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エアチェックの夜 13

第13回 一発屋 2001.7.20


POPS48 1986.7.4

Stranger Train/A-ha
No One Is To Blame/Howard Jones
Suzanne/Journey
A Kind Of Magic/Queen
Touch And Go/ELP
Edge Of Heaven/Wham!
Papa Don't Preach/Madonna
Only Flame In Town/Elvis Costello
Come On Eileen/Dexys Midnight Runners
Hold Me Now/Thompson Twins
Has There Ever Been A Good Goodbye/38special
The Eyes Of A Woman/Journey
Rumble Sheet/John Cougar Mellencamp
If Anybody Had A Heart/John Waite
Take It Easy/Andy Taylor
One Step Closer To You/Kevin Christopher


俗に言う「一発屋」に対する想いは、人それぞれ様々であろう。
世間の評価とは別に、それなりの思い入れがある場合。
「なぜあんな歌に夢中になってしまったのか・・」という後悔の場合。

インターネットでは一発屋の情報だけを集めたサイトも存在するし、最近では一発屋特集CDも売っている。
そこには懐かしさ・恥ずかしさとともに、一発で終わってしまったアーチストの悲哀を感じることができる。
歌だけでなく芸能全般で、この切り口は存在する。
ワイドショーや週刊誌など、ネタ枯れの時に「あの人は今」特集は重宝するようだ。
「死語の世界」なんてのも、原理は同じである。

その手の特集はわかりやすいし、共感を呼びやすい。
ただし、そこに集められた一発屋や死語の選択には、ある種のセンスが必要だと思っている。
(たかが一発屋特集にそこまで追求する必要なんかないんだけど。)
「一発屋」「死語」も繰り返せば一般化してしまう。
オヤジギャグも繰り返せば「オヤジギャグ」であることですらいられなくなり、単なる騒音となってしまうのだ。

ウッチャンナンチャンはすでに10年以上前に、死語のやりとりをコントにしていたことがあった。
しかし、かつての漫才ブームのように複数の番組で繰り返し演じることはしなかったようだ。
彼らはそれが「腐りやすい」ことをわかっていたと思う。

かなり昔のことだが、友人達と年越しをした時に、「年内にどれだけサムイ芸能人を言えるか」という遊びをしたことがある。(ああくだらない・・)
この遊びには、まさしくそいつのセンスが問われるのだ。
城みちるとか渋谷哲平をあげるのは誰でもできるのである。
かと言って秋川淳子やジャッカルなんてのを出すと、あまりにマニアックで知らないヤツも多くなってしまい、共感を呼べない。

誰もが憶えているんだけど、言われるまで思いつかない、そういうのを出すところにセンスが必要なのである。(かさねがさねくだらないけど。)
ちなみにこの時「アラジン」「堀江淳」などが飛び交う中、自分は「スカイ(君にクラクラ)」を出してポイントを稼いだのだが(・・知ってる?)、「オレは昔東京ボンバーズを見に行ったことがある!」という、チカラいっぱい反則なネタをだしたヤツが出て、座が一気に乱れていった。
あーもう書いててホント、くっだらないわ。でもおもしろいんだよね、こういうの。

我らが洋楽の世界にも、当然一発屋は存在する。
まれに二発目が出ることもあるが、たいていは一発のまま消えていく。
定番と言えばナックの「マイ・シャローナ」とか、カジャグーグー「君はToo Shy」なんてのがある。

一発と言えるほどの盛り上がりもなかった、さらに厳しい状態のアーチストもたくさんいた。
エアチェックのコレクションは2000曲ほどだが、中にはそういった「一服屋」クラスもかなりある。
それが結構いい曲で気に入っていたりするのである。

とりあえずいくつかあげてみます。
最近の動向をご存じの方は、ぜひ教えて下さい。

・Pop Muzic/M(1979)
テクノポップ全盛の頃登場したアーチスト。
入れ込んだ友人はわざわざ輸入盤を購入し、学校へ持ってきて独特のにおいをまき散らした。
当時の輸入盤、何であんな変なにおいがしたのだろうか・・

・Take A Little Rhythm/Ali Thomson(1980)
「恋はリズムに乗って」が邦題。
日本にも来て、深夜番組でライブやったりしたのに、それ以来不明。
結構さわやかでいい曲なんですけど。

・867-5309/Jenny/Tommy Tutone(1982)
最近売ってる一発屋特集CDにも収録されていた曲。
発売当初はレコード会社がこの電話番号を買い取って、キャンペーンに利用していたとか。

・I'm Just Waiting For You/Oxo(1983)
バンド名は「オクソ」、「恋はまちぶせ」が邦題。
この他に「ワリィ・ガール」という曲もあったらしいが、いずれにせよその後は不明。
曲はやや哀調のレゲエ風といった感じで、雰囲気はよかった。
ジャケットが○×○×○×・・という模様になっていた。

・Talking In Your Sleep/The Romantics(1984)
これはどちらかというと一発屋業界?では定番系ですね。
黒の革ジャンという、当時からすでに古くさいファッションで決めていた彼ら。
ホント、今どうしてるんでしょうか。

・Pilot Of The Airwaves/Charlie Dore(1980)
「涙のリクエスト」という邦題。もちろんチェッカーズのとは別。
このヒトについての情報が何もない。
原題もこれであってんのか?
一度エアチェックしたらテープが足りず、次の機会をかなり待ちこがれていた記憶がある。

・St. Elmo's Fire/John Parr(1985)
チカラ強いボーカル、格闘技のテーマソング風の曲調。
名前はパーだけど曲はグーです。(ああ・・なんてセンスのない・・すいません)

・Engel 07/Hubert Kah(1985)
哀愁のヨーロッパナンバー。以前パソ通の音楽フォーラムに参加していたことがあるが、一部この曲に異常な盛り上がりを見せたことがあった。
通好みなアーチストってことでしょうか。

・Tarzan Boy/Baltimora(1986)
ターザンを思わせる雄叫び風効果音、ジャングルリズム。
これもアーチストについての情報が全くなし。
何者?

・Your Love/The Outfield(1986)
イギリスの新人バンドで、どこかポリスを思わせるサウンドがいい感じだった。
これ、かなりマニアックな1曲じゃないでしょうか。


で、最後にとりあげるのは、あまりにもベタな一発屋ではあるのだが・・

Come On Eileen/Dexys Midnight Runners

オーバーオールの集団がぞろぞろ歩くビデオクリップを憶えている人も多いだろう。
アルバム「Too-Rye-Ay」は全部名曲揃いである。
最近ボーナストラック入りでCDも再販された。

このアルバムが気に入って、前後のアルバムも聴いてみたが、やはり「Too-Rye-Ay」だ。
このアルバムだけはバイオリンがほぼ全曲にわたり使われているのである。
「Old」という曲があるが、これなどほとんどバイオリンとボーカルのみの構成だ。

最近「Come On Eileen」をカバーしたアーチストも登場したらしい。
世間では一発屋として評される彼らだが、自分にとっては最も思い入れのある1枚、と言えるのである。
思いこみと言えばそれまでだが、世に言う一発屋の中から、彼らデキシーズを選んで好みとしてきた自分のセンスが、実は結構気に入っているのである。
未聴の方はぜひおためしを。


最近カバーもされた懐かしい1曲。
アイリッシュでソウルフルなケビン・ローランドのボーカルが魅力です。
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズで、「Come On Eileen」。


このエントリで楽しんでいただけた方はクリック願います・・→ banner_03.gif

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コメント

トラックバックありがとうございました。さすがです!私がプログとプラグの違いがわからないうちから、もうこんな事書いていたのですね!「スカイ(君にクラクラ)」、当然知っているっす!東京ボンバーズのヨーコを思い出してレッグホイップ!ジャマーの先陣争いで興奮するです!

投稿: ぷくちゃん | 2005.06.29 21:07

すいません、そちらのエントリにもコメントしたかったんですけど、どうも深夜は重くて受け付けてもらえませんでした・・

自分のこのエントリは、4年ほど前に友人のサイトに掲載したもので、1年半前にBLOGを始めた時に全部持ってきました。
ちょいと古い文章のTBで申し訳ありません。

さすがぷく先輩、スカイもヨーコも想定内ですね?!
ローラーゲーム、司会は今は亡き土居まさるでしたね・・
で、ひょうきん族や全員集合のDVDがあれだけ売れてるんだから、ボンバーズの当時の映像って、復刻させたらきっと売れると思うのですが。

投稿: SYUNJI | 2005.06.29 23:09

すいません、体も重ければプログも重い。今引越しを早くも考えています。当プログにて「ロック・ブランド」案を開催中!私を見栄っ張りなロックファンにしてください!

投稿: ぷくちゃん | 2005.06.30 21:23

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SYUNJIさんのエアチェックの夜13を読んで、ガ~ンヽ(´Д`)ノ “デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ”が一発屋!? 世間でそう呼ばれていたとは… 私にと... [続きを読む]

受信: 2004.02.27 10:49

» 「一発屋!」その後〓 [eclipse的な独り言]
凄いよね、このジャケット 皆さん、コメントありがとうございます。ここでまとめてお返事します。 Junkさん、いつもありがとうございます。暑いですよ!静岡は。 「オートマティック・マン」と「エスケイプ」いいですよね。 そして挙げていただいた 〓M「ポップ・ミューヂック」 〓マーティ・バリン「ハート悲しく」 〓スティーヴン・ビショップ「オン・アンド・オン」 きゃー!やっぱり大好きなスティーヴン・ビショップって他の人から見ればやはり一発屋・・・プログで取り上げた私・・・沈没。〓「トクバ」って何かと思... [続きを読む]

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スーパートランプつながりの記事をもう一丁。 このバンドのベースプレーヤーであったダグ・トムソン(といっても誰も知らないだろうけど)の弟が、1980年前後のチャート野郎には懐かしい、「恋はリズムにのって(Take a Little Rhythm)」(1980年全米15位)のアリ・トム....... [続きを読む]

受信: 2008.12.02 13:19

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