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エアチェックの夜 19

第19回 通 2001.10.30


POPS75 1991.11.30

Silhouettes/Kenny G.
Coming Out Of The Dark/Gloria Estefan
Your Song/Elton John
I'm Your Baby Tonight/Whitney Houston
And So It Goes/Billy Joel
Come To Me/Bobby Caldwell
Stand By Me/John Lennon
Rock Wit'cha/Bobby Brown
He Don't Know/Huey Lewis & The News
Another Day In Paradise/Phil Collins
Learning Fly/Tom Petty & The Heartbreakers
Talk Walk Drive/Jullia Fordam
Top Of The World/Van Halen
Orinoco Flow/Enya
Give Peace A Chance/John Lennon


インターネットの登場によって、得られる情報の量や幅は劇的に変化している。
提供されている情報は、ある意味無限であり、しかも大半は制限なくいつでも検索閲覧が可能だ。
しかもそれは世界規模であり、環境さえあれば誰でも受発信できる。
リスクはもちろんあるが、知りたい情報を短時間で確実に把握することが可能である。
うまく使えば、非常に有意義だ。

インターネットを利用し始めて6年ほど経つ。
もはや電気や水道と同様、あって当たり前の状態になりつつあり、それがどれほどすごいことなのか、最近は実感することも少ない。
それでも、ネットを利用する中で、意外な発見をする場面はまだまだあったりする。

ネットを利用して情報を得ることを覚えたのは、今から7年ほど前のことだ。
インターネットを利用する前に、パソコン通信を使っていた。
仕事で、パソコン通信(ニフティ・サーブ)を利用して、遠く離れた企業とのデータの送受を始めた。
その他、フリーソフトのダウンロードや新聞記事クリップサービスなど、メール以外の様々なサービスを時々利用した。

使ううちに、同じ目的や趣味を持つ人同士の意見交換の場があることを知った。
フォーラムと言い、インターネットで言う掲示板にあたるサービスである。
その中に「ロック・リスナーズ・フォーラム」があり、4年間くらい参加した。
ここが「情報を得る」という意味では、実に使える場所だった。

長い間エアチェックをしている中で、曲名やアーチスト名が聞き取れず、その後も解明することなく不明だったものがいくつかあった。
それをフォーラムで質問すると、たいがい知っている人がいて教えてくれるのだ。

ちなみに解明した問題は以下のようなものだった。
 (1)「ラジオスターの悲劇」を歌った、バグルスではないグループ名
 (2)82年頃リリースされた「Open Your Eyes」を歌ったグループ名
いかがでしょうか。普通わかんないと思います。

こんな調子で様々な質問を重ね、そのほとんどが解明した。
このフォーラムに参加している人達は、知識が豊富であるほど親切だった。
初心者にとっては実にありがたい話だ。
曲名の他、アーチストに関する情報や新譜の話題など、得られるものは多かった。
慣れてくると、逆に他の人の質問に答えることもするようになった。

今でもこのフォーラムは存続しているが、インターネットの普及とともに、発言の数は減っている。
画像や音、動画まで使えるインターネットに比べ、パソ通は基本的にテキストの世界である。
テレビが登場した後のラジオのようなものだ。
自分も発言をほとんどしなくなってしまったので、言えた話でもないのだが、多少寂しい気はする。

ネットには匿名性という特徴もある。
使い方を誤ると危険なことは言うまでもない。
しかし意外に理解していない人は多い。

2ちゃんねるというサイトがある。
原則匿名・何を書いても自由な掲示板の集合体だ。
まじめな話の掲示板もあるのだが、原則匿名で何を書いても自由なため、意味のない発言や中傷なども多く、議論は散漫なものばかりだ。
傍観するにはおもしろいが、目的を持って情報収集するには有効とは思えないサイトだ。
自分にとっては「使える」サイトではない。

アスキーの西氏が、この2ちゃんねるの低俗性にイヤ気がさし、「1ch」という「人に優しい」サイトを立ち上げた。
利用に際しては、「読んだ人が気分を悪くするような書き込みはやめておきましょう。」とある。
西氏の言いたいことはわかるが、2ちゃんねるに参加するヤツは、その低俗性をも含めて楽しんでいるのだ。
イヤなら書かなければいいし、見なければいい。
案の定西氏を批判する発言が続発し、1chの人気はいまひとつのようだ。
正直、傍観するのもつまらないサイトである。

「人に優しい」サイトなら、別に1chでなくともいくらでもある。
そういうサイトを目指すことと、2ちゃんねるの低俗性は全く別次元の話だ。
西氏ほどの経歴を持つ人が、なぜこういった行動に出るのか、全くわからない。
ま、どこまでが西氏自身の考えで行われていることなのか、真実かどうかすらわからないのがネットの世界でもあるのだが。

使う目的に合致する情報は必ずある。
しかし真実かどうか、また安全かどうか、参加することに問題がないかどうかを見極めることが、ネット利用時の原則なのだ。
「使える・使えない」は使う側次第である。
テレビや新聞も同じなのだが、ネットの場合決定的に違うのは、情報を発信する側にも何ら制約がないということだ。
ネットがらみで犯罪や事件が起こると、ネットをよくわかっていない年輩のニュースキャスターが、とても的外れな批判をすることが多い。
交通事故多発のニュースを受けて、「だから自動車に乗るのは危険なんです」などと真顔で言うのと同じことである。


トム・ペティというアーチストがいる。
あまりまじめに聴いてきたわけではないが、簡単に言ってしまえば「渋い」という印象だ。
ボブ・ディランやジェフ・リンとの交流が、彼の音に明らかに影響を与えており、いい曲もたくさんある。
最近でもベスト盤が出たり、アメリカの同時多発テロの被害者救済コンサートに出演したりしており、地道に活動しているようだ。
ただ日本国内では、彼のレコードが爆発的に売れたとか、来日公演が話題になったなど、激しい反応はあまり聞かない。
自分が知らないだけなのかもしれないが・・

で、先日インターネットで彼に関する情報を検索していると、ファンのホームページがいくつか見つかった。
あるホームページは女性(と思われる)ファンの作成したもので、会員は100名近くおり、しかもファン同士が盛んにオフ会交流を行っているらしい。
これははっきり言って意外だった。
全く無名の人物ではないから、日本にもファンがいて当然なのだが、どちらかというと「通好み」な印象を持っていた。
ギターにこだわりのある男どもが、夜中に酒を飲みながら「やっぱトム・ペティは渋いよな」などと談義するような、そんな扱いを受けるイメージだ。
(やや貧困なイメージなのだが。)

少なくとも今まで自分の周りに「トム・ペティのファン」がいた記憶はない。
あまりうまいとは思えない歌い方、美しいとも言えない?容姿などもあってか、日本での人気はいまひとつのようだと、勝手に思い込んでいたのだ。
以前雑誌で、「ディランの後継者はトム・ペティかマーク・ノップラーか」などといった文章を目にしたことがあり、そんな時にこそ引き合いにされる「渋い」アーチストだと、今でも思っている。

「通好み」はもちろんほめ言葉だ。
しかしトム・ペティのファン(しかも女性も含め)同士が、楽しく交流している様子は、自分の想像をはるかに超えたものだった。
掲示板での彼の扱いは、さながらアイドルのようでもあった。

インターネットでは、こんなことまで知ることができる。
ネットの便利さとともに、ロックの奥深さ、世の中の広さ、自分の見識の小ささをあらためて実感した次第である。


日本でも意外にファンは多いようです。
この当時の音はジェフ・リンの影響もあって、かなり明るめです。
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズで、「Learning To Fly」。


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