聴いてない 第57回 ボン・ジョビ
80年代に洋楽にはまった人間にとっては、聴いてて当然と思われるボン・ジョビ。
自分でも聴いてないつもりじゃなかったのだが、よーく考えるとやはりアルバムをきちんとは聴いてないのだった。
聴いてない度は3から4の間ってとこでしょうか。
ジョンの出演した映画も「アリー・myラブ」も全然見てません。
なお表記ですが、ボン・ジョヴィとするのが発音には忠実なんでしょうけど、面倒なんでジョビ。
ファンの方すいません。
ファンサイトの多くは、このあたりの表記の乱れを嫌って「BON JOVI」と書くようです。
一応デビュー当時からリアルタイムではある。
「夜明けのランナウェイ」(っていかにも80年代な邦題だよなぁ)も発売された頃聴いたし、ジョン・ボン・ジョビという変わった名前も早くから覚えていた。
実績としては80年代のシングルはおおむねエアチェックしており、ベスト盤「Cross Road」はレンタルCDを借りた。
どこかで「Slippery When Wet」も借りたはずなんだが、テープが残ってないんで消してしまったんだろう。
「Lay Your Hands On Me」はMTVのライブ映像の音声をカセットテープに録音してある。
スタジオ音源と違い、ステージで炸裂する花火や歓声なども聴けて、スケールの大きな曲になっている。
聴いてきた中では「Living In Sin」が好きなのだが、これはベスト盤にはない。
ちなみにあのバンド・エイドが登場した当時、「バンド・エイド・スペシャル」というレコードが作られたのだが、このB面の2曲目に「夜明けのランナウェイ」が収録されていた。
バンド・エイドは公式にはシングルしか発表していないことになっているはずなので、このアルバムは誰が編集して発売したのかよくわかりませんけど。(当然CD化もされていない)
それにバンド・エイドってイギリスのユニットなんだが、なんでアメリカの新人バンドのデビュー曲が入っていたんだろうか?
ボン・ジョビは結成以来危機はあったものの、現在まで最前線に立ち続けている珍しいバンドだ。
ヒット曲は聴きやすいものばかりだし、ハードなナンバーからバラードまでこなす器用なグループである。
デフ・レパードにも通じるものがあるが、イントロやサビの部分に分厚いコーラスを当ててくる曲が多い。
基本的にサウンドやパフォーマンスなどに嫌味がないのが特徴だと思う。
強烈なメッセージを投げつけるわけではないが、ヘタクソなアイドルバンドでもなく、ボーカルもギターも実に真っ当である。
ジョンのボーカルはそれほど声にツヤはないのだが、思ったより発声にムリがないのだろうか、デビュー以来歳を重ねても、声にヘタリがない。
20年以上も声が安定しているハードロックボーカリストというのもスゴイと思う。
百鬼夜行なアメリカのロック界にありながら、キャラクターとしても非常にいい位置をキープしていると思う。
まあ個々のメンバーにはいろいろあるんだろうが、それほど素行に問題がある人たちではないですよね。
来日して買った日本刀でホテルの部屋中を切りつけちゃったり、人のカバンの中にうんこしちゃったりといったエピソードはなさそうである。(誰の話?)
ジョン・ボン・ジョビという人は、ハードロックの住人でありながら「今日は来てくれてありがとう!みんな愛してるよ!」とステージから叫ぶことを許されてるアーチストでもある。
アクセル・ローズはたぶん言わないだろうし、カート・コバーンはもっと言わないだろう。
(言ってたらすいません)
コアなハードロックのファンからは敬遠されてるかもしれないが、「ほどよくハード、ほどよくメロウ」な面が、多くの支持を得ている理由かもしれない。
ともあれ、ジョンとリッチーが仲良くやっている間は、安定した活動をしてくれそうである。
ベスト盤「Cross Road」は実にお買い得(買ってませんけど)なアルバムなので、こいつを聴いたばっかりに他のアルバムへの意欲はほとんどなくなってしまったのが正直なところ。
いまさらこの歳でボン・ジョビを勉強し直すのもアレかなぁ・・・などとも思うが、とりあえずベスト盤依存から脱却するためには、「New Jersey」くらいは聴いておきたいところである。
また「あーボン・ジョビね、そこそこ聴いてます」と言えるためには、「Cross Road」以降の「Crush」「Bounce」といったアルバムも、聴いておかないといかんのでしょうね。
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