ブック・ファースト開店
新宿ルミネの青山ブックセンター跡にブック・ファーストが開店したので、行ってみた。
少し驚いたのだが、2店とも書棚(什器)レイアウトやレジの位置はabcのままである。
書棚そのものもabcで使っていたものだった。
ジャンルによって多少本の位置が変わっていたが、雰囲気としてはabcとほとんど変わらない。
客の中にはブック・ファーストに変わったことに気づかない人もいるんじゃないか?と思ったほどだ。
やはり時間も予算もあまりなかったのだろうか。
店内改装はほとんど行われなかったようだ。
跡に入ったのがブック・ファーストなので、品揃えが全く変わってしまうことはむしろないと予想していたし、実際そのとおりだった(と思う)。
興味のあるジャンルのコーナーしか見てないが、少なくとも音楽関係はそう感じた。
ルミネ1のほうはルミネ2に比べてムックが結構入っていたし、フロア内の隣が新星堂だということも意識はしてあるのだろう。
いずれにしても時間がなかったことだけは確かだろうし、社員や取次のみなさんも大変だったと思う。
ブック・ファーストの色を出していくのはこれからだ。
少なくとも今後新宿では今までとほぼ変わらない本探しができそうである。
abcについては、洋販によって再生の道が開けたらしい。
あのabc再建運動が功を奏したのだろうか?
閉鎖自体の理由もよくわからないが、日々起こる新たな展開にとまどうばかりだ。
再建運動については、「文化を守る」という名目もあるとのことだが、これって倒れたのが書店だからじゃないか?と思ってしまった。
出版文化に携わるという立場なら、書店も版元も取次も印刷も同じである。
この中で一般人になじみが深いのは書店だけだ。
版元や取次が倒産した場合、一般人から「出版文化を守るため」の再建運動が起こるかどうか、その会社の実績やイメージにもよると思うが、非常にあやしい。
利益追求だけでなく社会的な支持を得るという高尚な目標も、出版文化を担う企業には必要だということでしょうかね。
もちろん自分も公私ともにabcが再建してくれた方がいいに決まってるのですが・・・
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