« 聴いてみた 第8回 ブライアン・フェリー | トップページ | 聴いてない 第61回 シンディ・ローパー »

聴いてない 第60回 a-ha

聴いてないシリーズ、60回目。
毎回節目にはそれにふさわしい大物をお届けしようなんて考えてましたが、どっちにしろ聴いてないし大物掘り起こすのも面倒なので、今回は自然体。(どこが?)
a-haというやや気の抜けたバンド名ですが、表記は当時の雑誌も今のネットもバラバラ。
「a~ha」「アーハ」「ア~ハ」「ア・ハ」なんてのもあって編集泣かせだよなぁ。
どれも間抜けな表記なんで、a-haで行かせていただきます。

聴いてない度は3ですね。
デビュー当時に流行った曲をエアチェックで集めて聴いたぐらいで、アルバムは聴いてない。
エアチェックしたのは以下の曲です。

・Take On Me
・Hunting High And Low
・The Sun Always Shines On T.V.
・I've Been Losing You
・Cry Wolf

あれ、こんなもん?
もう少し聴いてたと思ったが・・・
聴いた順序はまさにこのとおりだが、徐々に自分の好みから離れていってるのがわかる。
この後彼らはあまりチャートに出てこなくなったはずである。
なので必然的に自分もこれ以降は聴いていない。

もう少しチャートに新曲を送り込んでいれば、アルバムも聴いていたかもしれません。
同じ頃登場したカッティング・クルーとかクラウデッド・ハウスなんてのはなぜかアルバムを聴いてしまっている。
でもカッティング・クルーもクラウデッド・ハウスも、エアチェックで仕入れた曲数なんて同じようなもんだ。
これらのアルバムは聴いてて、a-haは聴いてないということ自体に深い理由などありません。
たぶんレンタル屋に在庫がなかったとか、ちょうどカネ持ってなかったとか、その程度だと思う。
もしかしてa-haのほうが売れてたんじゃないか?

「Take On Me」は、80年代に洋楽を聴いていた人であれば一度は耳にしているでしょう。
特徴的なイントロ、テンポのよいリズム、クリアなサウンド、ハイトーンなサビ。
確か最近誰かがカバーしてましたよね。
ただしそれ以外の曲って、今聴くと思ってたほど明るくはないですね。
「Hunting High And Low」はリズムは早いがどことなく神経質な音だし、「The Sun Always Shines On T.V.」「I've Been Losing You」なんかはややはなかげな印象を受ける。
メンバーの演奏技術や曲制作技量は相当高いものがあるらしく、それがアイドルバンドに徹しきれなかった原因かもしれない。
もう少し軽い路線で押していってたら、違った展開だったのだろうか。

バンドについての情報もあまり仕入れてこなかった。
ノルウェー出身の3人組という基礎知識くらいで、メンバーの名前も知らない。
「Take On Me」のビデオクリップって、メンバーの映像をスケッチアニメにしたような、そんな感じではなかったでしたっけ?

大して聴いてませんが、特に遠ざけたつもりもなかったa-ha。
カルチャー・クラブやデュラン、ワム!ほどの盛り上がりはなかったものの、先に挙げたカッティング・クルーやクラウデッド・ハウス、Mr.ミスターやドリーム・アカデミーなんかとともに楽しい80年代を飾った人々、というのが自分の中での位置づけである。
ファンの方からすればこんな扱いは不満かもしれませんが。

2000年には復活してアルバムも出したそうだが、デビュー当時の路線に回帰しているらしい。
今のところ「よっしゃあ聴いたる」という根性はあんまし湧いてはいませんが、ファーストやベストであれば、機会があったら聴いてみてもいいかなと思っています。

| |

« 聴いてみた 第8回 ブライアン・フェリー | トップページ | 聴いてない 第61回 シンディ・ローパー »

コメント

どうも。きむらです。
SYUJIさん、あれが抜けてますよ、The Living Day Lights。007の主題歌になった曲が。(でも、Duran DuranのA View To A Killほどはヒットしなかったそうですが)
Take On Meは本当によくかかってました。そして、鉛筆画によるアニメーションと実写を合わせたPVも印象的でした。(最近、深夜番組で見ましたけど、全然古くささがなかったですよ)確か、あれに出てくる女の子とボーカルの人(名前、知りません(笑))はあれが縁で短期間付き合ってた、とか読んだことがあります。そして、これの次にシングルカットされた曲のPVにも出だしに同じ女の子が出てきたと記憶しています。
最近の情報はこちら(豪州)のゴシップコラムにあったんですけど、去年のクリスマスに(たぶんノルウェーで?)世相を風刺する目的かなんかでクリスマスツリーをお金(紙幣でしょうか?)で飾ったところ、盗まれてしまったとか。何だかよく分かりません。
ま、とにかく。a-haは80年代音楽を語るときに絶対外せないバンドだと思います。
(全然、音楽自体を語ってなくてすみません(恥))

投稿: きむら | 2005.04.23 22:03

きたね、きたね、SYUNJI兄さん!!
80年代を語る上で絶対に外せない彼らをとうとう…(泣)。
友人が好きで無理矢理テープを貸してもらって聴いたんですけど、全然頭に残ってない(汗)。
当時、WHAM!(ニヤ)とかプリンスに夢中だったので(笑)実は
・Take On Me
・Hunting High And Low
の2曲しか覚えてないんですよ。聴いてない度一体どの位なんでしょ。
彼らはやっぱりあのPVのイメージが強いですね。
私はむしろハワード・ジョーンズの方を聴いてました。
私もTSUTAYAへ行ったらちょっと勉強してみるのに借りてみようかな。

投稿: | 2005.04.23 23:07

きむらさん、こんばんは。
「The Living Day Lights」、これは聴いてないんですよ。
007の曲歌ってたってこと、きむらさんのコメントで思い出したくらいですから。

>鉛筆画によるアニメーションと実写を合わせたPVも印象的でした。

そうそう、そんなPVでした。
日本でも最近どこかの曲が深夜に放映していたような気がします。(もしかして豪州で日本の番組ご覧になれてます?)


祥お嬢、こちらにもコメント感謝です。
2曲しか聴いてないのであれば、「聴いてない度」は3ですね。
いや、度数はあたしが勝手に作ってるんですけど。
詳しくは以下をご参照のこと。(宣伝)

http://kotodama.air-nifty.com/essay/2004/06/post.html

>私はむしろハワード・ジョーンズの方を聴いてました。

自分はハワジョン(←言わねえよ)のほうが聴いてませんね。
でもエアチェックした曲数は同じようなもんかな。

投稿: SYUNJI | 2005.04.24 00:10

SYUNJIさん、はじめまして。
札幌の富美男と申します。
今までずっとニヤニヤしながら読ませてもらってましたが、
「てーいこーんみー」のアハが登場してきたので、思わずコメントします。
アハといえば、やっぱりMTVでしたよね。
皆さんもコメントされてるように、とにかく曲よりPVが印象的で、線画と実写が混じってるのやら、メンバーが「ぐにゅう〜」という感じでカモメに変身して飛んでっちゃうやつとか、アハのPVはあの当時としてはどれも革新的だった記憶があります。
うろおぼえなんだけど、PVは監修が「ゴドレー&クレーム」だったような…(違ったかな?)。
しかし、今も不思議に思うのは「Take On Me」のイントロ、あんなにシンプルな太鼓の音なのに、ラジオでかかると最初の2音くらいで「アハだ」とわかってしまうこと。
意外に類似曲がないんですね、あの「スッチャ、スッチャ…」という始まり方は。同じように最初の2音くらいでわかっちゃうのは、ホール&オーツの「マンイーター」とか、あとスティービー・ワンダーにもあったな、うんちゃらかんちゃらラヴァーってやつ…。
アハは僕も聴いてない度は3〜4ですが、年に何回かラジオで聴くたびにピーター・バラカン、小林克也、あるいは中央線の国立駅あたり、を思い出します。

というわけで「聴いてみた『Elvis Costello』」を期待してます。「Goodbye Cruel World」オススメです。

投稿: 富美男 | 2005.04.24 01:54

「Take on me」のカバーをしていたのは、リール・ビッグ・フィッシュというスカバンドですね。今調べてみると、このカバー、『Why Do They Rock So Hard?』というアルバムの日本版にのみ収録されているようです。このカバーは好きでした。たぶんオリジナルより好きです。
で、オリジナルはというと、あまり趣味ではありませんでしたので、当然ヒット曲以外は聴いたことがありません。a-haだけではなく、この頃のエレクトロポップっぽいバンドはほとんどすべて聴いていません。最近は趣味も変わってきてますので、今聴き直すと違った印象かも知れませんけど。。。
カスみたいなコメントでスイマセン。

投稿: getsmart0086 | 2005.04.24 08:08

富美男さん、はじめまして。
コメント感謝です。

調べたら「Take One Me」のビデオクリップ、監督はスティーブ・バロンという人のようです。

>最初の2音くらいでわかっちゃうのは、ホール&オーツの「マンイーター」とか、あとスティービー・ワンダーにもあったな、うんちゃらかんちゃらラヴァーってやつ…。

「Parttime Lover」ですね。
いずれもリズムが同じ曲ということで、以前FROCKLでもこのBLOGでも話題になりました。
他にはフィル・コリンズの「恋はあせらず」(オリジナルは確かシュープリームス)、ジャムの「悪意という名の街」、ビリー・ジョエルの「あの娘にアタック」なんかがあります。
起源はモータウンだそうですけど。

>というわけで「聴いてみた『Elvis Costello』」を期待してます。

う、コステロかぁ・・厳しい課題だな・・
今んとこ全然とる気のなかった授業ですねぇ。
しばらくはプログレ系をクリアすることに注力していきそうです。

getsmart0086さん、こんばんは。

>リール・ビッグ・フィッシュというスカバンド

情報ありがとうございます。
名前は初めて知りました。

自分はa-haをエレポと意識したことはあまりありませんが、確かに曲のあちこちにエレポっぽい音が出てきてますね。
当時のチャートにはこんな感じのサウンドは当たり前のように登場していたように思います。

投稿: SYUNJI | 2005.04.24 23:41

SYUNJIさん、こんばんは。
今回もいいテーマですね、a~ha(私はこう表記していました)。
「テイク・オン・ミー」と「The Sun Always Shines On T.V.」しか
知りません(^^;;;)。
さらに言えば、この2曲はポップな曲の魅力もありましたが、MTV効果が
絶大でした。キュートな女の子が「鏡の国のアリス」(?)よろしく、マンガと現実の
間をいったり来たり。ついでに、「Shines On T.V.」では後日談から始まるという
周到さ。当時から打ち込み中心サウンドはあまり得意ではありませんでしたが、
ビデオの威力もあり、この2曲は大好きでした。「Shines On T.V.」のドラマ
チックな感じもよかったです。

>>メンバーの演奏技術や曲制作技量は相当高いものがあるらしく
これは意外でした。打ち込み中心っぽいので、てっきり演奏は・・・・と
思っていました。(ファンの方、申し訳ないです)

>>2000年には復活してアルバムも出したそうだが
ちょうどこのころ、来日公演があり、私と同じ年代の女性同僚(当時30代前半)
が見に行っていました。
どんなだったと思います???
ものすごく盛り上がったそうです。

投稿: モンスリー | 2005.04.25 22:49

モンスリーさん、こんばんは。

>今回もいいテーマですね、a~ha

喜んでいただいて恐縮ですが、正直a-haにこんなに早くたくさんの方からコメントいただけるとは思いませんでした。
さすが80年代、あなどれませんな。

前回のローラーズなんかはある程度コメントを期待した「釣り」の意味合いも込めたエントリだったりしますけど、a-haはそこまで気合い?を入れたものでもなかったんですけどね。

>ついでに、「Shines On T.V.」では後日談から始まるという周到さ。

自分はこの曲のほうのビデオは記憶にはないのですが、「Take On Me」とストーリーがつながってるという話は、どこかのサイトにも書いてありました。
当時のビデオクリップは、批判もありましたがヒット曲を支援する重要な要素だったんでしょうね。

投稿: SYUNJI | 2005.04.25 23:22

通りがかりのa-haファンです。「いろんなこと言いたい放題だなぁ」と思いつつも、おもしろくコメントよませていただきました。

チャートの上位に入った曲としては、Stay On These Roads(5位)というのもあります。10位台、20位台くらいの小ヒット曲なら、何曲もありますね。2000年にも「Summer Moved On」がジミに20位くらいに入っていたりしますし、今現在も(先週です)、ベストアルバムが全英チャートの10何位かに入ってますよ。たぶんご想像以上に、チャートにも登場していますので、機会があればぜひベストアルバム(最近出た、Singles Collection 1984 - 2004というのがオススメです)を聞いてみてください…。

>>メンバーの演奏技術や曲制作技量は相当高いものがあるらしく
最近ではColdplayのメンバーがやたらと、a-haのソングライティングをヨイショしてたりしますね。

>最近の情報はこちら(豪州)のゴシップコラムにあったんですけど、去年のクリスマスに(たぶんノルウェーで?)世相を風刺する目的かなんかでクリスマスツリーをお金(紙幣でしょうか?)で飾ったところ、盗まれてしまったとか。

全然最近じゃなくて、3年前ですね(^^;
公式サイト(http://www.a-ha.com)
の記事を貼っておきます。
http://www.a-ha.net/translations/christmas_tree_j.html

投稿: はー | 2005.05.02 01:00

はーさん、初めまして。コメントありがとうございます。

ファンの方から見れば腹の立つ部分もそこかしこにあろうかと思いますが、そもそもの目的が「聴いてないことを公表して詳しい方からのアドバイスを受ける」という、多少ムシのいいBLOGです。
自分の不勉強に免じてお許しを。

ということで最近までヒット曲を連作していたことも全く知りませんでした。
ベスト盤がお勧めとのことなので、聴いてみたいと思います。

たまたまですが、自分の選んだa-haという表記、これが正式なスペルということで安心しました。

投稿: SYUNJI | 2005.05.03 23:05

一ヶ月以上たってしまっていましたが、遅ればせながらTBありがとう御座いました!!

投稿: +.k代表 | 2005.06.04 19:39

SYUNJI兄さん、こんにちは。例のヤツ、書きましたよ(笑)。
そしてもしかしたらSYUNJI兄さんが見ていたであろう「8ビートギャグ」の
リンクも貼っておきました。カモン♪
ってなんで私、a-haの回に書き込んでるんだろ(笑)。
で次はフィルちゃんかなあ(予告かよ)。

投稿: | 2005.06.14 17:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 聴いてない 第60回 a-ha:

» a~ha/Scoundrel Days [連携企画 : C・D・M・I private dot k版-書庫]
アーハ/スカウンドレルデイズ 1986年発表    連携企画 : C・D・M・I  第6回テーマ「a~ha」 今回のリクエスト  空氏 Scoundrel Days The Swing Of Things I Can't Stop Loving You I've Been Losing You October Manhatten Skyline Cry Wolf We're ... [続きを読む]

受信: 2005.06.04 19:37

» 「HITS OF」  a-ha DVD [湘南のJOHN LENNONの独り言]
「HITS OF」  a-ha DVD 小生は懐古主義かもしれない。海外アーティストは10代からずっと聴いているが、20代で聴いたアーティスト達が今まで一番印象に残っている。小生が20代の頃は1980年代だ。今から20年前にもなる。人間って不思議なもので、だんだん歳を重ねていくと一年一年が短く感じるようになる。「0歳から20歳までの20年間」と「20歳から40歳までの20年間」は後者の方が短く感じる。20年前だがそんな昔に思えないのだ。 そんな80年代の音楽を聴くと、たく... [続きを読む]

受信: 2006.02.07 23:37

« 聴いてみた 第8回 ブライアン・フェリー | トップページ | 聴いてない 第61回 シンディ・ローパー »