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エアチェックの夜 23

第23回 エコロジーの意義 2002.1.6


POPS92 1994.1.8

I'm Every Woman/Whitney Houston
The Right Kind Of Love/Jeremy Jordan
Have I Told You Lately/Rod Stewart
Can't Help Falling In Love/UB40
Runaway Train/Soul Asylum
Dreamlover/Mariah Carey
All That She Wants/Ace Of Base
Again/Janet Jackson
Amazing/Aerosmith
Now And Forever/Richard Marx
I've Got You Under My Skin/Frank Sinatra & Bono
Here Comes The Sun/Geroge Harrison
Can't Let Go/Mariah Carey


今日新聞を見ていたら、コラムにこんな話が載っていた。
筆者は有名なフォトジャーナリストである。

「駅弁に割り箸は欠かせないが、割り箸は箸の代表ではない。
韓国人は割り箸は間伐材を使うからといって使い捨てをしていては環境保護はできないと言う。
日本ではどこでも割り箸を使っている。
日本人ひとり一人の無頓着が文化に対する軽視にもつながっていく。」

主旨は「使い捨てをもうそろそろやめた方がよいのではないか?」という、日本人に対する警告のような内容だと解釈した。
確かにその通りだ。
おむつからコンタクトレンズからカメラまで、使い捨てが巷にはあふれている。
便利ではあるが、ゴミも増えるし、ものを大切にする意識が希薄になっている。
筆者の言いたいことはそういうことなのだろう。
ただ、気になったのは割り箸を引き合いにしたことである。

割り箸は、環境保護問題を語る際、しばしば論争の的になってきた。
「使い捨て用品の最たるもので、国内で消費される本数は、熱帯雨林の○○本分にも相当する」
「割り箸の原料は間伐材や廃材であり、むしろリサイクルとも言える」
といった賛否両論があり、なんだかいつもかみ合わず、結論が出ていないような気がする。

環境保護のために、できることから始める姿勢はとても大切である。
できないことを言っても意味がないし、多くの人に理解してもらわないと続かないからである。
でも、できることから始めたのに、実際には環境保護にあんまりなっていなかったとしたらもっと問題である。
ペットボトル・スーパーのレジ袋・牛乳パックの再利用など、よく引き合いにされるけど、本当に環境保護に役立つほどのことなのだろうか。

気になるのは、割り箸が身近でわかりやすいがために引き合いにされるのではないかという点だ。
割り箸は本当に地球環境にとって悪なのだろうか。
国内で割り箸の使用を全面禁止したら、実際に熱帯雨林保護に少しは貢献できるのだろうか。

国内で木材の使用量として最も多いのは建材だと聞いたことがある。
それも木造建築に使われるのではなく、コンクリートパネルを製造する枠として使用されるものが最も多いという話だ。
事実かどうかはわからない。
しかし割り箸の使用実例よりは多そうである。

割り箸の使い捨てに抵抗があれば、塗り箸を使うことになる。
中には塗り箸を持ち歩いている人もいるようだ。
ではその塗り箸を洗う時、どうしているのだろうか。
合成洗剤を使っている人も多いはずだ。
合成洗剤の使用による排水は、河川や海の汚染原因の最たるものである。
それは環境保護にとって重要ではないのだろうか。
「割り箸をやめて塗り箸にしましょう。塗り箸を洗って川を汚しましょう」では、ホントにシャレにならない。

割り箸なんかより、他に議論すべき話はたくさんあるんじゃないだろうか?
牛乳パックから手すきのハガキなんか作ってるより、家にある合成洗剤を全部やめた方がいいんじゃないの?
政治家の車は全部プリウスにしてみるとか、携帯電話の電源を着脱式太陽電池にする技術開発とか、夏の高校野球は秋にずらすとか、いろいろあるんじゃないの?

日本は今不況でどこも大変なんだけど、オイルショックの時のように節電まではしていない。
やろうと思えばある程度のことはできるのが日本人である。
経済停滞を好機ととらえて、環境保護に直結するような行動にうつせないものだろうか。
割り箸なんかにかまってるより、高校野球を秋にやる方がよほど建設的なんじゃないだろうか。
こんな状態の日本は、不況なんだけどやっぱり平和だと思う。

普通の生活をしていると、資源再利用の現場を目にすることは、実はほとんどない。
びんや缶を分別して捨ててるけど、どんな形で再利用されるのか、リサイクルの実態はあまりよくわからないという人がほとんどではないだろうか。
そんな普通の人々は、新聞に「割り箸はやめよう」などと書いてあれば、「ああそうなのか」と思って割り箸使用をやめてしまうかもしれない。

果たして割り箸は、本当に環境保護の敵なのか?
きちんと結論を出してほしい。
そうでなければ、無意味な表現はやめてほしい。
公器としての新聞の使命は、読者に正しい環境保護のあり方を伝えることである。
そう思ったので、今回新聞社に対して質問のメールを出してみました。
返事が来たら、この場を借りてお伝えしたいと思います。


ソウル・アサイラムの「Runaway Train」という曲のビデオクリップはとても衝撃的である。
全米各地で行方不明になった子供たちが次々と紹介される。
最後に、「もしこの子供を見かけたら、この番号に電話して下さい」というメッセージがあり、電話番号が表示されてクリップは終わる。
日本でも行方不明となっている人はいるが、数ではアメリカの方がだんぜん多いはずだ。

もっと驚いたのは、行方不明となった子供の情報が、アメリカでは牛乳パックに印刷されているという話だ。
日本ではそんな牛乳はたぶん売っていないだろう。
でも今後は出てこないとも限らない。
アメリカではそれがすでに現実なのだ。

行方不明の子供の顔写真のついた牛乳パックを、再生して手すきのハガキなんか作れるだろうか?
とても品のないジョークだ。
こんな話がないだけ、つくづく日本はまだ平和なんだと思う。

重ねて言うが、環境保護のためにできることから始める姿勢は大切である。
ただし効果があってこその話であって、大した意味もなければ、他のことに時間と労力を使った方がいい。
本当に環境保護につながるなら、割り箸の使用は国家レベルで禁止すればよい。
意味がないなら、これ以上勘違いするにわかエコロジストを増やさないためにも、マスコミがきちんと「無意味です」と報道すべきだろう。
そしてすぐに他の課題に取り組むべきだ。
環境保護への勘違いした取り組みは、自覚のない犯罪のように悪質な結果を生んでしまうほど危険だからだ。


アメリカの厳しい現実を伝えるビデオクリップ。
でも彼らは決して希望を捨てていません。
自分たちにできることで少しでも解決に近づくならという想いが、クリップを通して日本の我々にも伝わってきます。
ソウル・アサイラムで、「Runaway Train」。


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