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聴いてない 第50回 クリストファー・クロス

とうとう聴いてないシリーズも50回となってしまった。
今回はミスター・フラミンゴ、AOR界の北の湖親方ことクリストファー・クロス。
少しすべってます。

例によって「ベスト盤のみ聴いてるアーチスト」に該当。
オリジナルアルバムは1枚も聴いてません。
流行ったシングルを適当にエアチェックしてきただけ、という鑑賞履歴である。
デビューアルバム「南から来た男」は姉が貸しレコード屋で借りたりしていたので、聴くチャンスはあったんだが、なんとなく「まあいいや」という感じで聴かずじまい。
時期としてはちょうど洋楽入門の頃である。

あれだけ大ヒットでデビューしながら、80年代後半以降はチャートにもあまり登場しなくなってしまった。
聴いてない最大の原因もここにある。
また彼を語る際ははずせない「声に似合わぬ風貌」。
美しい歌声と巨体のギャップに驚いた方も多いことでしょう。
自分も「ギターが腹に乗っている」姿に笑ったりしたもんです。
別にカラダで歌うわけでもないんですけどね。

当時のFMステーションの記事で、このヒトはカーレースが趣味であることも知った。
しかも普通車やラリーでなくF2クラス。
誰もが「コクピットにカラダ入るのかよ?」と突っ込んだことだろうが、声やサウンドとますます乖離する情報にとまどいを覚えました。

熱心に聴いてはいないが、ヒットした曲はどれもいい曲だと思う。
一番好きなのは「Think Of Laura(忘れじのローラ)」なのだが、自分が聴いたベスト盤にはなぜかこの曲が収録されておらず、非常に不満だった。
この曲が収録されたセカンドアルバム「Another page」には、スティーブ・ルカサーやドン・ヘンリー、マイケル・マクドナルドなど豪華なメンバーが参加していたそうだ。
今ネットで調べて初めて知りました。

今回なぜクリストファー・クロスを思い出したかというと、先週FMを聴いていたら「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」の、「ニューヨーク」を「トーキョー」に変えた歌を聴いたからである。
調べてみたら、これは佐藤竹善という人が歌っていて、テレビドラマにも使われたとのこと。

で、ついでにネットで検索したら、結構いろいろな話が出てきた。
・オフコースの「さよなら」をカバーしている。
まあキーは小田和正と同じくらいだろうから、あまり違和感はないのかもね。

・「Sailing」という名曲は、「友達と船に乗っていて、それが楽しかったから」という理由で作られた。
じゃあもし友達とボウリングしてたら「Bowling」になってたのだろうか?と愚かなことを考えてしまいました。

・90年代以降もかなりの回数で来日しており、昨年秋にもブルーノート東京で歌っている。
西日本のジャズクラブでは毎年常連で出演してたそうです。
全然知りませんでした。
ペット・ショップ・ボーイズ同様、勝手に「懐かしいヒト」の類だと思ってたんで、結構驚き。

・幼少の頃、東京で暮らしたことがある。
東京のどこ?やはり広尾とか高輪だろうか。
小岩や亀戸じゃなさそうですが。

・ヴァン・ヘイレンの「Jump」はクリストファー・クロスの「All Right」のパクリらしい。
本当か?とも思ったけど、言われてみればリズムは確かに同じである。
そうだったのか・・・まあどうでもいいことですけどね。

・・・・てなわけで、どうでもいいトリビア情報ばかり調べてしまいましたが、あらためて聴くとしたら、やはりリアルタイムの「南から来た男」「Another page」の2枚からになると思う。
バンドじゃないんで、同じボーカルに少し飽きるかもしれないが・・・


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コメント

「Bowling」にバカウケしてしまいました。

私もこの人の曲は、コンピレーションに収録されているものを持っているだけです。
そしてやはり外見見たとき固まりました(^_^;)
まあ声の美しい人は大抵ギャップを感じてしまうものですが、それでも「うっそ~ん」でした(笑)
AOR好きなのですが、私にはちと甘すぎるな~と思います。やはりあまりに透き通った声のせいでしょうか。

投稿: ゆず | 2005.01.16 11:22

Christopher Crossは "Ride Like The Wind"/風立ちぬ が2位になった頃からのリアルタイマーです。
その時はすごい新人が出てきたなぁという印象だったから「南から来た男」は聴いてます。
だけどオリジナルアルバムはその1枚で終わり。
あのソフトな声とサウンドに飽きちゃったから、というのが本音だったりします。
セカンドアルバムからのファーストシングル "All Right" には何のインパクトも感じなかったので、もういいやと思いました。

ファーストアルバムにもマイケル・マクドナルド、ドン・ヘンリー、J.D.サウザー、ラリー・カールトン、ニコレット・ラーソン、エリック・ジョンソンなど、豪華ゲストが参加していました。
マイケル・マクドナルドの声はシングル「風立ちぬ」でもしっかり聴こえてましたよね。
(ニコレット・ラーソンは97年に45歳で亡くなっていたようですね。今調べててわかりました。)

「南から来た男」は全部で9曲のためあっという間に聴き終わります。
似通っている曲が並んでいるので、AOR系が苦手の人は多分途中で飽きます。
一番最初に聴いた「風立ちぬ」が今でも一番好きだなぁ、私は。

それと、佐藤竹善さんは洋楽をいろいろカヴァーされてるようですが、その影響で洋楽を聴くようになった友人がいます。
それまでは私もその方をぜんぜん知りませんでした。

投稿: Saki | 2005.01.16 12:22

私もベスト盤のみで聴いてます。彼個人のアルバムは買うことは守備範囲外ですので絶対無いですね。でも、AORはほどほど好きです、懐かしい思いで聴きます。

>AOR界の北の湖親方
いい例えですね、美しい歌声と見た目とのギャップは衝撃的とも言えました。当時の女性ファンはいかがだったのでしょうか。

佐藤竹善の曲、私もラジオで聴きました。スティングの「ENGLISHMAN IN NEW YORK」の「ジャマイカ」くらいアレンジしていたら良かったのにと思いました。

投稿: hello nico | 2005.01.16 19:05

はじめまして。

「New York City Serenade」は、確か映画の主題歌だったと思います(英語の授業の教材でした)。美しい歌声が印象的でした。映画そのものは、金持ちのボンボンの情けなさばかり気になって、これがなんで名作なのかさっぱりでしたが・・・。

>AOR界の北の湖親方
言いえてますね。ベスト盤確認してびっくり。
こんな顔してたのかと(ベスト持っているのに知りませんでした)。

>ペット・ショップ・ボーイズ同様、勝手に「懐かしいヒト」
Petshop Boysは、昨年、日本公演の予定があったんですよ。直前でキャンセルされましたが、チケットも発売されてました。

投稿: akisute | 2005.01.16 23:50

思いがけずコメントが好調なクリストファー・クロス。
おまけにあたしのすべり気味な形容まで拾っていただいて、みなさまありがとうございます。

ゆずさん:
みなさんやはり彼の容姿については少なからず驚いた経験をお持ちですね。
でかいカラダのアーチストは他にもいると思うんですけど、やはり声&曲とのギャップが大きいですね。
「Bowling」だとたぶんヒットはしなかっただろうなぁ。当たり前ですが。

Sakiさん:
リアルタイムは自分もほぼ同じです。
「風立ちぬ」はいい邦題だったのですが、松田聖子もこのタイトルで歌ってしまい(曲は全然違う)、なんとなくタイトルの偏差値が下がってしまったような気がしました。

>マイケル・マクドナルドの声はシングル「風立ちぬ」でもしっかり聴こえてましたよね。

うっ、自分ドゥービー・ブラザーズ聴いてないんで、これはわかりませんでした。
(マイケルの声は知ってますが)
自分は「Sailing」や「All Right」のほうが好きですね。
ただご指摘のとおり40分以上聴いたらたぶん飽きると思います。


nicoさん:
>当時の女性ファンはいかがだったのでしょうか。

当時周囲の女の子はやはり容姿には引いてましたね。
ちなみに「北の湖」ってのはデビュー当時からあたしが勝手にそう呼んでたんですけど。
それぞれのファンの方すいません。
あ、でも北の湖本人はふてぶてしくて好きでしたよ。

akisuteさん:
初めまして、コメントありがとうございます。
>「New York City Serenade」は、確か映画の主題歌だったと思います(英語の授業の教材でした)。

「ミスター・アーサー」ですね。(見てませんけど)
曲の原題(副題か?)も「Arthur's Theme」でした。
ライザ・ミネリが主演だったのではないかと思いますが・・

>Petshop Boysは、昨年、日本公演の予定があったんですよ。

そのようですね。
第47回で彼らを採り上げたんですけど、現在も活躍中であることを全然知りませんでした。
クリストファー・クロスも一時期低迷してしまい、自分はてっきり「懐かしいヒト」になってしまったもんだと思いこんでいました。
以前のような盛り上がりこそないものの、毎年日本に来て歌ってるそうで、これにも驚いてしまいました。

・・・まあ「聴いてない」ことをハナにかけたようなバカなBLOGですが、これに懲りずまたお越しいただければと思います。

投稿: SYUNJI | 2005.01.17 23:19

SYUNJIさん、こんばんは。
当方、年末からの体調不良がやっとこさ治りました。
さてクリストファー・クロス、知らない情報が満載でした。
ありがとうございます。
私はといえば、一番最初に聴いた曲が「ニューヨーク・シティ・
セレナーデ」でした。確かによい曲なのですが、バラードの人かあ
と先入観ができてしまい、それっきりでした。
数年前にマイケル・マクドナルドのライブDVDに登場し、「風立ちぬ」
を歌っていましたが、えらくかっこいい曲で、最初にこれを聴いて
おけば、と思いました。それっきりなんですが・・・・

>>西日本のジャズクラブでは毎年常連で出演してたそうです
うーむ、確かにブルーノート大阪ではたまに名前を見ていました。
もう何年も前に、グレン・フライと野外でジョイントしていました
が、行っておけばよかったと後悔しています。

>>マイケル・マクドナルドなど
マイケルとは親交が深いようで、最近のマイケルのアルバムにも
バックコーラスで出てきます。声の相性もいいですよ。

>>このヒトはカーレースが趣味であることも知った
もちろん初耳でした。しかし、結構多いですよね。私の知る限り、
・ワム!のマイケルではない方の人
・クイーンのロジャー・テイラー
・ピンク・フロイドのデビッド・ギルモアも確か
全部うろ覚えで恐縮です。
あと、ジェフ・ベックはクラシックカーいじりが趣味です。

投稿: モンスリー | 2005.01.17 23:37

モンスリーさん、こんばんは。
体調不良で大変そうでしたね。
ご自身のサイト更新もこれで再開できそうですね。

んで、クリストファー・クロス。
マイケル・マクドナルドとは親交が深いとのことで、むしろドゥービーファンであるモンスリーさんの守備範囲かと思っていました。

「風立ちぬ」をあらためて聴いてみて、Sakiさんの言われるマイケルのバックコーラスにやっと気がつきました。
サビのちょい前に「And I got such a long way to go」というフレーズがあるのですが、ここにマイケルが後追いでコーラスをつけていました。(自分の安い耳でもわかった!)

>・ワム!のマイケルではない方の人
うははは、絶対こう言われてしまう彼。
アンドリュー・リッジリーといいます。
ちなみに数年前飲み屋でワム!の話題になり、やはり「ジョージじゃないほうのヤツの名前なんだっけ?」という問いに即答してしまい、喝采を浴びた経験があります。うれしくない・・

カーマニアと言えばコージー・パウエルもそうですよね。
皮肉にも自動車事故で亡くなりましたが。

投稿: SYUNJI | 2005.01.19 23:19

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