聴いてない 第21回 イエス
腰の引けたヘタレシリーズもとうとう21回目。
思えばここまで自分の聴いてなさをひけらかすblogも、世界広しと言えどウチだけであろう。
当たり前だって。
で、今回はイエスなんですが、ここにきて「聴いてない度」を考えてみました。
レベル0=名前も知らない、1曲も聴いてない(←書けませんがね)
レベル1=名前だけは知っているが、1曲も聴いてない
レベル2=1曲しか聴いてない
レベル3=ヒットした数曲は聴いているが、アルバムは1枚も聴いてない
レベル4=アルバムを1枚だけ聴いた程度で、その後聴いてない
で、これまでとりあげた20組のアーチストを評点すると・・
・ボブ・ディラン=3
・ブライアン・フェリー=2
・ドゥービー・ブラザーズ=3
・キング・クリムゾン=1
・ジェフ・ベック=4
・ジミ・ヘンドリックス=1
・ジャパン=2
・マイケル・シェンカー・グループ=1
・ニルヴァーナ=4
・ニール・ヤング=3
・ドアーズ=4
・リンゴ・スター=1
・プリンス=3
・デヴィッド・ボウイ=3
・スティーリー・ダン=4
・エアロスミス=3
・ELP=4
・ライオット=4
・スティービー・ワンダー=3
・キッス=3(「聴かされた」アルバムはカウントせず)
うわー聴いてねぇ。あらためて見るとひどい有様ですな。
クリムゾンとジミヘンとリンゴの1ってのは痛いよなぁ・・
早く聴かねばいけませんね。
さてイエス。
聴いてない度は4です。
これでプログレ四天王のうち、少しだけ聴いてきたのがピンク・フロイドで、あとは全滅である。
初めてイエスの名前を知ったのは70年代終わりのころだったと思う。
ちょうど洋楽デビューを果たしたころで、用もないのにレコード屋に出かけ、買うカネもないのにジャケットをながめて難しい顔をしたりしていた。バカ中学生である。
そして「究極」という、タイトルもジャケットも印象的なアルバムを見つけた。
それがイエスとの出会いである。(って買わなかったんですけど)
一応洋楽師匠の姉に「イエスとはどんな音楽か?」と聞いてみた。
「それはこんな音楽だ」と言ってテープを聴かされた。
でもどんな音だったか、どのアルバムだったか全く覚えていない。
結局「究極」も未だに聴いてないままである。
イエスの音にきちんと向き合ったのは、それから数年後になる。
言わずと知れた「ロンリー・ハート」である。
それまでは例のごとく「プログレだから」という理由で遠ざけてきたが、さすがに毎日FMやMTVでオンエアされればエアチェックもしますわね。
で、アルバム「90125」も一応借りて聴いてみました。
・・・が、以来イエスのアルバムは年代を問わず1枚も聴いていない。
それ以上聴き続けなかった理由を述べよ。
・キーが高い
別にカラオケで自分が歌おうってわけではないんですが、とにかくジョン・アンダーソンのキーが高いよ、姉ちゃん。
A面3曲目の「It Can Happen」あたりで早くも限界が来た。
あまりにも甲高いボーカルに飽きてしまいました。
「もうええわ・・」というのが正直な感想。
「ロンリー・ハート」はむしろ好きな曲なんですけどね。
「ロンリー・ハート」はプロモ・ビデオも何回か見た。
普通に曲が始まってしばらくして突然ジョンが「そうだ!」という感じでアップになったかと思うと、またアタマから演奏が始まるという、いまいちよくわからない仕込みがあった。あれは何なんでしょうね?
続いて同じような路線の「ビッグ・ジェネレーター」という曲をエアチェックした後、イエスを録音することはなかった。
ただ聴いてないけどメンバーの名前や動向なんかは結構覚えたりした。
もめてるバンドに興味があるんです。
その後イエスの名前をめぐってゴタゴタが生じたらしく、どう見てもイエスの人たちなのに「Anderson, Bruford, Wakeman, Howe」などといった「ますだおかだ品川庄司」みたいな名前でアルバム作ったりしてましたね。
エイジアを聴いていたので、スティーブ・ハウがイエスに戻ってしまったのは残念だった。
イエスはアルバムジャケットがどれも非常に芸術的でかっこいい。
ただ「90125」「Big Generator」はなんか変だよ。全然チカラが入ってませんね。
売れちゃったからいいのかな?
長い歴史の中で多くのビッグネームが出入りしてるバンドなので、時期によって音もかなり違うのだろう。
最もミーハーな時期のイエスしか聴いてないので、プログレらしい時期の音も少し聴いてみようかと思っています。
でも、もしかしてジョンのボーカルはどの時期も同じでしょうかね?
そこだけが少し心配ですが、どうなんでしょうか?
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コメント
プログレ好きになった直接的なきっかけがイエスなので思い入れがあります。
ラジオで「燃える朝やけ(Heart of the Sunrise)」を聴き、『こわれもの』を買いました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007KWHP/qid=1086448877/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/249-9870681-2793952
当時、友人のお姉さんと洋楽アルバムを交換していて、イエスを貸したら「こういうのは好きじゃない」と言われ、それ以降一人でひっそりプログレを聴いて来ました。
そして「シベリアン・カートゥル」の為に『危機』を買ったら、それ以前のアルバムも聴きたくなり、集め始めました。
ここらへんからの大作志向がいわゆるプログレらしい時期でしょうが、人によって好みがあると思います。私自身『海洋地形学の物語』はまともに聴いていません。
初期3枚は地味ながら、ポップでとっつきやすいと私は思うんですけどね。
しかし『究極』で止まりました、Punk/Newwaveに移ったからです。
「ロンリー・ハート」がヒットした時、いい曲ですが複雑な気持ちでした。ちょっと私のイエスと違う…
娘ジェイド・アンダーソンがラジオで言ってました。「家の電話をパパが取るとみんなママや私と間違うのよ」って。話し声も甲高いのでしょうね。
>「ますだおかだ品川庄司」
例えに笑ってしまいました。そんな裏話があったとは中途半端なイエスファンの私は知りませんでした。
聴いた事があると思うんですけど…
キング・クリムゾン「21世紀の精神異常者」(とは今は言ってはいけないみたですけど)CMで使われていました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000003S09/qid=1086448275/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-9870681-2793952
リンゴ・スター「ユア・シックスティーン」結構ヒットしたと思うんですけど。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000006MV0/qid=1086448038/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/249-9870681-2793952
ジミ・ヘンドリックス「紫のけむり」ギターがかっこいい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000DHZJ/qid=1086448322/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/249-9870681-2793952
マイケル・シェンカー・グループ これは聴かせられたはずだけど、私もよく知りません。
投稿: hello nico | 2004.06.06 01:18
nico様、毎度コメントありがとうございます。
>「ロンリー・ハート」がヒットした時、いい曲ですが複雑な
>気持ちでした。ちょっと私のイエスと違う…
この時期だけ聴いてた自分は、「きっと昔からのファンはあまりこのヒット状況を快く思っていないのだろうなぁ」などと結構面倒なところまで考えていましたが、やっぱそういうもんですかね。
エイジアの時も、似た感情を持ちながら申し訳なく聴いていたもんです。
キーの高いボーカルは他にもたくさんいますが、ジョンの声はどうしても45分以上は聴けなかったですねえ。
で、nicoさんご紹介の3曲を試聴してみました。
が、やはり聴いたことのある曲はなかったです。
投稿: SYUNJI | 2004.06.06 22:00
SYUNJIさん、こんばんは。
>>ここにきて「聴いてない度」を考えてみました
うわっはっはっ! 私も特にひどいのをあげてみました。
・ブライアン・フェリー、ジャパン、マイケル・シェンカー・グループ、
ニルヴァーナ=1
・ライオット=0
他も、2や3が目白押しです。
さてイエスですが、
>>プログレらしい時期の音も少し聴いてみようかと思っています
イエスのファンの人に怒られるかもしれませんが、やはり5枚目の
「危機」までが一番好きです&おすすめできます。となると、
比較的短く今でもライブの中核となるナンバーを占める曲を
多く収録した「The Yes Album」、
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=483174
20分の組曲もかかってこいとおっしゃる場合ですと「危機」がよいです。
http://www.hmv.co.jp/Product/Detail.asp?sku=1959481
(↑今気がつきましたが、最新リマスター盤が異様な安値になっています)
ですが、ボーカルはずっとアンダーソン調です。
ちなみに、アンダーソン以外がボーカルをとったアルバムというのも
1枚だけあります。「ドラマ」という作品で、バグルス(ラジオスター
の悲劇がヒットしましたね)の2人組がイエスに加入したものです。
nicoさん、
>>私自身『海洋地形学の物語』はまともに聴いていません
御意。といいますか、このアルバムは一度も聞いたことがありません。
>>しかし『究極』で止まりました
同じです。このアルバムにも「Awaken」という大曲がありますが、
どうしても好きになることができませんでした。
「危機」以降ですと例外的に「Yessongs」が好きです。ライブ盤
ですが、完成度はさすがイエスですね。
投稿: モンスリー | 2004.06.06 22:30
SYUNJIさん、こんばんは(こちらは必ず皆さん挨拶なされますね)
>この時期だけ聴いてた自分は、「きっと昔からのファンはあ
>まりこのヒット状況を快く思っていないのだろうなぁ」など
>と結構面倒なところまで考えていましたが、やっぱそういう
>もんですかね。
誤解の無いように…
ヒット大歓迎! だって周りにプログレ好きの人いなかったから、ヒットすれば話も出来るし、コンサートだって一緒に行ってくれるでしょ。
でも「ロンリー・ハート」はプログレかな? 今まで私が聴いてきたイエス・サウンドとちょっと違ってました(だからヒットしたのかもね)。
どうせ、ヒットするなら「タイム・アンド・ア・ワード」、「アストラル・トラベラー」「不思議なお話を」…なんかがいいなぁ。
CD棚を見たら「Yessongs」ありませんでした。基本的にライブ盤を買わないのですが、モンスリーさんがオススメするなら買いますね。
投稿: hello nico | 2004.06.08 01:41
自分の採点は以下のとおり消えている名前は聴いているってことです。
・ドゥービー・ブラザーズ=4
・ジミ・ヘンドリックス=4
・ジャパン=2
・マイケル・シェンカー・グループ=2
・ニルヴァーナ=2
・ドアーズ=4
・エアロスミス=4
・ELP=4
・ライオット=2
・スティービー・ワンダー=4
・キッス=3
さてイエスですが、ラウンドアバウトが全米チャートにランクインしたのがリアルタイムなので、当然こわれものから入っています。それ以前のアルバムはすべて買いました。その後リレイヤーまでリアルタイムで買い続けました。その後は買ってません。資料としてロンリーハートは買ったけど聴いてるわけじゃありません。
CDに買い換えたものは海洋地形学と危機、こわれものはDVD-AUDIOのマルチチャンネル買いました。
結論、こわれもの、危機、海洋地形学の3枚はすきです。いまでも聞きます。後はまったく興味ありません。こわれもののサラウンドは聞く価値大です。チャンスがあったら是非きいてください。
投稿: マルチオーディオ | 2004.06.08 14:38
皆さま、毎度コメントありがとうございます。
それぞれにイエスに思い入れがあって聞いてないワタシはなんとなく皆さまがうらやましいです。
「こわれもの」「危機」が評価が高いようですね。
>ヒット大歓迎! だって周りにプログレ好きの人いなかった
>から、ヒットすれば話も出来るし、コンサートだって一緒に
>行ってくれるでしょ。
なるほどそうか・・
プログレっつうとどうしても選ばれた人達が聴くような印象があって、ミーハーな自分はやや引け目を感じながら聴いてたもんですが・・
>ですが、ボーカルはずっとアンダーソン調です。
ぐっ・・やはりそうスか。
この点が少し自分には試練だなぁ。
ところで皆さんそれぞれ聴いてない度をあげておられるのがおもしろいですね。
ジャパン・ニルヴァーナ・ライオット・マイケルシェンカーがあまり聴かれてないようですね。
全国的にアンケートでもとりたい気分です。
投稿: SYUNJI | 2004.06.08 23:57
SYUNJIさん、nicoさん、マルチオーディオさん、こんばんは。
実は私はいきなりライブ盤を購入してしまう愚行(笑)を
何度も何度も繰り返しております。ライブ盤を最初に聞いて、
その後スタジオ盤を買っても結局ライブ盤ばかり聞いて
しまったり、ライブ盤しか持っていないミュージシャンも
いますです。
「Yessongs」ですが、プログレライブの傑作とは聞いておりました。
そのよさがわかったのはごく最近です。イントロの「シベリアン・カー
トゥル」から「燃える朝焼け」の連打はいいですよ~。おすすめできる
1枚です。
ちょっと残念なのは、選曲が3rd~5thアルバムからのみで、「時間と言葉」
が収録されていないこと、ビル・ブラッフォードが3分の1くらいしか
参加していないことです。(アラン・ホワイトが悪いわけでは決して
ないのですが)
そうそう、SYUNJIさんが、アンダーソンのボーカルがダメ、
ということですが、私も同じことが多々あります。
例えばトム・ペティ&ハートブレイカーズ。サウンドは
アメリカンで好きなんですが(特にギターが好き)、
ボーカルがどうしてもいただけず、深く聴くことができません。
投稿: モンスリー | 2004.06.09 22:19
モンスリーさん、こんばんは。
>例えばトム・ペティ&ハートブレイカーズ。
おや、そうですか。
自分は(ややハリのある声で)少しは聴いてます。
「Into The Great Wide Open」というアルバムはかなり良かったですし、日本では少し手に入りにくい「She's The One」というサントラCDもなぜか持ってます。
トム・ペティについても、かなり前ですが少し書いた文章がありましたんで、良かったらご覧下さい。
http://kotodama.air-nifty.com/essay/2004/01/post_8.html
ところでここに書いていいのかわかりませんが、モンスリーさんのヨタ話の「クイーン最後のライブ」、素晴らしい文章です。
自分はクイーンについては聴いてないアルバムはほとんどないくらいですが、あんな評論はとても書けません。
でもいつかこのBlogでも「聴いてきた 第0回 クイーン」もやってみたいと思っています。
投稿: SYUNJI | 2004.06.12 00:50
SYUNJIさん、みなさん、こんばんは。
>>自分は(ややハリのある声で)少しは聴いてます
そうですか! 当方、例によってライブ盤とベスト盤だけ聞きました
が、あのサウンドにスプリングスティーン的なボーカルを期待して
しまうのが、そもそも私の勘違いのようです。
名盤といわれる「破壊」は友人に借りてダビングしていますので、
いずれゆっくり聞かねばと思っています。
>>「クイーン最後のライブ」
ありがとうございます。実は、かなり苦しんで書いたのですが、読み直して
見て「このライブ盤のよさがちっとも伝わらない文章だ」と掲載するか
否か何度も考えたのですが、ネタ切れ防止に負けてしまい結局アップ
したものです。本当にお恥ずかしい限りです。
SYUNJIさんの「聴いてきた:クイーン編」も期待しています。
ところで、「エアチェックの夜」を拝見しました。
>>(1)「ラジオスターの悲劇」を歌った、バグルスではないグループ名
全くわかりません。
(2)82年頃リリースされた「Open Your Eyes」を歌ったグループ名
エイジア???
投稿: モンスリー | 2004.06.13 22:06
モンスリー様、毎度です。
トム・ペティについてはトラベリング・ウィルベリースの2枚も聴いてますので、案外好きなほうかもしれません。
彼の「Oh Year」という全然楽しそうじゃないかけ声が妙に気に入ってます。(「イエー」ではなく「イェア」と発音)
さて、疑問にお答えしましょう。
(1)「ラジオスターの悲劇」を歌った、バグルスではないグループ名
これは「ブルース・ウーリー&ザ・カメラクラブ」というバンドです。
(2)82年頃リリースされた「Open Your Eyes」を歌ったグループ名
うーん、エイジアにも同じ曲はありますけど、これはイギリスのバンド「ザ・ロード・オブ・ニュー・チャーチ」が正解です。
2つとも偶然エアチェックできたのですが、グループ名がわからず悩んでいたものが、FROCKLであっさり解決しました。
当時回答していただいた方からも「あんたの質問も相当コアだ」などと言われました。
投稿: SYUNJI | 2004.06.13 23:05
はじめまして、hello nicoさん経由でお邪魔しました。
聴いてないシリーズ面白いですね。特に私が最も影響を受けた
KissとYesが連続で紹介されているのには笑いました。
最近プログレ関係がメインのBLOGをはじめました。
ギタリストでバンドもやっているんですが、Yesは去年、
Kissは先月(しかもフルメイク、フルコスチュームで)
バンドで演奏しています。こちらにも一度いらして下さい。
投稿: francofrehley | 2004.06.30 18:46
francofrehleyさん、はじめまして。
こんなヘタレBLOGに来ていただいて恐縮です。
ハンドル名はお好きなギタリストからのものとお見受けしますが・・BLOGを拝見したらエースの写真が・・
すいません、キッスの巻であたしは「エースは普通の腕前」なんてコメントしてますが、そういう話を聞いただけで、自分自身は楽器やらないんで腕前の評価なんか実はできないんですけどね。
もし気を悪くされたらご勘弁下さい。
投稿: SYUNJI | 2004.07.03 09:46
SYUNJIさんこんにちは。ご丁寧なレスありがとうございました。
音楽は人それぞれ感じ方が違うように、ミュージシャンに対しても同じだと思います。
私はAce Frehleyは素晴らしいギタリストだと思っていますが、
彼のことを下手くそだと言う人も沢山います。別に楽器をやらなくても、
ミュージシャンに対してそれぞれ感じることはあるはずです。
それを評論するのは意味のあることですし、色々な評論は見ていて面白いものです。
とにかく評論される対象になっているだけで、上手い下手は関係なく
そのミュージシャンは少なくともリスナーに何かを感じさせたわけで、
それだけでも凄いことだと思います。
聴いてないシリーズ次は何かと楽しみにしていたら、ビージーズですか!
実は洋楽の入りがビージーズでKiss,Yesとともに大好きなバンドなんです。
恐れ入りました。
投稿: francofrehley | 2004.07.05 15:33