行ってみた 東京モーターショー2019

中途半端な外車乗りのSYUNJIといいます。
先日東京モーターショーに行ってまいりました。

若者の車離れ・日産の問題・相次ぐ外国車メーカー撤退・あおり運転・高齢者の事故など、今自動車の周辺には明るい話があまりない気がします。(出版業界はもっと暗いが・・)
そんな中で今回も開催された東京モーターショー。
メーカーや団体はこの事態をなんとか打開すべく、様々な思いで開催出展に臨んだと思います。

今回はチケット購入にさほど悩みませんでした。
プレビューデーやナイトチケットなどに特に興味はなく、普通に設定された一般チケットを購入。
入場ゲートにてスマホでQRコードを表示すればよいので、これは便利です。

さすがに休日の混雑に突入する体力はもうないので、今回は平日に参上。
スマホを見せるだけの余裕の入場。
ただ自分の前に並んでいた人の大半は、コンビニでプリントしたと思われる紙のチケットを持っていました。

自分の興味対象はいちおうまだ外車なのですが、今回は外国車メーカーの出展がさらに減っていて、大衆車メーカーではルノーくらいという有様。
MINIの展示車に若者が群がっていた頃が懐かしいです。
次回はもう国産車だけのモーターショーになる予感がします・・

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さて今回の見学において大きな影響をおよぼしたのが会場の配置でした。
場所が「青海エリア」「有明エリア」の2か所になり、エリア間は鉄道1駅分離れています。
来年のオリンピック開催を前に、東京ビッグサイトはイベントや展示会場として使用することがじわじわ難しくなっており、モーターショーも例外ではなかったようです。
案内ではエリア間を徒歩で移動すると20分ということでしたが、その徒歩ルートにも車が展示されていて、それらを見ながら移動できますよとのこと。
電気自動車などを借りての移動も可能で、主催者側もこの状況をなんとか楽しく過ごしてほしいと懸命の策を凝らしていました。

しかし。
先に感想を書いてしまいますが、個人的にはやはり会場の分割は厳しかったと感じました。
徒歩20分はかなり長く、途中の車展示も思ったほどの数でもなく、また自分の興味対象となるような車種でもありませんでした。(文句ばっか)
徒歩ルートは屋外で、晴れていたのでよかったですが、雨や強風だったらさらにキツかったと思います。

ということで自分は「青海エリア」から見学開始。
入場するとやはり展示内容や雰囲気は過去の開催とは少し違ってきていました。
トミカやキッザニアとのコラボなど、明らかに子供をターゲットにした出展が目立ちます。
業界は未来のマーケットとして「子供たち」を意識しているのがはっきり伝わります。
もっともトミカの限定販売には、子供そっちのけのおっさんたちの長い行列ができていましたが・・

この子供向け展示作戦は賛否両論だったと聞きました。
自分はこの子供向け展示や企画はほぼスルーしてしまったので、中身はよくわかりませんが、出展者側もまだ試行錯誤の段階なのだと思います。

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青海エリアの乗用車出展はトヨタ・ダイハツ・スバルだけ。
トヨタは未来志向でコンセプトカーなどを気合い展示してましたが、予定を含む市販車は一切置いていませんでした。

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商業車の展示も以前より減っていました。
UDトラックスには知り合いが勤めていますが、この日は不在。
お姉さんがUDポーズをとっていました。

スバルやダイハツの展示をぼんやり眺めた後、徒歩で有明エリアまで移動。
確かに途中に車が置いてあります。

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ただし。
その展示もずらりと並んで・・という感じではなく、ぽつぽつ置いてある状態。
ラブワゴンの次はリーフのパトカー、さらに痛車、黄金のフェラーリ458スパイダーと今一つ脈絡がない流れ。
見てる人も少なかったのでラクな見学のはずでしたが、あまり興味のないジャンルだったので、立ち止まらず流して見てしまいました。

有明はいつものビッグサイトが会場ですが、これまで使われていた一番広い東ホールがオリンピックの開催準備で使用できないため、西ホールと新設の南ホールでの展示。
南ホールはやはり東よりも小さめです。

各メーカーの展示車があって客があちこち開けたり運転席でハンドル握ったりといういつものモーターショーの光景は確かにありました。
ただ、どのメーカーもそうした自由展示車を減らしていました。

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さらに感じたのはブースの見せ方が各社似ている点。
ムダに横長なステージにやたら横長のビジョンで映像を次々に流すという展示です。
映像は新型車のコンセプトなどではもちろんなく、近未来的でそれほど意味はないイメージビデオの連続。
一通り映像が終わるまでじっと見続けるようなものでもありません。
もちろん各社それぞれが工夫を凝らしてはいたのでしょうけど、個人的にはどこも同じような印象でした。

クルマのイベントに付き物のハデなお姉さんですが、その人数も肌の露出も、さらにそれを狙う爪の汚れたカメラ小僧(死語)も格段に減少していました。
会社によってはお姉さんのことはもう「コンパニオン」とも言わず、きっちり説明のできる「コンシェルジュ」として配置してたそうですが・・
やはりターゲットを大幅に子供にシフトしたこともあっての方針転換だと思われます。
今後もこの青少年教育的健全化路線はさらに加速するのでしょうね。

寂しさを感じながらルノーを見学。
アルピーヌ・ルーテシアと見ていたところで、ブース前に突然人だかりができており、社員が手を広げてブース内に近寄らないよう客を制しています。

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何事かと思ったら、ルノーの新会長スナール氏が日本メディアの取材に応じていたのでした。
直前に「フィアット・クライスラーがプジョー・シトロエンと対等合併」とのニュースがあったため、一般公開日にも関わらず急遽ブース内でインタビューが始まったようでした。
おかげで見たかったトゥインゴには正面から近寄れず、後ろからしか写真が撮れませんでした。

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アルピナは今回も無事出展はしてましたが、名物のマット塗装車は残念ながらナシ。
どうせ乗れませんが、見たかったと思いました。

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メルセデス・ベンツはまだ日本市場では強気とみえて、でかいブースにAMGからsmartまで幅広く展示。
新型車も市販車もコンセプトカーも配置した、正調モーターショーを展開しています。

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さて場内の端スペースに日本スーパーカー協会の展示エリアがありました。
スーパーカーという呼び名自体がほぼ死語みたいな感じですが、正直こういう展示のほうが我々のような中高年には響いたはずです。

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ディーノ・ミウラ・911などその昔少年ジャンプで必死にスペックまで覚えた70年代の名車や、アベンタドール・マクラーランセナなどのキレ気味なモデル、どっかの市長が自身の趣味でつい公用車として導入しちゃって非難を浴びたテスラなど、様々なスーパーカーが置かれていました。
このスーパーカー展示は会場の外にもたくさんあったので、元少年のみなさんにはありがたい企画だったと思います。
というか東京モーターショーから外国車メーカーが大幅撤退した現在、まさにこの企画がその穴埋めをしてるような状態だと感じました。

ということで見学は終了。
移動が多くかなり疲れました。
各自動車関連メディアは「大盛況のウチに閉幕!」「入場者数130万人突破!」などとこぞって勇ましき忖度記事をバラ巻いてましたが、これで若者の車離れに歯止めがかかるかどうかは不明。
イベントのあり方も転換期を迎えていることだけは確実なようです。
大勢の貧乏ドライバーが外国の新型車に群がり、コンパニオンがクルマそっちのけでフラッシュを浴びるようなオールドスタイルのモーターショーは、もう今後行われることはないと確信しました。

で、個人的な総括としては「申し訳ないけど東京オートサロンのほうが楽しい」という身も蓋もない感想になります。
そもそもあまり真面目な自動車乗りではないのですが、モーターショーがこうなってくると、やはりオートサロンのイカれた雰囲気やイジり倒した展示車のほうが断然おもしろいんじゃないの?と思ってしまいます。
ここまでわりと誠実に毎回のモーターショーに行ってきた自分ですが、次回はもうわからない、というところまで来たのが本音です。

 

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