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聴いてない 第61回 シンディ・ローパー

今回はめずらしく女性ボーカリストを採り上げてみました。
シンディ・ローパー、いまさら説明も不要なアーチストですが、それほど聴いてません。

ソロデビューは83年なのでリアルタイムである。
シングルとしては「Girls Just Want To Have Fun」「Money Changes Everything」「Time After Time」「Change Of Heart」「True Colors」あたりはエアチェックしている。
学校の後輩の女の子がシンディのファンで、クルマの中で彼女が持ってきたテープを聴いたりしていたため、もう少し知っている曲はあると思う。 
ただしアルバムは94年発売のベスト盤を96年頃借りて聴いただけで、オリジナルアルバムは聴いてない。
聴いてない度は3.8くらいでしょうか。

聴いてない理由はそれほど明確ではないのだが、あえて言うとこんなところだ。

・風貌や声がいまいち趣味ではない
ファンの方から叱られそうですが、自分としては少し「イロモノ」的にとらえていた部分はあります。
女性ボーカリストの中でも少し変わったキャラクターだし、声の出し方も独特ですよね。
シンディの曲によくある「ハッ!」とか「ホッ!」などの合いの手(?)は、やはり彼女独自のものだろう。
楽しいコミックソングシンガーであればそれほど違和感はなかったのだろうが、「Time After Time」や「True Colors」などの本格バラードまで歌ってしまうところは、初め少し戸惑いました。

・歌詞にピンとこない
当然シンディは女性の立場でいろいろな心情や恋愛を歌うわけだが、こっちは一応男性なので、雑誌などで訳詞を見たりしてもいまひとつ共感できるものがなかった。
まあこれは女性ボーカリストの曲全般に言えるかもしれないが、かと言って全部の曲の訳を確認してるわけでもないので、あまり理由にはなりませんね。
自分は基本的にあまり女性ボーカルは聴いておらず、ソロボーカリストでまともにアルバムを聴いたことがあるのはエンヤ、バンドでもブロンディやハートくらいである。

ソロシンガーでこれだけの個性なので、やはり行動は目立っていたと思う。
聴いてない自分でも覚えていることがいくつかある。
WWFの興行に参加してリングサイドで絶叫したり、プロモ・ビデオにホーガンやアンドレを登場させたりといった映像は記憶に残っている。
またUSA For Africaへの参加や、その後のビリー・ジョエルとの競演なども広く知られたところだろう。
今回シンディについて調べたら、「Change Of Heart」にはバングルスがコーラスで参加してたんですね。
発売当時から知ってる曲でしたが、これは気がつかなかったです。

乏しい鑑賞履歴ではあるが、「Time After Time」「I Drove All Night」は好きな曲である。
「Time After Time」はエブリシング・バット・ザ・ガールもカバーしてましたね。
「I Drove All Night」はなんとなく物憂い曲調がいいと思う。
「Girls Just Want To Have Fun」はビデオはおもしろいが、落ち着きのないサウンドはあまり好きになれなかった。

10年くらい前になるだろうか、日本のものまね大賞の番組で、あるタレントがシンディのものまねをしてるところに、後ろから本物が登場というお約束な場面を見たことがある。(確か司会は明石家さんまと研ナオコだった)

シンディ・ローパーはマドンナとほぼ同じ時期に売れてきたため、何かと比較されてきたようだ。
雑誌でも「キミはどっち派?」などといった特集記事が組まれたりしていたが、自分の周囲ではなぜか「シンディとネーナのどっちがいいか?」といった設問になっていて、自分は「ネーナ」と回答してしまった経験がある。(痛恨)
・・・まあ確かにネーナの方が顔は好みではあったんですけどね。
結局どっちも聴いてませんが。
ネーナは今どうしてるのだろうか。

流行っていた曲は聴いたけど、それ以上の追求は特にしてこなかったシンディ・ローパー。
今のところベスト盤で満足しているので、他のアルバムを聴く予定もないのだが、もし聴くとしたら思い切って知ってる曲のない最近のものを聴いてみるのもいいかもしれない。


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コメント

僕もヒット曲くらいしか聴いていません。「Girls Just Want To Have Fun」がヒットした後にベストヒットU,S,A,にゲスト出演していて、彼女が「ハリウッドスマイル」と呼んでいた引きつったような笑い顔を見せていたのを憶えています。
「Time After Time」はマイルス・ディヴィスもカバーしていますよね。僕のかつての上司でジャズ好きというかほとんどジャズしか聴かない人がいたのですが、彼はオリジナルの曲を知りませんでした。そんなことってあるのかよって感じましたけど。

投稿: getsmart0086 | 2005.04.30 00:43

SYUNJIさん、こんにちは。
シンディ・ローパー、今からでも遅くはありません。聴きましょう(笑)。
冗談はさておき、私はかなり好きなんです。

>>やはり行動は目立っていたと思う
この人が損をしていると思うのは、初期のビデオクリップのインパクトが
強く、MTVの衰退と連動してしまったことです。
1stアルバムを聴けば、あくまでもシンガー指向のミュージシャンであること
がわかるのですが、ビデオのせいで評価が狂ってしまったと思います。

>>当然シンディは女性の立場でいろいろな心情や恋愛を歌うわけだが
これはずばり! です。実は私も4thアルバムは好きではありません。シンディの
女性性が強く出すぎてしまって。私もここで一度シンディから離れました。

で、バラード曲ばかりが人気なんですが、
>>「Money Changes Everything」
>>「Change Of Heart」
>>「I Drove All Night」
この3曲は私もシンディのベスト5に入れたいロック調の名曲です。今でも
ライブで歌ってくれます(昨年行って、久しぶりに感動しました)。

>>その後のビリー・ジョエルとの競演
やはり人気者なのか、3rdまでは結構大物がゲストで参加しています。
バングルスの他にも、
ナイル・ロジャース、エイドリアン・ブリュー(クリムゾンのギタリスト)、
エリック・クラプトン(当人はいやだったようですが)、
エリー・グリニッチ(ロネッツ「Be My Baby」の作者)、
スティーブ・フェローン(最近のトム・ペティ&HBのドラム)

投稿: モンスリー | 2005.04.30 16:22

こんにちは、シンディー・ローパー好きです。
女性ヴォーカリストでは一番好きかなぁ。

第一印象は最悪でした(^^;)。やっぱりイロモノだと思いました。
まさか好きになるとは思わなかった。

よく歌の上手い黒人女性ヴォーカリストが「ソウルフルで…」なんて評されるけれど、私はシンディの歌声に心揺さぶられます。
ほんっっっっと素晴らしいヴォーカリストだと思うなぁ。

>歌詞にピンとこない

あ、意識してなかった。私にしては珍しい。
シンディーに関しては、歌声が聴ければもうそれで満足って感じです。
……4thアルバムも好きなんですけど、同性だからか???

投稿: YAGI節 | 2005.04.30 22:29

みなさんコメントありがとうございます。

ベストヒットUSAに出演したのは自分も覚えています。
「ハリウッドスマイル、できる?」と言いながらやってみせたシンディに、小林克也は「できると思うよ」と言いつつやや引いていたように見えました。

>「Time After Time」はマイルス・ディヴィスもカバーしていますよね。

これは知りませんでした。
この曲はもはやスタンダードなバラードとして浸透している、ということなのでしょうかね。

>ビデオのせいで評価が狂ってしまったと思います。
>第一印象は最悪でした(^^;)。やっぱりイロモノだと思いました。

確かにそうかもしれません。
「ハイスクールはダンステリア」なんてビデオはコメディですし、他にもシンディのビデオにはあのホーガンやアンドレが出てくる有様ですからね。

好みではないのですが、今でも枯れることなく変わらない歌声を維持できているのはすごいですね。

モンスリーさんのライブ評、以前拝見しましたが、非常に説得力のある内容で、ファンでもないのにひきつけられました。
実は今回このエントリを書くにあたって、あえて一切モン様のライブ評は見直さないことにしていました。
いやー見ちゃうとつい自分も影響されて、聴いてもいないのに訳知り顔で変なこと書きそうなもんで・・

ところで、マドンナとシンディ、みなさんは察するところシンディ派でしょうか?
あ、あたしはネーナ派ですよ。(ヤケクソ)

投稿: SYUNJI | 2005.05.01 22:56

はは。あたしもネーナ、好きでしたよ。
『ロックバルーンは99』!!

マドンナこそ実はアルバムを一枚も聴いた事がないし(笑)、
シンディは実は一枚聴いたのみ(照)。
ネーナはあの1曲だけを猛烈に愛してたという事実!!
それで十分かしら。おほほほほ。
SYUNJI兄さん、私もネーナ派に加えて頂けないかしら。
おほほほほ~。

投稿: | 2005.05.02 00:48

SYUNJIさん、こんばんは。
>>今でも枯れることなく変わらない歌声を維持できている
私のコンレポをご覧いただき、ありがとうございます。
89年の来日公演でもその歌唱力に驚きましたが、
昨年はさらにその上をいくと思いました。歌を聴いているだけで
ゾクゾクします。特に昨年はバンドの演奏も迫力満点でしたし、
もっとライブ盤を出してアピールすべきだと思いました。

>>マドンナとシンディ
シンディはシンガーの道を突き進んでいますが、マドンナの場合、
自らをプロデュースする力がありますね。ヌード写真集を出すに
しても強力なテーマ性をもたせて、アルバムと連動させるなどなど。
ちなみに私はもちろんシンディ派です。
ネーナですが、「99」のプロモビデオでわきの毛が見えて、高校生の私は
思わず目が釘付けになりました(お下劣なレスで申し訳ない)。

YAGI節さん、
>>歌の上手い黒人女性ヴォーカリストが「ソウルフルで…」なんて評されるけれど、
>>私はシンディの歌声に心揺さぶられます
実は私もそう思っております。シンディは私にとってのソウルシンガーです。

投稿: モンスリー | 2005.05.02 21:32

こんばんは。
80sに欠かせない女性シンガー
シンディ・ローパーは凄かったですね。
最近は、かなりカバーされているようで。
今聞きいてもいいですよね。
大好きですよ。

投稿: CLUBYY | 2005.05.03 00:35

みなさま、コメント感謝です。
シンディ・ローパー、かなり評価高いですね。
自分はたぶん、声を張り上げるソウルフルな曲より、物憂げに静かに歌う曲のほうが好きなのだと思います。

マドンナはシンディ・ローパーよりは聴いてますが、「Borderline」「Material Girl」など初期の媚びた声のほうが好きだったりします。あーミーハーだ・・・

ネーナは実は自分もあの1曲しか聴いてません。(←こんなんでお互いネーナ派を名乗っていいのか、祥お嬢?)

投稿: SYUNJI | 2005.05.03 23:33

あ、呼ばれちゃいました(笑)。
シンディは私も「Time After Time」や「True Colors」、好きですねえ。
マドンナで何が一番好きかといえば「Material Girl」でした。
はは…ミーハーですなあ。もろ80sの洗礼を受けましたよ。

ネーナ派、名乗っちゃいましょうか♪ネー♪♪(´・ω・)人(・ω・`)

投稿: | 2005.05.04 00:07

SYUNJIさん、こんばんは。例によって脱線で恐縮ですが、
>>「Material Girl」
私もこの曲は結構で好きです。「Into The Groove」が一番好きです。
あと「Live To Tell」とか。
当時、レベッカがかなり意識していましたね。

>>ネーナ派
昨日、ふらっと入った中古屋で2枚組のライブ盤を発見しました。
結構安かったのですが、海賊盤ぽいのでやめました。
1曲目が「99」、他は1曲も知りません。
試しにHMVで検索しましたら、ライブ盤が数枚発売されている
ようで、ちょっと興味が出てきました。
なお、相変わらず活動を続けているようです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1075327

投稿: モンスリー | 2005.05.04 20:51

モンスリーさん、こんばんは。

マドンナの曲では初期でもないのですが89年の「Cherish」が一番好きですね。
かなり社会派になってしまったマドンナが、少しだけ初期の媚び声に戻った曲でした。

ネーナについて情報ありがとうございます。
相変わらず活動してるってよ、祥お嬢!
ネーナ派の我々、追っかけたほうがいいみたいよ。(ヤケクソ継続)

投稿: SYUNJI | 2005.05.04 23:50

シンディは1st~3rdアルバムのCDとベスト盤があります。(いつでも貸しまっせ~)
もちろんデビュー曲の"Girls just want to have Fun"(「ハイスクールはダンステリア」って邦題はイケてないけど)からはまりました。
でも一番好きなのは"Time after Time"かな。"True Colors"もよいです。
"Money Changes Everything"もひねくれてる私はタイトルからして好きですね。SYUNJIくんも好きじゃないかなあ。(まあ、声事態があまり好みでないのと女性ボーカルは基本的に聞かないようすが)
べスト盤で"Girls just want to have Fun"が違うアレンジになっていますが、これもよいですよ。
それとお勧めなのは2ndアルバムに入っている"What's going on"です。マービン・ゲイのカバーですが、シンディもいい味出して好きです。
マドンナもよく聞いてはいましたが、シンディのほうが心の歌って感じで好きです。
最後にネーナ。
大学で第2外国語をドイツ語に決めたのは"99 Luftballons"(この邦題もなんだかなあ)を訳したいから。当時、ドーナツ盤のシングルを買いました。実はB面の「夢を見ただけ」("Mur Getraumt")もいいです。"99~"は社会派な歌で内容もシビアですが、「夢を見ただけ」のほうがかわいい歌です。ネーナといえばわき毛が印象的だったなあ。

投稿: えあり | 2005.05.07 00:08

どうも。きむらです。
シンディ・ローパーは皆さんからご指摘があったように、やはり奇行(ってほどでもないかも)のせいで音楽がマイナス評価されてると思います。デビュー当時の髪型なんて、坂だって原色2色染めのうえ片方の側頭部に編み目状にソリコミ入れてるし、最初見たときは「何じゃこれわ〜っ!」とビックリしたもんです(ま、トンプソン・ツインズの女の人も似たような髪型してましたが(爆))ビデオも何だかハイな感じのが多かったですよね(Time After Timeなども名曲ですが、ビデオはちょっと。「この赤い髪総逆立ちオネーサンでこのラブシーンは絶対ないっ」なんて思っちゃいました(笑))
でも、何かの拍子に聴くと「ああ、いい曲だよな」と思うことは確かです。
2003年にシドニーでラグビーのワールドカップが開催されたんですけど、その時のテーマ曲が「True Colors」で、CMでこれが流れるたびにジーンとなってました(残念ながら、豪州の女性歌手のカバーなので歌声は違いましたが)
きむらの好きなシンディ・ローパーの曲は「She Bop」、音楽もビデオもアップテンポで、イントロの「だだだだだだだ、だだだだだ〜」というのが覚えやすかったです。
マドンナはですね、やっぱり「Express Yourself(ステージ版)」につきます「In Bed with Madonna」をロードショーの時に3回も観に行ったくらい気に入ってました。

投稿: きむら | 2005.05.07 17:33

えありー、コメントありがとう。

>べスト盤で"Girls just want to have Fun"が違うアレンジになっていますが、
>これもよいですよ。

「Hey Now」ですね。
これもねー、むしろ原曲のほうがまだいいかなというのが正直な感想ですね。

>最後にネーナ。

いや、いいです、ネーナ拾わなくても。(笑)
シンディの巻なんで・・
あたしもドイツ語やりましたけど、訳するレベルにまで全然行きませんでしたよ。


きむらさん、こんばんは。
コメントから察するに、きむらさんはマドンナ派でしょうか?

シンディ、確かに見た目は強烈でしたね。
こういう人が町内会にいたら引くだろうなぁ。
(日本の町内会じゃ普通いないでしょうけど)
ご指摘のとおり、いい曲を歌っているのにビジュアル面やパフォーマンスとのズレが災いしている部分はあるように思います。
それこそがシンディの魅力だと感じる方も当然おられるのでしょうけど・・

投稿: SYUNJI | 2005.05.08 00:22

初めまして。最近になってシンディにはまってしまい、アルバムを聴いております。一番好きな曲は「ALL THROUGH THE NIGHT」です。イケイケだった当時を思い出しております(笑)。さて、この「ALL~」は日本人アーティストがカバーしていたような記憶があるのですが、どなたかご存知ないでしょうか?教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

投稿: さつき | 2005.07.14 02:58

さつきさん、はじめまして。
こんなシロウトBLOGにようこそ。

「ALL THROUGH THE NIGHT」のカバーについては全くわかりませんが、シンディってけっこうカバーしたりされたりが多いみたいですね。
「True Colors」もフィル・コリンズの作だと昨日初めて知りました。

投稿: SYUNJI | 2005.07.16 08:56

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