヴ・ヴァイも参加してたそうですね。
これも知らなかった・・・
アルカトラス後のインギーは、ソロでもバンドでもけっこうアルバム作ってるんですね。
これも調べてみて少し驚いてしまった。
しかもボーカルがジョー・リン・ターナーだったり、別のアルバムではドラムがコージー・パウエルだったり。
インギーはこのあたりの有名人よりもずっと歳が若いはずだが、そんなことは関係なくビッグネームと共演できる実力を持っていたということでしょうね。
以前雑誌でインギーが「世界中で最も過大評価されているギタリスト」としてジミー・ペイジをあげていた。
さすがリッチー派のインギー、ペイジを敵に回すことも厭わない痛烈な発言である。
年代的にはインギーが頭角を現す80年代にはペイジがもっともぷよぷよでぼよよんな状態だったはずなので、インギーとしてはよけいにそう思えたのかもしれない。
で、それとは関係ないが、その昔別の雑誌でリッチーがペイジのことを「ライバルと思ったことはない」と言っている記事を見たことがある。
リッチー御大の発言は猪木に対する馬場の発言そのものである。
なんとなく語るに落ちた感じがする御大の微妙な発言だが、「ライバルと思ってない」のはむしろペイジのほうで、ペイジの視野にはベックやクラプトンは入っていてもリッチーは全然入ってないような気もするのですが。
でもこういうことを気にしてるのって日本のファンだけなんじゃないか?とも思うのだが、どうなんだろう?
さて、肝心のサウンド。
ギターの音は楽器の中でも一番好きなので、インギーがどんな音を出すのか、やはり確認せねば話になりませんね。
ちなみにギタリストで言うと、自分はエドワード・ヴァン・ヘイレンだけは別格だと思っている。
これは「好きなギタリスト」「好きなギターサウンド」という意味でのランク付けとは少しニュアンスが違うのだが、エドワードの出す音は他の誰とも違うように聞こえるのだ。
もちろん他にもブライアン・メイやクラプトンやリッチーやスラッシュなど好きなギターサウンドはたくさんあるが、エドワードだけは次元が違うというか、別な楽器を使っているような、そんな感じ。
「早弾き」「超絶テク」と表現されるインギーのギターワーク、エドワードと比較してみたい気もします。
えーと結局ロックは音よりも人から入ってしまう自分ですが、インギーを聴くのであれば、やはりアルカトラスのアルバムやジョー・リン・ターナーのボーカルとのセットから始めたいと思っている。
が、もっとインギーなサウンド炸裂アルバム(表現が古くさい・・)があれば、教えてほしいと思っております。
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コメント
本当は「10cc」に書き込みがしたくて仕方がなかったのですが、余分な事を書いてSYUNJIさんに迷惑をかけると申し訳ないと思い、インギーの書き込みにした私、ぷくちゃんです。(ちなみに10ccの大ファンですが、コミック・バンド発言には大うけ。)
このブログのことをわからないでの書き込み、これは「ウルトラSYUNJI」の「差別」につながる行為ですよね。理解した上での批判、批評はかまわないと思うのですが・・・まあこれ以上書くと頭に血が上るのでインギーに・・・
>ペイジの視野にはベックやクラプトンは入っていてもリッチーは全然入ってないような気もするのですが。
うーん、鋭い指摘。そうそうインギーの話でしたね!はっ!時間が・・・
投稿: ぷくちゃん | 2005.11.20 13:45
先輩、インギーへの詳細なコメント感謝です。(皮肉)
自分のBLOG、ファンの方には毎回申し訳ないと思いつつ書いてるんですけど、コメント下さる方にも迷惑が及ぶのだけは困るので、そこだけは気をつけていただけたらと思うのですが。
以前も別のエントリに突然「お前らに何がわかる!」(←本当にこう書いてきた)というお怒りコメントが来たことがあって、さすがにそのコメントは削除しましたが。
などとピースフルなことを言ってますが、自分もよそのBLOGで「スティングは聴いてますよ。でもポリス?あんなインチキパンク趣味じゃないスね。:板橋区・会社員・32歳」なんて書いてあろうもんなら、「オメーがわかってねえだけだろうが」とか書いてしまうかもしれません。
これまで70回以上も「聴いてない」などと失礼極まる文章ばっか重ねてきて今更ですが、とにかく排他的にならないよう心がけるつもりですので、ご指導よろしくお願いします。
・・で、先輩はインギー聴いてるんスか?
投稿: SYUNJI | 2005.11.20 22:57
オジキ…
ぢゃなくて、SYUNJIさん。こんばんは。
V.J.です。
インギーなんて呼ばれていたのですか?
それすら知りませんでした(笑)
インギー(早速使わせてもらいます!)は、高校生のころ、ちょうどハードロックにはまっていた当時、真剣にコピーした思い出が…
彼のギタープレイは、確かに超早弾きで、ちょっと想像を絶する位の音符が並んでいるのですが、以外と「手ぐせ」で弾いているところも多く、とにかく練習すれば何とかなる(テンポをだいぶ落として)ギターでした。
それに引き換え、エディのギターってヤツは、トリッキーってところもあるのですが、どうやっても真似にすらならずに断念…イントロのリフはなんとか弾けたので、イントロばっかりでした。
>インギーなサウンド炸裂アルバム
タイトルは残念ながら全く忘れてしまいましたが、最初のSOLOアルバム(確か、ストラトが燃えている様なデザインの記憶が・・・)がやっぱり、弾きまくりだった記憶があります。
P.S.SYUNJIさんの「聴いてない」シリーズ、ちょっとパクッテ(僕にとっての、聴いてない。は映画なもんで・・・)「見てみた」とか書いてしまいました。
事後承諾になりますが、ご了承いただけますでしょうか?
著作権使用料が必要だったら、オヤジに立て替えさせときます(笑)
投稿: V.J. | 2005.11.20 23:38
はじめまして。僕のおじさんからメール便を預かってきました。
「インギーは全く知りません。髪の毛が長い人?
ああ今回の記事にコメントが集中してヴァン・モリソンにはコメントが来ない。」
私には意味不明で何かの暗号のようですが、SYUNJIさんならわかって下さいますか?
投稿: 服 | 2005.11.21 05:22
SYUNJIさん、こんばんは。
イングウェイ・マルムスティーン、全く聞いていません。1曲も
知りませんし、アルカトラスなるメタルバンド(これも名前しか
知りません)に加入していたことも、SYUNJIさんの文章で初めて
知りました。
ちなみに顔もわかりません。日本で絶大な人気があり、インストらしい
ことくらいしか知りませんでした。
「マルムスティーン」という覚えにくい名前を覚えていただけでも
自分を誉めて上げたいです(←古すぎ)。
>>「早弾き」「超絶テク」と表現されるインギーのギターワーク
例えば、ジェフ・ベックと比較するとどうなんでしょうねえ。
インストという点では先駆なんですが。私はベックは好きなんです
が、このジャンルはベックで十分満足してしまって、他を聞こう
とは思わなかったのです。
>>「世界中で最も過大評価されているギタリスト」としてジミー・ペイジ
ZEPの数ある名曲の一つに「アキレス最後の闘い」というのがあります。
もちろん、プラントの気迫のボーカル、ボーナムの疲れを知らないドラム
もすごいですが、なんといってもペイジのリフやギターオーケストレーション
は何回聞いても感動が薄れない、それどころかますます感動の度合いが厚くな
る神懸かり的な演奏です。
多分、ペイジについてはソロのテク以上にギターワークやプロデュース
そのものが嫌いなんでしょうねえ>マルムスティーン。
投稿: モンスリー | 2005.11.21 21:58
V.J.さん、コメント感謝です。
>とにかく練習すれば何とかなる(テンポをだいぶ落として)ギターでした。
やはりギター弾ける方の話は違いますなぁ。
あたしゃ楽器は全くできないんですが、とにかくエドワードのギターの音だけは他のギタリストの音とは違って聞こえるんです。
ギター弾いてる時の表情がえらく余裕カマしてるように見えるんで、余計にそう思うのかもしれません。
まあエドワードって普段からヨッちゃん系の笑い顔ですよね。
お勧めの最初のSOLOアルバム、調べてみました。
「Rising Force」というタイトルで、確かにギターが燃えてます。(もったいない・・←貧乏性)
>「見てみた」とか書いてしまいました。
>事後承諾になりますが、ご了承いただけますでしょうか?
はははは。
ワシがぷく兄貴からさんざん聞かされた、ぷくちゃん組(←弱そう)の家訓にもこうあります。
「他人のネタはパクってでも使え」
「よそ様のコメンテーターはカネ使ってでも引き抜け」
「トラックバックは相手のエントリに関係なくても遠慮するな」・・・
大丈夫です、この家訓と代紋を守っていけば、ワシらのシマは盤石です。
存分にカチコミして下さい。(←意味不明)
どうやらぷく組長はインギーは聴いてないみたいですね。
投稿: SYUNJI | 2005.11.21 22:15
インギーのこれを聴け、ですか?
やっぱアルカトラスのファーストが一番それらしいサウンドで好きです。そこからライジングフォースの一枚目ですね。Jet To Jetとか、、、やっぱ初来日公演のビデオなんてインギーもそれこそまだ痩せていて格好良かったのですが。この辺、いいっすよ。以降はよく知りません〜〜。
投稿: フレ@ロック好きの行き着く先は… | 2005.11.21 23:40
モンスリーさん、コメント感謝です。
インギー意外に聴かれてないですね。
まあ自分もアルカトラスすら聴いてません。
ちなみにグラハムの「孤独のナイト・ゲーム」という曲だけは好きですね。(西城秀樹がカバーしてたと思います)
>例えば、ジェフ・ベックと比較するとどうなんでしょうねえ。
ベックもあんまし聴いてないんでわかりませんが、なんとなくペイジ以上にインギーとは別世界の人という印象ですが・・・
インギーがペイジに厳しいことの真意はよくわかりませんけど、いずれにしても一度聴いて、他のギタリストと何が違うのか確かめてみようと思います。
投稿: SYUNJI | 2005.11.21 23:41
アルカトラスのファーストは昔少しだけ聴きました。たぶんカセットテープが残っています。
アルカトラスを知ったのはたしかベストヒットU.S.A.で「ヒロシマ・モナムール」という曲がかかったからです。原爆を題材にした曲なので日本人としては非常に複雑な思いでしたが、インギーの常人とは思えない早弾きにびっくりしたのを覚えています。デビュー当時の彼の顔は原田慎二に似ていたと思いますが、今は原型を留めておらず、ゲイリー・ムーアと体格でいい勝負をしています。
アルカトラスを見たとき「スゴイ」と思ったのですが、それ以降のプレイは全て同じような感じに聞こえたので、僕は全然フォローをする気になりませんでした。だけど、日本での彼の人気は衰えないみたいですね。日本には定期的に来ているみたいですが、海外のリスナーの評価はどうなんでしょう。
アルカトラスの2代目ギタリストであるスティーヴ・ヴァイは超変態ギタリストなので、僕はこちらの方が好きです。
投稿: getsmart0086 | 2005.11.21 23:44
SYUNJIさん、こんばんは。
>>ペイジ以上にインギーとは別世界の人
マルムスティーンのことは全くわかりませんが、メタルバンドに
参加していたということは、やはりメタル系ギタリストなので
しょうか。
となりますと、やはりベックとはジャンルが違うということに
なりそうですね。ベックもメタリックなプレイがないでもない
ですが、やはりロックジャンルのギタリストです。
>>西城秀樹がカバーしてたと思います
恒例の脱線で恐縮ですが、西城秀樹か野口五郎がクリムゾンの
「エピタフ」をカバーしているそうです。
高島兄弟のどちらかが、やはりクリムゾンの「スターレス」
をカバーしているようです。
またキャンディーズはステージでアース・ウィンド&ファイア
を歌っていたとか。
いずれも「聴いてない」です。
投稿: モンスリー | 2005.11.22 23:06
フレさん、ご指導感謝です。
>やっぱアルカトラスのファーストが一番それらしいサウンドで好きです。
なるほど。
インギーのギターがグラハムのボーカルとどんな融合を聴かせるのか、興味がわいてきました。(グラハムの声は結構好きです)
たぶん同意して下さる方は非常に少ないのは覚悟の上なんですけど、インギーの目つきって、橋本真也に似てませんか・・・?
getsmart0086さん、コメント感謝です。
>デビュー当時の彼の顔は原田慎二に似ていたと思いますが、今は原型を留めておらず、
>ゲイリー・ムーアと体格でいい勝負をしています。
そうスか・・・
インギーさん、原田真二ほど目つきはカワイクはないとは思いますが、原型を留めないというのもすごいなぁ・・
こういう話をしてると、きっと東海地区のBLOGで「原型留めない選手権!ブフォオー」とか始まりそうですね、写真付きで・・・
本文にも書きましたが、アルカトラスでのスティーブ・ヴァイの在籍も知らなかったんです。
というかヴァイのギターもデイヴ・リー・ロスのアルバムでしか聴いてないんで、なぜ超変態と言われるのかを知りたいですね。
モンスリーさん、コメント感謝です。
ベックは時々フュージョンとかジャズといったジャンルで語られることもあるようですが、インギーをネットで調べた限りでは、そういう表現は全然なかったと思いますんで、ベックとは少し違うかもしれません。
まあ両方ともきちんと聴いたほうが良さそうですね。
>西城秀樹か野口五郎がクリムゾンの
>「エピタフ」をカバーしているそうです。
またスゴイ話を持ってこられますねぇ(笑)。
って、西城秀樹をふったのはこっちか。
調べてみたら全部解明しましたよ。
http://suehira.com/kc/
エピタフはザ・ピーナッツやフォーリーブスもカバーしてるそうで・・
投稿: SYUNJI | 2005.11.23 00:31
インギーネタではなく、ヴァイネタですが一応コメントを。
変態プレイというのは、当然性的なものではなく、その演奏自体が常人には真似できないという意味ですが、その代表的なものがダブルネックギターの演奏です。
写真付きで解説しているブログを発見しましたので、URLを書いておきます。
http://blogs.yahoo.co.jp/manzo_m36/3786699.html
リック・ニールセンは、確かネックが十字になっているギターも持っていたと思います。もはや演奏なんてどうでもよく、とにかくオーディエンスを楽しませることだけを目的としているギターですね。
投稿: getsmart0086 | 2005.11.23 13:05
getsmart0086さん、情報感謝です。
ご紹介のサイトにあるネックが3本のギター、自分も雑誌か何かで見たことがありますが、これヴァイのものだったんですね。
なるほど変態だ。(笑)
リック・ニールセンもネックが両サイドについているギターを持っていたはずですが、ヴァイはさらに上を行ってますね。
投稿: SYUNJI | 2005.11.28 23:26
聴いてないのに ここまで語る貴方はおもしろすぎです。
投稿: キミタン | 2011.01.14 18:43
キミタンさん、コメントありがとうございます。
いや、あたしがおもしろいのではなくてインギーがおもしろいんです。
まあハード・ロックのヒトはだいたいみんなおもしろいですけど、インギーの言動や行動はあまりにもオレ様なんで、そっちばかり興味が行ってしまいますね。
この記事書いたあと1枚アルバムは聴いたんですが、それっきりになってます・・
投稿: SYUNJI | 2011.01.15 23:24