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聴いてない 第43回 シカゴ

巨大なタマネギ、シカゴ。
非常に長い歴史を持っているバンドだが、やはりそれほど聴いてない。
聴いてないという自覚は控えめにはあったのだが、他にももっと聴いてないアーチストがたくさんいて、43番目の登場となりました。

聴いてない度は一応4なのだが、オリジナルアルバムを1枚も聴いてない。
ベスト盤を聴いたのと、シングルをいくつかと日本公演のFM特番をエアチェックしている程度だ。

シカゴは82年の「素直になれなくて」からがリアルタイムである。
この曲で低迷期を脱出したそうだが、確かにこの頃はシカゴについて「復活」という表現がよく使われていた。
初めてエアチェックした曲なのでよく覚えているのだが、もうひとつ思い出がある。
ふつうエアチェックは家でするものだが、この曲については学校でエアチェックしたのだ。

ちょうど文化祭のさなかで、当時自分は映画を作ったりしていたので、音声用スピーカーとして自前のラジカセを学校に持っていった。
デッキとスピーカーが分割できるタイプのもので、当時としてはなかなかゴージャスなラジカセだった。
(日立のパディスコという機種だった)

文化祭は土・日の2日間開催だった。
土曜日の夕方、当日の上映も一通り終了し、明日に備えて再度フィルムや音声のチェックを行っていたら、5時になった。
当時土曜5時と言えば、そう、関東ではFM東京で「サンスイ・ベストリクエスト」が始まる時刻である。
司会は「木ヘンにホワイト」の柏村武昭である。(すべっていた)
自分は長いことエアチェックの音源にこの番組を利用していたのだ。

ラジオをつけてみたら、校舎の中だがなんとかノイズもなく受信できた。
「今週のベスト3」で「素直になれなくて」とゴーゴーズの「Vacation」が続けてオンエアされたので、2曲まとめて録音。
家の外で録音したのは、1000曲以上あるコレクションの中でこの2曲だけだ。

曲そのものは自分の好みである感動巨編系だったので、その後もオンエアされるシングルは、結構まめに拾っていた。
日本公演の特番もしっかりエアチェックした。
この時シカゴは(たぶん)アンコールでビートルズの「Got To Get You Into My Life」を演奏した。
ブラス・ロックを名乗るだけあって、この曲は非常によかったと思った。

しかしながら当時(今でもですけど)のシングル指向が災いし、アルバムに手を出すこともなく、まもなくピーター・セテラが脱退。
新しいボーカリストを迎えて再出発し、バンドは継続していくのだが、自分の興味は急速に薄れていった。

自分のことながらよくわからないのですが、一方で実は脱退した後のピーター・セテラのソロアルバムを2枚も聴いているのである。
それほどピーターに深い思い入れがあったわけでもないのだが、なぜかCDを借りてきてしまい、案外気に入って聴いていたりするのだ。
まあ「Stay With Me」「Next Time」「One Good Woman」なんてのはヒットもしましたしね。
なんとなくAORにかぶれた時期だったのかもしれない。

聴いてない理由には全然該当しないのだが、シカゴのアルバムジャケットはみんな同じようなデザインなんで、あんましおもしろくない。
またアルバムタイトルも「シカゴ**」という数字なので、さらに記憶に残しづらい。
どうでもいい話だけど、こういったところが自分としては物足りないっつうか残念である。
例えば自分はディープ・パープルのアルバムを1枚も聴いてないが、ジャケットの絵を見ればタイトルはほぼ全部答えられる(と思う)。
パープルのジャケットデザインもそれほど秀逸とは思えないけど、ジャケットって見てるだけでも結構楽しいもんだし、アルバムタイトルも印象的なほうが記憶に残るんじゃないかと思う。
「オマエ、宮殿聴いた?」ってのと、「オマエ、17聴いた?」ってのでは、なんか臨場感というか説得力というか、会話にもおのずとチカラの差が出るような感じがします。
「17」って言われても。どれだよ?
このあたりシカゴもトータルでマーケティングを考慮すべきじゃないのか?などと、聴いてもいないくせにゆがんだ考えを思い浮かべたりします。

いずれにせよきちんとは聴いてないし、そのわりにピーター・セテラを聴いてたりして、よくわからない鑑賞をしているシカゴ。
長い歴史の中でどのアルバムが80年代のものかもよくわかってませんが、これぞシカゴというアルバムがあればご指導いただければと思います。


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コメント

SYUNJIさん、こんにちは。
>>日本公演のFM特番
>>アンコールでビートルズの「Got To Get You Into My Life」

これ、私も録音しました! NHK-FMで82年の来日公演でした。
「一体現実を把握しているものはいるだろうか」「長い夜」「サタデイ・
イン・ザ・パーク」などなど、「素直になれなくて」以前のヒット曲が
多かったはずです。で、「素直・・・・」も他の放送では聴くことがなかった
完全版「Get Away」付きで興奮しました。「素直・・・・~Get Away」や
「長い夜」などを聴き、少しロックのかっこよさをわかったような当時
中学3年生でした。
この来日はNHKテレビでも放送されました。確か日曜の昼間で
家で見ていると、父親が「そんな不良の音楽を見るのはやめろ」と
いわれて、世代差も感じましたです。

こんな私のシカゴ体験ですが、これっきりです。あとはSYUNJIさんと同じで、
せいぜいヒット曲を聴く程度でした。それも、AOR風バラードものばかり。
「You're The Inspiration」とか「Hard Habit To Break」などなど。
最近、シカゴファンの方と話しましたが、「素直」路線も悪くはないそう
ですが、やはり初期のブラスロック時代がずっとよいそうです。その方に
初期ベストを聴かせていただきましたが、イメージ通り、非常に硬質で
きまじめなブラスロックです。ドラッグの香りなど、一切しませんでした。

>>デッキとスピーカーが分割できるタイプのもので、
>>日立のパディスコという機種だった

懐かしいですね! 私もステレオは買ってもらえませんでしたが、
アイワのやはり分割タイプのラジカセを買ってもらい、重宝しました。
当時は、部屋にステレオがあるかないかは、ちょっとしたステイタス
でしたね。

投稿: モンスリー | 2004.11.23 14:40

モンスリーさん、コメント感謝です。
やはり録音されてましたか、日本公演。
記録によると録音は1982年3月3日午後10時30分から11時55分、公演自体は1月10日の日本武道館のものです。
現在CDやDVDで入手可能な音源なのかわかりませんが、かなり貴重かもしれませんね。
(コアな内容になってきたなぁ・・ファンでもないのに)

>非常に硬質できまじめなブラスロックです。
>ドラッグの香りなど、一切しませんでした。

当時自分の友人に「シカゴは歌詞が神経質」と評していたヤツがいます。
自分はそんなことさっぱりわからず、FMから流れる曲を適当に録音していました。

投稿: SYUNJI | 2004.11.23 18:51

すいません、訂正。
録音は1984年3月3日午後10時30分から11時55分、公演自体は1984年1月10日の日本武道館のものでした。
82年3月だと「素直になれなくて」の発売前ですんで、84年の放送で間違いないと思います。

投稿: SYUNJI | 2004.11.23 23:30

シカゴはずっと聴き続けていたバンドではなく、たまに耳にする程度だったのですが「素直になれなくて」は「長い夜(25 or 6 to 4)」とのあまりの違いに驚きました。
あいにくベスト盤しか持っていず「サタディ・イン・ザ・パーク」「朝もやの二人」等も良いのですが、ブラスロックの方が好みです。

そうですね、みんな同じようなジャケットなので、どれにしたら良いか迷います。シカゴは結構好きなバンドなので、初期から集めようかと思います。SYUNJIさんもまずはベスト盤で好きな時期を探してみてはいかがでしょうか。

投稿: hello nico | 2004.11.24 00:00

シカゴは初めて聞いたのは長い夜がリアルタイムですかね!
その後はクエスチョンズ67&68、フリー、僕らに微笑を、ビキニングス、ロウダウン、サタディーインザパーク、などなどヒットチャートをにぎわし、クラスの誰かが買ったシングルを貸し借りするのが主流でした。誰もアルバムは買わないでしたね。なぜかというとここのろ、CBSソニーは年末にゴールドディスクと称してベスト盤をだしてくれました。みんなこれを買ったんですね!もちろん自分もこれをかいました。その後一時期、ブラスロックのシカゴはヒットチャートから姿を消しました。テリーカスのロシアンルーレット事件などは耳にしましたが、あまり聞かなくなっっていきました。
そして月日は流れ、デビットフォスターばりの「素直になれなく
て」ばりじゃなくてそのものか!これはもう、あれれ、あのブラスロックシカゴでさえ、AORになっちまったのかあ!と嘆きました。もちろん、CDでもベストを2枚ぐらい買い替えて今でもきくわけですが!AORじゃないブラスロックなシカゴは今でも大好きですが、あのAORはほかにももっといいAORはあるんでね!クルー&ギャングのチェリッシュと同じぐらい受け入れられないものです。まあ、デビットフォスターは素晴らしいし、曲もいいんですけどね!なぜシカゴが???素直な気持ちはこうであります。

投稿: マルチオーディオ | 2004.11.24 13:19

SYUNJIさん、こんばんは。
>>公演自体は1984年1月10日の日本武道館
ありゃー! 申し訳ないです。完全に勘違いしていたようです。
念のため、シカゴの来日公演の記録を検索してみましたが、やはり
82年はヒットしませんでした。
収録曲には「僕らにほほえみを」とか「なんとかブキャナン」という
メドレーもあったのを覚えているのですが、肝心のカセットは
例によって処分してしまいました。

>>かなり貴重かもしれませんね
これも公式盤としてはリリースされていないはずです。ああ、つくづく
惜しいです。
ところで「巨大なタマネギ」とは、どういう意味なのでしょうか???

投稿: モンスリー | 2004.11.24 21:55

みなさん、コメントありがとうございます。
シカゴって「素直になれなくて」から路線が変わったということなんですかね。
nicoさんマルチオーディオさんはそれ以前のブラス・ロック路線がお好みということですね。
自分は「素直」以降がリアルタイムなんで、シカゴとはAOR路線バンドだという認識で来ていました。
ピーター・セテラもソロではシカゴ以上にAOR路線でしたので、自分はたぶんこれが好みなのだと思います。
調べたらアルバムでは16・17あたりでした。
(やっぱりあまりピンと来ませんなぁ・・)

投稿: SYUNJI | 2004.11.24 23:17

モンスリーさん、こんばんは。
日本公演の件ですが、当時のFMステーションの番組表を切り抜いてカセットテープのケースに放り込んでありました。

日時は前述のとおり、曲目は以下のとおりです。
1.BEGINNINGS
2.SCRAPBOOK
3.FOLLOW ME
4.STAY THE NIGHT
5.IF YOU LEAVE ME NOW
6.SATISFACTION
7.BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON
8.LIVIN' IN THE LIMELIGHT
9.SWEET MARY
10.DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?
11.LOVE ME TOMORROW
12.HARD TO SAY I'M SORRY/GET AWAY
13.SATURDAY IN THE PARK
14.25 OR 6 TO 4
15.GOT TO GET YOU INTO MY LIFE

今入手できないとなると、貴重ですね!
(急にテンション上がってきた)

ちなみにシカゴという都市名ですが、ネイティブ・アメリカンの言葉で「たまねぎ」を意味するそうです。

投稿: SYUNJI | 2004.11.24 23:45

SYUNJIさん、こんばんは。
シカゴ=タマネギ、納得です。ありがとうございました。
そしてセットリスト、ありがとうございます!
>>7.BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON
これです、メドレー。「僕らにほほえみを」はこの一部だったと
思います。ですが、どんな曲だったのかはまるで思い出せません。
11~15の流れは、曲を知っているだけに圧巻ですね。

>>今入手できないとなると、貴重ですね!
そうなんです・・・・それをほとんど処分してしまった私としては
悔しいったらありゃしません。
昔は気合いの入った来日公演オンエアがあって、本当によかったです。
最近では、NHK衛星第2でも、ロックの番組はめっきりと減ったような
きがしてなりません。

投稿: モンスリー | 2004.11.25 22:09

サンスイベストリクエスト、懐かしいですね。
私も上京したての頃はこの番組をよく聴いてました。
番組名を聞いてすぐ思い出したのが Hall & Oates の Did It In A Minute。馴染んでたのはこの頃だったんでしょう。
先日つい「山水電気はその後どうなったか」がテーマでネット検索していたら、とても寂しい気持ちになりました。

さてシカゴです。私は初期ベスト2枚と16~18をもってて、19は妹ので聴いたことがあります。
洋楽を聴くようになってから自然に耳にした「長い夜」「サタディ・イン・ザ・パーク」「ぼくらに微笑みを」「愛ある別れ」等で彼らの存在を認識してました。
アルバム単位で聴くほど好きではなかったけど、嫌いではありませんでした。

でもどちらかといえば、David FosterプロデュースによりAOR路線に変わった後の彼らのほうが馴染みがあります。「16」からはリアルタイムで聴いていました。聴いた中で一番好きなのは「17」でしょうか。「16」から加入したビル・チャンプリンとメインヴォーカル(ピーターだったりジェイソンだったり)との掛け合いが好きです。
「17」といえば "Stay The Night" のPVは強烈でした。美女を追いかけるピーター(不死身)のストーカっぽい内容で面白かったです。

「17」って言われても・・・っておっしゃいますけど、「17」までアルバムを出してるアーティストってそうはいないと思うわけで(笑)。

投稿: Saki | 2004.11.27 12:55

サンスイ・ベストリクエストは結構長寿番組だったと思います。
自分は79年から87年頃までは聴いてましたので、少なくとも8年以上は続いたはずです。
ただ86・7年あたりで放送が深夜に変わったんですよね。
またその頃FM横浜も開局し、クロスオーバー・イレブンなんかも聴くようになって、ベスリクからは離れてしまいました。

>Hall & Oates の Did It In A Minute

これ彼らの曲の中では一番好きでしたね。

>「17」までアルバムを出してるアーティストってそうはいないと思うわけで(笑)。

確かに。(笑)
17どころか20以上出てるんですよね?
これ日本のレコード会社で副題をつけたら良かったんじゃないかなぁ?(あ、実はついてるんでしょうか?)
自分、聴いてもいないのにハードロックやプログレの日本語タイトルわりと好きなんですよ。
「究極」「宮殿」なんてカッコいいし、「銀嶺の覇者」「バビロンの城門」「華麗なるレース」「世界に捧ぐ」など映画チックなタイトルも好きです。

投稿: SYUNJI | 2004.11.28 00:13

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