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聴いてない 第42回 10CC

ドアーズの巻で述べたとおり、以前「ビッグアーチスト鑑賞強化月間」と称して聴いてないアーチストを聴いてみたことがある。
10CCもその際に聴いたのだが、ドアーズ同様聴き続けることはなかった。
聴いてない度は4だが、オリジナルアルバムは1枚も聴いてない。

強化月間で聴いたのはベスト盤である。
10CCの他ゴドリー&クレームも数曲あった気もするが、あまり覚えていない。
テープに録音はしたのだが、その後消してしまった。

10CCと言えば「I'm Not In Love」があまりにも有名である。って勝手に言ってますけど、あたしのような一般人の認識としてはそういうもんです。
実は最初にエアチェックしたのはこの曲ではなく、「Reds In My Bed」という曲である。
この曲自体は特に深入りしたわけではないのだが、エアチェックによる洋楽オムニバステープの1本目に入れた曲なので、それなりに懐かしい感覚はある。
「I'm Not In Love」を聴いたのはそれよりもかなり後だ。

さすがに「I'm Not In Love」は文句なくすばらしいと思う。
逆説的な歌詞には心打たれるものがあるし、サウンドは非常に独特で、うまく表現できないが「炭酸水の入ったコップ越しに風景を見ている」ような、そんなイメージがある。
正直、この曲だけ聴きたくてベスト盤を借りたようなもんです。

ではなぜそんな10CCを聴き続けることができなかったのか?
あくまで自分の感覚だが、「他の曲がよくなかった」のだ。
10CC全般に「I'm Not In Love」のような美しいサウンドを期待したのだが、聴いた範囲ではむしろ逆で、「I'm Not In Love」だけが少し変わった曲だったのである。

「ドナ」「人生は野菜スープ」など、なんつうかコミックバンドのようなノリの曲は、「I'm Not In Love」とあまりにもかけ離れたイメージで、CD聴き終えた後少し考え込んでしまいました。これホントに全部10CCなのか?
「ドナ」はビートルズの「Oh! Darling」のパロディだそうだが、あまりおもしろいとも思えなかった。
ちなみにユーミンの曲に「チャイニーズ・スープ」というのがあるが、ひそかにこの曲は「人生は野菜スープ」に似ていると思う。(あ、もしかして常識ですか?)

ともあれ美しい炭酸水のイメージは他の曲でもろくも崩れ、いまいちなじめないままテープも消去。
「I'm Not In Love」から入ってこう思った人は、自分の他にもいるんじゃないかなぁ。

ゴドリー&クレームという名はプロモ・ビデオ監督として有名である。
確かに80年代のMTV台頭時には、この2人の名をあちこちで見かけたような記憶がある。
一応10CCのメンバーだということはなんとなく知っていたが、その時は10CCには特に興味はわかなかった。
強化月間を組んだのはもう少し後のことである。

調べてみるとポリスの「Wrapped Around Your Finger」のPVはこの2人の監督作品だそうだ。
確か立ち並ぶろうそくの間をスティングがスローで駆け抜けながら歌う、という映像だったと思う。
スロー再生が音に合っていたということは、撮影した時はスティングは相当早いスピードで走って歌っていた、ということですね。
大変だったろうなぁ、スティング。
その他の作品では「Every Breath You Take」やエイジアの「Heat Of The Moment」などがあるらしい。
(どっちも映像は覚えてませんが)

いずれにしてもそれ以降再び掘り起こすこともなく今に至る10CC。
もしかして他にも「I'm Not In Love」調の炭酸系があったりするんでしょうか?
あればぜひ教えていただきたいと思います。


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コメント

10CCのベストを聴いて「これはほんとに10CCか?」は私も身に覚えがあります。
これだ!と思ったら買って聴く体質なので、最初すごいがっくりしましたよ(笑)。
かろうじて他に安心して聴ける "The Things We Do For Love"(愛ゆえに)を探し当てたので、損したと思わないで済みましたが。(これ、SonyのCMで使われてましたね。)

10CCはオリジナルアルバム3枚、ベスト盤1枚しか聴いたことがないのでたいしたことは言えませんが、"I'm Not In Love"的な曲はまだあります。
そうたくさんはないと思いますが(笑)、私が聴いた限りでは、「オリジナル・サウンドトラック」の「ブランド・ニュー・デイ」と「びっくり電話」(How Dare You!)の「電話を切らないで」。
前者はボヘミアン・ラプソディのオペラ調の部分に雰囲気が近いと自分で勝手に思っているので、SHUNJIさんでも大丈夫なんじゃないかと思います(笑)。
後者のアルバムもすごい複雑怪奇なものなんですけど、最後にようやく「聴いてよかった」と思いました。今では大好きです。
このアルバムを最後にゴドレイ&クレームは10CCを去りますが、毒気が抜けてつまんなくなったと思う人は多いようですね。

ゴドレイ&クレームが監督した作品はここで確認できます。
http://www.bogodir.com/Director/Kevin+Godley,+Lol+Creme/

投稿: Saki | 2004.11.06 20:04

Sakiさん、詳細な情報ありがとうございます。

>10CCのベストを聴いて「これはほんとに10CCか?」は私も身に覚えがあります。

あ、やっぱりそう思われました?
教えていただいた「愛ゆえに」をネットで試聴したのですが、聴いた記憶がないです・・
VAIOのCMに使われてたとのことですが、これも記憶にない・・
VAIOと言えば自分はOASISを思い出します。

ゴドクレ監督作品のサイト、見てみました。
ポリスの「Synchronicity II」やエイジアの「Only Time Will Tell」もそうだったんですね。
映像をかすかに覚えています。

投稿: SYUNJI | 2004.11.06 23:55

初めまして。TBさせて頂きました。

楽しいblogですね。読みふけっちゃいました。
「オリジナル・サウンドトラック」と「びっくり電話」は結構聴きました。でも10ccは結局、"I'm Not In Love"につきますよね~。

投稿: しゅりーぷ | 2004.11.07 00:26

10CCは確かに一部を除くとヘンな曲が多いですね。
でもヘンな曲のなかでも"Rubberbullets"だけはお気に入りです。
もちろん同じグループと思って聴いてはいけませんが(笑)。

投稿: jet | 2004.11.07 13:57

しゅりーぷさん、初めまして。
TB並びにご紹介ありがとうございます。
ご指摘のとおり、聴いてる方からも聴いてない方からもコメントをいただける珍しい?BLOGです。
実際本文は「聴いてない」ので中身はスカスカで、皆さまのコメントをボケっといただいて喜んでるうちに40回を超えてしまいました。
今後ともよろしくお願いします。


jetさん、コメントありがとうございます。
んーやっぱり10CCって基本評価としては少しヘンな音楽なんですかね。
「I'm Not In Love」もヘンな曲も含めて受け入れられるフトコロの深い人だけが聴けるアーチストなんでしょうか・・

投稿: SYUNJI | 2004.11.07 22:25

オリジナルサウンドトラックはリアルタイムで購入、やはりI'm Not In Loveばっかり聞いていたというのが事実ですね!それで、その後はCD時代になってからベスト盤を購入!トロピカルラブとかは聞きますよ!でもなんでDREADLOCK HOLIDAYがトロピカルラブなんだあ?いいかげんいしろって感じでしたね!日本のレコード会社!オリジナルサウンドトラックはジャケットもかっこよくてお気に入りでしたね!ある番組でフィルムオブラブが流れていて、おお!これもいい曲じゃん!買おうと思ったら、なんとオリジナルサウンドトラックにはいっていました。映画の男女のからみにも流れてしまう、I'm Not In Loveはこのグループを決定づけちゃったんでしょうね!すごいいい曲もよしあしですか??

投稿: マルチオーディオ | 2004.11.08 13:26

はじめまして。しゅりーぷさんのとこから辿ってきました。
素敵なブログですね~。私もTBさせて頂きました。
私も聴かねばならないであろう大物、たくさん聴いてません(笑)。
うんうんとうなづきながら楽しませてもらいました。
10CCはやはり「I'm Not In Love」なのでしょうけどヘンな曲好きの
私はその他も十分楽しんだりしましたね。
また遊びにきますねー♪

投稿: 祥之介 | 2004.11.09 20:26

SYUNJIさん、こんばんは。
70年代ブリティッシュロックの3大クラシックが、
「天国への階段」「ボヘミアン・ラプソディ」、そして
「I'm Not In Love」と言われています。

>>あたしのような一般人の認識としてはそういうもんです
私も同じです。MTVでこの曲を初めて見て、喜び勇んでベスト盤を
買いに走りました。何という幽玄さ、何という魅惑のコーラス、
他にはどんな曲が入っているのだろうと、期待でわくわくしました。
ですが、

>>「ドナ」「人生は野菜スープ」

全く同じです。ショックでした。まあ「愛ゆえに」など、好きになる
曲もあったのですが、はっきりいってほとんど聞いていません。中古に
売りに出そうかとも思ったのですが、「I'm・・・・」を手放すことができず
今に至っております。

>>ゴドリー&クレームという名はプロモ・ビデオ監督として有名

実はこちらの二人はほとんど知りません。10CCを引き継いだ残り二人の
うち、エリック・スチュワートはアラン・パーソンズのボーカルに
参加しており、ポップなボーカルを聞かせてくれます。
「Try Anything Once」という93年の作品ですが、アルバム自体も
好きです。

投稿: モンスリー | 2004.11.09 21:46

ここにきてなぜか盛り上がってきました10CC。
寛容に聴いておられる方もがっかりした方も、「I'm Not In Love」だけは名曲であるとの評価は同じなようですね。

マルチオーディオさん:
>でもなんでDREADLOCK HOLIDAYがトロピカルラブなんだあ?

すごい邦題だなぁ、確かに。
「DREADLOCK」はジャマイカのことらしいですが、この曲について調べたら、ジャマイカでカツアゲにあう話が歌詞になってるそうですね。なんだよそれ・・?
ますますわかんなくなってきた、10CC・・・

祥之介さん:
初めまして、コメントありがとうございます。
ご覧のとおりのゆるいBLOGですが、10CCの前にも40組ほどとりあげてますんで、お好きなところにコメントいただければと思います。

モンスリーさん:
>何という幽玄さ、何という魅惑のコーラス
いつもながら描写が豊かで感服いたしますなぁ・・
あたしゃせいぜい「炭酸系」くらいしか思い浮かばないんですけど。

>「天国への階段」「ボヘミアン・ラプソディ」、そして「I'm Not In Love」
同じコトを友人が言ってましたね。
そいつはジャズやディープなブルースが好きで、ツインサックスバンドでドラムをやってるのですが、「I'm Not In Love」については「今まで聴いた中で一番美しい曲だ」と最大級の賛辞をよせてました。

投稿: SYUNJI | 2004.11.10 23:11

もう皆さんが語りきっているのに、今さらですが私も同感です。
「I'm not in Love」「愛ゆえに」が大好きでベスト盤を買って唖然、何か違うぞ~。
ひねったポップスととらえると「ドナ」はベルの音の後から素敵に思えました。それほど聴き込んではいないのですが、分裂後にゴドレー&クレームの方が私好みと気付きました。

投稿: hello nico | 2004.11.25 00:16

nicoさん、こんばんは。
>ひねったポップスととらえると「ドナ」はベルの音の後から素敵に思えました。

うーん、そうですね、この曲単体で聴くとそれなりにおもしろいかもしれませんね。
10CCはどの曲も「I'm Not In Love」とのギャップを気にしないで聴くのがコツかも。

「愛ゆえに」をネットで試聴した時は10秒くらいだったのでわかりませんでしたが、先日フルで聴いてみてやっと聴いたことがあるのを思い出しました。

書いててふと思ったのですが、10CCを聴いていて、曲によるギャップがあるという点で、米米クラブを思い浮かべたのはあたしだけでしょうか・・

投稿: SYUNJI | 2004.11.27 00:21

米米クラブはヒット曲しか聴いた事が無いのでよく分かりません。格好と音楽のギャップの事を言っているのでしょうか。

今日、図書館で10CC「オリジナル・サウンドトラック」を借りてきました。トータルコンセプトで作成されているので、色々な曲が入っているのにも関わらず、違和感の無い内容に感じられました。

投稿: hello nico | 2004.11.27 00:41

実は米米クラブあたしもちっとも聴いてないんですが、「まともな(ヒットした)ラブソングもあれば、相当おかしなコミックソングのような曲もある」といったようなことを兄が話しておりました。
よくわかってないのにヘンなことを言ってしまった・・すんません。

自分も今日図書館に行ったんですが、なぜかイエスもクリムゾンもありませんでした。誰だ借りてるヤツは?

投稿: SYUNJI | 2004.11.27 23:47

こんにちは。私は20年来の10ccファンです。あまりにも10ccのことをわかっていらっしゃらない方が多いように感じましたので、一応コメントさせていただきます。「『アイム・ノット・イン・ラブ』以外の曲はコミック・バンドみたいなのが多い」なんていう感想は一体、どこから出てくるのでしょうか?彼らのねじれたシニカルな、それでいてポップの権化のような音楽は、なかなか理解されにくいようですね。まぁ、音楽というのは、多分にプライベートなものですし、そういう感想が出てくるのも、10ccならではなのかもしれませんが、日本の音楽状況の幼さが感じられて、なんとも淋しいかぎりです。確か「レコード・コレクターズ」のバック・ナンバーに10ccの特集号があったと思いますので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。もちろん音楽は頭で考えるよりは感じるものではありますが、同時にまた、いかに多くの音楽体験をし、日頃どんなことを思考しているかによって、その感じ方自体が変わってくるものだと思います。
ぶしつけな書き込みで大変失礼いたしました。

投稿: k&k | 2005.11.20 00:43

k&kさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり10CCについては全くわかっていない類の人間ですので、ファンの方から見ればとんでもないバカ野郎でしょうね。
ただ申し訳ありませんが、コミックバンドのような印象は今でも変わりませんし、これは自分の感覚ですので、お気に召さない方が多いのもいたしかたないとは思います。

>いかに多くの音楽体験をし、日頃どんなことを思考しているかによって、その感じ方自体が変わってくるものだと思います。

これは全くその通りですね。
なんだか言い当てられたようでバツが悪いです。
自分は本当に長いことプログレという分野を勝手に「合わないもの」として遠ざけて生きてきた人間ですが、このBLOGにコメントを寄せていただいた方からのすすめでいろいろ聴いてみて、自分の感性や思いこみがかなり間違っていたことも痛感しました。

ひとつだけいいですか?
音楽に限らず、趣味の世界は個々に考え方や好みは多様であるのは言うまでもありませんよね。
自分はご覧のとおりココロザシの低い人間ですが、人様の趣味や好みや感性に対して、たとえそれが理解できなくても互いに尊重すべきものと考えています。
「日本の音楽状況の幼さ」は事実かもしれませんし、自分には確かに当てはまりますので、批判は甘んじて受け止めますが、他のコメントされた方をもまとめて批判するのはカンベンです。
コメントされた方が「幼い」かどうか自分にはわかりませんし、それは誰からも指摘されるものではないと考えます。

自分はネット上で他人の趣味や好みについて批判を書いてしまう状況のほうが「幼いこと」だと思いますし、少なくとも今後も自分はつとめて排他的にならずにBLOGを続けていくつもりです。

投稿: SYUNJI | 2005.11.20 11:17

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