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聴いてない 第16回 エアロスミス

キャリアのわりには枯れもせず元気なエアロスミス。
ミック・ジャガーをして「ちょっと古いよね」と言わしめる古典的なスタイル。
最近はサントラやCMにもよく登場し、活動そのものは停滞することもなく続いている。
・・・のだが、あまり聴いてない。
いくつかエアチェックした曲もあるが、通して聴いたアルバムは1枚もない。

聴いてない理由をむりやり。
・その1 出遅れた
エアロの曲をエアチェックしたのは80年代末からである。
それもFMではなくプロモ・ビデオの音声をカセットに録り始めた頃だ。
「エアロスミスだから録ろう」という前向きな姿勢ではなく、「たまたま録れちゃったし、まあいいか」くらいにしか考えていなかった。
なので80年代前半以前の曲はほとんど知らない。
キャリア30年だから、ちょうど前半を全然知らずに来てしまった状態だ。
「Walk This Way」という曲をRun DMCがカバーしていて、プロモ・ビデオにもスティーブン本人が出ていたことだけは覚えている。

・その2 長く聴いてると飽きるような気がする
シングルとしてはいい曲があるが、アルバムとして40分以上エアロにまみれてみる、という気分にはあまりならない。
まあ基本的にエアチェックばっかしてたシングル中心のリスナーなんで、エアロに限りませんけど。

聴いてないし前向きでもないのだが、エアロスミスはそれほど嫌いなわけではない。
サウンドは多少古くさいものの、スティーブン・タイラーのボーカルやコーラス、ジョーのギターなど魅力は多いバンドだと思う。
スティーブンのアンコウ顔もビデオで見る分にはおもしろくてよい。
90年代のものだが、「Amazing」なんて曲はかなりいい。
ややバラードよりな曲だが、途中長いギターがあり、古いラジオのような音で終わるという大作?だ。

それほど多く彼らのビデオを見ていないけど、この人たち、あまり凝ってないスよね。
一応ストーリーのようなものをこしらえてるらしいんだけど、結局バンドメンバーの演奏映像やスティーブンのシャウト顔がひんぱんに登場して、映像としては安臭くて散漫な仕上がり。
友人のミュージシャンいしはらは「Love In An Elevator」のビデオについて「これがまたB級なんだ」と、ため息まじりに感想をもらしていたことがある。同感だ。
「B級なんだけど、愛すべき人たち」といった感じだろうか。

非常に勝手なイメージだが、スティーブンて未だにステージでは昔のロッド・スチュアートみたいなカッコで歌ってそうな感じなのだ。
ひらひらのフリルつき胸元開きボディスーツ・水色ラメパンタロン・ロンドンブーツで今でもいけるのはスティーブンだけだと思う!
・・・・って適当に言ってるわりに変に具体的なイメージなんですけど。
ハードロックのヒトだけど、でかいバイクとか鋲ベルトなんてアイテムはいまいち似合わない、と思いますがどうでしょう?

などと考えていたら、昨日テレビでエアロの70年代(だと思う)のライブ映像が流れていた。
やっぱり縦縞のパンタロンスーツみたいの着てるじゃん。
そうそう、こういうカッコです。
この頃のスティーブンのセンスって、フレディ・マーキュリーに似てる・・

そんなわけでかなりゆがんでしまってるエアロ像ですが、正しいエアロ道にお導きいただければと思います。


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コメント

エアロスミス好きでした。初期しか聴いてないんでこんなコメントしかできませんけど。
やぁ恥ずかしい、getsmart0086さんのところで「ランDMCと競演したなんて知らない」なんて書いたけど言われればそうだった…
ハードロックのバラード好きの私としては「Dream On」が好きです。とり合えず、初期のアルバムは持っていたので聴きましたが、また買おうとは思いませんが、懐かしいからまた聴きたいなぁ~。

>でかいバイクとか鋲ベルトなんてアイテムはいまいち似合わない

私もそう思いますが、新作アルバムのPVはどんなものでしょうか。スティーブンの歌い方はねっとりしたイメージを持っていたので、新作のブルースカヴァー・アルバムは今まで持っていたエアロスミスとはかなり違いました。あのキャットスーツ風の格好でブルースは合いませんね。

投稿: hello nico | 2004.04.25 18:40

nico様、毎度コメントありがとうございます。

友人のいしはらというミュージシャンは、エアロの新作について、こんな感想を記しています。

「予定調和に近いけれど、微妙に裏切っているとも思う。
楽しいけれど、和めるとはちと違う。その感覚がエアロスミスだ。」

さほどエアロのファンではないようですが、新作については一定の評価をしていました。

投稿: SYUNJI | 2004.04.29 22:45

Syunjiさんはじめまして、jetと申します。
Japan Music Blogをたどっていたらこのサイトにリンクが貼ってあったのでたどり着きました。「聴いてない」シリーズは僕にも思い当たる節が多々あって面白いです。

僕もエアロは3度もライブに言ってる割には一枚も持ってません(毎回誘われていってるんですが)。
WhoとPaul Weller目当てで行く[Rock Odyssey]に出てるので今度で4度めになります。

ライブで見る分には楽しいバンドです。ヒット曲はほとんどやるし。

PVは何本か見てますがどれもB級テイストを貫いています。
特に"Sweet Emotion"なんかその最たるものです。

直接関係ないですがスティーブンの娘のリブ・タイラーが結構好きで何本か映画を見たのですが、どれも基本的にB級、親子でB級街道まっしぐらですね。

B級のままビッグになってしまった珍しい人たちだと思います。

投稿: jet | 2004.05.01 08:01

SYUNJIさん、こんばんは。
エアロスミス。直訳すれば「空中鍛冶屋さん」になるって本当
でしょうか?
それはさておき、私も聞いていません。妻も少し聞くので、ベスト盤
とライブ盤(いずれも再結成後)を持っていますが、きちんと通して
聞いていません。SYUNJIさんと同じく、気に入った曲を抽出して
聞いています。

ですが、これからもがんばってほしい存在です。解散前と再結成後で
評価も人気も衰えないバンドって、珍しいと思うのです。
ディープ・パープルやドゥービー・ブラザーズのように、再結成して継続
してがんばっているバンドは、必ず「全盛期の遺産の再生産に過ぎない」
と酷評されるからです(そんなはずないんですけどねえ)。
エアロはそんな中で希有な存在だと思います。

私の一番好きな曲は「Eat The Rich」です。アメリカンロック魂を感じます。
ワイルドで下品なやつ(笑)がタフネスにあふれていてかっこいいです。

jetさん、初めまして。
私もフー目当てで大阪公演行って来ます。ひょっとすると、フーと
ウェラーの師弟共演が実現するでしょうか!?

投稿: モンスリー | 2004.05.01 10:51

モンスリーさん、はじめまして。
フーとウエーラーの師弟競演は期待しちゃいますが、エアロと稲葉浩司がワールドカップのときに続いて競演しちゃいそうなのが心配でなりません。

なんかあんまり見たくない光景です。

投稿: jet | 2004.05.01 17:32

jetさん、初めまして、コメントありがとうございます。
Japan Music Blogへの参加にも躊躇してるヘタレなblogなんで、来ていただいて恐縮です。
おかげさまで意外にも常連でコメント寄せてくださる方がいて、勉強になってます。

>どれも基本的にB級、親子でB級街道まっしぐらですね。

いいなあ、もう一生B級でいてほしい。
ミック・ジャガーも死ぬまで「あいつら古いよな」って言ってやってほしいね。


モンスリーさん、毎度コメント感謝です。

>フーとウエーラーの師弟競演は期待しちゃいますが

くっくっくっ(含み笑い)、どっちも聴いてませんよ。
いずれ書きますんで、ご指導下さい。
最近聴いてないことがむしろネタになって楽しい・・
新しいタイプのヘンタイか?自分。

投稿: SYUNJI | 2004.05.01 18:01

jetさん、こんにちは。
>>なんかあんまり見たくない光景です
御意。
ワールドカップの時も、ちょっと信じられませんでした。
B'zのお二人は恥ずかしくなかったのでしょうか。

SYUNJIさん、こんにちは。
>>どっちも聴いてませんよ
爆! 最近私は、こちらの「聴いてない」に「私も私も」と
賛同できるのが、快感になっております(自滅)。
ちなみに、ザ・フーは聴き始めて1年のにわかファンです。
ウェラーは妻がファンで、それなりにエピソードがありますので
こちらに登場する時を楽しみにしております(^^;;;)。

投稿: モンスリー | 2004.05.03 17:11

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