使っていた 第3回 カセットテープ
デタラメEMIシリーズ3回目、今回はカセットテープの巻です。
80年代の若者なら使っていなかった人はいないんじゃないかと思えるカセットテープ。
今や量販店でも片隅にしか置いていない状態ですが、80年代当時はこれがないと生きていけなかったほど重要なメディアだったと思います。
そもそも録音用テープのオールドタイプとしてはオープンリールというでかいテープがあった。
オープンリールのデッキが家にあった頃は自分はまだ子供で、姉と自分の声を録音して回転数をいじって再生して大笑いしたり、再生される自分の声の気持ち悪さに驚いたりしていた。
カセットテープがいつ我が家に登場したのか覚えていないが、自分専用に本格的に使いだしたのはラテカセを手に入れてからだ。
テープのブランドやグレードを限定して使っていた人は多いと思うが、自分の場合スタートはSONYである。


一番安いグレードだと思うが、HFというシリーズを使っていた。
長さによってカラーが異なり、30分が黄色、60分が赤、90分が緑だった。
その後SONYから登場したのがCHFシリーズ。
イメージカラーはオレンジで、これは長さに関係なく上位グレードのBHFが緑、AHFが青である。


CHFはけっこう長いこと使っていて、80年から85年くらいまでは買っていたと思う。
今でも100本くらいは手元に残っているはずだ。
たまに安売りのTDKのADとかLo-DのDLなんかに浮気することはあったが、いまいちデザインが好きになれず、CHFに戻ることを繰り返した。
カネ回りがよくなるとBHFを買ったりしたこともあった。
また当時テープを買っていたのはほとんど下北沢の「いさみや」というディスカウントショップだった。
いろいろ歩き回って値段を調べたのだが、この店が一番安かったのだ。

最高級のグレードはDUAD(デュアド)というシリーズだったが、1本だけ持っている。
当時の彼女に誕生日プレゼントでもらったものだ。
イメージカラーはゴールド。
ポジションはTYPEIIIのFe-Crテープだったが、そんなもんに対応する機種を持っていなかったので、ふつうのノーマルポジションとしてモノラルのラテカセで聴いていた。
このテープもエアチェックに使ったのだが、エイジアの「Don't Cry」やカルチャー・クラブの「君は完璧さ」などを録音している。
その後もずうっとSONYのCHFを使っていたのだが、85年頃にあるテープが登場したのをきっかけに宗旨換えを決行することになった。
FUJIのAXIAシリーズである。

熱に強いということを売りにした、ヘビーデューティーなテープである。
熱に強いということは、すなわち車の中、カーステレオ向けとして発売されたものだ。
実際当時の雑誌広告では、アメリカの砂漠のようないかにもクソ暑そうな風景の中でオープンカーに乗った黒人が楽しそうにこのテープで音楽を聴くという設定になっていた。
「オーブンの中でも聴ける」といった謳い文句もあったように思う。(本当か?)
クルマを買った自分としては、熱に強いテープは非常に魅力的だったのだ。
登場した頃のAXIAシリーズは黒いカセットだった。
色はどうでもいいのだが、ひとつ難点があった。
臭いのだ。
テープのニオイなんか気にするほうがおかしいんだが、CHFなどとは明らかに違った異臭がして、さわった指まで臭くなりそうな勢いだった。
しかたがないので芳香剤の上に乗せたりいろいろ抵抗を試みたが、ほとんど効果はなかった。
熱に強いプラスチック素材だからだとは思うが、数年経つと抜けたような気もする。
さすがに20年以上経った今、嗅いでみてもさほど気にならないが・・

そんな悩める青少年からの強い要望が殺到したため?か、1年後くらいにAXIAシリーズは装いを一新。
薄茶色でシースルーのオシャレなパッケージに変身したのである。
しかもニオイは全く気にならない。
以降はこればかり使うようになり、しばらくAXIA政権が続いた。
その後大学を出てクルマも手放したこともあり、ムリにAXIAを使う必要もなくなったので、それほどメーカーやグレードにこだわらなくなった。
さらにFMでエアチェックすることもしなくなったので、テープを買う量も減っていった。
90年代半ばには主たるメディアをMDに切り替えたので、以降テープを買うことはしていない。
なのでカセットテープ使用履歴としては20年弱で終了したことになる。
大手ブランドの中で、この20年間ほとんど使わなかったのがマクセルだ。
遠ざけた理由は別にないのだが、ブランドにこだわりがなくなってからも、なぜかあまりマクセルは使っていない。
ほとんどのテープを捨てずにとってあるが、今でもなんとか音は出る。
聴くことはほとんどないが、実は記録媒体としての寿命はCDやMDよりもカセットテープのほうが上、という話もある。
一通りMDに移し替えはしたが、もしかするとMDのほうが先に聴けなくなるかもしれないので、あらためてMP3変換でもしておいたほうがいいような気もしている。
そんなわけで、古き良き懐かしきカセットテープ。
思い出はみなさんそれぞれと思いますが、当時の保有本数やその後の保存状況などについて教えていただけたらと思います。
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