聴いてない 第273回 Eve6

今日は自分が暗黒の90年代に仕入れた数少ないバンドを採り上げます。
打ち間違いではありません、Eve6。
みなさんはこのバンド、ご存じでしょうか?

Eve6は90年代に登場したカリフォルニア出身のバンド。
読み方は「イヴシックス」でいいはず。
デビュー直後に大ヒットした「Inside Out」だけ聴いている。
自分にとっては「最近の人たち」という印象だが、20年以上前の話を「最近」などと言ってしまう中高年あるあるなバンドである。(意味不明)

全米では大ヒットしたらしいけど、日本での人気や実績は全くわからない。
というかメンバーの顔も名前も人数も資産も全然知らない。
「Inside Out」のプロモ・ビデオの音声をカセットテープに録音したのだが、映像は全く覚えていない。
「仕入れた」とかほざいてますけど、1曲しか知らないので仕入れてもいないレベル。
聴いてない度は2。

仕方がないので20年以上経ってよろよろとEve6情報の仕入れに出かけることにしました。
しかし心の友ウィキペディアは日本語版がない。
こりゃあ日本での実績はかなり厳しい予感がするなぁ。
英語版をGoogle翻訳で適当に訳しつつ、他のサイトも見ながらまとめたEve6の歴史は以下である。

Eve6は95年に南カリフォルニアで結成された。
結成時のバンド名はヤクーだったが、その後イレブンティーンに改称。
メンバーは以下の方々である。
・マックス・コリンズ(B・V)
・ジョン・ジーベルズ(G・V)
・ニック・メイヤーズ(D)

イレブンティーンは95年にRCAと契約してシングル曲をレコーディングするが、直後にニックが脱退。
ドラムと後にキーボードも担当するトニー・フェイゲンソンが加入し、バンド名をEve6とした。

1998年にジャケットがハエのアルバム「Eve6」でデビュー。
シングル「Inside Out」はオルタナ系のモダン・ロック・チャートでいきなり1位を獲得。
アルバムもUS Billboard 200の週間チャートで33位を記録した。
なお日本盤では「Inside Out」のアコースティックバージョンも収録されているそうだ。

2000年に2枚目のアルバム「Horroscope」を発表。
アメコミ系のジャケットにかすかに見覚えがある。
シングル「Promise」「Here's To The Night」 の2曲がヒットし、アルバムはゴールド・セラーとなった。
日本盤にはなぜかジョン・デンバーのカバー「Jet Plane」がボーナストラックにある。
誰の発案?
すっかり人気者となったEve6は、この後1年半もツアーに出続けることになる。
2000年のフジ・ロック・フェスティバルにも出演が決まっていたが、飛行機のトラブルのため来日できなかったそうだ。(代役はデッドウェイトが務めた)

世界中を回り続けたEve6はさすがに疲れたため、方向転換を試みる。
2003年にはパンク色をやや抑えたアルバム「It's All In Your Head」をリリース。
シングル「Think Twice」はヒットしたものの、アルバムは思ったほど売れず、レコード会社との契約も解除されてしまう。
マックス・コリンズは治療が必要なほどのアルコール中毒となり、バンドは内外で問題が噴出。
2004年にEve6は無期限の活動休止を発表することになる。

Eve6は休眠となったが、マックスとトニーは「The Sugi Tap」というユニットで活動を開始。
ユニットはデモ曲を録音したり、カリフォルニアでライブを行うなどして1年が経過。

このユニットにギタリストのマット・ベイアーが加わる形でEve6は再結成する。
アルバムは出さなかったが、新曲をレコーディングしたりライブを行うなど活動を継続。
さらにインディーレーベルのフィアレス・レコードと契約した後、マット・ベイアーが脱退し、ジョン・ジーベルズが復帰する。

復活したEve6、初期の2作でプロデューサーを務めたドン・ギルモアを再度プロデューサーに起用し、2012年に9年ぶりの新作アルバム「Speak in Code」を発表。
このアルバム、ウィキペディアでは「ダンスの影響を受けた曲が多い」と書いてあるが、Amazonだと「ヘヴィメタル」に分類されているのだが・・どっち?
なおドン・ギルモアはあのデイヴ・ギルモアの息子・・というわけではなく、調べてもデイヴさんとの関係は全然見つからないので、親戚とかそういう関係でもなさそうです。

2012年末にはファーストアルバム「Eve6」のリマスター盤も発売された。
2014年には沖縄の米軍基地「キャンプ・シュワブ」のフェスティバルで演奏。
なお出演日は異なるが、このフェスティバルにはブラインド・メロンも登場している。

鉄壁のトライアングル復活でEve6もこれで安泰かと思われたが、2018年4月にトニー・フェイゲンソンが脱退を表明。
後任ドラマーとしてベン・ヒルジンガーが加入。
現在もこの3人で活動中で、スタジオ盤は「Speak in Code」以降出ていないが、2020年にはライブ盤「The Fly Record Live」、今年に入ってもEP盤「Grim Value」を発表している。

初めて聴いてから23年も経ってようやく概略は把握した。
くくりとしては「オルタナ」「インディーズ」といったキーワードで表されるバンド、で合っているだろうか。
全米レベルのヒット曲はあるが、日本ではそれほど実績は残せていないようだ。
もっとも2000年以降の音楽界では日本というマーケットそのものが縮小傾向にあるので、Eve6だけが苦戦してたわけでもないとは思うが。

「Inside Out」について言えば、明るく楽しいという馬場派サウンドではなく、ギターもドラムも尖ったソリッドな音がする。
ボーカルもツヤと伸びのある高音・・とはかなり違った、結構太い声だ。
個人的にはこの音は嫌いではなく、同じ頃聴いていたサード・アイ・ブラインドにもどこか似ていると感じる。
You Tubeで「Inside Out」以外の曲もいくつか聴いてみた。
やはりどれもあまり明るくはないが、サウンドは悪くない。
お気楽な感想だが、たぶんアルバム全部を聴いても飽きないと思う。

というわけで、Eve6。
スタジオ盤はポリスより少ない4枚なので、今から全部聴くことも全然可能ですけど、聴くとしたらやはり発表順に追っていくのが正しいやり方でしょうね。
一番興味があるのはデビューアルバムですが、他におすすめがあればご指導いただけたらと思います。

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