続・左利きと自動改札
今回はレフティやすおさんとそんちょさんが書かれた、利き手に関する問題についての、右利きであるワタシなりの考えを述べます。
偶然にも同じ時期にココログの中で利き手について書かれた方が、自分以外にもふたりもいて、興味深く読みました。
自分は右利きですが、たまたま自動改札は左手を使います。
で、この話に興味がわいたのも自動改札の話を新聞で見かけたためで、もし内容がはさみや急須だったら、何の関心も持たずそれっきりだったと思います。
利き手に関する問題について、レフティやすおさんの言われる「むしろ右利きの連中に興味を持ってもらいたい」とのご意見はごもっともです。
が、簡単ではないと思います。
当事者でなければ問題についてふれる機会も考える動機も少ないことは、内容に関わらず同じです。
飛躍しますが、「左利き」の部分を「車椅子」や「うつ病」「母子家庭」「ホームレス」といった言葉にかえても、現象は同様ではないでしょうか。
そんちょさんのblogへのレフティやすおさんのコメントに、「右利きは融通がきかない」という表現がありました。
これ、たぶん正解です。
正解なんだけど、寅さん流に言えば「それを言っちゃあおしまいよ」じゃないでしょうか。
もし本当に利き手の問題を右利きの連中に考えてほしいとするなら、こうした意見を表現してしまうことこそが、その目的を遠いものにしてしまう可能性があります。
融通のきかない連中に、「おまえら融通きかないんだから少しはわかれよ」と言って、理解してもらえるかどうか?
右利きで融通のきかないワタシは自信がありません。
自分が自動改札のコラムで「ん?」と思ったのも、筆者が「左利きなんだから自動改札は使いにくい」という「固定した考えでいる」ところにあります。
「左利きだから」じゃなくて「あんたが」使いにくいだけだろ?それを左利き全員を味方につけたような物言いはおかしくねえか?って思ったのですが。
つまるところ利き手と融通のなさ・固定観念には、傾向こそあれ、最終的には個々の問題と思います。
右利きでも柔軟な考えのヤツはいるでしょうし、左利きのわりに頭の固い人も絶対いないというわけではないでしょう。
で、実際の問題として、自動改札に限りますが、左側に通す機械があれば、たぶん自分のような変な右利きにとっても、使いやすいかもしれません。(今は現実には存在しないからわからない)
問題はやはり「左側に通す改札機」が「全然ない」ことでしょうね。
10台あって1台でもそうした機械があれば、だいぶ違ってくる気がします。
高速の料金所の左ハンドル用みたいなもんかな。
数が少ないのはしかたがないけど、「全くない」ってのはやはり不親切なんでしょうね。
また左側改札機は利き手の問題だけでなく、いわゆるバリアフリーにもつながっていくのではないでしょうか?
少し考えたのですが、最近駅には車椅子の通り抜けなどを考慮した、多少間口の広い改札があります。
これを「左右どちらからでも入れられる機械」にすれば、けっこう便利と感じる人は多いんじゃないでしょうかね?
車椅子の人だって左に機械があったほうが使いやすいと思ってる人は必ずいます。
右利きだけど右足が不自由でつえをついてる人や、ワタシのようなひねた右利きも、もちろん左利きで90度カラダひねってる人も、こんな改札があれば便利だと感じるんじゃないでしょうか。
役所や鉄道会社に働きかけるとしても、「左利きのため」だけでなく、「様々な人が左側改札機を望んでいる」という理由をつけた方が、現実的だと感じます。
右利きなりに、こんなことを考えました。いかがでしょうか?
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コメント
まいど、左利きのやっちゃんです。
右利きの方からこのような自動改札の提案をされるというのは、これは結構いけるかもしれません。試してみる価値アリでしょうね。
これからもちょくちょくうかがいますので、何か思いつくことがあれば、利き手の話題もお願いします。
投稿: レフティやすお | 2004.01.28 22:49