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聴いてない 第69回 フリートウッド・マック

バンドが長い歴史の中で大きく音楽性を転換することは、よくある話のようだ。
ディープ・パープルもそうだし、ドゥービー・ブラザーズもそうだろう。
そんな変幻バンドの代表とも言えるのがフリートウッド・マックである。

聴いてないつもりはそれほどなかったのだが、よく考えたら長ーい歴史の中のほんの一時期の部分(アルバム1枚だけ)を聴いていただけだったので、これはやっぱ聴いてないのである。
このバンドについても、すべてのアルバムを隅々まで聴き倒している人はむしろ少ないと思う。

自分にとってフリートウッド・マックはアメリカン・ポップス・バンドである。
シングルでは「Sara」からがリアルタイムだ。
アルバムとしては「Tusk」の頃だが、貸しレコード屋にこのアルバムがあったことは覚えている。
借りなかったのは2枚組で値段が高かったことと、ジャケットの犬がこわかったためである。

87年に初めてアルバム「Tango In The Night」を借りて聴いてみた。
これは非常にいいアルバムで今でも聴くことがある。
が、結局オリジナルアルバムで聴いたのはこれだけだ。
70年代からのファンには、「Tango In The Night」はいまいち暗くて評判があまり良くないらしい。
後はベスト盤のCDを持っている。

スティービー・ニックスはバンドと並行してソロでもヒットを飛ばしており、結構エアチェックしている。
トム・ペティとの「Stop Draggin' My Heart Around」、ドン・ヘンリーとの「Leather And Lace」、他には「Nightbird」「Stand Back」「Talk To Me」「Rooms On Fire」などである。
あっ、結構スティービー聴いてるじゃん、自分。
ファンでもなんでもないんだが、「Nightbird」とか「Sara」みたいなどことなくはかないサウンドは結構好きだね。
クリスティンのソロは1曲だけ、リンジーのソロは全く聴いていない。

フリートウッド・マックはその名のとおり元々はミックとジョンを中心としたブルース・バンドだったが、メンバーの入れ替えも激しかったらしく、リンジーとスティービーの加入でようやくポップ・バンドとして成功に至った、という話。
もめてるバンドが好きなあたしとしては、これ以上ない題材のはずなんですが、なぜかフリートウッド・マックについては真剣に人物を追ったことがない。
薬物とかカルト教団とか精神的破綻とか、ナイスな話題も豊富そうなバンドなんですがね。
ボブ・ウェルチも一時期メンバーだったそうだが、ボブ時代の曲は全然知らないし、ボブのソロも「プレシャス・ラブ」という1曲しか聴いてない。

自分が聴いていた時期もリンジーやスティービーが出たり入ったりしていたようだし、「解散した」なんて話も幾度か聞いたものだ。
いまいち仲の良くないバンドなんだなぁと思ったりした。
仲の悪さはともかく、自分が聴いていた時期のフリートウッド・マックは、多様性が売りだったと思う。
3人それぞれ誰がボーカルをとるかで雰囲気は全く違うし、男女混成バンドでどっちにもボーカルがいるというのはあまり他にはないのではないだろうか。

確か80年代末だったと思うが、スティービーがソロアルバムを作る際、バンド名義で書いた曲をどうしてもアルバムに入れたくてミックに申し入れたところ、あっさり断られてしまったらしい。
インタビューでスティービーはミックのことを「長年いっしょにやってきたのにあんなヤツとは思わなかったわよあのクソおやじ」と批判。(やや誇張)
どちらかというと後から加入したボーカル3人がメディアへの露出度が高いので、バンマスであるミックさんがどういう方なのかよくわからないが、メンバー掌握にはかなり苦労していたと思われますね。
結局この後もまたスティービーはバンドに戻ったりしてるんですけど。

さてあらためてバンドの歴史を調べてみたら、さすがにすごい数のアルバムである。
しかもジャケットセンスが見事にバラバラ。
「English Rose」なんて実写版宮殿みたいなのもあるかと思えば、「Kiln House」はりぼんの付録のようなメルヘン・イラスト。
70年代後半あたりからメンバーの写真が多くはなっているのだが、全員勢揃いの記念撮影調なジャケットはないようだ。
やっぱ仲悪いからスかね?
「Tango In The Night」はちょっと凝った南国風の絵だが、意外と印象に残らないジャケットだ。

まず聴いてみたいと思っているのは「ファンタスティック・マック」「噂」「Tusk」といった70年代後半のものですね。
その後はもっと古いアルバムも試してみたいと考えてはおるのですが、おそらく自分の聴いているマックとは全然違う音だと覚悟はしておりますので、そんな中でお勧めがあればご指導いただきたいと思います。

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聴いてきた 第2回 エア・サプライ

ほぼ一年ぶりの「聴いてきた」シリーズ。
三流リスナーの自分がBLOGで「聴いてきた」などと語ること自体が、もはや身の丈に合わないムリ企画だとは思いますが。
他にも聴いてきたアーチストはまあそれなりにいると思うんだが、なぜかエア・サプライを採り上げることにしました。
これまで綴ってきたプログレやグラムロックの世界との落差に、自分でもクラクラします。
第3回があるかどうかわかりませんけど。

このグループの取り扱いは意外と難しい。(そうか?)
キーワードは「気恥ずかしさ」。
ベイシティ・ローラーズやナックにも共通する感覚はあると思うが、キャラクターとしてはそこまでアクは強くはない。
ネット上でも彼らを紹介するサイトはたくさんあるが、どのリスナーもだいたい文章から匂い立つような「照れ」を発している。
聴いていたこと・ファンだったことを告白するのにややためらいを覚える、でも今でも結構好き、そんなグループである。
ちなみにローラーズの場合現在でも全く照れのない自信満々サイトは結構あるし、ナックの場合は照れよりも自虐感のほうが強い(気がする)。
今回自分も大いに照れを覚えながらの告白ですんで、「すいません実はあたしも結構聴いてました・・・」という連帯を期待する、そんなエントリとしたいと思います。
やっぱそれかよ。毎度のことながらバカな企画。

自分にとって初めて彼らの曲にふれたのは1980年である。
最初に聴いた曲は「Lost In Love」。
まだ洋楽に目覚めて間もない頃だったので、この後もシングルをどんどんエアチェックしてしまった。
で、当然すっかり気に入ってしまい、アルバムもどんどん借りて聴いてしまった。
聴いてしまったアルバムは以下である。
・Lost In Love(1980)
・The One That You Love(1981)
・Now And Forever(1982)
・Air Supply(1985)
あとは「Air Supply Story V.2」というベスト盤も聴いている。
彼らも80年代前半は人気もあってアルバムも毎年マメに作ってきていたが、それを結構マメに聴いてきてしまったというわけである。
いちいち「しまった」が多い。

当時国内の音楽シーンではオフコースが流行っていたのだが、自分はオフコースとそのファンになぜか敵愾心を抱いており、学校にうようよいたオフコースファンに対して「こいつらオフコースなんて聴いてやがる。オレ様はエア・サプライを聴いてるんだ。オマエらとは違うのだ」と本気で思っていたりした。
・・・まったく書いてて思わずWindowsを再起動したくなるような話である。
青いと言えばそれまでなんだけど、このバカさ加減は救いようがないよなぁ。
まあオフコース敵愾心は今でも意外と残ってはいるのですけど。

オフコースはどうでもいいが、エア・サプライの魅力はなんと言っても透明感あふれるペパーミント・サウンド(あああ恥ずかしい)、つまり二人のハイトーン・ボーカルにある。
ヒットしたわりにはボーカル二人のキャラクターそのものに人気が集中したわけではなく、みんなあくまで音楽として楽しんでいたと思う。
エア・サプライを好きな女の子は結構いたけど、「ラッセル・ヒッチコックってすてき・・」なんていう感想はあんまり聞いたことがない。(ファンの方がいたらすいません)

アルバムジャケットは本国オーストラリア盤と日本盤では違うことが多いらしい。
日本向けには気球とか海とかが多いのだが、同じアルバムでも本国盤は結構メンバーの写真だったりするようだ。
日本ではいまいちキャラクターが見えてこなかったのは、ジャケットにメンバー写真があまりなかったからだろうか?

で、メインボーカルをはることの多かったラッセル・ヒッチコックですが、この人の声のスゴイところはキーが高くても裏声にならない(なってるのかもしれないけどあまりそう聞こえない)ところですね。
ブラッド・デルプもピーター・セテラもそうだが、どの音程にあっても声のツヤや強さが変わらないのはスゴイと思う。
もう一人のボーカル、グラハム・ラッセルも声は高いがファルセットであり、線も少し細い。

さて、あたくしの一番オススメな一曲をご紹介。
85年の「Air Supply」に収録されている「Sunset」という曲なんだが、タイトルどおり日の入りの情景をあざやかに思い起こさせる名曲です。
もう思いっきりベッタベタな曲で、こんなの聴いてるとプログレとかメタルとかラップとかグランジとかアルゼンチンバックブリーカーとか、全部どこかに吹き飛んでしまうほどの大甘サウンド。
邦題なんて「想い出のサンセット」だよ。
まあ聴いてやってちょうだい。

「聴いてきた」などと言っているが、実際には流行っていた時期だけ聴いてただけである。
80年代後半以降、彼らの人気も下降していったが、アルバムはそれなりに作っていたらしい。
驚くのはベスト盤の多さである。
いったいどれが公式ベスト盤なのかわからんが、もしかするとオリジナルより枚数多いんじゃねえのか?と思うくらい、いろいろなベストがあるようだ。
「グレイテスト・ヒッツ」「エア・サプライ・ストーリーズ」なんてベスト盤はシリーズにもなっている。
それだけベスト盤に需要があるってことだよなぁ。
最近でもクルマのCMに「The One That You Love」が使われてたし。
やはりひそかに好きな人は多いと思われるので、ここはみなさまひとつ思い切って、ぜひコメントをいただきたいところです。

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聴いてみた 第16回 Tレックス

前回ELPを前に不用意にコーナーから飛び出し、聴いてみて思いっきり前蹴りを喰らい、心に深い傷を負ってしまったあたくし。
目の前に立ちはだかる巨大なるプログレ山脈。
ひとまずここはいったん退却して鋭気を養うのが得策のようだ。(←弱い)
ということで次に選んだのが最近また人気が盛り返してるというTレックス
グラム・ロックは果たして自分の耳にどう響くのだろうか。
今回もモンスリーさんご指導のもと、「グレイト・ヒッツ」「電気の武者」の2枚を聴くことにしました。

まずは「グレイト・ヒッツ」から。

TREX1

ふつうこういうベスト盤てのは「グレイテスト・ヒッツ」というタイトルなのに、なぜ「グレイト」で寸止め?
と思ったら、マーク・ボランは「そのうちもっといいアルバムを作るから」という理由であえて「グレイテスト」にしなかった、とのこと。

・・・聴いてみた。

「Metal Guru」はどこかで聴いたことのある曲だ。
すごい昔の話で記憶が非常にあやふやだけど、これ確か化粧品のCMで使われてませんでしたっけ?

「Solid Gold Easy Action」もノリのいいナンバーだ。
途中の合いの手「ヘイヘイヘイ!」って、これも今タイヤのCMで使われてませんか?

「20th Century Boy」を聴いてみる。
初めて聴く曲だが、イントロのばりんばりん言うギターがなかなかいい。

「The Slider」は少しだけスローテンポなブルース調だが、難解な印象はあまりない。
「Born to Boogie」も例のブカブカサウンドにアコースティックな音を混ぜてある曲だが、配合が絶妙ですね。
どこまでがマーク・ボランの仕業なのかわからないが、結構おもしろい音だ。

どの曲にもビブラートの効いたギターやキーボードが流れ、マーク・ボランの微妙に軽いボーカル、やけに楽しそうなコーラス、手拍子。
この組み合わせはやはり悪くはない。
どっぷり重いブルースとか、難解で暗い曲とか、壮大なバラードといった曲は、このアルバムには見あたらない。
基本的にマーク本人は徹底して楽しそうだ。

続いて「電気の武者」を聴く。

TREX2

・・・・聴いてみた。

「Mambo Sun」はシンプルなリフに低く押さえたボーカル。
意外と静かな滑り出しだ。
「Cosmic Dancer」は少し雰囲気が違う。
静かなボーカル、バックには弦楽アンサンブル。
例の強烈ビブラート電気ギターが聞こえない。
Tレックスってこういう曲もあるんだね。
ラストのギターとドラムのリフが哀愁を帯びていていい感じだ。
「電気の武者」というわりには、このあたりまだ電圧は低いようだ。

「Monolith」はクラプトンがゆがんだようなギターサウンド。
これもボーカルにそれほど力が入っていないが、時々マーク・ボランなりのシャウトを聴かせる。
「Lean Woman Blues」はタイトルにもあるとおり正統ブルースのようだ。
徐々にサウンドが歪み、電圧が上がって来ている。

さて「Get It On」である。
パワー・ステーションを先に聴いてしまっているので、自分はやはりロバート・パーマーの勢いあふれるシャウトのほうが好きだ。
オリジナルはパワー・ステーションに比べゆるいサウンドだが、これも嫌いではない。
「Girl」は一転してアコースティックナンバーである。
ティラノ時代のマークは結構こんなアコな音もやっていたらしいですね。
「The Motivator」のリズムや曲調は「Get It On」とほぼ同じ。
「Rip-Off」だけはボーカルがずっとシャウトでキレ系である。
エンディングもなんとなく他の曲と違う。

アルバム全体は、思ったよりシンプルな曲が多い。
「電気の武者」などというタイトルから、もっと火花が散るようなバズバズな音を想像していたのだが、ボーカルはどれもボソボソつぶやき系で、アコースティックな曲もはさまっていたりで、むしろ「グレイト・ヒッツ」のほうがずっと電圧が高く感じる。

感想。
Tレックス、サウンドは結構シンプルでリフも多く、単調と言えばそうかもしれないが、ボーカルやコーラスも含めたそれぞれのパートの組み合わせはなかなかいい。
とにかくマーク・ボランが楽しそうに(勝手に)やってるので、聴く側もどの曲でも気が付くとついリズムとったり手拍子しちゃってたり・・・といったイメージである。
ところどころにはジョン・レノンっぽいもの・クラプトンっぽいものなどが時々聞こえるのだが、これまで聴いてきたアーチストの中でもかなり個性的だ。
聴いた範囲ではワクをはみ出すような曲はなかったが、こんな自分でもどの曲もTレックスだとはっきりわかるくらい、確立された独自のサウンドを持っていると思う。

プログレ教室を一度お休みしたせいか、Tレックスはかなりよかったと思います。
・・・などと小学生の日記のようなことを書いていたら、「電気の武者」にはリック・ウェイクマンやイアン・マクドナルドが参加している、ということを知って驚いた。
グラムとプログレ、全然別の世界の音楽かと思ってましたが。
ブライアン・フェリーやエルトン・ジョンがクリムゾンのオーディションに落ちた経歴を持つという話にもかなり驚いたけど、プログレの裾野の広さというか、イギリスの音楽シーンにおける影響のデカさというか、そんなものを感じた次第です。
やはりプログレ、あなどれませんね。
・・・ってTレックスの感想のはずが、結局プログレの話になってしまった。

どちらかというとノリのいい曲のほうが好みなんで、次にTレックスを聴くとしたらどのアルバムがお勧めなのか、教えていただければと思います。

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聴いてない 第68回 ブームタウン・ラッツ

先日のライブ8で再度話題の人となったボブ・ゲルドフ。
もはや本業の音楽作品で話題になったことはかれこれ20年くらいないのではないだろうか。
ちなみに今回のライブ8については、なぜかさほど興味がわきませんでした。
我が家は地上波しか見られないので、興味があってもどっちみちダメだったんですけど。

エイド者としてのボブに賛否両論はあろうが、ロック界の歴史にその名をきっちり刻んだことは間違いない。
で、今回も雑誌やネットで再び彼の名を目にする機会がぐっと増えたのだが、そもそも20年にわたってエイドものに熱狂する我々は、果たしてボブの本業にどれだけ接してきているのだろうか?
こんな疑問がわいたんで、採り上げてみました。
あえてグループとしてのエントリです。

そうは言っても、まずはやはりエイド話から始めねばなるまい。
自分は一連のエイドものに対して、金銭的な協力をいっさいしてこなかったバチあたりリスナーだが、ボブの行動そのものは賞賛されて当然だと考えている。
アーチストやレコード会社が話題作りのために考えた企画だとか、売名行為だとか、いろいろな憶測やウワサが飛び交っただろうとは思うし、どこまでが真実なのかは一般人にはわからない。
ただボブ・ゲルドフがいなかったら、バンド・エイドもライブ・エイドもなかったわけで、彼一人の功績ではないが、あれだけのアーチストを集め、レコードを売りライブで観客を動員し、救済資金を集めた行動力は、やはり凡人のそれとは比較にならない。
いろいろ文句を言うヤツもいるらしいけど、他人の行動に後から文句を言うのは誰でもできることだ。
20年の間にこれだけ大きなイベントを2度3度企画実行できる人は、そうはいないよね。
それだけでもエライと思います。

ライブ・エイドに触発されて立ち上がったのがUSA For Africaである。
「We Are The World」のメイキング映像は、日本でも24時間テレビの中で放送された。
ボブもこの録音現場に登場している。
集まったアーチスト達はもちろんみんなビッグネームだが、なにしろこれだけの人数、しかもふだんお互いに会えないような夢の組み合わせである。
録音が進むうちにスタジオの雰囲気もパーティーのように盛り上がってきたが、そこであえてボブが本来の目的であるアフリカ飢餓救済に向けて、アーチスト達に現地の実状を説明し始めた。
ボブはこのイベントを単なるアメリカ人のお祭りにさせたくなかったのだろう。
「オマエら夢の競演で盛り上がるのはいいけどよ、チャリティなんだからな。わかっておいてくれよ?」と言いたげなようだった。
映像の中でもボブに好感がもてたことを覚えている。

さて、ブームタウン・ラッツの音楽活動に関する話に移ります。
自分の実績は以下である。
・アルバム「The Fine Art of Surfacing」を貸しレコード屋で借りた
・それ以外のシングルを数曲エアチェック

「聴いてきた」とはとても言えないが、当時の十代リスナーとしては平均的な鑑賞履歴じゃないだろうか。
アルバム1枚しか聴いてないから「聴いてないアーチスト」になるのだが、そもそも日本でこれ以外のアルバムはほとんど売れなかったと思う。
アルバムを全部リアルタイムで聴いてきた人は相当コアなファンのはずだ。

「哀愁のマンディ」が大ヒットしたが、歌詞とメロディにものすごい隔たりがあることで有名な曲だ。
アメリカで起きた少女猟銃乱射事件を題材にしていて、動機をたずねた警官に対する少女の回答がそのままタイトルになっている。
自分は曲を聴くよりも先にこの話を雑誌で読んでいたので、どんな曲なのか非常に興味があった。
今考えるとこの邦題もすげぇ適当。
「哀愁」じゃすまされない悲惨な事件だと思うのだが・・

続いて「Someone's Looking At You」「Diamond Smiles」などのシングルがFMでもよくかかり、当時はやり始めた貸しレコード屋でさっそくアルバムを借りた。
思いの外気にいって、録音したテープを何度も聴いたものだ。
A面のラストに「Sleep」という曲がある。
ビートルズの「Blue Jay Way」を思わせる暗い深淵な小曲だが、アウトロに一定の間隔で「ぎゃっはっはっはっはっは!」というハジケ叫び笑いが繰り返される。
言ってみればお遊びソングなのだが、この笑い声効果が結構おもしろくて、当時自分は学校でアニメ映画なんぞ作っていたのだが、そのBGMとして使わせてもらった思い出の一曲である。

この後しばらくチャートに登場しない期間が続き、その存在を忘れかけていたところにバンド・エイドが企画された。
ここからUSA For Africaを経てライブ・エイドに至るわけだが、初めに発起人がボブ・ゲルドフであると聞いた時には意外な感じがしたものだ。
そんなことを考えるアーチストだったのか・・と思ったりした。
別に知り合いじゃないんですけど、もう少し社会派なアーチストは他にもいるような気がしたので。

バンド・エイド以降、ボブのシングルを1曲だけエアチェックしたことがある。
「World Calling」という曲だが、これ以降エアチェックで彼の曲にふれる機会は全くなかった。
なのでバンド・エイド前後から今に至るまで、どんな曲を発表してきたのか全く知らない。

調べてみてわかったのだが、ブームタウン・ラッツのオリジナル・アルバムは長いことCD化されなかったそうですね。
昨年ようやく「The Fine Art of Surfacing」が発売になったらしい。
こんな状況なので、おそらく若いリスナーにとっては全く謎のアーチストになっとるんじゃないだろうか?
作品よりもエイドで話題になってしまうのもしかたがないのかもしれませんね。

というわけで、今回は自分の今後のお勉強以前に、まずみなさまの鑑賞履歴について教えていただきたいと思っております。
あともうひとつ質問。
こういうエイド系のイベントって、ジャズやクラシックの世界では催されたりしてるんでしょうか?

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