聴いてない 第27回 ガンズ&ローゼズ
時代はぐっと下って、ガンズ&ローゼズ。
聴いてない度は3ですね。
ヒットしたシングルは順番に結構聴いてますが、アルバムは1枚も聴いてません。
以前もガンズについて書いたことがあるのだが、実はガンズは嫌いではない。
アクセル・ローズのキャラクターも、笑っちまう部分は多々あるのだが、結構好きである。
全盛の頃のライブ映像を見たことがあるが、客とケンカになりマイクを投げつけて途中で帰っちゃったり、またインタビューの最中にキレて記者を殴ったりしていた。
当時からこのプロレスチックなキャラや演出自体、ちょいと古くさい気もしていたのだが、「しょーがねえヤツ」と思いながらも、案外「次はどんなトラブルが?」という期待を持って動向を追っていた。
粗暴さをウリにした最後のアーチスト、と言えなくもない。
「Sweet Child O' Mine」「November Rain」「The Garden」「You Could Be Mine」あたりを録音したのだが、FMではなく全部ビデオクリップの音声である。
ビデオクリップの音声は、オリジナルの音源と微妙に違う。
イントロに変なカウント音があったり、メンバーの会話なんかが混じったりするのだ。
もはやそう簡単に録音できない(と思われる)ので、貴重な音源だと勝手に思っているのですが・・
「You Could Be Mine」なんかは映画「ターミネーター2」のセリフまで混じっていて、これはこれで結構おもしろい。
これらのシングルヒットは、曲調はそれぞれ違うものの、嫌いな曲はなく、どれも気に入っている。
アクセルの甲高いチューインガムボーカルや、スラッシュのピロピロしたギターもよいと思う。
そういえばアクセルはフレディ・マーキュリーを尊敬していて、追悼コンサートにも出演したらしいね。
これも後から知った話ではあるが、こういう情報は自分にとってはポイントの高い要素なのだ。
ガンズの場合意外と人気が続かなかったということが、聴いてない原因の1つだったりする。
一応デビュー当時からヒットシングルは押さえてきたし、「You Could Be Mine」は「ターミネーター2」の雰囲気にきちんと合っていて良かったし、「さあてそろそろアルバムでも聴いてみようか」などと漠然と思ってはいたのだ。
ところが気づいたらすっかり人気は落ちてしまい、あれほど巷にあふれていたバンダナ巻き付け少年も見あたらなくなってしまった。
本来ロックは反体制なものであり、粗暴で野蛮で破壊的なものだった。
しかしそうした表現は90年代以降は完全に時代遅れだったと思う。
またこの頃台頭したいまいちよくわからないムーブメントがグランジ・オルタナである。
カート・コバーンは破滅的エネルギーを曲や歌に込めて、内へ内へと破壊を進めていった。
アクセル・ローズは対照的に破壊的エネルギーを外に向け、ついにはメンバーとも決裂してしまった。
このあたりにガンズの人気が続かなかった理由もあるような気がする。
結局アルバムを聴かないまま、バンドは長く開店休業状態となり、最近アクセル以外のメンバーは別のバンドを結成してしまったらしい。
なんかかわいそうなアクセルではある。
これからアクセルがどうなるのかわからないが、往年のパワーはもはや望めないだろうし、かといって同じバイオレンスな路線では飽きられるだろうから、戦略を考えないといけませんね。
聴いてないからファンでもなんでもないのだが、このまま消えてしまうには惜しいアーチストだ。
ビッグネームとユニットを組むとか、またサントラ作るとか、なんらかの形で表に登場してほしいもんである。
追記:
ここまで書いて、昨日あの「ありがと。ブログ」からトラックバックをいただいた。
いったい何だろうと思ったら、スティービー・ワンダーの巻についてのTBであった。
聴いてないのにTBなんかされていいんだろうか・・
ココログの中でもっとちゃんとスティービー・ワンダーについて語っているBLOGもあるだろうに、なんだか申し訳ない気分です。
「ありがと。ブログ」から飛んでこられた方は、ウチのBLOGを見て「なんだこのBLOGは?」と思われることでしょう。
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コメント
>ありがとう。ブログ
笑わせていただきました。
ガンズ好きですけどね、アルバム何枚か持ってますけどね、ヒット曲以外はそれほど好きとも言えないんですよ。
それほどファンというわけじゃないですけど、彼らやニルヴァーナがいてくれたおかげで、ほそぼそと洋楽を聴き続けられました。だって、ユーロビートとかラップとか苦手な音楽ばかり聴かされてツライ時期だったもん。
投稿: hello nico | 2004.07.17 23:16
僕もガンズは聴いてない度3です。
シングルでは"Paradise city"がなんといっても一番好きです。
2年前のサマーソニックでオリジナルメンバーがアクセル一人のガンズを見ました。ちょっと太ってはいたけどまだ十分行けるって感じでした。以前のライブを見た人に言わせると物足りないらしいですが。
投稿: jet | 2004.07.18 23:07
アルバムは「Appetite for Destruction」くらいしか聴いてませんが、このアルバムは傑作だと思います。1曲目の「Welcome To The Jungle」のイントロからゾクゾクさせてくれて、アルバムの最後まで突っ走って聴けます。ハードロックとパンクロックの良い所をミックスしたようなアルバムですよね。ファーストがあまりにも良かったので、それ以降がイマイチに感じてしまいました。
あと、最初は良かったのですが、アクセル・ローズの揺れる歌い方にもちょっと食傷気味になりました。
投稿: getsmart0086 | 2004.07.19 22:22
皆さまコメントありがとうございます。
そう言えば本文に書かなかったのですが、シングルでは「Patience」というバラードがあって、これが一番好きでしたね。
jetさんの言われた「オリジナルメンバーがアクセル一人のガンズ」については、他のメンバーはガンズを名乗ることをよく思っていないようで、「ポール・マッカートニーが今もビートルズを名乗って活動してるか?してないだろ」といった内容のコメントをしてる、という話をどこかのサイトで見ました。
投稿: SYUNJI | 2004.07.19 22:47
ついにきました。全く聞いてません。これがそうなのかなあ?ぐらいはわかりますが、その程度。いわゆるハードロックってやつは(強引なカテゴリー)ZEEPしかないんですよね!他にもってないかなあ!トッド、プロデュース以降のGFRのベスト盤はあるけど、皆無に近いです。
コメントありません! 残念
投稿: マルチオーディオ | 2004.07.20 10:45
SYUNJIさん、みなさん、こんばんは。
ガンズ、完全に聴いておらず、1曲も知りません(^^;;;)。
>>アクセルはフレディ・マーキュリーを尊敬していて、
>>追悼コンサートにも出演
これは同僚にビデオを借りてみました。いくつかのトリビュートライブを
見ましたが、全編クイーンの3人が演奏しているということで、非常に
完成度の高いものだったと思います。
ローズの出演場面は「ボヘミアン・ラプソディ」でハイライトともいう
べき曲でした。ここでローズはエルトン・ジョンとデュエットします。
前半のバラードパートをエルトンが歌い、ハードロックパートでローズ
が飛び出して来ます。締めは二人で歌いました。なお、評論家によれば、
ローズはエルトンも尊敬しており、非常に緊張していたそうです。
>>あれほど巷にあふれていたバンダナ巻き付け少年
ああ~、あれですか! あれはガンズの影響だったのですか。
そういえば、トキオのボーカルの人も思いっきりこのルックスを
ぱくっていましたね。
>>客とケンカになりマイクを投げつけて途中で帰っちゃったり
私の場合、なぜか似たシーンをニュース映像で見ました。確か、客席で
録画していた海賊盤業者に、何度か「やめろ」と言ったにもかかわらず
やめないので、跳び蹴りしていました。
##また話がそれて恐縮ですが、ライブエイドのDVD化が本当に進行
しているそうです。
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=7022
投稿: モンスリー | 2004.07.20 21:50
マルチオーディオさん、モンスリーさん、コメントありがとうございました。
これまでの聴いてないアーチストの中でガンズは時代がかなり新しいほうであり、また活躍期間が案外短かったこともあって、聴いてない方も多いみたいですね。
クイーンの追悼コンサートビデオですが、「見ていない」。
「見なければいけない」と思いつつ10年もすぎてしまった・・
ジョージ・マイケルの部分だけテレビで見たと思います。
>ライブエイドのDVD化が本当に進行しているそうです。
これいいっすね。4枚組み?全部見ると何時間かかるんだろう・・
えーと、バンドエイドのほうって、CDとかDVDになってるんでしょうか?
USA For Africaのほうはメイキングは録画してあるのですが、バンドエイドは偶然オンエアを見ていたので、録画してないんですよ。当時関東では夕方の変な時間に放送してました。
投稿: SYUNJI | 2004.07.24 06:17
SYUNJIさん、こんにちは。
話それついでで恐縮です。
>>クイーンの追悼コンサートビデオ
輸入DVDが安いのでおすすめです。
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=196440
アマゾンの方がさらにやすいです(多分、リージョン2かオール
で大丈夫だとは思うのですが)。
このビデオ、個人的には「ボヘミアン・・・・」よりロバート・プラント
の歌った「愛という名の欲望」が気に入っています。会場から
「Ready Freddie!」という大歓声もあがります。
そういえば、ジョージ・マイケルを加えてクイーン再結成、という
噂もありましたね。
>>バンドエイドのほうって、CDとかDVDになってるんでしょうか?
ビデオにはなっていないようです。CDは、クリスマスシーズンになると
再発されたり、クリスマスソング曲集に収録されたりします。
私はレンタルしてしまいました(^^;;;)。
投稿: モンスリー | 2004.07.25 10:27
モンスリーさん、情報ありがとうございます。
ロバート・プラントも出てたんですね。
豪華メンバーだとは聞いていたんですが。
バンドエイドはシングルだけのユニットでしたが、当時「バンドエイド・スペシャル」というアルバムがあり、これをレンタルしたことがあります。誰が作ったアルバムなのかわかりませんけど。
ライブ・エイドもDVDにするにはいろいろ利権とかあるんだろうなあ・・
話は戻りますが、フレディやエルトン・ジョンを尊敬してステージでも緊張してしまうアクセル・ローズって、やっぱ案外イイヤツですよ。
投稿: SYUNJI | 2004.07.25 21:31
こんばんわ、トラックバックありがとうございます。私のほうからもトラックバックさせていただきました☆
個人的にガンズは、1曲の強さが魅力かと思っています。(まだ1stしか聴いたことないですが…)
「Sweet Child O' Mine」や「Paradise City」がその典型ですね☆
追伸;個人的に今はVELVET REVOLVERという、元ガンズのギターらのバンドにも注目してます。
投稿: prophet | 2005.02.05 01:59
prophetさん、コメント&TBありがとうございます。
>個人的にガンズは、1曲の強さが魅力かと思っています。
そうですね、自分もシングルしか聴いてきていませんが、なんとなくわかります。
最近(でもないのか?)「Sweet Child O' Mine」を誰かがカバーしてたと思いますが・・
アクセル本人は今活動しとるんでしょうかね?
投稿: SYUNJI | 2005.02.05 21:36
幻覚をみているぷくちゃんです。SYUNJIさん、今と少し文体違いますね。
>案外「次はどんなトラブルが?」という期待を持って動向を追っていた。
安全圏で傘をさして冷ややかに見るSYUNJIさん・・・
>ガンズの場合意外と人気が続かなかったということが、聴いてない原因の1つだったりする。
全く知らないけれどそうなんですか?人気は今はもうないの?それで落ち武者か・・・
>いまいちよくわからないムーブメントがグランジ・オルタナである。
このムーブメント、是非SYUNJIさんに解き明かして欲しい!さぱりぱりのぷくちゃんでした。
投稿: ぷくちゃん | 2005.11.05 06:51
ぷく先輩、こんな古いエントリにコメント感謝です。
>今と少し文体違いますね。
ええ、この頃は純朴に音楽を語るBLOGでした。
いつからか東海地区でも評判のマジックマッシュルームなBLOGのオーナーが常連コメンテーターとなってから、少し文章にもシビレが来てるようです。
>全く知らないけれどそうなんですか?人気は今はもうないの?それで落ち武者か・・・
今はまた評価としては上がってるみたいですね。
だいまつ氏のように熱く語る(妹に無理強いしたらしい)方もおられますし、人気は根強いと思います。(活動はよくわかりませんが)
ただ明らかに低迷した時期はあったと思いますよ。
投稿: SYUNJI | 2005.11.06 00:20