聴いてみた 第3回 ピーター・フランプトン
週末にお勉強のため近所の図書館に出かけました。
目当てはクリムゾンの「宮殿」。先週借りたジミヘンも返さねばなりません。
ところが「宮殿」が見あたりません。
イエスの「危機」か「究極」でもいいのだが・・・やっぱりないぞ。
ELPもボブ・ディランもジェフ・ベックもないな。
そこでなんとなく目に止まったのがピーター・フランプトンである。
聴いてないことに変わりはないし、あまり深く考えずに借りてみた。
ピーター・フランプトンについては、全く聴いてないのはもちろんだが、それ以外の情報も全く持ち合わせていない。
顔と名前を知っているだけで、どういうジャンルの人なのか、誰とどういう活動をしていたのか、全然知りません。
まるっきり白紙の状態である。
「聴いてない ピーター・フランプトン」というお題目では文章の書きようがないのだ。
そんなわけで「聴いてない」を飛び越えて「聴いてみた」。
借りたのは「ピーター・フランプトン ストーリー」というベスト盤のようなCDである。
一部ライブ音源の曲がある。
ストーンズの「Jumping Jack Flash」が収録されている。
ジミヘンもそうだったが、1曲でも知っているのがあったほうが初心者にはありがたい。
・・・・聴いてみた。
聴く前に勝手に想像していたイメージとはだいぶ趣が違う。
ピーター・フランプトンって、ジャケットの雰囲気からもっと線の細い繊細な音を想像していたのですが、実際はかなりロックしている。
ルックスは間違いなくアイドル系なのだが、音そのものは70年代のロックである。
こんな音楽だったんですねえ・・
やはり聴いたことのある曲があまりありません。
「Baby, I love your way」は90年代に誰かがカバーしてた気がしますが。
感想。
正直、あまり心動かされるものがない。
聴いてから少しピーター・フランプトンについてネットで調べたりしたが、大ヒット曲と紹介されている「I'm In You」「Show Me The Way」も、特に良いとも思えなかった。
なんかこう聴いていて思わず曲に引き込まれるようなところがないのである。
「Jumping Jack Flash」はライブだが、原曲があまりにも有名だからだろうか、ミック・ジャガーのほうが断然かっこいいと感じる。
ホントにこの人大ヒットしてたんですかね?
実はあまり歌もうまいとは思えないんですけど・・・
雰囲気や声から、スティクスのトミー・ショウを思い浮かべました。
最大のヒットは「Comes Alive!」というライブ盤だそうだが、これを聴かないとダメなのかな?
ピーター・フランプトンという題材が良くないのか、自分が凝り固まってるのかわかりませんが、聴いた範囲ではどうもあまり楽しくなかった。
この物足りなさはなんだろう?
聴いてみたシリーズはこれで3回目ですが、なかなか難しいですね。
やはり自分の感性が新たな音楽を受け入れる柔軟性を失っているのかもしれない。
・・・ところでこのCD、ネットではまたも見つからない。
ジミヘンといいピーター・フランプトンといい、どうもレアものを揃えたがる職員がいるんじゃないかと思われるんですけど、M市立図書館。
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コメント
通りすがりのものですが、「Baby, I love your way」はBig Mountainというレゲエバンドがカバーしてます。ジョン・キューザック主演の映画「ハイ・フィディリティ」でも使われてますよ。
投稿: shiro | 2004.11.14 17:28
ピーター・フランプトンは一番売れた[Frampton comes alive]というライブ盤を持っていましたがろくに聴かないうちに友達に売ってしまってそれ以来20年以上聴いてません。
実はちょっと後悔してます。
このライブ盤と次に出た[I'm in you ]が大ヒットしてその後は表舞台から消えていってしまいましたね。
同世代で好きだった人は多いはずですが僕は前述の通りあんまり聴いてませんでした。
最近では映画「あの頃ペニーレーンと」の音楽監督をやってましたね。
投稿: jet | 2004.11.14 21:00
shiroさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
>「Baby, I love your way」はBig Mountainというレゲエバンドがカバーしてます。
そうでした、後で調べてみたら自分もNOW系のCDからダビングしてたようです。
>ジョン・キューザック主演の映画「ハイ・フィディリティ」でも使われてますよ。
え、そうでしたっけ?
自分、映画ってほとんど見ないんですけど、この映画は友人に教えられて興味がわいたんで、会社の帰りに恵比寿まで走って見に行きました。
が、この曲が使われてたことは全然覚えてません・・
ラストでホンモノのブルース・スプリングスティーンが登場したことだけは鮮明に覚えていますが・・。
jetさん、コメント感謝です。
>同世代で好きだった人は多いはずですが
これがねー、自分のまわりについては実感ないんですよ。
まあ周囲の人間の趣味に興味がなかっただけかもしれませんけど、少なくとも80年代に友人と「ピーター・フランプトンのさぁ・・」といった会話をした記憶は全然ありません。
ちなみに自分、今住んでるS市でほぼ土着なんスけど、やっぱここいらって中途半端な田舎なのでしょうかね?(関係ないか?)
投稿: SYUNJI | 2004.11.14 23:43
SYUNJIさん、こんばんは。
週末に勉強のため図書館。まじめな受験生のようですね(^^;)。
さて、フランプトン聴かれましたか!
実は私もjetさんと同じで、10何年前「Frampton comes alive」を
購入し、よさがわからずにすぐに手放しました。2年ほど前に
もう一度挑戦ということで買い直しましたが、これが意外や
よかったです。ただ、そこから先に進もうとも思わなかったことを
白状しておきます。
ですが、個人的には有名曲「Show Me The Way」のかっこよさに気が
ついただけでももうけものでした。
アコースティックコーナーもあります。
>>実際はかなりロックしている
そうなんです。ガッツあふれるサウンドとボーカルが魅力です。意外と、
チープトリックあたりと同じような傾向として聴かれていたのかな
とも思いました。
>>どうもレアものを揃えたがる職員がいるんじゃないかと
(笑)ネットオークションで、LP盤が出品されていました。
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m6823648
投稿: モンスリー | 2004.11.15 23:26
>今住んでるS市でほぼ土着なんスけど、やっぱここいらって中途半端な田舎なのでしょうかね?
僕は隣のM市出身で高校時代は都内の私立高校に通っていました。当然クラスメートは23区内在住が多かったのですが、彼らは「多摩川越えれば完全な田舎」という認識でしたね。
でもクラスでフランプトン好きな人はいましたよ。
ただ、この人の場合人気のピークが1976-77年頃で80年代にはもう過去の人でしたから、まわりに聴いたことのある人がいないというのは十分ありえる話だと思います。
投稿: jet | 2004.11.17 20:35
jetさんはM市ご出身ですか。
ご存じかとは思いますが、最近S市民でもM市の図書館が利用できるんですけど、なんとなくレア盤の多いような気がする中央図書館、一度ご覧いただければと思います。
(S市の図書館よりはいいと思う)
自分の場合も洋楽開眼は基本的に80年代からなのですが、3歳上の姉の守備範囲にピーター・フランプトンがなかったことも、聴いてない要因のひとつだと気づきました。
まあ姉の趣味を継承した事例も少ないですけど。
投稿: SYUNJI | 2004.11.18 00:01
>最近S市民でもM市の図書館が利用できるんですけど
いやあ、実はそのこと聞こうと思ってたんです。
近くの図書館は分館なので期待できないだろうと思って行った事がありませんでした。
今度M市の図書館でレアなコレクションを堪能してみます(笑)。
投稿: jet | 2004.11.18 00:36
SYUNJIさん、こんばんは。
今日はSYUNJIさんを見習って市立図書館へ行って来ました。
洋楽ロックのCDはどうでしょう・・・・2、300枚はあったと思います。
驚くべきことに、イーグルスはないのに、ドゥービーブラザーズ
のボックスセットがありました(笑)。
で、音楽雑誌も何冊かおいてあり、1ヶ月前にほしかったので
すが我慢していた「ギターマガジン」を借りてきました。イーグルス
来日記念で、ジョー・ウォルシュの最新インタビューが掲載されて
いたのです。おいてあってラッキーでした。
ここでやっとフランプトンにつながるわけですが、
フランプトンにトーキング・モジュレーターを教えたのはウォルシュ
だったのだそうです。「あのあと、彼はとても効果的にモジュレーター
のサウンドを出していた」とのこと。
恐らくは、SYUNJIさんも聴かれた「Show Me The Way」の間奏のソロ
などを指しているのではないかと思います。
投稿: モンスリー | 2004.11.20 22:21
モンスリーさん、こんばんは。
なんだかあちこちで図書館通いがはやりそうな予感。
>洋楽ロックのCDはどうでしょう・・・・2、300枚はあったと思います。
これ最初2300枚と見間違え、「すげー!2000枚以上かよ」と驚いてしまいました・・あわてんじゃねーよ。
ウチの近所の図書館もそんなもんです。
jetさんとのやりとりにあるように、自分は2つの自治体の図書館を行き来してますが、CDショップと違って売れ行きを考える必要もないので、どちらも意外とヘンな棚になってます。
貧弱なのはS市側ですけど、イエスはそれほどない割にリック・ウェイクマンの「地底探検」なんてソロが置いてあったりします。(聴いてませんが)
モンスリーさんのイーグルスのライブレポート拝見しました。
臨場感あふれる描写に思わず引き込まれました。
ドン・フェルダーは来なかったんですね。
モンスリーさんのレポートで初めて知りました。
投稿: SYUNJI | 2004.11.21 00:21
ぼやぼやしているうちに、記事がアップされてコメントし損なってます。
私の周りではピーター・フランプトンを聴いている人はいませんでした。
そして私も『カムズ・アライブ』をろくに聴かないで処分してしまったクチです。
「Show Me The Way」良い曲です。NHKの「ヤング・ミュージックショー」(多分)でトーキング・モジュレーターを使っていたのをよく覚えてます。そしてテレビの前でポーッとしてた自分もよく覚えてます。素敵でした!
でも、以前聴いていたバンドのCDを買うのは抵抗が無いのですが、初めて聴く60~70年代のバンドのCDを買うのは勇気がいります。やはり今聴くと古クサく、何度も聴くと慣れるかな、と思うのですが、1、2度聴いてしまい込んでいます。
私の近所の図書館はポップス、ヒップホップが多くて、ジャンルが浅く一つのバンドのCDが5~6枚あり傾向が偏ってます。図書館にリクエストすると買ってくれるのですが、つい自分で買ってしまいがちです。
投稿: hello nico | 2004.11.22 01:28
nicoさん、コメントありがとうございます。
自分、おおむね週1回ペースでエントリしてますので、少し前のものでもコメント大歓迎ですよ。
みなさん一度はピーター・フランプトンを入手していながら、あまり聴かずに手放した(しかも今ではやや後悔?)点が共通しているのがおもしろいですね。
「ヒップホップの多い図書館」てのもスゴイなあ・・都内ですよね?
やっぱ職員の趣味なんだろうか・・
図書館のCDコレクションて、たぶんあまり処分したりしないだろうし、リクエストがない限り新作入荷もないので、結構古くてレアなものが棚に残る、という状態だと推理しています。
レンタル店だと回転の悪い盤はすぐ消えますもんね。
投稿: SYUNJI | 2004.11.22 23:14
SYUNJIさん、こんにちは。
ホームページをご覧いただいてありがとうございます。大変恐縮です。
実はイーグルス来日の間1週間くらい、アクセスカウンターが普段の
3倍くらい回転しました。ちょっとしたイーグルスバブルでした(笑)。
(本文からまたまたずれて、申し訳ないです)
投稿: モンスリー | 2004.11.23 14:39
>>「Baby, I love your way」はBig Mountainというレゲエバンドがカバーしてます。
>
>そうでした、後で調べてみたら自分もNOW系のCDからダビングしてたようです。
SYUNJIさんが書かれていた"90年代に誰かがカバー"というのはWill To Powerのことだと思います。確かフロリダ出身の、若干軟弱系R&Bバンドです。Baby, I love your wayと、レイナードスキナードのFreebirdとのメドレーみたいな曲全米No.1になったことがあります。
投稿: Tomy | 2004.12.05 09:34
Tomyさん、初めまして。コメントありがとうございます。
自分が書いた「誰かがカバー」はBig Mountainのことだったのですが、Will To Powerもカバーしていたんですね。
Will To Powerは10CCの「I'm Not In Love」もカバーしています。
ここに書くのも恥ずかしいのですが、実はWill To Powerの「I'm Not In Love」のシングルCDを持っているのです。
あ、持っているのが恥ずかしいのではなく、実は道で拾ったので。(拾うなよ)
いや、道で拾ったのは本当です。
相当踏まれた跡なんかもあって傷だらけだったので「聴けるかな?」と思って家で再生したら大丈夫でした・・
オトナなのに道でCD拾って持ち帰る自分。大丈夫じゃないのは自分のほうか?
投稿: SYUNJI | 2004.12.05 16:14
ふふふ、ぷくちゃんです。
>少し前のものでもコメント大歓迎ですよ。
歓迎してください。ビール1本頼んでよいでしょうか?
フランプトンでビックリしたのはNHKヤングミュージックショウで「ショウ・ミー・ザ・ウエイ」でマイクの横についている怪しいパイプを口にくわえたときです。そうするとギターの音はバグパイプのように・・・あれは何だったんだろう。(遠い目)。モンスリーさんには約束を破った手前きけないし・・・・
投稿: ぷくちゃん | 2005.10.19 19:08
貴族ぷくちゃん、ホントにかなり前のエントリに続々コメント感謝です・・・けど、こんなの聴いたっけ?と思うくらい、これ以降聴いてませんなぁ。
ピーター・フランプトン、いまいち趣味じゃなかったかも。
先輩、ホッピー頼んでいいスか?
>怪しいパイプを口にくわえたときです。そうするとギターの音はバグパイプのように・・・
どういう仕組みの楽器なんでしょうかね。
恐竜戦車並みの複雑さ・・・
投稿: SYUNJI | 2005.10.21 23:48
昔、全米トップ40をラジオ関東とFENでやってて、
Frampton comes alive がアルバムトップを爆走してました。
シングルは第一弾Show Me The Way 含めトップならず。
アルバムラストのDo you feel I(we) do は、
史上まれに見る優れものと思ってます。
これで全精力使い果たしたのかも。
投稿: nisitao | 2008.04.17 16:16
nisitaoさん、初めまして。
こんな古い記事にコメント感謝です。
>昔、全米トップ40をラジオ関東とFENでやってて、
Frampton comes alive がアルバムトップを爆走してました。
そうですか・・
やはり「Comes alive」はすごい人気だったんですね。
曲目だけみると、この「ストーリー」というアルバムとあまり変わらないんですけど。
結局あれからフランプトンは全く聴いてません・・・
やはり自分の好みではなかったようです。
投稿: SYUNJI | 2008.04.18 22:49
上の方にも出てますが、怪しいパイプをくわえたのは、トーキングモジュレーターというエフェクターを使うためです。ギターの人(最近ではベースやボーカルの人も使う人が増えましたが)は色んなエフェクターを使って出音をカッコよく(時にはカッコ悪く)加工しますが、トーキングモジュレータは出音が劇的に変化する割に使われていないです。その理由は、ギターとアンプとの間につなぐ他の大部分のエフェクターと違って、トーキングモジュレーターはギター→アンプ→アンプのスピーカー端子→トーキングモジュレーター(の中のスピーカー)→マイクスタンドまで伸びる長いホース→プレーヤーの口→ホース横のボーカルマイク→PAとつないで使います(当時のもの)。機材が大掛かりになってしまうため、ちょっとアマチュアには手を出しにくかったエフェクターです(仕組みは異常に単純なため、自作も難しくないのですけど)。とはいえ、楽器の音に歌詞をつけられる?ユニークな特性のため、興味を持ったミュージシャンは少なくなかったようです。フランプトンつながりで割と有名なエピソードは、ジェフ・ベックが一時これにどハマりしてたらしいんですが、「Comes Alive」が売れまくって、「じゃぁ、俺はいいかっ。」と急に興味を失ったという話です。ジェフ・ベックの演奏は例えば、The Beatlesのカバー曲She's a Woman (Blow By Blowに収録)で聴けます。
投稿: にしむくさむらい | 2017.10.17 10:47
にしむくさむらいさん、初めまして。
こんな古い記事に詳細なコメントありがとうございます。
怪しいパイプが話題になったこともすっかり忘れておりました。
怪しいパイプってのはトーキングモジュレーターというんですか・・初めて知りました。
ご指摘のとおり大がかりな機材のようですが・・
使われている曲を少し調べてみたら、自分でも知っている有名な曲でボン・ジョヴィの「Livin' On A Prayer」がありました。
ライブの動画も見てみましたが、リッチー・サンボラがイントロでうわうわ言ってるような音を出してるのがトーキングモジュレーターですね。
これをもっと前からピーター・フランプトンやジェフ・ベックが使っていた、ということですね。
投稿: SYUNJI | 2017.10.17 22:12