聴いてない 第22回 ディープ・パープル
あれぇ?パープルって聴いてない方に該当するんだっけ?
などとシラを切っていますが、実は聴いてない条件に当てはまってしまいました。
レベルは4です。4.5くらいかな。
ベスト盤を聴いただけで、オリジナルアルバムを通して聴いてないのでした。
こればっかりはちょっと真剣にヤバイです。
パープルはちょうど2期メンバーで再結成したあたりがリアルタイム。
ラジオで「パーフェクト・ストレンジャー」の全曲をオンエアしてたのを録音したのだが、ちゃんと聴かないうちに紛失。
なのできちんと勉強し直したのはそれよりかなり後である。
といってもベスト盤なので一夜漬けみたいなもんでしたが。
もちろんこれだけのビッグネームであり、メンバーチェンジが激しいところも魅力なので、やはり聴いてないとは言いたくはないバンドなのだが、実際CDは1枚も持ってないし、ミエはってもしかたないですわね。
知ってる曲を全部かき集めれば、アルバム1.5枚分くらいにはなるんだろうけど。
ファミリーも含めて、やはりそうマジメに聴いてきたわけでもないが、中ではレインボーを少々たしなみました。
まあ最も売れてたバンドでもあるし、歴代のボーカルがそれぞれ時代を作ってきたことも評価できますよね。
ジョー・リン・ターナー時代がリアルタイムなので、好きな曲がいくつかある。
ホワイトスネイクは2~3曲しか知らないし、ギランやディオ(バンドのほうです)あたりは全然聴いてません。
で、何かにつけて比較されるパープルとツェッペリンですが、特にどちらかに傾倒してたことはない。
どちらも偉大なバンドであり、全く異なる音楽性を持っていると思う。
ところが驚いたことに、なぜかツェッペリンはCDも1枚持っているし、他にも通して聴いたアルバムは2~3枚あるのだ。
決してツェッペリンの方がよいと評価しているわけではないのだが。
どちらも聴き始めは同じ頃だが、たまたまツェッペリンはアルバムとして聴いて良かったヤツがあった、ということですね。
パープルはアルバムを聴いてないだけである。(聴けよ早く)
あくまで個人的イメージだけでモノを言いますが、ツェッペリンは芸術家集団、パープルは職人集団だと思っている。
以前FROCKLのHR/HM部屋で展開した持論なのだが、案外賛同してくれた方も多かったです。
自分の中ではこれがビートルズ・ストーンズにも当てはまるのですが。
ラーメン屋に例えるとこんな感じだ。(なぜここでラーメン屋?)
渋谷の明治通りに店を構える「飛行船」は、スープにレモンが入ってたりしてとても変わった味なのだが、なぜかリピーターも多く人気がある。
ジミーの打つ麺は日によって太さが違ったりで、うまいんだかヘタなんだかよくわかんないけど、やっぱり食いに行ってしまうような店だ。
接客担当のロバートもニコニコというよりヘラヘラという感じで、時々スープ担当のボンゾに殴られたりしているが、従業員同士の仲はいいようである。
が、残念ながらボンゾが亡くなり、スープの味を変えたくなかった飛行船は惜しまれながら店を閉じてしまった。
一方荻窪駅前の深紫亭。
麺打ち職人リッチーは仕事中はニコリともしない頑固者。
時々起こる店員同士の争いもこの店の名物だ。
また店員の入れ替わりも激しく、この店で育った職人が新たに店を構えることも多いが、どの店も個性的で味は同じではない。
一時閉鎖の危機に会うが、店長ジョンの人望や、争いに滅多に加わらないスープ担当ペイスの落ち着きなどで、ジョンがいない今もなんとか店の看板だけは守られている・・・・
聴いてないわりにやたら具体的なイメージばかり膨らみますが、まあこんな感じです。
そもそも自分はロックに関して曲より人から入るタチなのだが、パープルは人から入りすぎてる状態。
「パープル、ニューアルバム発表!」よりも「パープル、ボーカル三度目の変更!」の方が断然興味がわいてしまうのだ。
ワイドショーにかじりつくおばさんみたいだなぁ。
曲で言えば「Burn」が好きです。
声についてはギランよりデビカバの方が好きなのだ。
ジョー・リン・ターナーがボーカルをつとめたアルバムも1枚あったと思うが、これは1曲も聴いてないですね。
雑誌なんかでよく目にしたのが「ジョンは人格者」という説。
ジョン・ロードを悪くいうヤツはリッチー以外にはいない、なんて記述もあって、いろいろあるけどやはりこの人を中心にパープルは回ってきてたんでしょうかね。
リッチー最後の脱退の後、リッチーのいない分セールス的には弱体化したけど、メンバーはみんな実に楽しそうにプレイしている、といった記事もあった。
2度目のレインボーにはジョーもロジャーもついていかなかったが、これがおもしろくなかったんだろうか、リッチーはそのあとキャンディス・ナイトを連れてきて、バラードに路線を変更してしまった。
ブラックモアズ・ナイトとしてニュースステーションに出演したのを見たが、リッチーは番組で紹介したパープル時代の映像のモニターにもずっと目をそむけていたようだ。(久米宏がそう言っていた)
ファンにとってはやはりリッチーあってのパープルなんでしょう。
御大(ファンはリッチーのことをこう呼ぶそうだ)がパープルに戻る日を待ちわびる声が、当時FROCKLにも飛び交っていた。
現在はギランとペイス、ロジャーの2期メンバーにドン・エイリーとスティーブ・モーズの5人で活動しとるとのこと。
これも全然知りませんでしたが、今年も日本公演してたんですね。
ブラックモアズ・ナイトもまた日本に来るそうですが。
ジョンとデビカバは何してるんだろう?
まあ彼らのことだから、ある日突然「第*期メンバーで再結成!」なんてこともまだあるかもしれない。
そんなわけで結局曲そのものよりも、未だに彼らの動向ばかり気にしている自分である。
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コメント
SYUNJIさん、こんばんは。
ラーメンの例えにバカ受けしました。本当に「聴いてない」
のですか(^^;)。
ちなみに荻窪に住んでいたことがあります。
どの評論家がいっていたのか忘れましたが、「日本のギター小僧に最も
大きな影響を与えたのは、ベンチャーズとパープルのブラックモアだ」
と読んだことがあります。私が中学時代に、おませな洋楽ファンはメタル
を聴いていましたが、パープルは別格のようでした。
>>今年も日本公演してたんですね。
ブラックモア抜きではありますが、もりあがったそうです。一方の
ブラックモアズ・ナイトと共に、現在のパープルを支えているのは
日本のファンかもしれません。
で、私ですが、
「Live In Japan」とベスト盤を持っています。コンサートには同僚に
誘われて1回見に行きました。となるとそれなりに聴いている、という
ことになりますが、自己採点はレベル2(1曲しか聴いていない)です。
「Live In Japan」の1曲目「Highway Star」を聴き、ブラックモアと
ロードの壮絶プレイを聴いて「は~いい汗かいた。満足」状態で、
結局この先に進まないのです。懺悔。
投稿: モンスリー | 2004.06.13 22:19
こまったなあ!またしてもジャストです。自分もほんとに音楽ファンなんだろうか? 笑うだけ!
CDもレコードも一枚も持ってません!でも、カラオケで王様はうたっちゃたりするんですけど!??リアルタイムでファイアーボールとかはすきだったんですけどね!ドーンのノックは3回を1位から引きづりおろしたのがファイアーボールでしたね!記憶が正しければ!!なんどか、レインボウとか買おうかなとはおもったんですが、ついぞ、一枚も!!ロックなんちゃらって駅で買ったオムニバスには何曲かはいっていたかも!napすたーとかでも一度も検索したことないし、カセットにコピーしたという記憶もない!しかし、そこそこの曲は知っている!日本でいう歌謡曲のような存在!すいませんファンの方!
投稿: マルチオーディオ | 2004.06.14 10:57
ラーメン屋の例えは的確で面白かったです。そう、そういうイメージ!
パープルは何枚か持ってました。洋楽好きな人との付き合いという感じで買っていたので、処分してしまいましたが、唯一地味な『嵐の使者』だけは残しています。ハードロックのバラード好きな私は「ジプシー」と「幸運な戦士」が大好きなんですよ。
ジョン・ロードが好きだから、そのうちベスト盤でも買おうかな、という程度です。レインボーも2枚組ベスト盤を持っているだけです。
ツェペリンも処分してしまったのですが「アキレス最後の戦い」の為に『プレゼンス』だけ残しています。パープルとは好きなレベルが違うので、そのうちCDで全部買い集めるつもりですけどね。
Japanを聴いていたので、そのうちコメントしますね。
投稿: hello nico | 2004.06.16 00:24
SYUNJIさん、みなさん、こんばんは。
マルチオーディオさん、
>>カラオケで王様はうたっちゃたりするんですけど!
白状しますと、王様「深紫伝説」を聴いて、パープルのベスト盤を
買いました(^^;)。
ちなみに「深紫伝説」は、もう王様のオリジナルなロックに聞こえる
くらい好きになってしまいました。カラオケでも歌いますが、会社
の人の前では歌わないようにしています(^^;;)。
nicoさん、
>>「アキレス最後の戦い」の為に『プレゼンス』だけ
おお、私もZEPでは断然この曲が一番に好きです。確信に満ち溢れた
演奏が素晴らしい傑作だと思います。昨年出た「Led Zeppelin DVD」
でライブが収録されて歓喜しました。
投稿: モンスリー | 2004.06.17 23:36
みなさまコメントありがとうございます。
パープルってZEPよりもポップで大衆的な音だと思うのですが、そのせいか日本でCMに使われてるのはパープルの曲ばかりですね。
ロック聴く人にとってあまりにも当たり前すぎて、案外「そういやアルバム聴いてないや」になってしまうこともあるのかもしれません。←あたしもそう
王様も深紫伝説の方が楽しそうでしたし。
で、あえて本文に書かずにいましたが、実は自分はカバーディル&ペイジを結構気に入っています。CDも買いました。
コンサートまでやり、洋楽番組に二人で出演したカバはたいそうご機嫌な様子でしたが、当時の雑誌でカバは「ロバート・プラントのバカ野郎から横やりが入った」と発言していました。
案の定カバペーはアルバム1枚で終わってしまい、その後ペイジはペープラに戻っていきましたが。
FROCKLではパープル派が「カバはペイジの実験台にされた」とまで言い、カバペー必ずしも評価は高くなかったみたいです。
投稿: SYUNJI | 2004.06.18 17:54
SYUNJIさん、こんばんは。
>>はカバーディル&ペイジを結構気に入っています
来日公演を見に行ってきました・・・・ペイジ目当てで。
デビカバのアルバムも、ZEP的なものが結構使われていました
ので、ライブもアンコールはZEP大会になると思ったのですが、
それは甘かったです。
デビカバの曲が一番多かったですが、、ホワイトスネイク、ZEP
の曲はほぼ均等に演奏されていたと思います。
>>「カバはペイジの実験台にされた」
うーむ、そんな評価でしたか。会場ではホワイトスネイクの曲で
一番盛り上がっていたと思うのです。私はてっきりZEPで盛り上がる
と思ったので意外でした。事前にどの層のファンが来るのか、
マーケティングでもしているのかと思いました。
投稿: モンスリー | 2004.06.21 21:42
SYUNJIさん、みなさん、こんばんは。
私のHPで「マンガ「20世紀少年」とロック」というコーナーを
もうけております。ここは、いわば「無理矢理聴いてみた」シリーズ
の趣がありまして(笑)、Tレックスもこのマンガを読んで初めて
聴きました。
ちなみにこのマンガ、Tレックスのヒット曲「20世紀少年」を聴くと
おもしろさが倍増する仕組みになっております。そんな訳で、「20世紀少年」(曲)
は大好きな曲となりました。圧倒的なかっこよさ、狂騒感がたまりません。
ですが、私が聴いたのは「電気の武者」とベスト盤ですが、聞き続ける
のはちょっと難しいと思ったのです。ボランの虚空に向かってのシャウト
は、私にはちょっと難しかったです。
>>リアルタイムってやはり重要なファクターですね
私もそう思います。私が聴いているのは後追いばかりですが、
継続して活動しているバンドや、再結成してコンスタントに活動
しているバンドはより思い入れが強いです。しかし、やはり
リアルタイムで経験したかったという思いが募ります。
>>30代になってからリアルタイムとして「仕入れた」アーチストってのは、
>>自分の場合とても少ない
これも同じで、私の場合、シェリル・クロウくらいです。
話が変わって恐縮ですが、80年代&完全リアルタイムのシンディ・
ローパーの来日公演に行ってきました。感動で泣きそうになって
しまいました。
投稿: モンスリー | 2004.06.21 21:43
モンスリーさんはカバペーをご覧になったのですね。
たぶんもう2度と再結成しないでしょうから、貴重な体験でしたね。
パープルの曲はやらなかったのでしょうか?
「実験台」はあんまりな言われようですが、ペイジは初めからペープラでアルバムを作るつもりで、カバをスパーリングパートナーにしたという話でしたが・・ホントかよ?
当時政則氏のカバペー特集番組では、「ペイジはオレにシャウトさせるんだよ。全くこのトシでさぁ」などとまんざらでもない終始うれしそうなカバが印象的でした。
投稿: SYUNJI | 2004.06.21 23:05
SYUNJIさん、TBとコメント有り難うございました。自分の記事もTBさせてもらいますね。
記事、興味深く読ませてもらいました。ラーメン屋の例え、なるほどと思いました。
パープル後(再結成してますが)のメンバーのものでは、レインボーは聴きましたが、その他はホワイトスネイクの数曲を除いて聴いていないです。
またお邪魔させてもらいます。
投稿: Junk | 2005.05.20 11:34
こんにちは、TBさせていただきました。
投稿: 劇団セブンstaff | 2005.10.30 15:17