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聴いてきた 第1回 ヴァン・ヘイレン

先日書店でヒマをつぶしていたら、最近は滅多に見ない雑誌「BURRN!」の表紙が目に止まった。
「VAN HALEN」の文字があったので、開いてみてビックリ。
サミー・ヘイガーがバンドに戻り、ツアーも行い、ベスト盤に新曲まで入れて発売しとるとのこと。
8月4日発売だそうだが、全然知りませんでした。
いくつかのオンラインショップでベスト盤のレビューを見たが、おおむね好評のようである。

いやあずいぶん長いこと待たされましたね、ヴァン・ヘイレン。
どちらかというとサミーの方が好きなので、サミーが脱退した時はさすがにがっかりした。
ゲイリーが参加したアルバムは、CDショップで試聴しただけで、結局まともに聴いていない。
その後エドワードが病気になったりで、長いことバンドは休業状態だったのだ。

振り返ると意外に聴いてきたバンドだ。
デイヴ時代は「炎の導火線」「戒厳令の夜」「ダイヴァー・ダウン」「1984」を聴いてきた。
「ダイヴァー・ダウン」あたりからがリアルタイムである。
「Jump」「Panama」の大ヒット以降なぜかバンドはもめ始め、とりあえずデイヴ脱退。
後任ボーカルで名前があがったのがサミー・ヘイガー、ヒューイ・ルイス、スティーブ・ペリーだったそうだ。
サミーはともかく他の2人についてはウソくさい話だが、当時NHK-FM横浜の公開生番組でこの話が出て、ボーカル候補の名前が出るたび会場がどよめいていたことを記憶している。

で、サミー加入以降はベスト盤以外は全部聴いている。
サミー加入直後の「5150」が一番好きで、この中に同名の曲もあり、4人の魅力が全開である。

エドワードのギターについては、今更自分が語る必要もないが、このバンドはバックコーラスが堅いのも魅力だ。
「OU812」の「Cabo Wabo」なんて曲は、シングルにもなってない普通のロックだが、コーラスが良い曲だ。
サミー加入以降特にコーラス重視の傾向が強い気がする。
デイヴに比べてサミーのキーが高いので、音としては引き締まった感じに変わったのだ。
幸運にもこれは支持されたようで、セールス的にもサミー時代の方が成功している。
デイヴにも彼独特の粗野な魅力はあるんですけどね。

よく聞く話として「アレックスのドラミングに意外に人気がない」というのがある。
自分は素人なんでよくわかりませんが、自分の知り合いにも「実際大したことはない」とまで言う人もいて、お兄ちゃんホントにそうなんでしょうか?
またマイケル・アンソニーはバンドがもめてもちゃんと兄弟についていってるし、ボーカルが変わってもコーラスは変わってないし、自分の役割をわかっているヒトだと思います。
この人がやめちゃってたらバンドはもっと違う方向に行ってしまったんじゃないかと思う。

で、長いこと聴いてきた中であえてヒネた1曲をあげてみます。

アルバム「ダイヴァー・ダウン」のラストに「Happy Trails」という曲がある。
この曲はアカペラで楽器の音は一切ない。
ボーカルはデイヴなのだが、前半はバックコーラスを担当しており、メインはエドとマイケルが歌っている。
正直、アカペラはそれほどうまくハモっていない。
またギターもドラムもないので、「どこがVHなんだよ」というような曲で、おそらくレビューなどでとりあげられることはなさそうな、言ってみればお遊び曲なのだが、4人は実に楽しそうなのだ。

ヴァン・ヘイレンのアルバムの中によく使われる手としては、「インストの次に目玉商品」というのがある。
これはデイヴ時代にもサミー時代にも見られるものだ。
「炎の導火線」では「Eruption」と「You Really Got Me」、「1984」では「1984」と「Jump」、「For Unlawful Carnal Knowledge」の「316」と「Top Of The World」などである。
この「Happy Trails」はそんなこととも関係がなく、「余っちゃったんで入れてみました」というノリなのだが、彼らの多面的な音楽性が現れていて、こんな曲もおもしろいのです。

ようやく第2期メンバーに再度落ち着いたヴァン・ヘイレン。
新しいベスト盤はまだ聴いていないが、今後全新曲のアルバム作成も期待したい。


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コメント

「聞いてきた」シリーズが開始されたみたいですね。今後も面白いネタの提供宜しくお願いいたします。
ヴァン・ヘイレンはデイヴから変わって全然聞いてません。そもそもサミー・ヘイガーがあまり好きではなかったので、聞く気にもなれませんでした。アルバム『1984』は買いましたが、あまり好きになれなかったので、1ヶ月で友達に譲りました。そのころからあまり興味がなくなっていたのかもしれません。だけど、それまでのアルバムはそれなりに好きです。特にファーストアルバムはハードロック界の金字塔と言えるアルバムの1つだと思ってます。特に「Eruption」と「You Really Got Me」の繋がりは最高です。オリジナルの足元にも及ばないカバーは沢山ありますが、ヴァン・ヘイレンの「You Really Got Me」はキンクスのオリジナルに負けず劣らず魅力のある仕上がりだと思います。『ダイヴァー・ダウン』の「Intruder」と「Oh, Pretty Woman」のセットも結構好きだったりします。
実は「Happy Trails」は僕も好きです。こういう遊びができたのは、デイヴがボーカルだったからだと思います。

投稿: getsmart0086 | 2004.08.23 15:52

getsmart0086さん、コメントありがとうございます。
「聴いてきた」がシリーズで続けられるほど聴いてきたかどうか自信ないですけど・・

自分も「Eruption」と「You Really Got Me」のつながりは最高だと思います。
インストのエンドの音が、目玉曲のイントロに近い音なのもうまいですよね。このパターンは他のアルバムでもあります。

>実は「Happy Trails」は僕も好きです。
>こういう遊びができたのは、デイヴがボーカルだったからだと思います。

同感です。
こんな曲にコメントいただけるとは思ってませんでしたが、確かにサミー時代はこういう遊びはありません。
いろいろな意味で、サミーがバンドをシメたと思います。

投稿: SYUNJI | 2004.08.28 00:39

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SYUNJIさんのブログでヴァン・ヘイレンについて書いていたので、納戸にしまって [続きを読む]

受信: 2004.09.07 21:29

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