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聴いてない 第56回 チープ・トリック

逆輸入アーチストの典型、チープ・トリック。
全く聴いてないわけではないが、きちんと聴いたアルバムは実は1枚しかありません。

実績としては、
・79年頃からシングルはコツコツとエアチェック
・90年代にFMのベスト集特番をエアチェック
・アルバム「All Shook Up」を廃盤即売会で購入
程度。
一応ヒット曲はそれなりに知っているし、聴いてることにしてもよろしいパターンかもしれない。
なぜ採り上げたかというと、要は中身の問題なのだ。

リアルタイムは「Dream Police」の頃からだが、日本で人気が爆発したピークには少し乗り遅れた形である。
3歳年上の姉は「At Budokan」を実体験している。
彼らはその後もそれなりに新曲をリリースし、武道館のネームバリューもあって毎回新曲発売直後にはFMでも結構かかっていたので、それらをエアチェックはしていた。
具体的には、
・Stop This Game('80)
・If You Want My Love('82)
・Tonight It's You('85)
といったシングルである。

ところがだ。
セールス的にはこの間は全くダメだったらしいのだ。
彼らが「復活」と言われるまでには、88年まで待たねばならない。
つまり「最も売れてない時がリアルタイム」だったのである。
シングルをテープにためていた時には、実は彼らが長く低迷していたとは知らず、世間では売れてるもんだと思っていた。
90年代末に買ってみた「All Shook Up」(リリースは1980年頃)はやはりいまいちだった。
最近2度聴いたのだが、あまり感動がない。

FMでの特番をエアチェックしたのは90年代になってからだ。
この頃になってようやく、特番組んでもらえるほどに復活したのだね。
この時にはほぼベスト盤が作れるくらいの曲を集めることができた。
昔のFMってこういうところが良かったですね。

チープ・トリックの魅力は、わかりやすいストレートなサウンドと、ものすごくハッキリしているキャラクター、そしてそのズレにあると思う。
ロビン・ザンダーというヒトはピンクのスリーピースも平気で着こなしてしまう伊達男(死語)だが、声が意外に荒っぽく、かなりミスマッチである。
一方リック・ニールセンも見た目はコメディアンだが、ギターサウンドは結構まともで、これもある意味ミスマッチだ。
軽そうに見えるキャラクターと、ヘビーでタイトなサウンドのミスマッチということだ。

このバンドを語る時は誰もが表現する「色オトコ二人、色モノ二人」。
ロビンとトムのイケメンは完全にバンドの顔であり、リックとバンのおっさん二人はヘタするとジャケットにすら出てこないこともある。
「In Color」というアルバムのジャケットでは、イケメン二人がバイクにまたがってポーズを決めている。
ところが裏ジャケットは色モノ二人が自転車にまたがっておどけている写真だ。
しかも表のイケメンのジャケットはカラーだが、裏のイロモノはモノクロである。
ここまで差別化されたキャラクターもすごいというかヒドイというか露骨なものがあるが、確かに見たまんまなので誰もが納得する設定だ。
言ってみれば「キムタク+吾郎ちゃん+井出らっきょ+なぎら健壱」というバンドが20年以上続いているようなもんである。(言い過ぎ?)
・・・リックってリーダーなんじゃないの?
こんな扱いでも不満はないのかリック?

話はズレるが、チープ・トリックは日本で人気絶頂だったころ、あの楳図かずおの「まことちゃん」にも登場している。
しかも設定は「リック鮮魚店」という魚屋の店員で、リックはタコをまことちゃんのママに勧めるが、「タコはいいわ!」と断られてしまう・・・といった展開である。
・・・なんでこんなことまで覚えてるんでしょうか。

そんなわけで売れていた時の彼らのアルバムを全く聴いてない状態である。
クイーンなどと違って全盛期をリアルタイムで追えなかったことは、なんとなく残念ではある。
80年代前半にもう少し売れていれば、他のアルバムもきっと聴いていたと思う。
「At Budokan」も含め、70年代のアルバムにはいずれも知っている曲があるので、どれから聴いても問題はなさそうだ。
聴くとしたら当然ここからですね。

このエントリで楽しんでいただけた方はクリック願います・・→ banner_03.gif

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コメント

SYUNJIさん、こんばんは。
早速ですが、
>>逆輸入アーチストの典型、チープ・トリック
>>井出らっきょ+なぎら健壱
お腹がよじれて死にそうです、あまり笑わさないでください(^^;;;)。
そのなぎら氏ですが、多分ドラムのバーニー・カルロスのことですね。
この人、「オレはのらないよ」としれっとした顔をしている割には
「ズドドドド!」とすごいドラムを叩きますね。結構好きです。

私の場合、少しだけ聞いています。
「In Colour(蒼ざめたハイウェイ)」
「アット武道館(の完全版)」
SYUNJIさんのコメントをみて、あわてて両方とも聞き直しました。
いやーいいです。エアロほどハードではないところが特に。

>>わかりやすいストレートなサウンド
そうですね。
1.ハード路線
2.甘いメロディのポップ路線
3.1と3を融合させた路線
と、おおざっぱにこんな感じかと思いましたが、特に2と3がいいです。

そして、ロック史に名を残す名バンドでありながら女性ファンが多い。
これもまた見逃せません(^^;;)。
タイムマシンで「アット武道館」の会場へいき、隣の女性と一緒に声援を送って、
ひょっとすると友達になれるかも。こんなよこしまな・・・・じゃなかった、
甘酸っぱい思いをはせることができるのもチープトリックの強みではないでしょうか。
同じく女性ファンが多いであろうクイーンやデュラン・デュランでは、なぜか
こういう考えに至りません。

投稿: モンスリー | 2005.03.14 23:11

モンスリーさん、毎度コメント感謝です。

>この人、「オレはのらないよ」としれっとした顔をしている割には
>「ズドドドド!」とすごいドラムを叩きますね。

確かにバンさん、表情は乏しそうですよね。
チャーリー・ワッツもそうなんでしょうけど、その割にハードなドラミングも、これまたミスマッチな魅力と言えそうです。

女性ファンが多いのはやっぱロビンがボーカルだからでしょう。
リックとバンといっしょにステージにあがるから、ロビンとトムがよけいイケメンに見えるんでしょうね。
デュランは全員が人並み以上のルックスだし、クイーンの場合はフレディという強烈な人が前面に出ていて、ロジャーはいつもステージの奥だもんなあ。

それにしてもチープ・トリック、キャラクターが見事にバラバラ。
この4人が女子大生4人と合コンでもしたら、女子大生側が相当もめそうな気がしますなぁ・・

投稿: SYUNJI | 2005.03.15 23:39

http://newmoon.exblog.jp/1755025
上記のきむらさんのエントリをコメントとして扱います。(TBありがとうございました)

「Don't Be Cruel」は自分も聴いてます。
この年にやっとチープ・トリックは「復活」したと評価されたんですよね。
プロモ・ビデオのラストで、バンがプレスリーのカッコで登場して喝采をあびる、というシーンが記憶に残っています。
この時もたしかバンはシレっとした表情でしたが・・

それにしても、きむらさんどうしてウチのBLOGに日本語でコメントできないんでしょうね?
他のココログ(NIFTYのBLOG)ではいかがですか?

投稿: SYUNJI | 2005.03.17 23:56

こんいちは(konnichiwa)(sweat)
Naze, Nihon-go de coment dekinai ka, Kimura nimo yoku wakarimasen.
Nifty no hoka no blog ni coment shita koto wa arimasen.
Excite igai ni tomodachi ga imasen monde. (smile)
Demo, Track back de kamawanakereba, kore kara mo megezuni coment shimasu.
Dewa dewa~.

投稿: きむら | 2005.03.18 10:54

こんいちはって、ちゃんと日本語になってるじゃないすかっ。!
そっか。書いているときは文字化けしてるけど、アップしたらちゃんとなるんですね。
でも、これじゃ、感じの変換がチェックできないじゃないすかっ!
ほら、漢字を感じなんてかいてるしっ。
やっぱり、トラックバックのほうが無難みたいです。

投稿: きむら | 2005.03.18 11:02

う~ん、よくわかりませんね。
文字コードの問題なのでしょうか?

多少の誤変換は構いませんので、これに懲りず今後もぜひコメントいただければと思います。

それにしてもきむらさんのエントリ自体にやたらコメントがついて盛り上がってますなぁ・・
こっちのエントリに対するコメントの扱いだったのになぁ。
なんか合コンで遅れてきたヤツに女の子持ってかれたような感じです・・(なんだよそれ?笑)

投稿: SYUNJI | 2005.03.20 00:21

チープトリックから逸脱したうわごと(変換できない〜という叫び)までレスいただけて痛み入ります。(今回は書いたものを貼付けてみます)
「合コンで遅れてきたヤツに女の子持ってかれたような感じ」
ウケました。これは実体験に基づくものですかぁ?(にへら笑い)
ご覧のとおり、きむらの音楽への知識はひじょーに偏っていて、しかもミーハーだったりしますが、ときどき突っ込ませていただきます〜♪

投稿: きむら | 2005.03.20 16:13

>「キムタク+吾郎ちゃん+井出らっきょ+なぎら健壱」
笑いました。

他のサイトでチープ・トリックを紹介していて、聴きたくなりましたが、ずっと以前にアルバムを処分してしまったので、『グレイテスト・ヒッツ』というベスト盤を買いました。
これがまた知らない曲が多く、知っている曲はライブという、私には馴染みにくいアルバムで、安心して聴ける曲は4曲くらいしかありません。曲を飛ばしながら聴いているので、落ち着かないです。
やはり素直に『In Colour』を買えば良かった、ポップで楽しいアルバムです。どうやら私のチープ・トリック道は70年代で終わっているようです。

投稿: hello nico | 2005.04.10 01:09

nicoさん、こんばんは。

チープ・トリックってやはり一番売れてたのは70年代ですから、いい曲・有名な曲は70年代に多いですよね。
70年代にリアルタイムで聴きたかったバンド、という感覚です。
自分もBLOGで採り上げたからには「In Color」から聴いてみないといけませんね。

投稿: SYUNJI | 2005.04.10 22:14

毎度です。

トラバありがとうございました。
チートリ(省略系)、「まことちゃん」にまで出演していたとは知りませんでした。もしかして、SYUNJIさん、小○館さん?

リック・ニールセン、リーダーだからこそ、自分達の売り出し方をよく考えてたんじゃないかなあと思いました。あのジャケットのアイディアも、実はリックの発案だったりして(笑)。

投稿: カナ | 2005.12.01 22:27

カナさん、毎度です。
チートリという略称は初めて聞きました(笑)。

>SYUNJIさん、小○館さん?

そんな大手の版元じゃありませんよ。
つうか昔、小○館も講○社も落ちたんですけど・・

このバンドってどうやってこの4人に決まっていったのか興味がありますね。
トムが一時期バンドを離れましたが、それ以外のメンバーチェンジはなかったと思いますし、キャラクターがばらばらなわりには結束が固そうですね。

投稿: SYUNJI | 2005.12.03 17:05

SYUNJIさん、ワタシのブログに書き込みありがとうございます♪
まことちゃんのマンガにリックが登場したなんて!!
しかも鮮魚店なんて!!その場面見てみたいですが
マンガが手元にないので自分のアタマの中で勝手に想像してます(^^ゞ

ちなみにワタシが中学高校の頃、チープは復活前の時期だったので
リアルタイムでアルバムを聴くというのはなかったです。
ラジオでチョコチョコ流れてた主要曲は何曲か知ってはいたんですけど(^^ゞ
90年代に入ってから@武道館の中からの「甘い罠」を聴いて、
チープにハマりだした次第です♪
ではでは長くなって恐縮ですがまた参りますね

投稿: もりたん | 2006.11.12 23:40

もりたんさん、こんばんは。
わざわざお越しいただいて恐縮です。

「まことちゃん」も実は姉が好きだったのですが、この漫画には他にもキッスやベイシティ・ローラーズなどが出てきたことがありました。

>ラジオでチョコチョコ流れてた主要曲は何曲か知ってはいたんですけど(^^ゞ

あ、では経歴的には自分と同じような感じですね。
自分が初めてエアチェックしたのは「カリフォルニア・マン」という曲でした。

ごらんのとおりの浅はかなBLOGですが、お好きなアーチストについてご指導いただければ幸いです。
またもりたんさんのBLOGにもおじゃましますんで、こちらこそよろしくお願いします。

投稿: SYUNJI | 2006.11.14 00:06

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